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私は映画は総合芸術だと思っています。

娯楽作品であっても文学作品であっても、文学、音楽、美術、建築、文化、歴史、ビジネスが複合して生み出される芸術です。

その映画ですが、日本の映画は全てが幼稚な学芸会レベルで絶望的に最悪です。

セリフは怒鳴るかぼそぼそしゃべるだけ、悔しい時は目を向いて歯ぎしりし、悲しい時はボロボロと涙を流し、おかしい時はゲラゲラ下品に笑い、怒った時は頭の周りで手を振り回してプンスカ。高校生レベルのCG合成、アイドルの歌謡曲に漫画原作の魅力のない脚本。

本当に日本の映画はひとつ残らずゲロカスです。

一方、まともな歴史も文化も文学も建築も何一つ存在しないおとなり韓国の映画は驚くほどレベルが高い。

脚本、映像、音楽、俳優、演出、全てが日本を圧倒しています。一つも勝てるところが見当たらりません。

これは一体何が理由なのでしょうか?

詳しい方、教えてください!

A 回答 (11件中11~11件)

大ざっぱにですがいくつかの理由を。




ポン・ジュノ監督が「殺人の追憶」を作るにあたって参考にした作品が今村昌平監督の「復讐するは我にあり」だったそうです。
ここからわかるように韓国の監督は、まずしっかりと映画そのものの勉強をしているということです。反日的な感情のある国で、邦画の「復讐するは我にあり」のタイトルを知っているだけでもたいしたものだと思いますが、何度も見返してかなり影響を受けたそうですから、この事実を知った時にはさすがだと思いました。

ベルリンだったかベネチアだったかの映画祭で映画祭のディレクターの方が、日本の映画評論家(四方田さんだったか??)にこんなことを嘆いたそうです。
「なぜ映画祭にやってくる日本の監督たちはミゾグチを知らないのか」

ということで撮影所あがりのベテランはともかくも、20代~40代の監督の多くは、溝口健二監督作品さえまともに見たことがないのです。ろくに映画の勉強をしていない、ということなんです。

また取りあげる内容そのものに関して言えば、近年の日本映画は私的な内容なものが多くを占め、どちらかというと社会性に欠けている、ということもあると思います。

別の視点から見ると、観客動員数が邦画の方が優って何年か経ちましたが、観客の鑑賞能力が劣っている、ということも拍車を掛けていると思います。
映画通を自認し、いろんな方が映画のサイトやアマゾンのDVDレビューなどにいろんな感想を書かれていますが、その多くが稚拙です。中には唸るような感想もありますけど、内容から判断するとけっこう年配の方が書かれていると思われるものが多いですし。

映画の配給会社や製作会社に「映画が好きで好きでしようがありません。どうしても映画関係の仕事をしたい!」という人が無理矢理押し掛けて来ることがあります。
そういった若い方と面談をしたことがあります。
「次の10本のうち、もっとも好きな作品はどれですか」
と(回答はほぼわかっているのでちょっと意地悪なんですが)映画史に残る(けどややマイナーな作品「野いちご」とか「灰とダイヤモンド」とか)を並べてみると、「一本も見たことがない」か「タイトルも今日始めて知りました」の、どちからの答えになるのがほとんどなんです。

と、まあこんな具合なので、邦画よりも韓国映画の方が見応えのある作品が増えているのだと思います。
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この回答へのお礼

日本全体を覆う知的怠惰、幼稚化が映画の世界にも避けようがなくやってきているということですね。

映画好きと自称する若者のエビソード、本当に悲しくなりました。

日本の映画の不誠実さ、これはもう救いようがないほど深刻な状態なのですね。

お礼日時:2014/02/21 04:36

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