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南極観測隊のコックさんの物語である、「南極料理人」という映画を見ました。
映画の冒頭でこういうナレーションがありました。
「人間が1年間に消費する食糧は一人1トン。
 途中で無くなったからと言ってスーパーに買い出しに行けるわけでもない。
 当然、水以外は南極にはあらかじめ全部持っていく。」

一年間に一人一トン!!
なんと非効率なことでしょうか!?

象やキリンなど、大型草食動物は木の葉を食べるときに一緒に栄養にならないような小枝も食べてしまったり、クマなどはドングリを食べるときに当然、渋皮ごと、あるいは魚を食べるときに皮や骨ごと食べてしまうでしょうから、もともと大喰らいで大クソを出すような非効率な食生活をしているでしょう。

しかし、人間は消化できる食べ物だけ食べ、それもなるべく消化しやすいように加熱調理してから食べます。それでも一年間に1トンもの食料が必要とは!!


そこで質問です。

質問1
我々は1トンの食糧のうち、どの位を生命維持に消費して、どのぐらいを未消化のまま体外に排出してしまうのでしょうか?


質問2
もう少し効率の良い胃腸にならないものでしょうか? 
1年間に1トンもの食事を作る、全国のお母さんが大変です。
それとも万物の霊長たる人類の消化器官は、全生物のうち、最も効率的な消化器官であり、これ以上の進化はないのでしょうか?

A 回答 (4件)

第二次世界大戦のガダルカナル戦の前、アメリカの隠密部隊は、ガ島に上陸した日本軍兵士のおおよその人数を割り出すために、日本軍が毎朝浜辺で出す「野糞」の量を調べました。

総重量約500kg。成人男子の平均を約200gとし、植物食の日本人はアメリカ人より食事の量が少ないうえ、どうせ食糧難だからその半分だろうと思い、500000g÷100g=5000人としました。実際は1942年7月の時点ではまだ約2500人しかいなかったのです。まだ食料も十分あり、腹いっぱい食べていたので、通常の2倍近い便を出していました。アメリカ軍は5000人に対抗するため約1万人の海兵隊を投入しました。

現代日本人は、平均約200gの大便を出すと考えてもよいでしょう。食も欧米化し、体格もよくなりましたから。

一日に食べる量を水分を含めて子供から老人まで平均約1400gとしましょう。飲む水分以外です。
(1400-200)÷1400≒86%を、吸収。

これだけ見ると実に効率の良い消化器官ですが、おっしゃる通り消化できないものを多く捨てています。
約半分を捨てているといえましょう。牛肉の骨、皮、キャベツの根、ミカンの皮、魚の鱗や骨など。
そして、野生動物は食材を丸ごと、生のまま食べています。
一見、野生動物のほうが効率の良い消化器官に思えますが、
実はそうではありません。

青虫は、硬い葉脈を避けて葉の柔らかいところを食べます。
サルは若い葉や芽や果実を食べ、種は吐き出します。
トラは骨を食べません。まずは内臓からです。ビタミン摂取のためです。
鳥や大型の魚は、果実や虫や小魚やちぎった肉を丸呑みして、消化できない種をそのまま出します。小魚の骨は人間でも食べれるものですが、なぜか食べない人も多いようです。私はたいていの魚の骨は食べますが。
タコや魚は、貝殻を吐き出したり、初めから口にしなかったりです。
牛や馬やシカは、フンが肥料になるくらい、つまりフンを干すとそのまま枯草の塊となるくらい、消化吸収の効率の悪い胃腸しか持っていません。牛なぞ、胃が4つもあるくせに、反芻するくせに、セルロース分解バクテリアを腹に飼っているくせに、です。ウサギもヤギもこのバクテリアを飼うために自分の糞を食べます。コアラなぞ、生まれたてのわが子の離乳食が母親の糞です。
パンダはおもに竹やササを食べますが、吸収率は約3%です。だから、あまりエネルギーを使わないように、食べているとき以外はいつもごろごろ寝ています。子供はお乳を飲んでいるのでよく動きますが。トラやほかの熊と食糧獲得争いをしないですむ生き方を選んだ結果です。
カビ(菌類)は、自分の好む条件の環境にならなければ、活動し始められません。


つまり、
野生生物において
丸ごと食べる者は、吸収率が悪いので、たくさん食べてたくさん出す。
選り好みして食べる者は、食べられない部分を収穫しない。
肉を食うものは、食えない部分を大方食べ残すか、初めから消化できる部分だけを食べるか、丸ごと消化できるものしか食べない。

ので、
ライオンがサバンナにシマウマの骨と皮を食い残す割合と、人間がゴミバケツにミカンの皮や魚の鱗や頭を捨てる割合と、カマキリがバッタの脚と羽と頭を食べ残して捨てる割合と、牛が出す糞の割合は、ほぼ同じです。

もっとも、ハイエナやネズミといった動物のように、たいそう効率の良い消化器官をもった動物もいます。その筆頭が、ゴキブリです。

こういうと人間のおごりばかりが目立ちますが、
人間も馬鹿じゃない。
そのままでは消化吸収できない部分を捨てるのはもったいないと思いました。
そこで考え出されたのが、
「加熱調理」
「発酵食品」
「干物」
「部位ごとに分けての保存」
です。

焼くことで多糖類になって消化吸収できる(下痢しない)
塩漬けにすることで硬いサケの骨も食える
きゅうりの皮も食える
ニシンを丸ごと食える
干物にしたらアジの頭も骨も食える
クジラや魚や菜種やゴマの油は別の容器に保存。カスは肥料。もみ殻は燃やして肥料。

いろいろ工夫しているんですよ、人間も。もったいないってことがわかっているから。
人糞だって今でも肥料にしています。もっとも、生のままではかつてのように寄生虫の蔓延になりますから、
ちゃんと加工しています。

ただ、
「あたし、魚は骨が多くていやだ、食べれなーい」
「俺ってさあ、マヨネーズはキューピーのハーフアンドハーフと決めてんだよね」
「あ、コンビニで買ったじゃがりこ、賞味期限が昨日だ、捨てよう」
とか言ってるバカが増えたために、おっしゃる通り効率が悪くなています。
こういう馬鹿は強制収容所にでも入れて、
さんまのはらわたとかブロッコリーの茎とかリンゴの芯とかキチンの骨とかだけを食わせて矯正教育を施すべきだと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

好き嫌いする奴は食べ物のありがたみがわかっていませんね。

お礼日時:2012/10/27 08:00

http://portal.nifty.com/kiji/121022158024_1.htm
のようにすれば, 確実に量を減らせると思う.
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

すごいシミュレーションをする人もいるんですね。

お礼日時:2012/10/27 08:00

生物のエネルギー代謝はかなり効率よいものです。

少なくても人類が作ったいかなる機械よりもはるかに高い効率を持っています。確かに食物の摂取によりエネルギーを得て、活動するのに使う直接的な部分だけ見るとそれほど高効率であるようには見えないかもしれませんが、実際には老廃物の処理や分別廃棄・再利用まで含めた壮大な規模の化学処理も同時に行っていて、その処理に使う材料の合成まで行っているんです。以前ある化学番組で人間一人の肝臓が行う化学処理と同様な工場を建設すると東京都23区に収まらないほどの規模になるうえに、完全に処理できない有害物質が出来てしまうと言う試算を生物学者と光学系の学者がやっていたのを見たことがありますが、目に見えない部分でのこういった代謝機能を含めて考えれば非常に効率よく働いていると言えるでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

効率良いんですね。

お礼日時:2012/10/27 07:59

直接の回答ではありませんが、前提に問題がいくつか。



まず、「人間は消化できる食べ物だけ食べ、それもなるべく消化しやすいように加熱調理してから食べます」だとすると、調理の終わった時点では、年間1tにはならないですね。調理の段階で、捨てられるものもありますから。
「南極に持って行く」のは食材(少なくとも、調理前の素材)でしょうから。

また、年間1tを、265日×3食で割ると、1回分は約1kgになります。
おおざっぱに言って、1食の(調理された状態の)量が 400g ~ 600g(ただし、水分も含む)なのと、南極での活動というのは、非常に活動量が多いでしょうから、そもそも、一般の人より、多くの量が必要ということで、これまたおおざっぱに、「南極に持って行くのは、1人あたり、1t」ということなのではないでしょうか。

で、これまたおおざっぱに計算すると、「未消化のまま出す」のは、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B3%9E
の記述を信じれば、5%位なのでしょう。
※体重が変化しなければ、食べるものの重さと、出すものの重さは概ね同じ(あとは、呼吸とか発汗とか)ですから、比率もほぼ同じとみて良いです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2012/10/27 07:58

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