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Pコート、トレンチコート、セーラー服、ダッフルコート、カーディガンなど、もともとイギリスの軍隊や漁師などの間で用いられていた作業服(ファッション目的ではないという意味で)が、現在日本において制服やファッションアイテムとして着用されていると思います。
ここで質問なのですが、これらがイギリスから日本のファッションへと取り入れられるにいたった経緯、歴史が知りたいのです(いつごろから日本で普及したのか、何がきっかけでetc)。
上記の例に挙げた服どれか1つだけでも結構です。
以上のことが書いてあるリンクを貼っていただいてもよいですし、直接書き込んでくださっても結構ですので、できるだけ詳しくお願いいたします。

A 回答 (2件)

 まずPコートと書くのは止めましょう。

Gパンと同じ、あくまでも日本語。Pea coatまたは
Pea Jacketが正しく、従ってピーコートと書く方がベターです。
 ファッションも日本においては”服を着る”とか”装い”等の意味で使われているようです
が、これも誤り。英米ではそんな意味では使いませんから、同じ意味で使おうとしても
相手を混乱させるだけ。ファッションの主たる意味は”流行”で、従って衣服の他、食べ物
や車等、様々な分野でファッション”流行”は存在するはずです。(日本人の”ファッション”
はoutfit, attire, clothes等の意味が多いが、時にstyleの意味で使われる事もあり、通訳
する立場としては大変なんです。他にルーズフィットも出鱈目。そもそもlooseをルーズと
発音しません。あえて書くならルースですが、英語でルーズフィットという言葉はありません。
ファッションと同様、英米において通用しない、英語のような日本語の代表例でしょう。)

(1)トレンチコートは、第一次大戦時に英国陸軍省がバーバリー、アクアスキュータム両社に
発注した物から本格的に広まり出し、(だから両社デザインがほとんど同じ)第一次大戦後、
日本橋・丸善がバーバリー社製を本格的に輸入開始、アクアスキュータムについては少々
遅れて第二次大戦後に銀座のテーラー壱番館が、アクアスキュータム社が日本のレナウン
に買収されるまで輸入していました。当然ながら高価な物でしたので、当時は丸善紳士など
と言われる、一部の限られた上流階級向けで一般庶民には縁のない物でした。その昔、
比較的こうした物がスムースに日本に入ってこれた背景には、日英同盟という軍事同盟の
存在があり、当時の日本はアメリカではなく、英国の軍事力を頼りにしていたのです。また
当時はモータリゼーション、即ち自動車の黎明期でもあり、カー用品のことをモートリティと言い
ますが、幌を上げてスポーツカーを運転する際等、ダスターコート代わりにトレンチコートを着る
事もままあったようです。セーラー服についてもやはり英国海軍にルーツがありますが、1920年
代以降、英米人が設立に関与した日本の私立女子校において、動きやすさ機能性が注目され、
制服に採用されたという歴史があります。ちなみに旧帝国海軍[日本海軍)の御偉いさん達は
英米のマネをせず、通称”蛇腹”の詰襟を制服に採用しました。NHKの”坂の上の雲”等でもその
制服は御覧になれると思います。(学習院も同様の制服。)
[2]ピーコートpea coatとダッフルコートについては第二次大戦後です。どちらも英米の海軍
において使われましたが、ピーコートは下級水兵の冬の甲板上の作業着で、ダッフルコート
はお偉いさんが着るものでした。例えば映画、砲艦”サンパブロ”のスティーブ・マックィーン、
”アルカトラスからの脱出”のクリント・イーストウッドを見てください。第二次大戦後のアメリカで
海軍のピーコートが刑務所へ放出、受刑者の冬場の作業着として使われたので、今でも年配の
方の中には、特に中流以上の階層の方はピーコートには目もくれず、ダッフルコートを黙って
選ぶ方がおられます。(英国のイートン等上流階級限定の名門校の冬の制服の一つにやはり
ダッフルコートが入っており、小学生からこれを着ます。)また中流以上とは言っても、米国の
移民や成金等、歴史を知らない方、または知ってはいても全然気にせずピーコートを着ている方
もおられます。(そうしたところが流行モノについて ろくに考えもせず、右へ習えの日本人とは
大いに違うところです。)軍用品、放出品のダッフルコートを現在のようにややソフトなデザインと
したのは英国のグローバーオール社です。
[3]最後にカーディガンですが、これも英国の伯爵の名で、上半身を負傷した兵士(これも主に
御偉いさん限定、英国では昔から貴族が軍の指揮を行い、突撃の際は先頭に立って突っ込んだ
ので上流階級の死傷者が多かった。身分の高さは命掛けで国を守る先頭に立つ代償でもあり、
これも日本とは大きく違うところ。)のためにニットで上半身をカバーするような物を作ったのが最初
のよう。(クリミア戦争時) これも明治期以降、日本の上流階級の間で当時は少なかった洋館等
でパイプを咥えて寛ぐ際に着られたのが最初らしい。ちなみにラグランスリーブのラグランも英国の
ラグラン卿という将軍の名で、やはり負傷した際に肩から羽織れるよう、あのような独特のラグラン
スリーブを発案したようです。結論として機能的なデザイン服の多くは、ミリタリーにその発祥があり、
その中でも”身分”、”階級”の問題は避けて通れない部分があります。ヘンな国ですが、今の日本
は階級のない国なのかも。
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この回答へのお礼

遅くなり申し訳ありません。とても詳しい回答をありがとうございました。

お礼日時:2011/02/08 22:17

制服としてのセーラー服についてはこのあたりかな?


男子学生が陸軍の詰襟なので女子学生が海軍のセーラー服というのも普及に一役かったとか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%BC% …

トレンチコートは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AC% …
にありますけど、1930年代には広く普及していったようですね。映画などでも当然庶民も目にするので、スーツの普及と共にトレンチコートも普及していったということで良いんじゃないでしょうか?
だいたい、スーツだとステンカラーコートとトレンチコートが2大勢力って感じですしね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

お礼日時:2010/12/29 12:39

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