2024年に成し遂げたこと

教えてください。
映画をよくみるほうなのですが、
よくネットの映画レビューで、傑作!名作!必見!などと評価があって見てみると、
一生頭から離れないような、ひどいシーンがあります。

例えば、「グラン・トリノ」のレイプ後の女の子の凄惨な姿とか、
「アヒルと鴨のコインロッカー」の猫虐待や私刑とか、、
みなさん、ああいうのに免疫があるのでしょうか?平気なのでしょうか??
私は未だにその姿が頭から消えることがなく、こわくてたまりません。
ちなみにホラー映画やサスペンスなら、人に刺激を与えるためと理解できるのですが、
ここではヒューマンドラマ内での残忍シーンについてです。

ああいうひどいシーンをスルーして、傑作!とかいえるのが不思議でたまりません。
特に「アヒルと鴨~」は、外国人差別やその疎外感、
神に罪を隠すことが描かれていましたが、
猫虐待&ひき逃げ犯がなぜ普通の生活をしているのかが納得できませんでした。
捕まらないんでしょうか?

隠してとじこめて、気持ちを少し軽くしてあげただけでエンディングだなんて、
どのあたりが傑作なのか分かりませんでした。
つらい過去があれば、神に隠せば、命を助けるいい人であれば、
それでいいのでしょうか?
結局椎名も離れて、もう帰ってこないかも?な気もするエンディングだし、
法治国家の原則を無視しているような作品に思えました。

凄惨なシーンについての意見と、
アヒルと鴨~についての意見をどうかよろしくお願いいたします!

A 回答 (5件)

*************以下、ネタバレを含みます**************



#2にいただいたレスポンスに「どこが感動ポイントなのか、悪意なく素直に本当に教えてもらいたいのです」とありますので、できれば教えてさしあげたいのですが、「事故2」とか「鳥葬未遂1」とか「主人公2」とか曖昧な表現が何を指すのか理解できずにいます。そもそも法事に行った人なんていましたっけ。「ネタバレ注意」と明記したうえで、より具体的に書いていただけると助かります。

また、「しばらく平穏にあの人たちは生活していたし」の「あの人たち」が猫虐待犯のことなら、それについては、前回回答した通りで、あの描写のどこが問題なのか私にはわかりかねるのです。

ひょっとして「最大の罰は死であるべき」とお考えなのでしょうか。だとしたら確かに猫虐待犯が受けた報いは質問者さんには物足りないでしょう。しかし、あの映画のテーマこそが、「最大の償いは死ではない」「死がこの世で最も悲惨なことなのではない」だと私は思うので、そこを受け入れられないと、確かに感動や感銘は得にくいだろうと思います。いくつか登場する「事故」も偶然ではないと思いますし。

また、エンディングに最大の感動を期待していらっしゃるのなら、やはりこの映画は合わないだろうと思います。経過にこそ感動があるので。さらに…

>コインロッカーのことだけで、神を隠してあげたとかいうエンディングは・・
>これもなんか報われないような気がして。。

「報われない」とは? 勧善懲悪の物語ではありませんから、学生も隣の住人もスッキリ幸せにはなりません。それが人生というものなわけですが。ひょっとして、とてもお若いかたなのでしょうか。
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現代人は、脳に支配されてるために、脳の欲望である、変化と刺激を求めて、リアルで、過剰な刺激のある表現がエスカレートしています。

人の精神衛生的に大変に危険です。現代は、脳を刺激するのが、芸術や娯楽だと思われています。これを、脳を刺激して、脳で感動して、脳で理解する論理思考文化といいます。昔の日本人は、生活に間や情緒を入れて、脳を休ませる工夫をしていました。娯楽や芸術も、脳の思考を無くして情緒を多くするため、様式化、ワンパターン化、非現実化して、間が多く情緒が溢れて、人の心を癒していました。これを、情緒に感動して癒され、心で理解する情緒思考文化といいます。情緒を多くするためには、脳の思考を休む必要があります。理由は、脳の自己表現と情緒は、対立していて反比例の関係だからです。日本の伝統文化だけが、情緒思考文化です。だから現代の芸術は、自己表現が強調された結果、論理思考芸術になっています。しかし芸術の本来の目的は、人の心を癒す事だと思います。情緒思考芸術が多くなる事を願っています。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
確かに、「脳の欲望である、変化と刺激を求めて」いるのかもですね。
最近のホラーは特に、リアルでグロくてこわくて、痛みや恐怖を疑似体験しやすく、刺激が多いものだと思います。
映画になにを求めているかが、人によって全然違うと思うのですが、私自身やはり、傑作や名作という名において、感動や癒しを求めていたのかも知れません。
例えばグラントリノでいえば、無言で代わりというのが涙涙なのかも??ですが、、、あまりにベーシックというか、、陳腐すぎて目を疑いました。
これで感動と呼ぶの??みたいな。。

「芸術の本来の目的は、人の心を癒す事だと思います」
同感です。
私も、映画を観た後に、観た人が、力がわいてきたり、元気になれたりする映画がいいです。
それは個人的嗜好で少数なのかなと・・・ ちょっと落ち込みますが。。

お礼日時:2011/12/11 22:30

>ヒューマンドラマ内での残忍シーン



ヒューマンドラマというものは、文字通り人間性を扱った作品のことです。人間の内面はポジティヴなものだけではなく、そりゃもうネガティヴなものもたくさん詰まっているわけで、その事実を無視してポジティヴなものだけを提示しようとすると途端にウソ臭くなります(ごくごく一部に例外がありますけど)。

ネガティヴなものもちゃんと描いてこそ、ヒューマンドラマなのです。

たとえば小津安二郎監督の傑作群は、見かけこそ上品で洗練されていますが、メンタル面では随分と残酷な事柄を扱っています。

そういう内面的なことではなく、描写上の残忍なシーンのことを言われているのならば、そんなシーンが必要かどうかはその作品の性格と題材と作り手の力量により決まってきます。かなりキツい場面があるのにヒューマンドラマとして評価されているものもけっこうありますしね。反対にヘタな作り手による映画では、残忍シーンが上滑りして観る側としてはタメ息が出てしまいます。

なお、私は「アヒルと鴨のコインロッカー」をヒューマンドラマだと思いません。あれはミステリーですね。しかも、原作と比べると随分と落ちる出来映えです。伊坂幸太郎の作品は人気があって近年数多く映画化されていますが、多くが失敗しています。映像化が難しい作風であることは、小説を読めば誰でも分かりそうなものですが。。。

同じように「グラン・トリノ」も私はまったく評価していません。ヒューマンドラマ以前に、筋書きがヘタ過ぎます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!!
なんかお礼を書いているうちに、
私が1番苦手で拒否反応のある、傷ついた女の子の様子と虐待について、拒否してるだけなのかなって思ってきました。
その作品が伝えたいことはもっと他にいろいろあるのだと思いますが、それが全くみえないくらい、私にはショッキングな場面だったみたいです。
どこでどう感動したらいいのか・・ グラントリノは代わりにって部分、人が変わっていく様子などかも?ですが、アヒル~のほうは本当に分かりませんでした。
私が力量不足すぎますが、、傑作といわれるだけのメッセージを受け取れなくて、、
でもいつか、大きくなって理解をしたいです。。

お礼日時:2011/12/11 22:20

そういうシーンが苦手な質問者さんには、はからずも見る羽目になって、ご同情申し上げます。

今後は、英文のウェブサイトではありますが、IMDBという映画データベースの「Parents Guide」という項目などを事前に確認なさると、少なくとも英語圏の映画は、多少は快適にご鑑賞いただけるのではないかと思います。ほんの一例ですが、下記は「グラントリノ」の「Parents Guide」です。ネタバレになる部分は赤字でふせてあります。
http://www.imdb.com/title/tt1205489/parentalguide

ただ、映画作品には、こうしたショッキングな描写が皆無なものと、多少は存在するものとがあります。前者は映倫がGレートにしているので、Gレートなら、だいたいどなたでも安心してご覧になれるでしょう。とはいえ、劇場公開が終わると、公式サイトでもレートを表示していない場合が少なくないので、そうなると、やはりデータベースなどを頼るしかなくなり、確かに不便ですよね。

さて、前置きが長くなりました。こうした一部の作品を除くと、どうしても大人向けの作品には、多少なりとも凄惨なシーンが登場してしまいます。これは映画に始まったことではなく、歌舞伎やシェイクスピアなど、昔から娯楽には血みどろな場面が存在しました。むしろ、昔のほうが多かったほどです。

こうした場面は、なにも、ホラー映画のように観客を驚かすために存在しているとは限りません。意図はさまざまですが、リアルな描写を入れることで、観客が現実の事件や戦争に思いを馳せるように仕向けていたり、悲惨な描写を挿入することで、救いの描写を引き立たせたり、悲惨さを思うことによって、その先の幸せを、作品を見終ったあとに観客に描いてもらうよう仕向けていたりします。もちろん、その意図が万人に通じるわけではありませんが、そうした意図に触れて感動したり、前向きになる人も大勢います。

では、ここからは『アヒルと鴨のコインロッカー』のネタバレになります。

*****以下ネタバレ*****

猫虐待&ひき逃げ犯は、しばらく普通の生活をしていましたが、凄惨な復讐を受けますし、その後は法のお世話になることをにおわせています。「捕まらない」わけではなく、世の中の多くの逃亡犯がそうであるように、捕まらない一時期を、あの映画の中で描いていただけです。ちなみに私は、この世で監禁ほど恐ろしいものはないと思っていますが、あれは監禁にとどまりませんでした。

>気持ちを少し軽くしてあげただけでエンディング

誰のことでしょうか。猫虐待&ひき逃げ犯なら、「気持ちを少し軽くして」もらったとは到底思えませんが。逆に、猫虐待&ひき逃げ犯をこらしめた人のことなら、最後は死んだかもしれないので「気持ちを少し軽くして」もらっただけではありません。

>法治国家の原則を無視しているような作品に思えました。

そうかもしれません。法治国家を鵜呑みにしている人に対して一石を投じるのが狙いなのだとは感じました。

*****ネタバレ以上*****

なお、『アヒルと鴨のコインロッカー』はもともとこのサイトで薦められて、実際に見て気に入って私も何度か薦めているので、ちょっと責任を感じて回答しました。ご不明な点があれば、また補足してください。
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この回答へのお礼

いいサイトを教えていただいて、どうもありがとうございました!
今回はまだDVDだったからよかったのですが、
個人的には、あれを映画館でみていたら、人生最大の後悔になっていたかもしれません。
なので、これからはちゃんとチェックをしたいと思います。

それとアヒルと鴨なのですが、しばらく平穏にあの人たちは生活していたし、
猫虐待犯は事故2と鳥葬未遂1で、事故はただの偶然で、罪を悔いるわけでもなく即死だし、鳥葬だって未遂ですよね?
個人的に、全く罪と罰の重さが合ってなく感じてしまいました。。

あと、気持ちを軽くしてあげたのは主人公2人のことで、
彼は法事から帰ってくるのかどうか分かりませんが・・
コインロッカーのことだけで、神を隠してあげたとかいうエンディングは・・
これもなんか報われないような気がして。。

これが普通の作品ならスルーするのですが、
名作、傑作としてこの作品を友達にすすめられたので、それがどこが感動なのかが・・私の力量不足で理解ができなかったので、どこが感動ポイントなのか、悪意なく素直に本当に教えてもらいたいのです。。

お礼日時:2011/12/11 22:14

さて、どのような解答がお望みなのでしょうか。



まず、傑作、名作、必見などというのは、個人的な意見
多くは、配給会社宣伝部が考えたキャッチコピー。
映画は、十人十色。味方半分、敵半分。評価もすべて違うのが
普通。一生頭から離れられないというのは、ハッキリいうと
単なる経験不足。つまり、あなたがまだ若くて見たり聞いたり
する経験がたりないだけの話。
こういっちゃ、ミモフタモナイけれど、映画は、人の手で
つくられたつくりもの。
映倫管理委員会委員が、これは、ひどい、と思われるものには
すべて年齢制限がつく。つかない、ということは、この程度は
たいしたことではない、という判断がつく。

この手のものは、いくら文章で説得しても決して、あなたは
納得できない、でしょう。

監督が、これでいい、と判断したものであれば、観客は、
それをただ見るだけで、ほかにナニができるのでしょうか。

他人の生き方、考え方、表現方法、ことの善悪は、
個人レベルで、すべて違うもの。いくらいっても
ミズカケロン。

それを経験といえるかどうか、たくさんの映画を見て
たくさんの本を読めば、不思議と思えることは、
たいがい、解決するもんです。

ヒューマンドラマでも残酷シーンはでてきます。
実際には役者がそれらしく見せるだけで、あれは
すべて、やらせ、ということは理解できると思います。
というか、少し考え過ぎかなあ‥
わたし、映画で、人が殺されても、残酷、などと
思ったことはありません。
大平原で、シマウマが、ライオンに襲われて
食べられても、あああ、程度ですが‥
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この回答へのお礼

ありがとうございます!!
私の中に全くない価値観やものの見方があるような気がして、
それを知りたいと思いました。
サスペンスドラマやミステリーなどの殺人シーンやホラーの残虐シーンは
納得しているので別になんとも思わないし、
シマウマーライオンも平気です。
でも、グラントリノのあの女の子が帰ってきてからの様子や、
猫虐待はちょっと長すぎるような気がしたのです。。
もしも知っていたら、絶対に見ませんでした。
娘がいるからかもしれませんが・・ あまりにリアルすぎて。。

多分、私が今世で1番見たくないのが、あの2つかもです。
個人的なトラウマかもですね。。
どうもありがとうございました!!

お礼日時:2011/12/11 22:03

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