この人頭いいなと思ったエピソード

「ベルサイユのばら」でロザリーはなぜ処刑されないのでしょうか?
ロザリーって、善良な娘ですが恐怖政治の時代には処刑されそうな要素がたくさんありますよね。
「ベルサイユのばら」の続編「エロイカ」ではけっこう長生きしているようですが。(未読です)
まず、育ちはともかく血筋でいうと生粋の貴族の娘です。
それも名門ヴァロワ家と、民衆に憎まれていたポリニャック伯夫人の間に生まれています。
恐怖政治の時代は、革命派だった貴族すら処刑をおそれて国外に逃亡しています。
しかも、彼女はジャルジェ家やポリニャック家にいる間は貴族の娘として生活しているし、
恐怖政治の時代には民衆の憎悪の対象になることもありえますよね。
おまけに王党派貴族ジャルジェ将軍とも親しい間柄で、王妃が投獄されてからは彼を王妃の牢獄に案内しています。
しかも、目的が王妃の逃亡計画の打合せです。
本来なら、これだけでギロチン行きになってもおかしくないと思います。
牢番のおかみさんたちが、のちに「王妃に親切にしすぎた」という文が出てきますが、
一番やさしく、親切にしていたのはロザリーのように思えます。
色々考えてみると、ロザリーは恐怖政治の犠牲者になった方が自然な気がするんです。

もちろん、可憐で善良なロザリーがギロチン送りになったら読者には耐えられないでしょうし、
物語のラストで主要人物が全員死んでしまったのでは、話にならないというのはわかるんです。
何より、実在したモデルの女性が長生きしているのだから、無理にロザリーを殺さなくてもいいでしょう。
でも、物語を読むと「何でロザリーだけ生き残ったんだろう?」という疑問がわいてきます。

考えられるのは、夫ベルナールに保護されたということぐらいなんですが、
何となくしっくりこないんですよね・・・・。
ベルナールは一体、どれだけの権限があったんだろう?というのも疑問ですし。
ロザリーに恐怖政治を生き抜くだけの逞しさがあったとも思えません。

ロザリーは、なぜ処刑されなかったのかが気になります。

A 回答 (3件)

史実のロザリーことはとりあえず置いといて、そんなに表立って漫画のロザリーは動いていないせいだと思います。


パリ市民として暮らしていましたが、近所の人たちはロザリーは実は貴族で悪名高きポリニャック伯夫人の娘とは知りえません。
また貴族の娘としてもジャルジェ家時代はともかく、ポリニャック伯夫人は私生児のロザリーを表に出すことはありませんでした(すぐに結婚させようとしていたくらいですから)。堂々と社交界に出ていたシーンはなかったように思えます。
逃亡計画にしても外には漏れていません。もちろんバレていたらギロチン行きですが。
幸運に恵まれすぎて(漫画のご都合主義)生き残ったとも。

ベルナールの権限ですが、実はロザリーを王妃の世話係りに送り込ませるほど発言力はあります。
漫画では上手く描ききれなかったそうですが、ジャコバン派の指導者のひとりという設定だそうです。
ネタバレですが、「エロイカ」ではベルナールは殺されてしまうんですよね。。。
ですが、ロザリーは逞しくしぶとく生き残るんです。で、息子はスウェーデン王オスカルに仕えます。
    • good
    • 3
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
ポリニャック伯夫人が、私生児のロザリーを表に出さなかったというのは、目からウロコでした。
そういえば、ポリニャック家にいる時代にロザリーが舞踏会に出るシーンはなかったですよね。
逃亡計画が発覚しなかったのもおかしいといえばおかしいけれど、発覚したシーンがない以上、
「発覚していないので、逮捕されなかった」というロジックも成り立ちますよね。
まあ、幸運に恵まれすぎというか、リアリティはなくなりますが。

最近「エロイカ」も読んだんですが、その中でベルナールやフランソワと夜逃げする前に
「あなたが生まれる前はこんなことしょっちゅうだったわ」と言っているセリフがありました。
「ベルサイユのばら」と「エロイカ」の間の時代にはもしかしたら、あわや処刑の危機があったのかもしれないですね。
ベルナールやアランまで殺されてしまったので、「ベルサイユのばら」で長生きしたのはロザリーただ一人になってしまったのですが、
そう考えるとロザリーの生命力ってけっこうすさまじいなって思います。

お礼日時:2010/07/27 21:57

昔ベルばらファンでした。



おもろい質問があるな~と思って覗いてみましたが、

>作品はあくまでも創作物であり、実在のロザリーと作品中のロザリーはいわば「同じであって違う人」なので、「なぜ、ロザリーだけ?」という疑問自体、申し訳ありませんが無意味ではないかと思われます。

この意見には大同意です。

だいたい、ベルばらって、いろんなパクりが集結したものなのです。

私も、当時、泣きながらベルばら読んでたけど、
当時は、結構、池田さんは、適当に描いてたみたい。

黒い騎士も、他の漫画からのパクリだったみたいですし、
ありがちなネタの寄せ集めだったみたいです。
http://www.unkar.org/read/hideyoshi.2ch.net/ms/1 …

聖徳太子のパクりは、みっともないったらありゃしないです…。ファンだった分、がっかりです。

だから、あまりそこまで深く考えて読む価値はないと思います。

ロザリーについてつっこみたいなら、他にもつっこみたいことはいくらでもある漫画だったと思う^^;

ポリニャック夫人だって、はじめ、ジュール・ド・ポリニャックだったはずなのに、なんとかガブリエル・ド・ポリニャックとか、途中で名前変わってるし、色々『無計画漫画』ですよ。あれ。ヒットしたのって偶然だし、池田さん自身も驚き桃の木だったと思いますよ。

ベルばらヒットしてなかったら、普通のおばさんでいたと思うし。池田氏って^^;

ヒットしちゃったから、大御所みたいになっちゃったけど…

あと、下の回答者のかたがたって、何歳くらいでしょう?そっちのほうが気になります。30代じゃないかと思うのですが^^;

この回答への補足

ジュール・ド・ポリニャックは、ポリニャック伯夫人の夫の名前です。

補足日時:2010/07/12 04:36
    • good
    • 3
この回答へのお礼

補足にも書きましたが、ジュール・ド・ポリニャックというのは、ポリニャック伯夫人の夫の名前です。
ポリニャック伯夫人の本名は、「ヨラント・マルティーヌ・ガブリエル・ド・ポリニャック」なので、
漫画の中の名前は史実にそって描かれています。
ポリニャック伯夫人は創作の人物ではなく、実在の人ですよ。ご存知ですか?
リンクされている2chのスレッドも見ましたが、検証する人の都合のよい部分だけを取り上げているように思われます。
番外編のエピソードか、本編のエピソードか、はっきり書いてないですよね。
アンドレとベルナールがどうもごっちゃになっているようですし。
「白いトロイカ」から影響を受けたり、触発されて描かれた可能性は否定しないんですが、
この当時の少女漫画ってパクリっこみたいなのが多いですからね。
そもそも、「ベルサイユのばら」はツヴァイクの「マリー・アントワネット」が元になった作品です。
そこに、当時の少女漫画の王道パターンを組み合わせたというのが本当のところだと思います。
絵柄や髪型に関しては、池田理代子氏に限らずみんなほとんど一緒ですよ。
>だから、あまりそこまで深く考えて読む価値はないと思います。
まあ、創作物だからそうなんですけど、それをいったらオシマイですから。

お礼日時:2010/07/27 22:12

まず、歴史上の事実として、牢獄に入ってからのアントワネットの世話係としてロザリーという実在の人物がいたことはご存じなのですよね。


原作の池田理代子氏はそのロザリーをモデルにした、つまり、最終的に牢獄でロザリーがアントワネットの世話係になることを想定して、いわば逆算する形でロザリーを作品に登場させたと思われます。

そもそも庶民側と貴族側と双方を描くのに、ストーリーの中でスムーズに両方の社会を描くための橋渡し的な役割として(狂言回し的な役割として、と言ってもいいかもしれません)ロザリーとベルナールという人物を使ったと考えられます。ロザリーは、最終的には庶民側の立場で牢獄のアントワネットの世話係にならないといけないわけですから、ストーリーの中で貴族社会で誰かと結ばれるのではなく、ベルナールと結ばれることになったのでしょう。

アントワネットが牢獄に入ってから唐突にロザリーが出て来ても別に不自然ではなかったとは思いますが、作品中にずっと登場してきているロザリーが最後にアントワネットの世話係になることは、読者に対してアントワネットの悲劇性をより強く共感させる効果があったと思われます。

ですから、歴史的事実に照らし合わせた場合に作品の中の「ロザリー」が処刑されないのが疑問である、という質問者様の、お気持ちはわかりますが、作品はあくまでも創作物であり、実在のロザリーと作品中のロザリーはいわば「同じであって違う人」なので、「なぜ、ロザリーだけ?」という疑問自体、申し訳ありませんが無意味ではないかと思われます。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

>作品はあくまでも創作物であり、実在のロザリーと作品中のロザリーはいわば「同じであって違う人」なので、「なぜ、ロザリーだけ?」という疑問自体、申し訳ありませんが無意味ではないかと思われます。

これをいったら事実を元にした創作物について論じること自体不粋になってしまいますが・・・・。
しかし、池田先生の意図に関してはなるほどなと思いました。
ありがとうございます。

お礼日時:2010/07/27 21:45

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!


おすすめ情報