私は音楽鑑賞が趣味で、クラシック、フォークソング、「アリス」、唱歌、戦前戦後の歌謡曲、戦時歌謡、懐かしいアニメソングなどを聴きます。CDが千枚ちょっとあるのがプチ自慢…。
まあ、いくら好きでも、しょっちゅう大感動!とはいきませんが(聴き込むと、耳も肥えて厳しくなる)、日々感動的な音楽や演奏を求めて彷徨しています。
私は、幼稚園の頃から音楽が好きだった様で、「津軽海峡冬景色」(大名曲!)のシングルや、ピンク・レディのファーストアルバムを、自分でプレーヤーにかけて聴いていました。
それらに感動した記憶はありませんが、覚えているものでは、幼稚園の卒園式で歌った、「思い出のアルバム」が、「感動」を体感した初めてだと思います。
小学校の卒業式で歌った、「仰げば尊し」にも感動しました。両方とも、シチュエーション込みかもしれませんが…。これらの曲、今はうたわれないそうですね。いい歌なのに…。卒業式には、「仰げば尊し」の格調が似合います。
また、小学校四年の時に、学校に小さな楽団が来て、クラシックの名曲を演奏していくと言う事がありましたが、その時の「白鳥の湖」にいたく感動、以来、クラシックを聴くのが趣味になりました。あの時の衝撃に身をゆだねて、音楽の道に邁進したかったなあ…(苦笑)。
皆さんにも、音楽に感動した体験があると思います。特に、音楽が好きな方には必ずあるはず。そのお話をお教えください。
「初めて」感動したのは、特に衝撃的だと思いますので、「初めての感動体験」と、「その後、最も感動した体験」、それぞれお教えいただければ幸いです。もちろん、どちらか一つでもけっこうです。お願いいたします。
No.1
- 回答日時:
こんにちは。
私も音楽を聴くのが好きなんですが、さすがにCD1千枚も持ってません(^-^)。好きなジャンルはクラシック、ボサノバ系、ハードロック系で、昔からこの趣味は固定されています。クラシックでいえば、初めての感動は、多分大学生の時にN響のコンサートに行ってモーツアルトのフィガロの結婚序曲の生演奏を聴いた時です。それまで小学校なんかに出前事業みたいな感じで小楽団みたいなのが来ていたし、自分もピアノを長年弾いているので、生演奏は聴いたことがあるんですが、なにぶん田舎に住んでいたので、初めてのN響、初めてのプロのオーケストラの演奏だったので、本当に鳥肌がたちました。あっという間に終わって、必死で拍手をしたのを覚えています。それからオーケストラ演奏は何度も聴きに行きましたが、あれ程の感動はまだないです。
それ以外ではラジオのFM放送で偶然流れたタリススコラーズの声に完全にノックアウトされてしまいました。アレグリの「ミゼレーレ」だったんですが、この天上の音楽は何だ!!と思って、気が付いたら涙が出ていました。あまりにも感動的で、曲名を聞き取れず、その後タリススコラーズのCDをとにかく買ってみて、「ミゼレーレ」が流れた瞬間これ!!!!この瞬間も感動的でしたが。それまでもバッハやベートーベンなど、どちらかというと古典派が好きでしたが、それから完全に古楽ブームが起きてしまい、モンテベルディやゼレンカ、テレマンなどなど古楽の曲を楽しんでいます。ただし、夏場に古楽は向かないと個人的に思っているので、そろそろ聴くのをいったん休止する時期がきています。
ロック系でいえば、初めて好きになったいわゆる洋楽の曲はカルチャークラブ(懐かしい!)です。これも小学4年生の時に偶然テレビでコンサートをやっていたのを見てしまい、全く洋楽の知識がないまま完全に好きになってしまいました。それまでは音楽はクラシックをピアノで弾く以外で興味なかったので、日本のアイドル歌手などを知らずに、いきなりのカルチャークラブ、いきなりのボーイ・ジョージ(笑)。民放が2チャンネルしかないわが県でよく、こんなコンサートを放映していたな~と思います。最初に効いた曲は「ミス・ミー」で、うわぁ~きれいな女の人!(完全に勘違い)。ずっとずっと女性としてきれいな人だな~と思ってて、数年後まさかドラッグで捕まるとは・・・。その時に初めて男の人という人が分かった衝撃(笑)。ジョージ・オダウト氏って言われてました・・・。今はポップス系はあまり聞きませんが、ここから私の洋楽好きが始まった貴重な曲です。
ご参考までに<m(__)m>。
私は、洋楽は自分からは聴きませんが、ラジオなどで流れてくるのを聴くと、やっぱりいいものはいいと思わざるを得ません。西洋かぶれではない(つもり)です。あれは何なのでしょうね。クラシックより前に洋楽を聴いていれば、私もそちらでCD千枚だったと思います(笑)。
古楽ブーム、何となく分かります。私が好きなのは、ブルックナー、ベートーヴェンなのですが、そういうのがだんだん重く感じてくる自分がいます。ハイドンを過ぎ、いずれはバロック、ルネサンスに移っていくのではないかしら。バッハ以前の曲のCDは少なめですね。恐らく、録音されてない、埋もれた名曲があるのでしょうね。
ご回答、ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
私は高1の頃からロックにハマり、高3でジャズに出会いました。
ロックは一般に「カッコイイ」音楽ですが
ジャズにはロックにはない「深み」を感じました。
中でも、ジョン・コルトレーンというミュージシャンの音楽には
ひときわ精神性の高さを感じました。
精神的に不安定な時期に聴いたせいも大きいでしょうが
「至上の愛」というアルバムを良く聴いては感動していました。
そして、ジャズ好きが高じてジャズ喫茶でバイトをするようになりましたが
感極まってトイレに駆け込み嗚咽したこともありました。
年を取ってからは、クラシックの素晴らしい演奏も知るようになりましたが
ロックやジャズに感動した若い頃の良い思い出です。
ジャズも少しは聴くのですが、詳しいとはとても言えないので、質問文からは外していました。
コードとかインプロヴィゼーションなど、よく分からない私ですが、ジャズの、一種独特の味は、何となく感じられるつもりです。一瞬の音に宿る力、哀しみ、はかなさ、…?何とも表現しにくいですが…。コルトレーンは、深みを全面に出した独特なジャズマンでしたね。
一度、ジャズ喫茶のスゴイ装置で聴いてみたいと思っています。
ご回答、ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
こんにちは。
「仰げば尊し」懐かしいですね、私も卒業式には一番合っている曲だと思うのですが・・。
毎年開催している小学6年のときのクラス会の二次会(カラオケ)では必ず出てくる歌です。(今年で卒業48周年になります)
「初めての感動体験」は、まだ小学生低学年の頃でしょうか。
祖母がクラシック好きでして、リーダースダイジェストのクラシックLPセット(いまだに持っていますが、1961年版「世界名曲集」:モノラルLP12枚入り)で聴いたチャイコフスキーの「悲愴」ですね。なんというか感情にすごく訴える曲でして、ものすごく感動したのを覚えております。
その後は、その12枚入りクラシックを聴きまくりでした。特にブラームスの3番、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲、ワーグナーのトリスタンとイゾルデ前奏曲、ストラビンスキーの春の祭典などにはのめりこんでいましたね。(今でも好きです)
「その後、最も感動した体験」は、
高校生の頃に知ったボサノバでアストラッド・ジルベルトの「イパネマの娘」でしょうかね。
それまで小学生・中学生~とクラシック、ラテン(祖母の影響です)、その後ビートルズや映画音楽、ベンチャーズなどを聴いていたのですが、上記の歌を初めて聴いたときには「なんて爽やかな曲(歌い方)なんだろう!」と大感動したものです。
その後はいわゆるポップスやロックから大転換しまして、10代後半のボサノバ、20~40代にかけてはジャズへ、今は女性のスタンダードジャズボーカルやラテンなどを中心に聞いております。
でも、いまだに「初めての感動体験」時のクラシックの名曲の数々は忘れられないですね、何度聞きかえしてもそのたびに感動しますよ。
目をつぶって聴いていると、心に訴えてくるというか・心を揺さぶるというか・涙が出そうになるとか・・こういうのはクラシックだけですね、永遠に続くのではないでしょうか。
「仰げば尊し」。最近も聴いています。私が尊敬するクラシックの評論家、宇野功芳さんが、唱歌や昔の歌謡曲、戦時歌謡の優れたものを女声合唱にアレンジして、十数年の間、コンサートしたり、CDにしたりしていたのです。つい先日、その最後の舞台を聴いてきました。古くても、優れた音楽は演奏し続けてほしいと、強く思います。
リーダーズダイジェスト。懐かしい響きです。確かレイヴォヴィッツという指揮者がいたかしら?名曲集は、安っぽいヨセアツメが多いのですが、これは例外で、デッカの録音技師が招聘されたり、本気の作りだった様です。それにしても、子供の頃から「トリスタンとイゾルデ」とはスゴイ!
昔は、今ほどCDを手軽に買う事はありませんでした(お値段が高かった)から、1枚1枚を、すっかり覚えるまで聴き込んだものです。あれが良かったと思いますね。
私が知らない音楽は、ボロが出ますので、コメントは差し控えさせてください(苦笑)。でも、youtubeで聴いてみます。どこに感動が転がっているか(?)分かりませんもの。
ご回答、ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
小学校低学年くらいまでは、アニメや特撮の主題歌のレコードを買ってもらって聴くというごく当たり前のことをしていました。
しかしだんだんとこの手の音楽に飽き足りない気がしてきてもいました。変な話ですがこういう音楽は主題歌としてしか使いようがなく、それは歌詞にキャラクターや技の名前が入っているからですが、その点がどうにも気に入らないと感じ始めました(よく分かりませんが、主題歌でしかないということはその番組でしか聴かれない、それを聞くことはその番組を見ることと同じように見られ、純粋に音楽を聴いているように見られないと思い込んでいたのかもしれません)。そんな時分に衝撃だったのは東京12チャンネルで放送されていた「ダメおやじ」のエンディングでした()。歌詞は番組内容に沿っていますが何と言ってもキャラクター名が一切出てこない、まるで歌謡曲かフォークみたいだとずいぶん驚いたものです。もっとも、感動というほどではなく、驚きと言った程度のことでした。ともかくこの頃まで聴いていた音楽は今は特に聴くこともなく、アニソンは昔の方がよかったとか思い出補正というものもなく、今時のものの方がずっと気に入っています。
高学年位からはなんとなく子どもの音楽から抜けたいという気持ちはあったものの、(広い意味の)流行歌の方へはどうしても踏み出せない、大人のものという意識がどこかにあって自分には早いのじゃないか、ガキな自分が聴いていいものかと思いがありました。同時に家にあった、親が買った「世界名曲集」のようなレコード集をよく聴くようになりました。名曲という「いい加減な」くくりで集めた曲集のためジャンルは民謡から、ポップスから、映画音楽から、クラシックと何でもありで、ここでジャンルで分けて考えることの無意味さを知りました。
そんなときはまったのがみんなのうたでした。適度にポップス的なところもあるが決して歌謡曲やフォーク、ロックではないところが自分を納得させたようです(今のように人気アーティストが歌うことは少なく、それゆえまれに人気歌手が歌うとなにか嬉しい気になったものです)。そのとき感動を覚えたのが「遠い風紋(http://www.youtube.com/watch?v=TO-xom2_FdE)」でした。そのころまでに音楽を聴くだけでなく譜面を見ることに興味が出てきていて、コード進行などの仕組みを自分なりに研究していたわけですが(楽典は読んでいません)、この曲の浮遊感というか今まで聞いたことのない感じは一体何なのか、どうしたらこんな感じが出せるのかと興味が次々とわいてきました。ほどなく楽譜を入手しその通りに弾いてみたときに、「あの感じ」を自分で出したときは感動でした(つまり、難しいコードを技巧的に使っていたのでした)。
邦楽で感動を覚えた最初のアーティストは井上陽水でした。初期作品の当時としては非常に斬新なアレンジには驚かされました。ということはその感動の大部分はアレンジャーによるものだったわけです。「神無月にかこまれて(http://www.youtube.com/watch?v=aR-d4UggxP0)」「能古島の片想い(http://www.youtube.com/watch?v=K83gisfvni8)」「夜のバス(http://www.youtube.com/watch?v=yFidnwrSUX8)」などの展開に凝ったアレンジは他になく、これが当たり前のアレンジならはまることもなかったでしょう。
洋楽に興味をもちだしたきっかけは Queen でした。「Play The Game (http://www.youtube.com/watch?v=Lr2iDWQSwsI)」」の譜面を見たとき、4/4拍子の中に1小節だけ9/8拍子が入っているのがなぜかとても気になりこれを確かめるために聴いたのが最初です。Queen はロックと言ってもオペラなどいろいろな要素をもったロックらしくないロックで、そのころはまだいわゆるハードロックは、メロディの動きが少なく音が大きいだけという思いを持っていましたが、そのメロディで感動を覚えたのが Rainbow の「I Surrender (http://www.youtube.com/watch?v=EJ29pVhsdMs)」でした。ラジオで聞くともなしに聞いていたとき、間奏(1分あたりから)のメロディが流れてきたとき、自分としては「異例」な美しいメロディと、同時に「ロックでこんなメロディ弾いていいのか」ということに驚かされました。
これ以降、洋楽はさまざまなものを聴き始め、楽器を弾くようになると自然にジャズにも興味が出てきました。そういう「通な」ものを聴いているとなぜかアイドルものも聴きたくなり、とジャンルの区別なく興味は広がっていきました。
他にも長谷川きよしを挙げた方がおられます。「遠い風紋」は、みんなのうたではなく、普通に歌謡曲としても十分に通用します。子供だましでない歌!こういうのを聴かせてこそ、情操教育でしょ!
ヨースイさんは、楽天的すぎて好きではありませんが、若い頃の無防備さはいいですね。ひたむきさとは力いっぱいな姿勢は、やはり人の心を動かします。
事情を良く知らないのですが、作曲者は、メロディ・ラインだけ作って、前奏、後奏や楽器は、アレンジャー任せなのでしょうか?せめて作曲者の意見を取り入れれば、いい曲がもっと生まれそうですね。
「ダメおやじ」のエンディング、初めて聴きました。歌詞が何とも…。こんなに絶望的な歌詞ってあるのかしら?歌っているのはチェリッシュ?
洋楽は門外漢なので、ご堪忍…。
ご回答、ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
そういえば、昼食の時間に、音楽を流していましたね。
小学校ではクラッシック、中学、高校では、ポップや、軽いロックも流していました。懐かしいですね。人生の節目が、その頃流れていた音楽に彩られているのは素敵です。
アメリカに住んでいる私ですが、日本に住んでいる家族に災難があって、とりあえず大急ぎで帰国することになりました。あの時は、心臓がどきどきして、体も、震えが止まりませんでした。足もがくがく、手に何もつかなかった。
どういう気持ちだったのか今でも不思議なんですが、みどりさんのコンサートのチケットが手元にあったので、帰国を一日延ばすことに決めました。
コンサートで、席に座っていても、隣にいる夫が心配するぐらい真っ青な顔をして、今にも倒れそうだった私でしたが、演奏が始まって、最初は、モーツァルトか何かで、次に、無伴奏でバッハを弾かれました。
体全体を使いながら、バイオリンに弓を当て、力強い音楽を発信しているみどりさんの演奏を聴いているうちに、不思議な力が体内から沸いてきて、”私は日本に帰って、逃げないで、困難に立ち向かおう”という気持ちになれました。ストン、と石が私の心に落ちたような感覚でした。
うまく表現できなくてもどかしいですが、力づけられた、とか、勇気づけられた、ということでしょう。それが、ドラマティックで勇壮なワーグナーやベートーベンでなく、正確無比なバッハであったのが面白いな、と感じています。
”仰げば尊し”には及ばないかもしれませんが、アメリカでは、卒業生の入場行進のときに、この音楽が流れ、”仰げば尊し”が歌われるところでは、角帽を空に放り投げます。
気持ちを鼓舞するベートーヴェン、研ぎ澄まされる様なバッハ。それぞれに精神を高める力がありそうです。恐らく演奏も良かったのでしょう。midoriさんとは、また一流を聴く事ができましたね。ご病気の時に音楽を聴いた体験を挙げた方もおられますが、そんな時に一番、音楽が自然に心に染み込んでいく様です。
挙げていただいたのは、エルガーの「威風堂々」ですね。確かに卒業式にピッタリです。「仰げば尊し」は、日本みたいに情緒的ではなく、カラッと演奏されるのでしょうか。
ご回答、ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
こんばんは、49歳男です
中学2年A組、A担任、全校コーラス?発表会で、
当時、さらば宇宙戦艦ヤマトが大ブレイク、
その曲を皆で決めて練習したけどピアノは
生徒がピアノ弾く決まりとなっていたため、できるのか?
とも思っていたのですが、案の定、本番でピアノは途中で弾けなくなり一番までは
なんとか歌いきったのですが、二番で全員声も出す事が出来ませんでした。
投票結果は0票、最悪の最下位で悔し涙。
3年A組へのクラス替えをしないでと皆でお願いするも叶わず3分の1ずつB組C組
に別れてしまいましたが3AでA担任同じ・翼をください・を選曲2Aで辛い思いした
事もあり必死で練習、その年、見事ダントツで1位獲得、体育館が揺れる程の3Aの歓声
涙流した事、今も鮮明に覚えています。
この前に、さらば宇宙戦艦ヤマト映画終盤に流れた沢田研二さんの歌で泣きました。
銀河鉄道999も泣けましたねえ。この辺のアニメ交響曲にハマッてました。
歌謡曲には全く興味ありませんでした、高校からはビートルズにのめり込み
今も聴き続けて居ます。子供に恵まれた時は小田和正の・言葉に出来ない・CMで
君に会えて本当に良かった・嬉しくて嬉しくて言葉に出来ない・の歌詞に涙してます。
私は、ささきいさおさんと声が似ていると言われるので、「ヤマト」や「999」は大得意です。「ヤマトより愛をこめて」は、しかし合唱には難しそうですね。私の合唱体験は、クラスにシラけた輩がいたためにまとまりませんでしたので、クラス一体になれたのはうらやましいですね。青春時代の涙は、忘れられないんですよね。
ご回答、ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
富田勲さんのサウンドクラウドを体験したときが感動できた。
音舞台という音楽イベントに参加したときに体験できました。単独ライブよりは短いけど、ヘリから吊り下げたスピーカーを使い、会場を取り囲んだ音と上からの音の体験ですね。富田勲さんの音楽が好きなのもありますね。
元々シンセサイザーの音に興味を持ったこともありますね。
ステージだけではなくて、上にもスピーカー…。まさに音を「浴びる」感覚なのでしょうか。シンセなどの電子音だと、効果絶大でしょうね。そのカタルシスたるや…。
ご回答、ありがとうございました。
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
音楽で感動した体験…、素人ながら、ある機会を得てステージに立てたわたし、その時のことを書いた自分のブログから一部を抜粋してお答えにさせて頂きます。
(前略)「え~っとね、それでは、Nさんにはこんな歌を歌ってもらいましょうか、Again、皆さまももうよくご存じでしょう、ドリス・デイが歌ってヒットしたこのAgain…、こんな素晴らしい人には生涯で二度とめぐり会えない…といった歌詞で、なかなかしっとりとしたいい曲です」、そんな前置きをしてから先生はピアノに向かった。
このAgainはメジャー(長調)の曲なのだが、前奏はどこかメランコリックなマイナー(短調)っぽいメロディから始まる、クラブのピアノは厚みのある音色がしてそれがとても美しかった。自然に口が開いた、アゲイン…、最初のひと言が気持ちよく滑り出た、それが嬉しかった。
Again this couldn't happen again
This is that once in a life time
This is the thrill divine…
ふたたび・・・いいえ、二度とこんな出会いは巡ってはこないわ
生涯にわずか一度しか訪れることのない不思議な出会い
これこそ神の思し召し…
~~~
For when this doesn't happen again
We'll have this moment forever
But never, never again…
この先、二度とこんなことが起きないのならば
今のこの瞬間を永遠に残しましょう
こんな素晴らしい瞬間は二度と、二度と巡ってはこないのならば…
そうなのだ、その通り、まさにこのわたしの今の気持ちそのものだわ…と歌いながら思った。胸の鼓動が静かになって、消えてしまったような気持ちに包まれた。大好きなこのAgain、なのに、これほどまでに情感を自然に込められたことはかつてなかった、きっと、これからも二度とないのかもしれない。
途中のいわゆるサビのところへ戻って二度目に歌いだした時、客席にリサ・マツナガの姿があるのに気がついた。上手に歌ってやろうといった気持ちは起きなかった、ただ淡々と自分の歌い方で通した、自分の歌に酔っていたのかもしれない、こんな素晴らしい瞬間はきっと二度とは巡ってはこないのだもの。
歌い終わった、ほっとした。マイクを持った手を下げてから深く頭を下げた、その時、拍手が起こった。前の芸人さんの時と同じような、あまり熱のこもらないまばらな拍手だった。もとより最初から盛大な拍手などといったものは期待していなかった。「有難うございます、こんなにまで拍手をいただけてとても嬉しいです…」、それは自然な感謝の気持ちから出た言葉だった。
続けて次の曲に行こうと先生からサインが送られてきた、曲はThe Way We Were、映画「追憶」の中でバーブラ・ストライサンドが歌っていた曲で、これもわたしの大好きな曲だった。ただ、先生が要求したのはやや難しい歌い方だった。
この曲には歌詞の前後にハミングの部分がある。先生は、歌い出しのハミングの部分をア・カペラで、つまり無伴奏で、しかもしっかり情感を込めながら、自信を持って、伴奏が無い分だけはっきり歌い出せ…とわたしに要求したのだった。無伴奏で歌い出すのはいい、だがそれで、すぐ後から始まる伴奏のキーとリズムにぴったり合わせるというのは、ほとんどサーカスそのものだった。
もしキーが合わなかったら、リズムがほんのわずかでもずれていたら、それだけで惨めな失敗に終わってしまう、だから、傍から見ればどうでもいいようなたったこれだけのことに、ずいぶん叱られ涙を流しながらレッスンを繰り返してきていたのだった。
よし、行くぞ…、目を閉じると、客席のざわめきが耳に届いた。甲高い女性の笑い声にふと集中を妨げられた。ひと息吸って胸の鼓動が落ち着くのを待った、それから歌い始めた。ム~ムム~、ムムムム、ムムム~、ムムムム…。ピアノの音が出たのが聞こえた、三度下がった音ではあったが、それは確かにわたしが歌っているキーとぴったり合っていた。無事に伴奏と合流できた。
Mem'ries light the corners of my mind
Misty watercolor mem'ries of the way we were…
思い出、それは心の片隅にさし込む明かりのようなもの
淡く滲んだ水彩画のような思い出、わたしたちが過ごしてきたあの頃の…
~~~
So it's the laughter we will remember
Whenever we remember the way we were
The way we were…
m, m, m, m, m, m, m, m…
でも、あの頃の楽しそうな笑い声、それさえ思い出せたら
きっと思い出せるわ、わたしたちが歩んできたどんな時のことだって
わたしたちがふたりで過ごしてきたあの頃の…
ム~ムム~、ムムムム、ムムム~、ムムムム…、
伴奏は先に消えていた、わたしは最後のハミングの部分をゆっくりフェードアウトさせた。歌声が次第に弱まりすっかり消えると拍手が起こった。いつの間にか増えていたお客たちの拍手も加わったのか、それは思いがけず大きな拍手だった。
やった…、よかった、拍手は続いた、嬉しい、お客様はしっかり聴いていてくださったのだ。わたしの初舞台はこれで終わった、さすがに客席からワインのグラスが届くといったこともなかったし花束が贈られることもなかった、だが、それはしかたがないことだった、今夜のことは主人以外には誰にも話してなかったのだから。
挨拶の言葉は考えてあった、拍手が消えるのを待ってまたマイクを口元に近づけた。「皆さま、わたくしに与えられておりました時間はもうそろそろ一杯になります。たかが未熟なアマチュアの思い上がった夢でしたが、こうして今夜…」、その時どこからか「まだいいじゃないか…」という大きな声が飛んできた、ついで別の席から「アメイジング・グレイス歌ってよ」という女性の声が聞こえた、それに同意するかのように拍手が起きた。
どうしていいか分からなくなってしまった。とっさの機転といったものも思いつかなかった、思わずお客様に背を向けてピアノの方に歩み寄ってしまった。アメイジング・グレイス、あのニューヨークの911以来、当時とても愛されて広く歌われていた曲だった。だが、この曲は清らかな賛美歌なのだ、だから、ナイトクラブで歌うこの日のために特訓を受けた曲目の中には含まれていなかった。
「歌えるか…」、「たぶん…」、「多分…じゃ困るな」、「歌詞は大丈夫です」、これまでレッスンで教わったことはなかったが、それでも、大好きな曲だったから、見よう見まねながらカラオケなどでいつも歌っていた。歌う時には半分目をつぶり自分なりのイメージを感じながら歌うのが好きだったから歌詞はしっかり頭の中にあって、それだけは自信があった、きっとうまく歌える、「大丈夫ですよ、行きましょう」、「やるか、よし、やろう、途中で半音上がるから、キーが高いと張りのところでつらくなる、Gぐらいで行くか…」
ステージの袖の中で、斎藤プロデューサーが時間は心配ないとサインを送ってくれていた。わたしはマイクのところへ戻ると、「大変失礼いたしました、ちょっと伴奏と摺り合せをさせていただきました、それではお言葉に甘えましてAmazing Graceを歌わせていただきます」と口上を述べた。
リクエストをした声の主はあきらかにお客ではなかった。本当にわたしの声でアメイジング・グレイスを聞きたかったのだろうか、あの声の中に、なにかふと、そうじゃないかもしれないものが感じられた、これは女ならではの巧妙にして痛烈な意地悪だったのではないだろうか。もしそうだとしたら、たとえ何がどうあろうと、歌えない…とは言えないではないか。
Amazing grace how sweet the sound
That saved a wretch like me.
I once was lost but now am found,
Was blind but now I see.
アメイジング・グレース、何と美しい響きだろう
神は私のようなつまらぬ者までもお救いくださった
いちどは道を踏み外したこの私に、今は進むべき道をお示しになり
盲目同然だった私に目を開かせてくださった
~~~
When we've been there ten thousand years,
Bright shining as the sun,
We've no less days to sing God's praise
Than when we'd first begun.
何万年の時を経ようとも
太陽のように明るく光り輝き
神の恵みを讃えて我らは歌い続けることだろう
歌い始めたそのとき以上に…
歌い出してから、うん、悪くないぞ…と思った。歌い進むにつれて心が洗われるような清々しい気持ちに包まれた。客席からのリクエストを感謝の気持ちとともに受け止めることができず、巧妙にして痛烈な意地悪かもしれないと疑ってしまったこの自分の浅はかな気持ちが恥ずかしくなった。
そして歌い終わった。そのわずかな瞬間、店内はしんと静まっていた、それから拍手が起きた。(後略)(歌詞和訳 回答者)
この回答への補足
「感動」がテーマとなれば、いつも以上に力作ぞろいでしたが、今回のベストアンサーは、どうしても文章に情感漂う、Nannetteさんになってしまいます。皆様、どうかご容赦ください。ありがとうございました。
補足日時:2013/06/20 00:15 美人のNannette さん、ブログをしておられるのですね。探してみますね。舞台で歌う至福が、余す所なく再現されています。聴くのももちろんいいけど、自分で音楽を再創造する悦びは、他に代え難い体験です。私も、もう少し度胸があったなら…。歌には自信があるんですけどね。お風呂や部屋で一人で歌って、日々再現しています…。
素敵な文章でした。ご回答、ありがとうございました。
No.9
- 回答日時:
>「初めての感動体験」
私の場合、これは中学3年の頃、学校祭でステージに立った時ですね。自分がリードボーカルの曲ではなく、友人がリードボーカルを務めた、南こうせつの「幼い日に」。あ、この時私はアコースティックギター担当でした。もちろん、友人の歌もよかったのですが、鳥肌が立つほど感動したのは、エンディングです。
♪一人でここまで来たのは初めて~
と、歌いながら(コーラス含む)演奏し、時間の関係でその途中に幕が下りてきて、完全に幕が下りきったと同時に演奏を終える、という状況だったのですが、その瞬間、観客(数百人!)から津波のような歓声と拍手が巻き起こり、さらに「アンコール」の声が響き渡りました。これは感動しましたね。「アンコール」は教師から「時間がない」と言われたためやれませんでしたけど(笑)。
>「その後、最も感動した体験」
大学時代、カラオケで友人の歌を聞いた時ですね。あ、上記とは別の友人です。この友人が、布施明の「積み木の部屋」を歌った際には思いっきり鳥肌が立ちました。私もそれまでいろいろなアーティストのコンサートに足を運ぶことがあったのですが、はっきり言って「こいつ、プロより上手い」と思いました。
ちなみに、この「プロより上手い」友人は、現在大学教授(音楽とは何の関係もない)をやっております(笑)。
引っ込み思案の私は、ついに舞台の味を知らないまま、年だけとってしまいました。皆さんの体験談がうらやましいです。
歌には自信があるのですけど、度胸が足りなかった。カラオケでは、私も感動させた事があります。「アリス」の“チャンピオン”。カラオケが終わる頃、適度にのどがあたたまり、適度に涸れていたのも幸いしたのか、神がかりの絶唱でした。歌い終わった後、みんな声も出せず唖然茫然。しばらくして、普段は「カラオケなんて自己満足ですから、気楽に歌ってりゃいいんですよ!」と言ってるクールな男が、「胸が震えましたよ…」と、本当に震えた声を絞り出した。一世一代の小さな舞台?でした。
すみません、自分語りになってしまいました。ご回答、ありがとうございました。
No.10
- 回答日時:
感動した音楽と言えば思い出すのは、大学生だったころ初めて聴いたプロ歌手のコンサートです。
中学生の頃はブラスバンドでアルトサックスを吹いていましたからコンサートは何度も聴いていますが、田舎の素人バンドばかりで、千人くらい入りそうな音楽ホールでバックバンドが入って本格的な音響装置があるのは初めてでした。長谷川きよし。
この盲目の歌手の歌声は高校時代ラジオの深夜放送で幾度も聴いていました。澄みきった歌声と大人の世界をのぞかせる歌詞、そしてギターの音色に魅了され東北の地方都市にあるホールに来るということで、さっそく大学生協でチケットを入手。当時のガールフレンドと言ったのか、一人で聴いたのかいまや記憶が定かではないですが、ステージの幕が上がると同時にサンバのパーカッションと一緒にギターのサウンドが響き、ジーンズにオレンジ色のシャツを着たサングラスをかけた長谷川きよしが、すこし俯き加減で歌いはじめた「別れのサンバ」。
何にも、思わず 涙も流さず ・・・ギターが小気味よく刻むカッティング奏法で
堰を切ったように涙があふれてきて困りました。
http://www.uta-net.com/song/4965/
今詞を読んでいてもメロディーが流れて目頭が熱くなります。シンガーソングライターはたくさんいますが、この詞と曲はすごいと思います。
もっとすれっからしになると、なかなか演奏で泣かなくなりましたが、39歳の時に仕事ででかけたニューヨーク。案件が片付いてでかけたヴィレッジバンガードというジャズクラブ。表通りに面した小さな扉をあけて階段を下りていくとすでに席は満員で予約しておいた席にたどりつくと、知らないカルテットがすでに演奏をはじめるところでした。
アメリカにジャズミュージシャンはたくさんいるだろうけれど、この小さくて偉大なステージで演奏できるアーチストはそう多くはないでしょう。パワフルなピアノの前奏から始まった一曲目は、トランペットがメロディーを奏でベースがソロをとりそのあとでした。恐ろしいまでの激しいパルスの波ようなドラムソロを聴いたのは。10代にも見えそうな黒人の男の子が叩きだすリズムは、マッコイ・タイナーのピアノトリオでトニー・ウィリアムスが叩いたWAVEの演奏をはるかにしのぐ音の波でした。
その時思ったのは、日本人のジャズプレーヤーはアフロアメリカンにはかなわないという思いでした。
いろんなジャズの名演をレコードで聴いて感動してきた気でいましたが、あの夜のあの若いドラマーの演奏ほど心を動かす音楽は経験したことがありませんでした。
ステージが休憩に入り、トイレにいきあふれる涙をぬぐおうと洗面所のドアをあけるとそこには先ほどまでステージにいた少年(とも思える小柄なドラマー)が顔を洗っていました。目を真っ赤に泣き腫らして。最初、バンドリーダーに何か叱られたのかと思ったのですが、励ましているような同僚の様子に、今回の演奏に自ら感動して涙を流しているのだろうと思いました。確かにジャズプレーヤーにとってのひのき舞台。さきほどの演奏は、素人の私にも目が覚めるような名演とわかるものでした。
私は、デザインなどビジュアル領域に関心を持つことが多い人間ですが、たまに音楽で魂の奥底が揺さぶられるような体験をすると「耳というものも偉大な器官だなぁ」と思います。
NさんやAlterdさんのように、ステージに立つ側にはなかなかなれませんが(一度学生アルバイトでウエイターをやっていたときナイトクラブのステージで歌ったことがあります)いい音楽とはいつまでもかかわりを持ち続けていきたいなぁと思います。
長谷川きよしを挙げた方が、もうおひと方、おられました。私は聴いた事がなかったのですが、今回初めて聴いた「別れのサンバ」。オリジナルと2012年のライヴを聴きました。
普段、私は詞よりは曲に注目して聴いているのですが、この詞のすばらしい事!ギターもすごい。いきなり人の心を鷲掴みにする、この力は!早速、レンタルショップでベスト盤を借りるつもりになっています。
「音楽は生!」と、他の方が仰っていましたが、ジャズなど、その最たるものなのでしょう。腹に響くドラムスなどのカタルシスは、生でなければ!熱にうかされた様な演奏も、その場の空気を共有しなければ分からないのでしょう。日本人は、あの熱狂にまで高まる事は出来ないかもしれませんね。
ご回答、ありがとうございました。
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