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ゴッドファーザーの魅力は何ですか?

ゴッドファーザーを観ました。Part1~3すべて観ました。
でも高い評価を受けている理由が分かりませんでした…。

検索してみたところ、Yahoo!知恵袋で同様の内容の質問があったため
読んでみましたが、それでもよくわかりませんでした。
Yahoo!知恵袋での回答をまとめると以下のような感じです。

ゴッドファーザーを最近みたのですが、あの映画はなぜ高く評価されているのでしょ...
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
・実話が原作だから
・犯罪を扱った映画なのに人間ドラマを描いた稀有な映画だから
・(当時にしては)映像効果が先進的(いまだとありきたり)
・イタリア系移民の歴史と人間群像は見事
・画面からにじみ出る「におい」
・文章で説明できない
・演技を通り越して地を剥き出しにした生の迫力
・重厚な画面
・容赦ない殺戮と暴力描写

「暴力・迫力・人間ドラマ」というような理由であれば、
北野たけし監督の暴力映画や任侠ものでも
同じことが言える部分が多いと思います。

しかしゴッドファーザーは格別ともいえる
最上級の評価を得ていることが少なくありません。


どこが魅力ポイントなのか、どのように評価されているのか
把握したい為、以下について教えてください。

ゴッドファーザーの魅力は何でしょうか?
個人的な観点でも、一般論でもかまいません。
(どちらであるかは明示してほしいです)
・ストーリーがいいのでしょうか?
・邪魔だと思ったら殺しあうところがいいのでしょうか?
・演技や映像効果がいいのでしょうか?
・「昔の映画にしてはすごい」ということなのでしょうか?
・それ以外の何かなのでしょうか?
・説明できない要素だったり一部の人にしか理解できない魅力なのでしょうか?

以上、よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

個人的な感想です。


この映画は、2番目に何度も繰り返し見ていると思います。
魅力は、質問者さんがまとめてある項目のように、多くの人が色んな観点で高く評価していることが物語っています。
どれも、なるほどと思うものばかりです。
私の個人的に一番良いと思っている部分は、人間を描いているところだと思います。少し大げさになるかもしれませんが、役者の台詞にはない、心の動きのようなものが汲み取れるところにあります。初めは主役のビトコルリオーネに注目していましたが、何度も見ているうちに、どの人物も素晴らしいも内面が映し出されているように思えます。見るたびに新たな発見があり、飽きることがありません。

マフィアと言う忌み嫌われるテーマではありますが、どちらかと言えば正義の味方を描いているようです。この悪の組織であるはずが、正義の味方のように映ってしまうところが魅力の一つでもあります。
パートIやIIは評価が高く、IIIは評価が低く言われているようですが、これもそういう一面があると感じます。つまり、ビトコルリオーネのファミリーは、暴力的な面があるけども、悪いものに対して攻撃はするが、どちらかと言えば弱いものの味方になっています。しかし、マイケルの時代になると彼の独裁的な面が強調され、本来のマフィアのようなストーリーになってしまい、嫌悪感を感じます。それでも、ストーリーはしっかりとしており、マイケルの苦悩も伝わってきていますので、IやIIに及ばなくても並みの作品よりは優れていると思います。
個人的な感想ではありますが、私の思う優れた映画は、台詞にはない空気が読めるようなもの、心の内面まで感じ取れるような作品だと思います。ゴッドファーザーは、映像の美しさ、歴史的背景、キャストやストーリーの良さを超えたものが映し出されているところが魅力的です。
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この回答へのお礼

# 人間を描いているところ
# 役者の台詞にはない、心の動きのようなものが汲み取れるところ
# どの人物も素晴らしいも内面が映し出されている
# 台詞にはない空気・心の内面まで感じ取れる
# 映像の美しさ、歴史的背景、キャストやストーリーの良さを超えたものが映し出されている

抽象的にまとめると演技や表現手法が優れている点ということなのですかね。

私の場合、他の人と少し違うのか作品の中に入り込んでしまうので
演技や表現といった点をほとんど見れません。
よほどぎこちない演技でもない限りは「そういう人」と思って
観てしまうので演技の良し悪し等はほとんど判断できません。

このような私の能力とゴッドファーザーを評価している人の能力と差で
認識の違いというか評価が異なっているのかなぁーと思いました。

私はそういうところを見るのは苦手なのですが、
もう一度見たときにはそういう点に着目して観てみたいと思います。

非常に参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/09/28 14:05

こんばんは。



自分なりの解釈ですが・・・・

1.家長を中心とした血族の結束が日本古来の家族制度と重なり、感情移入しやすい

2.日本人に愛されてきた任侠映画の美学や哲学に彩られている

などの情緒的な要素も日本人の感性に強く訴えたのではないかと思います。

歴史のあるシリーズだけに、こと30代以上の男性の間では
とりあえずこれ観とけ的作品として認知度が高いですね。


質問者さんのお気持ちには強く共感します。
映画が好きなのであらすじは知っていますが、実はいまだに観ていません。
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この回答へのお礼

ご回答の内容のポイントは、確かにあるように思います。
ですが日本で特に高い評価を受けていると言うことはないので
少し違うようにも思います。

参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/09/28 14:15

ちょっと違った観点から、書いてみますね。



ごく一般的に評価されている映画は、ストーリーが面白いとか、脚本がよくできているとか、出演者の演技がスゴイとか、そういったことが主な理由になりますが、映画評論家や映画関係者からも高い評価を受けている作品は、また違った専門的な観点を含んでいるものが多いです。

「ゴッドファーザー」でまず関係者が評価したのは撮影の技法です。
ゴードン・ウイリスというカメラマンが撮影していますが、カラー作品で陰影に満ちた画面造りが画期的でした。
たとえばトップシーンのドンを演じたマーロンブランドの顔ですが、目のまわりが影になっていて、表情がはっきり窺えません。以降も室内の場面では色彩を琥珀色っぽい画調にし、屋外の場面とはっきりした違いを持たせています。
ライトを被写体に直接当てずに、間接照明にしたり、高い位置からライトを当てず、被写体よりも低い位置から当てるなど、凝りに凝った画面造りをしています。
当時画期的というよりも、現在でも同じことが出来るカメラマンは少ないと思います。

イタリア人作曲家のニーノロータの音楽も高く評価されました。
公開時には日本語の歌バージョンまで発売されたくらいヒットした曲ですが、シチリア出身者たちが抱える心の内部を音楽で表現したとか言われ、高く評価されました。
ただあの有名なゴッドファーザー愛のテーマは、実はロータが1950年代に他の映画のために書いた曲だったことがばれてアカデミー賞は獲れませんでしたけど。

他には映画ならではの表現方法が随所にちりばめられていて、このあたりも大いに評価されました。
例えばアルパチーノがレストランで復讐を果たす場面ですが、画面には一切映っていない列車の走る鉄道音(車輪のきしみや轟音)を巧みにすごく効果的に使っています。
こういうところは見逃しがちですが、監督や音響関係者など専門職の目からは高く評価されてます。

脚本に関しても、1作目は早々に結婚式の場面を持ってきて端的に主要な登場人物の紹介(なんせ出てくる人間は普通の映画よりもたくさんいますし)を済ませたり、2作目は現在のドンと移民してきたばかりの元のドンと二部構成を同時進行させるなど、これらも高く評価されています。
ちなみに結婚式による人物紹介は黒沢作品の「悪い奴ほどよく眠る」を真似たとコッポラが言ってます。
三作目は1作め2作目ほどは評価されませんでしたけど。

文字数に制限があるので長々とは書けませんが、ストーリーや人物の描写など基本的なことに加え、”映画的な表現(映画言語とかいろんな言い方があります)”も卓越していた、ということもこの作品が評価されている大きな要因です。
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この回答へのお礼

>1作目は早々に結婚式の場面を持ってきて端的に
>主要な登場人物の紹介(なんせ出てくる人間は
>普通の映画よりもたくさんいますし)を済ませたり、
>2作目は現在のドンと移民してきたばかりの元の
>ドンと二部構成を同時進行させるなど、
>これらも高く評価されています。

そうなんですか。わかる人にはわかる工夫なのですね。
私にとっては時系列がごちゃごちゃになって
非常にわかりにくかったです…。


# ストーリーや人物の描写など基本的なことに加え、
# ”映画的な表現”も卓越していた

いろいろ記述していただきましたが、最後のこの言葉が
すべてを表しているようですね。

映画をより深く理解している人にとって「おっ」と
思わせるような部分が多いのですね。
逆に私のようなそうでもない人にとっては
理解できないポイントなのかも知れませんね…。


私には(少なくとも今は)見えていない魅力が
たくさん含まれている作品だということがわかり
疑問がだいぶ解消されました。

大変参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/09/30 07:27

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