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乗り物好きの素人から、ボーイング機の質問です。
先日ボーイング787来日のニュースがありました。で、ふと思ったのですが、日本では、
737,747,767,777
が飛んでいます。かつては727も飛んでいました。
ですが、757は聞いたことがありません。
Wikipediaでは757はベストセラー機との解説もあります。
なぜ、757は日本では採用されなかったのでしょうか。

A 回答 (4件)

ま、簡単に言うと737NG(ネクストジェネレーション)と被るからです。



民間航空機の選択基準はいくつかありますが、大まかに言うと
・2通路か1通路か
・エンジンが2台か4台か
・現行機種からの乗り換えは容易か
です。
通路がひとつなのが757や737、二つなのが777とか747ですね。もちろんエアバスもあります。これは一度に運べる客数に影響しますが、あまり大きくても空気を運ぶだけになるので、もったいないといえます。

最近はエンジンを2台にして燃費をよくする機体も増えました。特に日本では国際線は全て海上を飛びますので緊急着陸できる空港がほとんどなく、エンジン2台だと1台が停止したら直ちに緊急着陸する必要性があるため、4台または3台のエンジンを積んだジャンボとかDC-10などが利用されてきました。
最近はエンジンの信頼性が向上した為、緊急着陸のルールが緩和されたのでエンジン2台の飛行機でも太平洋を飛ぶことができます。
しかし、エンジン4台の機体に比べると燃費はいいのですが、緊急着陸用空港の近くを通る為に直線的に飛べないという不利があります。

飛行機はすべて機種ごとの免許があります。今日は747を操縦して明日はA380ということはありえません。ですので、なるべく同じ機体を利用したほうが効率がいいといえます。ちなみに757/767は同じコックピットなので乗り換え訓練がほとんど必要ありません。

で、日本で757が導入されていない理由ですが、たぶんに中途半端だからだと思います。日本の航空環境というのは世界的に見て特殊で、国内線は羽田一極集中(羽田の年間旅客数は世界で4位:国内線が基本の空港なら世界一)でもう少し大型の機体767(2通路)を利用してもいい路線(大阪・札幌など)と757のクラスである200席ぐらいだとちょっと大きくて737の180席ぐらいがちょうどいい、という路線の二つしかないのです(もっと少ない路線MD-80が丁度いい路線もありますが)

また767は日本が15%の下請けをした旅客機でもありますので、意見が比較的通りやすく日本の航空会社はすべて購入しています(すでに退役したところもあり)
また737はその前から購入しており、その後NGが登場しましたので、757を購入する意味があまりない、というのが現状なのでしょう。また、機体の大きさもほとんど一緒で737の胴体延長型は757の通常型と競合するので、売りにくかったという点もあります。特に日本では737の導入実績が大きく、NGなら整備などもそのままできますので、なかなか757は売りにくかったのだと思います。
外国だと丁度いい機体らしくかなり売れていますが、日本の航空会社は最後まで導入しませんでしたね。

ところで、わたし757に乗ったことがあります。ノースウエスト(現デルタ)でサイパンに行く深夜便でした。狭かったですね・・
それまで747や737などにも乗ったことがありましたが、なんか妙に狭い気がしました。
ただ、ああボーイングだな、と実感したもので、個人的にはボーイングの方がエアバスよりも落ち着きます(笑)
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この回答へのお礼

わかりやすい説明、ありがとうございます。
羽田一極集中、よくわかります。使いやすさで、頻繁に飛ばすには最近は737がいいかもしれません。
私は地方の出身なので、帰省等に飛行機をよく使っていて、かなりの機種も乗っていたりします。

727:初めて乗った飛行機で正直とてもうるさかったのを覚えています。こんなのに1h45mも乗るのかぁ、って思ったりしました。機体後部のタラップから乗り降りしたのを昨日のように思い出します。
737:この機種をもっとも多く乗っていると思います。これはマイナーチェンジ前後でかなり印象が代わりました。古い印象ですが、折りたたみ式タラップの印象が強いです。
747:仕事の出張で乗ったのが始めてでした。大きくて、すげーって思って、TV通りだぁなんて。
767:一時期、とても多く飛んでいて、2番目に多く乗っていると思います。2通路で快適でした。最近、乗る機会がめっきり減りました。
777:まだ1回しか乗ったことがないです。なので印象が弱いのですが、空港なんかでは、主脚の車輪の多さに新鮮味を感じています。

お礼日時:2011/07/05 10:44

事情はほとんど#2さんに言われてしまったのですが・・・。



元々757は「ワイドボディ(通路2つ)機」の運用に制限のあった「ニューヨーク・ラガーディア空港対応機」として設計されたという裏事情があったんですね。ですので、「ナローボディ(通路1つ)機」としては乗客数が多くなるように設計されていたんですが、その分「乗降に時間が掛る」という問題があるんです。

日本では頻繁に離着陸して乗客を短時間でさばくことを要求されますので、737クラスの小型機ならともかく、乗客数の多いナローボディ機は使いにくいんです(MD90がそうですよね)。

また、757は傑作機だった727と基本的に胴体関係が同じだったので、地上設備の使いまわしが出来たという点があるのですが、日本では727がそれほど普及しておらず、727と共通というメリットが生きなかったという面もあります。

まあ、航空機の導入は各航空会社が知恵を絞って決めるものです。結構ヒットしたのに日本では採用例が無いという機体は、エアバスA330とかA340、ボーイング720とか、やっぱりそれなりにありますよ。
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この回答へのお礼

解説ありがとうございます。
機材は高い買い物なので、航空会社も頭を悩ませますよね。
日本の事情に合わせると、757が使いにくい理由がよくわかりました。

お礼日時:2011/07/05 10:48

事情はほとんど#2さんに言われてしまったのですが・・・。



元々757は「ワイドボディ(通路2つ)機」の運用に制限のあった「ニューヨーク・ラガーディア空港対応機」として設計されたという裏事情があったんですね。ですので、「ナローボディ(通路1つ)機」としては乗客数が多くなるように設計されていたんですが、その分「乗降に時間が掛る」という問題があるんです。

日本では頻繁に離着陸して乗客を短時間でさばくことを要求されますので、乗客数の多いナローボディ機は使いにくいんです。

また、757は傑作機だった727と基本的に胴体関係が同じだったので、地上設備の使いまわしが出来たという点があるのですが、日本では727がそれほど普及しておらず、727と共通というメリットが生きなかったという面もあります。

まあ、航空機の導入は各航空会社が知恵を絞って決めるものです。結構ヒットしたのに日本では採用例が無いという機体は、エアバスA330とかA340、ボーイング720とか、やっぱりそれなりにありますよ。
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成田空港などの国際線空港ではたまに見かける757、確かに日本のエアラインはどこも採用していませんね。



航空会社が機材を選定する時には考慮する内容が多岐に渡ると思いますが、一番の理由は「競合の結果、他の機材の方が採用方針に合致していた」という事ではないでしょうか。

例えばANAならナローボディー機で競合するA320、A321の方が社の方針に合っていたと。

機材の大きさや価格(実際、日本はボーイング社の牙城でしたが、それを切り崩そうとエアバス社が安く売り込んだと聞いた事があります)などが大きな理由ではないでしょうか。
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この回答へのお礼

解説、ありがとうございます。
機種選定時に最適化どうかですものね。

お礼日時:2011/07/05 10:46

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