メモのコツを教えてください!

夏物・冬物?ビジネススーツの区別は?

20代主婦です。
10月になりましたのでスーツの整理をしており、
主人の持つスーツが夏物なのか冬物なのかわからず質問いたしました。

背抜き=春夏物、総裏地=秋冬物だと思ってましたが、
クローゼットの奥から背抜きだけどやたら生地が分厚いぞといったスーツも何着か出てきました。
ウール100%のものもあります。

私自身もスーツ着用で仕事をしていたのですがメンズはよくわかりません…
さすがに裏が相当透けてるものは夏物と判断できるんですが;
主人に聞いてもよくわからないみたいです。

背抜きでも、ウール100%&見た目が分厚いものは秋・冬・春と着てもおかしくないのでしょうか?
ちなみに職業は営業外回りです。よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

 ニューヨークとロンドンで仕立て服と服飾評論の仕事をしている者ですが、


結構”背抜き”や”クォーターライニング”の仕立てを現地の人向けにやって
いますよ。(笑)
 こちらは日本と違って(日本もホントはそうなんですが)”階級社会”なので、
自分が所属する階級によって服飾に対する観念、概念が大きく違うのです。
 一般的に既製品については中流から下のマーケットを対象にしているので、
(一部例外はありますが)テーラードの上着については”総裏”が多いことは
事実です。なぜかと言うと
(1)こちらでは後姿、特にウエストから腰にかけてのラインをきれいに見せたい
という意識が強く、そのためには総裏の方が適切だという考えがあるのです。
(2)単純に一般消費者の間で”総裏の方が高級仕立て”と信じられてもいます。
(本当はそうでもないのですが、それは今回の御質問とは関係ないので省きます。
要は安価な服の仕立てのボロを”安物の裏地を使って隠してしまう”ために総裏
に仕上げるケースの方が多いのですが。)
(2)確かに欧米の多くの国々においては温度、湿度(特に湿度の問題は大きい)
共に日本に比べて低く、その事もあって(1)を重視する消費者を中心に総裏仕様
が多くなっているとも言えます。アメリカではヒューストンやマイアミ等、日本
並みかそれ以上に湿度が高い地域も少なくないのですが、欧州、特に南イタリア
は極めてドライです。(地中海性気候のため)
(3)欧米のお金持ちの間では、特に服を軽く、そして柔らかく仕立てるのが永遠
のテーマのひとつなのです。多少縫製がもろくとも、テーラーは恒に身近にいて
すぐ直してくれるし、また同じものを沢山作らせれば良いのですから。歴史的に
服を軽く作るためのより軽い生地、より軽い芯地等が開発されてきたのは実は
この20数年余なのです。従ってそれまでは少しでも軽く仕立てるために秋冬物の
スーツ、さらにはオーヴァーコートでさえも(最近日本でオーヴァーコートが
わからない人もいるようですが、要するに日本語の”コート”を正しくはこう言う
のです。)”背抜き仕立て”とすることが結構あったのです。例えば日本で言う
”御台場仕立て”など、別に高級仕立てなどではなく、イタリア人のテーラーが
芯地を入れなくても上着の胸部のドレープを生地のクセ取りと仕立ての工夫で補い、
軽量化を試みた結果として出てきたものなのです。
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 春夏物、秋冬物などと厳密な区別をしたがるのは世界で日本人だけで、衣替えの
時期に日本人が前のシーズンの服を大量にクリーニング屋に持ち込んでくるのは
欧米では有名な話です。(別に笑い話でなく、寧ろ季節感を重んじる良い意味で)
 話が長くなりましたが、春夏、秋冬物の区別については前述しましたように
総裏か、背抜きかではなく、日本においては寧ろ生地の織り方、即ち
(1)平織りなのか、(主に春夏向けの生地に多い)
(2)綾織りなのか (主に秋冬向けの生地に多い)
を基準にされるのがベターだと考えます。もっとはっきり申し上げれば、奥様が
この生地は厚い、重いと感じられるのであれば御主人が秋冬物として着られて一向
に構わないということです。
 どうぞ御自身の感覚に自信を持たれてください。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2010/10/08 18:38

>背抜き=春夏物、総裏地=秋冬物だと思ってましたが



仰るように日本(アジア圏)では多分にあります。その国の気候に合わせた商品が多く流通していますが、本来スーツはオフィシャルな場所で着用するものなので欧米では背抜きはありません。
当然、タキシードなどの背抜きもありませんが…(伝統文化なので)

背抜きは日本の風土気候から生まれたものですし、和装文化から見れば、夏の和装には絣という涼しげな着物があります。とくに蒸し暑い夏に総裏地は厳しいという理由でしょう。

総裏地もデメリットばかりではありませんが、そのひとつにシワの軽減や汗をかいた時、直接生地に浸透させない(汗染みを防ぐ)などもありますので一概には言えません。
海外のインポート商品に背抜きがあまり見かけないのはそういった理由が多いです。

ですから、総裏時にも夏物がありますので生地の織り方や毛糸その物で判断されたほうが良いと思います。一般的には梳毛(そもう、春夏・初秋)、紡毛(ぼうもう、晩秋・冬)で分かれます。

梳毛は細くて、毛羽の少ないクリーンな糸、紡毛は表面がふわふわして毛羽立った印象の太い糸を指しますが、その違いは原料となる羊毛の長さです。

紡毛は原料に繊維長の短い羊毛を使っているので、表面が毛羽立ち、みなさんがイメージするようなウールらしい暖かみのある糸や生地になります。

梳毛は紡毛より長い羊毛原料を使って作るので、表面がなめらかで、素肌にも心地よいクールな肌触りの生地になり、一年中楽しむことができるのです。

日頃から繊維に携わっていないと分かり辛いかも知れませんが、ご参考まで。
http://allabout.co.jp/gm/gc/196478/
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2010/10/08 18:37

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