
昨日も質問させていただきました。皆さんのあたたかいご返答感謝いたします。得にkiyocchi50様、再度質問させていただいたにもかかわらず、私のミスで回答を締切ってしまい誠に申し訳ありませんでした。
すみませんが、再度放射能に関して質問させていただきます。
我が家の地域の放射線量は平均0.4~0.5マイクロシーベルト/時あります。我が家の庭はとくに植物を植えておらず土砂の状態です。
このような場合、庭に留まっている放射性物質がセシウムだとして、半減期が30年と言われていますが、単純計算でその二倍の60年経てば庭の放射性物質値は庭の土砂を削らなくても震災前の値に戻るのでしょうか?
ご存知の方どうか教えて下さい。お願いします。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
遅めのお盆休みを取っておりましたので夜中に失礼します。
回答を拝見したなかで少し思いつくことがありましたので追加で。
>何故 今頃になりこのような質問をしたかと言うと
(中略)
>もちろん自治体にも質問しましたが、未だに返答はありません。
当該自治体の考えではないのですが、「過去の知見から見て対策が必要ないと判断できる場合でも、健康維持の観点から対策することは無駄ではない。」という事はお伝えしたいと思いました。
前にご紹介した調査結果は主としてICRP(国際放射線防護委員会)が行うのですが、その大元締めはWHO(世界保健機構)でして、世界の規制値は大なり小なり彼らの規制体系の影響を受けています。
そのICRPとWHOは、放射線障害防止に関してはカナリ保守的な考えをしているんですね。
放射線傷害については「ある一定量以下の被ばくでは障害は発生しないと考えて良い」という閾値(しいきち、いきち)理論というものがありますし、実際の観測ではこちらを裏付けるようなデータが出ます。
しかし他方では「発生しないというのは、影響が統計的誤差によって判別できないためにそう見えるだけであり、実際は一定量以下でも(確率は被ばく量に比例はするが)被害は発生すると考える方が良い。」という意見、非閾値理論というものも存在しまして、ICRPやIAEA、WHOはこちらの理論を採用しています。
そのWHOは憲章の前文(つまりは最も基礎的かつ重要な扱いとして)「健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」と規定しているんですが、この精神から見ると、仰るところの「対策をしている他自治体」の対処は「不安の除去、すなわち精神の安息を達成することで、市民の健康を少しでも向上させよう。」としているとも見えるんですね。
私も、エンジニアとしての判断ならば「土壌除染という対策は不要」と結論付けますが、そこに為政者というファクターを入れたら、除染作業を行うでしょう。(説明による安心感獲得という手もありますが、全員に速やかに理解していただくことは困難でしょうから、速決の除染に流れます。)
なぜこの話を書いたかと言いますと......。
前にも回答申し上げましたが、親御さんが心配を抱える状態というのは、上のWHO定義からみても非常に不健康な状態だと考えるからですね。
もちろん、心配の種が尽きない状態であるという事は理解できますし、Web上でしかご説明できない状態では自信を持ってご説明も出来かねます。
ですから、放射線障害防止の観点から見れば効果が無くても、土壌の除去等を行う事は、健康対策としては有効であると思いますので、それに労力が余り掛からないのならば実施されるのがある種賢いことであるという判断と同じように、身近な専門家としての医師に相談されるがよろしいと思います。
加えて、他自治体の対策についても、出来れば余り心配なさらない方がよろしいですが、それも土台無理な話でしょうから、例えば医師に「○○では対策しているみたいですが、うちは大丈夫でしょうか?必要なら私の家の庭にやろうと思いますが。」とご質問されて「納得」されるのが、除染を決断するより心配するより先決の物だと思うんですね。
敢えて厳しい表現を使わせていただきますが.......。
子供さんはこの世で親御さんだけが頼りなんですから。
時間を掛ける心配より先ず行動!とお考えいただきたいなと切望する次第です。
(正しいと納得できる対処を速やかに起こせるように、先ずは急いでどうすべきかを調べる!という意味での行動です。無暗に反対運動を起こすだとか賛成運動を起こすという意味ではありません。)
No.4
- 回答日時:
震災前は0.1マイクロ以下であると思いますので、60年後に0.1マイクロになるとすれば、空間の放射線は、ほぼ、問題の無い値になるのではないでしょうか。
(震災前、年間1ミリとすると、約0.1マイクロ毎時)ただ、放射性物質は、これからも原発から排出しつづけますし、空間ではなく、地面からの放射線となると、より高い数値であることも考えられますので、除染処理などが必要となるでしょうね。
実際に受ける放射線の数値が重要ですから、地面からの放射線の実測値などが必要になってくると思います。
ご返答ありがとうございます。
事故以前に戻るには 世代単位のかなり長い時間が必要なのですね…。
今後も原発の動向を注意していこうと思います。
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
色々と心配されているようで、心からお見舞い申し上げます。
内容にお答えする前に。
現在の報道では、心配しない方がどうかしているかもと感じますし、私も福島で復旧作業に従事しておりますので、現地の人々と触れあう中で共有する感情もありますので、逆にお母さんの精神状態の方が心配になります。
この問題の根本は「個々人が安心出来るか否か?」に掛かっていると思うんです。
地震発生直後に同じような質問が多くありまして、私も未熟な範囲ではありますがお答えしたんですが、所詮は無記名のテキストベースの回答の限界と言いますか。
Webは会話に比較して、も質問・回答のキャッチボールが密に出来る訳でもありませんし、相手の表情を見ながら話せるわけでもない。ましてや同一地域というバックグラウンドを持っている訳でもない。
従って「心から安心出来るか?」については限界があると思うんです。
ですから、出来ればお近くの病院で、幸い(?)なことに7カ月のお子さんをお持ちとのことですから、掛かりつけのお医者様(出来れば放射線科のある場所が宜しいでしょう。)に、他の診断のついででも宜しいですからご質問されることをお勧めします。
それを前提として、私が解る範囲での回答を申し上げます。
ただし、余り突っ込んだ説明をすると混乱させてしまうとおもいますので、「先生の相談するまえにこの程度知っておけば、短時間で深く理解できて、更に安心出来るだろう。」という範囲を、ある種意訳を交えてご説明します。
まず基本知識としての外部被ばくと内部被ばくについて。
外部被ばくとは「人体の外からの放射線による被曝」で、被ばく範囲は主に体表面に限定されます。
対して内部被ばくは「人体の中に放射性物質を取り込むことで発生する人体内部組織への被ばく」で、放射性物質が取り込まれば部位ごとに被ばくする場所が変わります。
両者を比較すると深刻さでは圧倒的に外部被ばくとなります。
人間の体表面、例えば皮膚や爪などは放射線に対して非常に高い耐性を持っていますし、障害の発生も容易であるとか、修復昨日も内部臓器に比較して高い等々の理由からです。
内部被ばくが発生し、それが一定量を超えると深刻です。
現在報道で言われているような「甲状腺ガン(障害)」だとか「子供の健康被害」というのは、説明されてはいませんが殆どが内部被ばくで引き起こされる障害と考えていただければ結構でしょうが、内部被ばくは「(主として)DNAを放射線が傷つける事で発生し、発見が容易でない、確率論的に発生する(ある一定期間経過した後に発生する。)」等々という特徴がありますので、長期にわたって「心配する」という状況が発生しえます。
長期間危ない!と断言出来る訳でないという事はご理解ください。 飽くまで「理解しないと不安が継続してしまう」という、ある種精神面に対する影響として捉えていただければ結構です。
ここらを理解しないと、過去の調査結果等々から出た「事実」が信じられなくなり、「○○かもしれない」という定性的な物に過剰に引っ張られていまいます。
幼児を含めた「人体に対する影響」の調査は広島長崎の原爆関係でして、現在も広大・長大が中心となり、医学的検知からなされていますが、これは「対象者ほぼ全員が調査されている。(通常はある程度の人数を元にした統計的予測で行われます)」「非常に長期にわたっている。(調査対象の一部の幼児は老年にさしかかっている≒一生涯調査されている)」という特徴を持っています。
原爆においても、直後に(現状より深刻な)セシウムによる土壌汚染等が起きたことが調査で判明しているのですが、人体への影響については「御質問者様の仰る程度の環境では、放射線が原因であると認められる放射線傷害は認められない。」というのが結論です。(国内でも意外と無視されていますが。)
理由は色々あります。
例えば「セシウムによる内部被ばくは(例えばヨウ素などと比較して)障害として現れにくい」、「気体であり呼吸によって体内に取り込まれるヨウ素と異なり、セシウムは固体として土中に保持されるので、土を直接食べるだとか、非常に高い濃度のセシウム汚染をした食物を継続して摂取しない限り内部被ばくは起こりにくい」、「比較的素早く体外に排出される。」「種々の自然条件で(内陸部も含め)セシウムは自然排除されうる。」等々。
海外の例ですと、有名なのはチェルノブイリに対する疫学調査ですかね。
チェルノブイリ事故でもヨウ素とセシウムが主となって土壌・大気汚染が引き起こされ、その後、ヨウ素を原因とする内部被ばくで小児甲状腺癌が多発しました。
その後、WHOや各国機関の調査が行われ(現在でも継続していますが)「ロシア政府が摂取制限を行わなかった(そもそも汚染および事故の事実を隠した)ことにより、ヨウ素で汚染されたミルクなどを介して乳幼児が内部被ばくを起こしたのが原因」と結論づけられましたが、セシウムによる外部被ばくは現在までのところあらわれていない様子です。
ちなみに、セシウムはいまなお原発周辺地域の土壌などに残っており、周辺地域に継続して居住している住民は現在でも放セシウムに汚染されたキノコや野菜を摂取し、結果として未だに最大で年間7ミリシーベルト程度の内部被曝を受けていますが、セシウムが原因と考えられる疾患は増えていないという結論から、WHO等も「放射性セシウムについてわれわれは強い懸念はしていない」と考えております。
と、ここまでの過去事例で、特に「そうは言っても何十年後の将来に障害が起きるかも」「幼児の場合は感受性が強いから」という心配については原爆被害調査を見ると解るのですけども、「注意は必要かも知れないけど過剰な心配は必要無さそうだな。」と見てとれますし、私も福島で仕事をする中で、同僚の奥さんなど何人もの方に同じようなことを話して、相手の方は一応納得していただいている様子なんですが......。
ただ、これが最も大事だと思うんですが。
繰り返しに成りますが、要するに親御さんが安心出来るか否か?に掛かって来ると思うんです。
この心配は親御さんなら当然する(するべきことでもあるかもしれない)ことで、ある種素朴な(基本的な、大事な)ことでありますから、この機会に、地域に生活し、専門知識も持ち、何度も質問でき、かつ責任を持って答えてくださる医師に質問されることを強くお勧めします。
蛇足ですが。
土壌については、先に書いたように吸い込みによる内部被ばく等も起こりにくい物でありますし、今後は食品に対する規制監視も強化されますから、その面でも内部被ばくは起こりにくい、かつ外部被ばくならば余り心配するレベルにはありませんから、特に対策は必要無いかと思います。
もちろん、風の強い日は埃が舞って.....という懸念もありますけど、内部被ばくを心配しなければならないほどの埃を吸い込む状況というのは、むしろ埃による気管支障害が懸念されますので、そういう場所であるならマスク等は考慮した方がよろしいかもしれません。
また、手洗いうがいは放射線対策以外の面が大きいかと思いますので、それは(従来もやっておられるかと思いますが)継続して行われたら良いかと思います。
土壌を削り取る場合は、過去の事例見ますと、表層より5cm程度は削り取った方がよろしいようです。
半減期だけを考慮するなら、ANo.1さんの回答の通りですが、セシウムは降雨等の影響で土中深く浸透(除去)されたりしますので、過去の例から考えると近い将来、従前の値に落ちるかと思います。
年数は場所によって状況が異なりますので一概には言えませんが....。
広島の例から考えると、長くて10年程度、早い場所であれば4~5年でしょうか。
(2~3年で劇的に下がり、その後はジワジワ下がる状態をイメージしていただければよいかと思います。)
ご返答ありがとうございます。
お礼が遅くなり申し訳ありません。
質問内容以外にもいろいろ詳しく教えていただきありがとうございます。
実は「広島・長崎原爆 チェルノブイリ事故」両方の放射能拡散のその後の経過を知りたかったのですが、自分で調べてもわからなかったので、ご返答の内容を読ませいただき勉強になりました。
何故 今頃になりこのような質問をしたかと言うと、ほかの地域の自治体が今私達が住む地域の放射線量と同等の場所を除染し始めたと言う新聞記事を読んだからです。「健康被害を心配する値ではない」と言われていただけに「どうして各自治体の対応が違うのか?」と疑問・不安になり、こちらに助けを求めた次第です。
もちろん自治体にも質問しましたが、未だに返答はありません。
ご返答の文中に「心」の方面まで心配していただいたき、涙が込み上げてきました。御自身も大変な中 寛大なご返答をいただき感謝いたします。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
とても乱暴な計算なのですが、
>この地域の震災前の平均空間線量は0.08~0.05マイクロシーベルト/時だったそうです。
間をとって、仮に平均0.065マイクロシーベルト/時とします。
この放射線は微量のウラン等由来で数百年程度ではほぼ変わらないと仮定します。
>我が家の地域の放射線量は平均0.4~0.5マイクロシーベルト/時あります。
これも間をとって、仮に平均0.45マイクロシーベルト/時とします。
0.45-0.065=0.385 が増えた量という事になります。
乱暴な仮定の上に乱暴な計算を重ねてしまうのですが、増えた放射性物質が全てセシウム由来だとすると
今0.065+0.385のものは
30年後、0.065+0.1925
60年後、0.065+0.09625
90年後、0.065+0.048125
120年後、0.065+0.0240625
150年後、0.065+0.01203125
と少なくなって行きます。
0ではありませんが、元が0.08~0.05マイクロシーベルト/時だったのですから
つまり120年から150年も経てば元々のバラつきと区別しにくい程度になってしまうことになります。
もちろん、現実には全てがセシウムと言うことは無いでしょうし、雨などによる物質の移動もありますから
乱暴な机上論です。
ご返答ありがとうございます。お礼が遅れて申し訳ありません。
計算方式まで教えていただきありがとうございました。
私が調べられる範囲では「半減期」までしかわからなかったので、その先の推移を知りたかったのです。
参考にさせていただきます。
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
単純計算で
30年で半分 60年で1/4 90年で1/8 120年で1/16
とはいうものの バックグラウンドの数値が不明です
要するに もともと0.1μシーベルトあった土地なのか 限りなく0だったのかが不明ということです。
もともと0.1であった地方なら 何千年たっても0.1以下には下がりません
迅速なご返答ありがとうございます。
この地域の震災前の平均空間線量は0.08~0.05マイクロシーベルト/時だったそうです。
ただ、昔は鉱山や砂金も取れた土地なそうなのでもしかしたらバックグランドの値は高い数値だったかもしれません。
ありがとうございました。
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