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天皇がカナダを訪問したときに
その動画に「世界唯一のエンペラー」というコメントがついていましたが
どう言う意味でしょうか

A 回答 (9件)

「エンペラー」という言葉が最初に使われたのは、古代のローマ帝国が最初です。


実はローマは最初は王国であり、その王があまりにもひどかったので共和制(選挙で指導者を選ぶ国)になり、その後ローマの版図がどんどん拡大して、属州や属国・保護領などを持つに至って、最高指導者を決めてその指導者(皇帝:エンペラトール)の指示ですべての領土(本国や属州・保護領などがあるので帝国という)の運営がまかなわれるようになりました。
また、エンペラーはこの仕組みを実質的に作ったジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)のカエサル家が担うことになったので(実際は皇帝になると、養子縁組でカエサルになる)カエサルとも呼ばれました。これが後に訛ってドイツではカイザー、イギリスではシーザー、ロシアではツァーリになったのです。


ローマはその後東西に分離し、東ローマ皇帝(つまりエンペラー)はドイツあたりを中心に生き延び、19世紀までドイツ皇帝がエンペラーの称号を保持していたほかに、ナポオンがフランスから近隣諸国を占領した際にエンペラーを名乗ったのが有名な話です。どちらも「ローマの版図を継承する者」という意味があります。

これがヨーロッパのエンペラーであり、19世紀に神聖ローマ帝国から各国が独立し皇帝が退位したこととナポレオンが失脚したことにより、各国の王は居てもエンペラーは居ないという状態になりました。

アジアについて、最初にエンペラーの称号を与えられたというかヨーロッパ言語でエンペラーと同格だろうと翻訳されたのは中国皇帝です(実際には清国皇帝などですが、便宜上中国とします)
 これは中国自体が様々な民族を有する大きな土地であり、周辺国を冊封して従えたために、ヨーロッパの皇帝と同等であるとしてエンペラーの訳語を使ったのです。

そして、ようやく日本になるのですが、江戸時代ぐらいの日本になると沖縄や一部の国から冊封を受けていたことと、天皇は皇帝と同じ意味であることから「エンペラー」の称号を得たのです。
しかし、将軍は的訳語がないため「大君:タイクーン」と呼ばれるようになります。ただし、この状態で落ち着いたのは幕末に西洋列強が直接日本と開国条約を結ぶころであり、条約には日本語と相手国語の両方が作られるために、天皇をエンペラーとして表記するようになったものです。

その後、明治になり近代的な国家元首としての天皇は、正式にエンペラーを名乗りだすことになります。
この時点でヨーロッパにはエンペラーを名乗る元首はインド皇帝を兼ねているイギリス国王とツァーリを呼称するロシア皇帝しか居なかったのですが、日本は天皇をエンペラーと称し、その代わり君主国の国王はすべてエンペラーの呼称で公式文書を書いたようです。

これらの歴史的経緯から、戦後もエンペラーの称号はそのまま残り(天皇の称号がそのまま残っている以上、天皇の訳語が変更されることはない)現在に至っているものです。

イギリス国王はインドが独立した際にエンペラーの称号を廃止し、ロシアはソビエト革命で廃位になりましたので、エンペラーの称号を使っているのは日本国元首だけである、といえます。

しかし、ほとんどの国家のエスタブリッシュ層は、日本の天皇制が長く、現在も続いていることを知っていますので、エンペラーの称号に異を唱えることはないようです。

しかし、韓国は「皇帝は中国皇帝だけである」として、中国は「皇帝は滅んだ中国王朝しか使えない」として、天皇の呼称を使うのを拒み「日王」の呼称を利用しています。
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 えっと7番回答者です。

書き忘れましたので補足します。

 朝鮮半島の支配者が代々中国からもらった位は、「王」でした。

 でもって、韓国人は日本の天皇を「天皇」と認めると、再三繰り返していますが、自動的に自分たちの支配者よりも日本の支配者が格上であることを認めたことになるので、これをいまだに嫌い、新聞などでは「日王」と呼称します。

 1000年立っても格下は各下という歴史認識の彼らですので、それによって、日本と自国は対等だと思いたいのだろうと思われます。

 私としては、もう大統領制に変わっていて、昔とは政治体制が違うんだから、そんなことで卑下しなくていいと思うのです。堂々と「日本の天皇」と呼んでいれば、と思うのですが。

 北朝鮮がなんと呼んでいるのかわかりませんが、たぶん同じでしょう。

 ちなみに日本にも中国から「日本国王」の位をもらった人物もいましたが、その人物は武士で、(自称はともかく)皇族でさえありません。

 で、いま、日本国天皇のほか、その者が所属する国家がその称号を公認している皇帝クラスの地位はないので、必然的に「世界唯一のエンペラー」となります。
 
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 古来、漢字の本場では、皇帝というのは(始皇帝が作ったという話はご存じの通りですが)地上の支配者であり、天皇は天界の支配者で、同格というニュアンスであったようです。



 で、日本の留学僧が「我が国の支配者は天皇であり」というと「小日本ごときが」と嘲笑し、「万世一系で」と言うと「それこそあるべき姿」とか言って革命がない点をうらやましがったりしたそうです(拳骨托史氏)。

 歴史は下って、日本が溥儀を王様にして満州国を作ろうとした時、溥儀が出した条件が「自分を皇帝と認めること」でした。

 なぜなら、天皇は皇帝と同格であり、王は皇帝の下であるから、自分が王になったら自動的に天皇の下になるわけで、それは清帝国皇帝であった彼のプライドが許さなかったから。

 日本としては立場上許さないだろうと溥儀と取り巻きたちは確信し、その場合はなんとしても譲れない点だと主張し、それでも日本が許さなかったら満州国の支配者(名義だけ)になるのを断固拒否しようとして会議に臨んだところ、日本は二つ返事でOKしたので拍子抜けした、というエピソードがあります。

 日本の政治家は漢字の意味(天皇と皇帝は同格)を知らなかったらしい、という話。

 それはともかく、皇帝と天皇は長年にわたって同格であるから、皇帝をカイザーもしくはエンペラーと呼ぶからには、自動的に天皇もそうなるわけです。

 ちなみに、「王」の上には皇帝がおり、「キング」の上には「ゴッド」もしくはその代人(神聖・・・ など)がいることになります。
 
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 現代では、エンペラーは時代錯誤ないし古式蒼然という意味合いで受け取られることが多く、よくてペンギンの仲間の絶滅危惧種いう感じでしょう。

げんだいでいえば成り上がりのこけおどしを連想します。

 なにしろ、近代でエンペラーを名乗った人物の末路をみると、処刑されたり(ロシア、メキシコ)、流刑(ナポレオン)、打倒・追放(ドイツ、オーストリア=ハンガリー、エチオピア、ガーナ)など消え方が悪い。

 日本の場合、古代ローマ帝国とは縁もゆかりもないので、なぜ不吉で誤解を招きやすいエンペラーという称号に固執するのか疑問である。まして、最後の生き残りだとして有難がる人がいるのは奇妙としか思えない。海外にはTENNOと表記する専門家もいるが、KINGがふさわしい訳語であると思われる。
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daaaaaaaaz さん、こんばんわ。



日本は戦前から天皇のことを外国でエンペラーといってきました。
戦後、イギリス国王はインドの独立により、インド皇帝の称号をやめました。エチオピアですが、革命で皇帝は退位しました。
したがって、残っているのは日本の天皇だけだからです。
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1970年代にエチオピア(皇室としては日本より古とされていた)のハイレ・セラシェ一世が廃位されて以降、中央アフリカのボカサ大統領が勝手に皇帝に即位したことはありましたが、そのごクーデターで追放されており、現在、帝位(またはそれに準ずる地位)にあるのは日本の天皇だけです。

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今の国連加盟国で帝国制なのは、日本だけです。

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天皇陛下は世界が認める唯一の「エンペラー」



イギリスの女王も
スペインの国王も
アラブの石油王も
「エンペラー」と言う称号を国際社会で公式に使うことは認めれていません
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どう言うもこう言うも、そのまんまの意味ですよ。


現在、国際的に承認されている国家元首及びそれに類似する地位にあって、Emperorを対外的に使用するのは、日本国の天皇だけです。
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