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あさりよしとおさんの「なつのロケット」についてふたつ質問があります。

ひとつは、初めに作ろうとした固体ロケットのことですが
ここで出て来る「秘密の薬」って何でしょうか?
化学には詳しくないので、私には分かりません。

※当然ながらロケットや爆薬を作ろうとしている訳ではなく
 あくまで小説を書く上での知識の肥やしとして知りたいのです。
 聞いたり回答すること自体がそもそもNGであれば、自主的に
 削除要請を出したいと考えています。

ふたつめは、ペンシルロケットぐらいのサイズなのに
三浦が爆発させたとき結構な爆発描写がされていますが
あんなサイズでも、あれだけの爆発が起こるんですか?
SF大好き作者+監修にプロが付いているだけに、本当なんでしょうが……。

A 回答 (3件)

ロケットの固体燃料は気泡やヒビがない固く固められ、爆発しないように安定して燃焼するように、燃焼を開始する部分が、ちくわの穴のように穴が開いています、これをグレインといいます、そこで酸化剤と燃焼を混ぜて固める糊が必要です、現在の固体燃料ロケットではほとんど、高性能のコンポジット固体燃料です、これは酸化剤が過塩素酸アンモニウム粉、と、燃焼温度を上げるアルミの粉、これらを固めるのが、ポリブタジエンゴムです、このゴムが糊の代わりをするのです。

この糊のことをバインダーといいます、ゴムですので、弾力性があり衝撃でヒビが入りにくく断熱性が優れている
花火では黒色火薬をでんぷん糊で固め、よく乾燥させます
爆発するのは、一番の原因がロケットの固体燃料にヒビや気泡など隙間があると一気に爆発することがあります、固体燃料ロケットは完成後、X線検査でヒビや気泡があれば出荷しません

本物のコンポジット固体燃料で趣味で飛ばすモデルロケットエンジンも同じコンポジット固体燃料です、これらの少量のコンポジット固体燃料を充填したモデルロケットエンジンメーカーは、消費者が安全に模型ロケットを飛ばせるように、設計以上の圧力が加わると、グラファイト製噴射ノズルを吹き飛ばして爆発しない設計、金属部品を一切使わない設計、固体燃料ヲ充填するエンジンケースはフェノール樹脂製、耐熱ノズルはグラファイト製です、そしてすべて5mから10m以上は離れたところから電気点火方式です
これらの模型用固体燃料ロケットエンジンは500円から4千円程度で国内モデルロケット販売店で購入できます、火薬量ガ20g以下のモデルロケットエンジンはおもちゃ花火扱いで許可も資格も要りません、20gを超えるモデルロケットエンジンは県知事の火薬類譲受許可書がないと産業火薬店から購入できません
写真は日本で人気のあるイニシエーターモデルロケットの一式セットです、コンポジットロケット固体燃料は産業火薬店で許可書を提示して購入します

参考URL:http://www.bekkoame.ne.jp/~v2rocket/page004.html
「あさりよしとおさんの「なつのロケット」に」の回答画像3
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 私も「夏のロケット」は斜め読みだったため、細部は覚えておりません。


 固体ロケットの推進剤は幾つかの種類に大別されますが、その中でも主に使用されているのが、「ダブルベース」推進剤と「コンポジット」推進剤です。
 ダブルベース推進剤の成分はダイナマイトと殆ど同じですから、子供が手に入れる事が出来る様な代物ではありません。
 又、その作品では、ロケットが爆発した後で、爆発したロケットから発生した有毒ガスにより、周囲の草が枯れてしまう描写がありましたが、ダブルベース推進剤の燃焼ガスは、二酸化炭素、窒素、水蒸気が主で、少量の一酸化炭素が含まれていたとしても、植物に大きな害を及ぼすものではありません。
 それに対して、現在、実物の固体推進剤ロケットで多用されているコンポジット推進剤の燃焼ガスには、塩化水素ガスや塩素ガスが含まれていますから、高濃度では動植物を死滅させる事も有り得ます。
 ですから、最初のロケットに使用されていた推進剤は、おそらくコンポジット推進剤ではないかと思います。
 コンポジット推進剤にも様々な種類がありますが、代表的なものは、酸化剤としての過塩素酸アンモニウムの粉末と、推進性能を高めるための金属アルミニウムの粉末に加えて、燃焼時に触媒の働きをする酸化鉄等の各種添加剤を、燃料兼結合剤のブタジエンゴムの中に練り込んだものです。
 この内、過塩素酸アンモニウムは、衝撃や摩擦熱で激しく燃焼する事もある上に、燃焼すると塩素ガスを発生させる危険物です。
 ですから、読者の中に無知な人間がいて、万が一、真似をしては危険なため、明確にしたくない成分の筆頭としては、これが怪しいと思います。

【参考URL】
 過塩素酸アンモニウム - Wikipedia
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E5%A1%A9% …

 又、アルミニウムに関しては無くても性能が低下するだけで、ロケット推進剤として使用は可能ですが、もし、アルミニウムの粉末を造るために、単純にアルミニウムの塊をヤスリ等で削って粉にしようとすると、アルミニウムの粉末は、何もしなくても空気中の酸素と反応を開始して、高熱を発して火事になるおそれが高いと思われます。。
 過塩素酸アンモニウムとは違って、アルミニウムは簡単に入手可能ですから、こちらの方が真似をする人間が現れやすいかも知れません。
 ですから、粉末アルミニウムが秘密の薬の第2候補になると思います。
 尚、性能は低下しますし、湿気に弱くなりますが、過塩素酸アンモニウムの代わりに、肥料等にも使われる硝酸アンモニウムを、ロケットの酸化剤として使用する事も一応可能です。
 これが、秘密の薬の第3候補です。(但し、燃えても有毒ガスは出ません)
 何れの原料を使用する場合でも、ゴムに混ぜる際に、ゴムが発熱して、酸化剤を混ぜる事で発火したり、ロケットに推進剤を詰める際に気泡が出来てしまい、それが原因となってロケットが爆発したり、等々、ロケットを造る事には大変な危険を伴う様ですから、ノウハウの無い人間は手を出すべきでは無いと思います。

 因みに、非対称ジメチルヒドラジンは液体ロケットの燃料の一種の中に含まれている成分で、固体ロケットの推進剤には使用されてはいません。

 それから、液体推進剤をガスの圧力で押し出す方式は、確かにポンプを使うよりも、技術的には比較的容易(それでも素人には無理)ですが、噴射圧力が低くて推力が弱くなるのに加えて、推進剤タンクの肉厚を、ガスの圧力に耐えられる様にするために厚くせねばならず、重くなってしまうため、ロケットとしての性能は低くなりますから、人工衛星を打ち上げるのには向いていないと思います。
(あれは、あくまで漫画)
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なつのロケット、読んだことは読んだのですが まるっきり忘れてます。



固体ロケットで秘密の薬と言えば これでは_?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%9E%E5%AF%BE% …
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