No.7ベストアンサー
- 回答日時:
No.4 videocam です。
そろそろ、ご説明いたしましょう。
実は、私のNo.4回答は、あなたに「iのi乗」に興味を持っていただくためのトリックに過ぎません。
以下に、詳細を記述してみました。
高校数学の範囲を越えていますので、難しいです。
大学のテキストから引用したりして、できるだけ分かり易くしてみました。
どうぞ格闘してみてください。
------------------------------------------------------------
虚数乗は
e^(iθ) = cos θ + i sin θ(オイラーの公式)
を使う。
この公式は,虚数乗とは何かを示す定義にもなっている。
投稿では紙に鉛筆で書くようにいかないので,e の iθ 乗 を e^(iθ) と書くことにする。
正の数 a に対して方程式 e^x = a の実数解を log a と表し,これを a の対数と呼ぶ。
同様に,複素数 z ≠ 0 に対して方程式 e^z = a の解を log a で表す。
log が出てきた時,前者後者どちらも見た目が同じで区別しづらいが,ストーリーによって判断する。
複素対数の公式
z = re^(iθ) ≠ 0 (r > 0, θは実数) とするとき
r = e ^(log r) より
log z = log r + (θ + 2mπ)i (m は整数)
= log |z| + (arg z)i
ここで,argは偏角をあらわす。
arg z = θ + 2mπ (m は整数)
複素数をイメージとして捉えるには「複素平面」を利用する。
複素平面上で,
z ≠ 0 と0(原点)を結ぶ線分と実軸(横軸)の正の方向のなす角を
z の偏角(argument) と呼ぶ。
上記の最後のlog は実数の対数であり,
arg z は+2mπ (mは整数) による周期的な自由度を持つ。
特に z = 1 のとき log z は
log 1 = 0 + 2mπi (mは整数)
つまり,2πi の整数倍となる。
複素数の対数log 1 = 2mπi (mは整数)
もちろん,実数の対数は log 1 = 0 である。
0 でない複素数z に対して log z (無限個の複素数)を対応付けるものを
対数関数(logarithmic function) と呼ぶ。
ひとつの数に複数の数を一斉に対応づける関数を
一般に多価関数(multivalued function) と呼ぶ。
複素数 z = a + bi において,
実数b を z の虚部(imaginary part) と呼び
b = Im z
と表す。
複素平面上において,log z の値は縦に並び,その間隔は2πiとなる。
それらのうち最初に考えるであろう周期の範囲
0 ≤ Im (log z) < 2π を満たす値はひとつだけになる。
これを log z の主値(principal value) と呼び,Log zと表す。
この主値は、複素平面上の原点にもっとも近い位置にある。
Log 1 = 0
となり,多価関数ではない。
ひとつの数にひとつの数を対応付ける関数は
一価関数(single-valued function) と呼ぶ。
複素数のi乗は、複素対数の公式を利用する。
z^ix
= (z^i)^x
= ((e^(log z))^i)^x
= e^(i (x log z))
= e^(i (x (log |z| + (arg z)i)) ・・・(1)
求める1のi乗は(1)式にて
x = 1, z = 1を代入して
1^i
= e^(i(log |1| + (arg 1)i))
= e^(i(0 + (0 + 2mπ)i))
= e^(2mπ i^2)
= e^(-2mπ)
(ただし,mは整数)
【備考】 log |1|= 0 + 2mπ, arg 1 = 0 , i^2 = -1
つまり,解が無数に存在することを意味する。
もうひとつ例をあげる。
2のi乗を求めるには(1)式にて
x = 1, z = 2 を代入して
2^i
= e^(i(log |2| + (arg 2)i))
= e^(i(log 2 + (0 + 2mπ)i))
= e^(i log 2 + 2mπ i^2)
= e^(i log 2 - 2mπ)
(ただし,mは整数)
最後に念の為、主値を考える。m = 0を代入して
1^i
= e^(i(Log |1| + (arg 1)i))
= e^(-2mπ)
= e^0
= 1
このように,特別な条件の下では1になる。
No.4
- 回答日時:
複素数a+biの虚数部のみ考える
x=iのi乗
参考:
http://ja.wikipedia.org/wiki/I%E3%81%AEi%E4%B9%97
x/x=(i/i)のi乗
=1のi乗・・・(1)
一方、x/x=1・・・(2)
(1)(2)より
1のi乗=1
ではダメ?
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