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IPSecをかけると通信量はどれだけ増えるの?


2拠点間を広域イーサで接続し、Webやメールなどの通常の通信を暗号化なしで
行っている場合と比較して、
両拠点間をIPSec(AES255)で暗号化を掛けたときには、
一般的に通信量はどれだけ増えるものなのでしょうか?
また、帯域設計はどのようにするものなのでしょうか?

VoIPなどの極端なショートパケットが無い場合を想定しております。
抽象的な質問で申し訳ありませんがよろしくお願いします。

A 回答 (1件)

まず前提として、


「終端装置(ONU等)との接続速度」=「アクセス回線容量」を前提とします。

# ONUまで100Mbps(100Base-TX)、回線容量は 50Mbps(契約容量)などの場合、
# 契約容量を超過した場合の網側の挙動を考慮する必要があるため。

第1に、
ネットワークの性能設計を考える場合、
通信量(バイト数)ではなく、
必ず PPS(パケット数)ベースで検討をはじめましょう。

# パケット単位の視点でないと、見えないものが多くあります。
# PPS(パケット数)ベースの検討を進めた後、
# 通信量(バイト数)ベースに落とし込むのはありです。

第2に、
IPSec利用時のオーバヘッドについて
 1.IPSecヘッダ類の追加によるヘッダバイト数分のオーバヘッド。
 2.MTU減少によるIPパケットのフラグメント化によるオーバヘッド。
の2種類があります。

1.は、パケット数単位で考えると、
パケット数が変わらないのなら、ヘッダの影響で多少通信量が増えても、
回線容量の見積もりに与える影響は無視できる。という判断も可能です。
実際、MTU減少するだけなので、ショートパケットには影響ありません。

2.はちゃんと考慮しておかないと、甚大な影響を与える可能性あり。
パケット数が2倍(実効回線容量が1/2程度)になってしまう可能性を秘めており、
十二分な対策が必要です。
# うっかりすると、1500バイトのパケットが 1450バイト+50バイトに分割されてしまうかも。


最後に、
>一般的に通信量はどれだけ増えるものなのでしょうか?
という質問への回答について

「2.フラグメント問題への対処が完璧」という仮定で話を進める場合、
通信量ベースへの影響は、
 ・ショートパケット 100%だと影響なし。
 ・ロングパケット 100%だと、MTU減少の分、通信可能量が減る。
となります。

通信量ベースの話をざっくりと見積もるのであれば、
 ・ロングパケット 100%の前提で MTU減少分を考えればよし。
 ・MTU減少が1500→1450程度なら、約3.5%の増加です。

なお、回線リプレイスの話であれば、考え方そのものを見直して、
 ネットワーク機器上で、今現在のPPS(パケット数)をカウント。
 PPSに見合う回線容量を選定する。
のがオススメです。

p.s.1
文中のバイト数は、計算が面倒だったので
適当に丸めた値で書いています。

p.s.2
広域イーサ前提で考えているので、
一昔前によくあったATM向けやパケット交換網向けの話とは合致しない点があります。
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この回答へのお礼

御礼が大変遅くなり失礼しました。
シンプルかつ分かりやすいご回答に感謝いたします。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/11/04 22:12

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