電子書籍の厳選無料作品が豊富!

お世話になります。
先日、坂本龍一さんの本を読んでいて、彼のエピソードの中で、「ビートルズを聞いていてハーモニーが不思議に感じた」事があり、「後にそれが9thの和音だった」というのがありました。ただ、これが具体的な曲名やギターのコードなのか、ボーカルのハーモニーなのかが記載されておらず、どの曲をさしているのだろうという次第です。
私自身はDTMが趣味なのですが、完全な我流で、まともに楽譜も読めませんが、ビートルズが好きなこともあって興味があります。
この坂本さんの言う9thの曲やフレーズの代表的なものを教えていただけませんでしょうか。
よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

ブルーノートを使った曲で、主旋律が7th音(ハ長調ならB♭)を歌うところでハーモニーラインがその3度上を歌うと結果的に9thコードが出来上がります。


メジャーコードの中に7th音と9th音の3度の響きが加わり、初めて聞くと何とも不思議な響きになります。7th音がなく9th音だけを主旋律が歌う(add9というコードになります。たとえば Hey Jude など)とは全く響きが違います。

ビートルズではたとえば

(Ticket to Ride)

16秒のところで主旋律の3度上にハーモニーラインが乗り、9thになっています。

この方法はブルースを基調にしたロックでは割とみられるもので、いくつか例を挙げます。

Cream - I Feel Free
http://www.youtube.com/watch?v=2fLn9Z1G_LE
32秒以降。何回か。

Deep Purple - You Fool No One
http://www.youtube.com/watch?v=vXTopchIrNY
歌が入っていきなり。以後しばしば。

Rainbow - Bring On The Night
http://www.youtube.com/watch?v=FKOPpymxWUc
1分30秒以降、歌にハーモニーラインが入ってから。

Jeff Beck/ The Yardbirds - Jeff's Boogie
http://www.youtube.com/watch?v=bNsZNPyn23Y
インストですが、コードストロークのギターがほぼ9thコードを弾いています。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
わかりやすい解説と、私の好きなミュージシャンばかりの参考曲で大変勉強になりました。
なにげなく聞いていた曲ですが、みんな複雑なことをしているのだと痛感しました。

お礼日時:2014/02/23 19:35

ビートルズに9度の和音が印象的なものは無いかと思い、テンションが印象的な部分を少しチェックしてみましたが、6度はいくつも見つかりましたが9度はちょっと見当たりませんでした・・。



9度が「印象的」という意味なら、知られた曲に見つかりました。
ドビュッシーの「月の光」。以下の動画(クオリティ低いですが鍵盤が見易いので)だと0:57の、「静」から少し情熱的に展開する部分。

低音部の「E♭」だけ分散してますが、同時に鳴らしても殆ど同じ印象の和音になると思います。
これは、シンプルに置き換えると「レ、ファ、ラ、(ドは抜けて、)ミ」で、まさしく「9度が含まれた和声」ですね。
(ドが省かれているのはともかく、)中音域だけに「ファ(実音G♭)」が1つ使われて隣の「ミ(実音F)」とぶつかるところが、匠ならではの凄さなのでしょうね。自分にはなぜそうなっているのか理解出来ませんが、ドビュッシーのことですからそこには必ず「音」的な計算があるはずです。


それから"Hey Jude"の指摘部分も、和声・コードというよりはそれに乗っかっているメロディーで、しかも9度からすぐに主音に終始していますので、確かに「9th」ではあってもやはり「9thの和音」という感じではないですね。わかり易く言うとこの場合「主音に導く音」の扱いというか。
ドビュッシーは和声において「解決(終始)されない」不協和音(テンション含む)を多用していましたが、おそらくそういったものを指して「9thの和音」と言ったのではないかと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
細かく解説していただきありがとうございます。
Hey Judeの見解も参考になりました。

お礼日時:2014/02/23 22:12

ビートルズの曲ではありませんが坂本龍一さんが『戦メリ』を使って和音の説明をしている動画がありますので実際に音を聴いてみて参考にされてはいかがでしょうか。


    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
この動画は勉強になりますね。
戦場のメリークリスマスは大好きな曲なのですが、短い解説の中に沢山の発見がありました。

お礼日時:2014/02/20 23:56

坂本龍一の言うハーモニーとは、伴奏のコードのことではなく、楽曲全体の調和の中に9thを放り込むことを言っていると思います。



イエスタデイの音よりもう少し長く歌っているのがヘイ・ジュードの最後のリフレインの部分、コードは
F Eb Bb F
の繰り返しですが、2小節目のEbのところでポールが9thの音を取っていますね。


9thは安定のある音へ移動したい気持ちにさせる音で、NO1で挙げたイエスタデイはまさにその使い方なのですが、こちらはちょっと違います。コードが動いているのにボーカルメロディはステディで、その響きの差が生まれることで興味深い響きになります。

これと対極にあるのがジャパメタで、Xjapanの曲などはコードと一緒につられてボーカルメロディがあっちにいったりこっちにいったりして非常にチャイルディッシュな響きを醸し出します。

特に彼らの代表曲「紅」

嵐吹くこの街が「お前を抱く」
吹き抜ける風にさえ「目を閉じる」

この「 」で囲った部分のメロディラインはまさに戦慄を覚えるほどです。
http://www.youtube.com/watch?v=iuTHk2teBAI

やはりロックっぽく歌うにはボーカルラインはあまり上下しないことがコツです。

Satisfactionのサビに続くヴァース部分
http://www.youtube.com/watch?v=3a7cHPy04s8

You really got me のサビ部分
http://www.youtube.com/watch?v=-2GmzyeeXnQ

といっても、上下させないようにしようなんて考えて曲を作ったりしているわけではないので念のため。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
わかりやすい解説ありがとうございます。
紹介していただいた曲をじっくり聞いてみようと思います。

お礼日時:2014/02/20 01:35

単純に、「9度が含まれた、和音」(ジャズで言うならテンション?)ということでしょう。


こんなの今となっては普通かもしれませんが、クラシックの観点から言うと、近代にドビュッシーが出てくるまでは9度なんてのは殆ど御法度だった訳です。
坂本龍一は若い頃は、クラシック畑で西洋のアカデミックな音楽理論から学んだのでしょうから、「その枠」から外れたことを当たり前に成し遂げたドビュッシーやジャズにむしろ惹かれたんですよ。

代表的って言われても・・・たぶん近代以降のクラシックやジャズ、ポップミュージック(特に洋楽)なんかには当たり前にあり過ぎて、これ、と挙げるのも変だと思います。「メジャーコードの代表曲は?」と言ってるのと同じ。
自分も音楽を聴いていてテンションか協和音かくらいのことは認識しても、それが9度とかまでは考えないからわからないですね。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
たしかに子供の頃、クラシックを習ったことや、ドビュッシーについても書かれていました。
色々と勉強になります。

お礼日時:2014/02/18 00:30

代表曲はイエスタデイでしょう。


歌いだしの
”Y”esterday~♪
の音がFコードに対しての9thです。
J-popだとこれがマヌケなFのルート音で歌って恥じることがありません。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有難うございます。
注意して聞いてみたいと思います。

お礼日時:2014/02/17 23:41

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!