

「三段橈船」は何と読むのですか。学生時代に先生は「どうせん」と言つてゐました。「じようせん」でも良ささうですし、そのやうな例もあるやうです。
http://www.douban.com/group/topic/1247091/
以下のサイトに「かいせん」と書いてありますが、これは無茶だと思ひます。
https://kotobank.jp/word/%E4%B8%89%E6%AE%B5%E6%A …
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
トリエーレースですね。
光瀬龍とは懐かしい名前です。百億...は小学生のころ萩尾望都のマンガのほうに先に出会ったのですが、夢中で読みました。激烈な印象でした。哲学カテの連中もこれぐらいに楽しんどけばいいのにネ。
字義はたしかに櫂ですが、櫂でなく橈と書いてあるので、読みは「どうせん」か「じょうせん」のほうを採用したいですね。櫂の意味で使う橈の用例として、角川の漢和中辞典に、停橈「ていじょう」が見つかります。
櫂船って書き字はいつごろから使われているのでしょうね。
文学的な感覚かもしれませんが、櫂ですと舟を合わせて「かいぶね」、艪を合わせて「ろかい」のような訓-訓がしっくり来ます。
でも、三段櫂船「さんだんかいせん」や艪櫂船「ろかいせん」で通用しているようですね。岩波書店広辞苑第五版に、艪櫂船「ろかいせん」が載っています。三省堂大辞林にも艪櫂の用例に-船を付けています。せんと読ませるつもりでしょう。~船「せん」とされる呼称は多そうですが、北前船は「きたまえぶね」ですからね、よくわかりません。駅船「えきせん」というのもあって、律令制の水駅に置いた官船と書いてあります。「えきせん」も「すいえき」も平城京や平安京で口にしたわけはあるまいし、現に水駅のことは「みずうまや」と言うそうです。現場の言葉でなく、近現代の机上の言葉に、~船「せん」が現れるのでしょうか。
御回答ありがたうございます。
>光瀬龍とは懐かしい名前です。
たくさんの書物をお読みなのですね。私は今回はじめて知りました。「橈船《ジョウセン》」といふ振りがながついてゐます。「カイセン」といふのは一昨日見たばかりで、いつから使用されだしたのか不明です。
>櫂の意味で使う橈の用例として、角川の漢和中辞典に、停橈「ていじょう」が見つかります。
さういふ言葉があるのですか。普段は使はないでせうけれど、この読みなら納得です。
>櫂ですと舟を合わせて「かいぶね」
これは一寸法師の歌です。
>三段櫂船「さんだんかいせん」や艪櫂船「ろかいせん」で通用しているようですね。
これには驚きました。呼び方はいろいろあつてかまはないのですが、せめて一言でも、私に言つておいてもらひたいものです。黙つてこのやうなことをするのは、何かやましいことでもあるのでせうか。さういへば、以前「海の日」が制定されたときも、私には通知がなかつたので、仕事で役所に行つたら閉つてゐたことがあります。
No.6
- 回答日時:
大内健二氏の「ガレー船物語」NF文庫、潮書房光人社、では、
無理に訳さずにトライレム式ガレー船としていますね。
古代からのガレー船に付いて記述している本ですが、私はまだ積ん読状態…。
日本の古代のガレー式の船についても記述があり面白そうです。
追加回答をありがたうございます。計算問題や恋愛相談など幅広く回答なさつてゐて、あちこちで楽しく拝見してをります。軍事関係もお詳しいやうですね。「NF文庫、潮書房光人社」といへば、少し前の時代のことを取上げたシリーズですけれど、私は手持ちがありません。
>無理に訳さずにトライレム式ガレー船としていますね。
最近は「ガレー船」といふ表現がほとんどです。トライレムは三段橈船の英語そのままですね。ギリシャ古典からの訳でも四段橈船、五段橈船を
「四段オールと五段オールの軍船」
(アイリアノス『ギリシア奇談集』第6巻12章 中務哲郎訳 岩波文庫 200ページ)
なんて書いてゐるものもありました。「三段橈船」といふ訳語そのものが定着してゐないといふことなのでせう。
>古代からのガレー船に付いて記述している本ですが、私はまだ積ん読状態…。
「積ん読」とは、もつたいないことです。私の場合はおもしろくない箇所は、どんどん飛ばして読むくらゐならします。そのほうが読書がはかどります。初めから終りまですべて飛ばして読了した書籍もたくさんあります。
No.5
- 回答日時:
「櫂」についてのみコメントします。
「日本国語大辞典」の筆者は「かい」は「訓」ではなくて、「音」と考えているようです。特に「補注」にご注意を。かい 【櫂・棹】
(1)船の推進具の一種。普通、樫(かし)の木で作り、上半部を丸く、下半部を扁平に削り出し、頂部にツクという短い横棒をつける。一般に櫓(ろ)が海船用なのに対して川船や伝馬船に主用されるが、日本海方面では海船にも重用された。なお、船尾側面に設ける舵(かじ)用の大型の櫂(かい)を特に練櫂(ねりがい)と呼ぶ。
*日本書紀〔720〕神功摂政前(北野本訓)「則ち大なる風順吹(なひかせにふ)き、帆(ほ)舶(つむ)波の随(まにま)に櫨(カイ)楫(かち)を労(ねきら)はず便(すなは)ち新羅に到りたまふ」
*万葉集〔8C後〕一〇・二〇五二「此の夕べ零(ふ)り来る雨は彦星の早こぐ舟の賀伊(カイ)のちりかも〈作者未詳〉」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕三「棹釈名云在旁撥水曰櫂〈直教反、字亦作 レ 棹、楊氏漢語抄云加伊〉櫂於水中且進櫂也」
*狭衣物語〔1069〜77頃か〕三「又、かいの雫のしほどけさも知らず顔にて漕ぎ返しつつ」
*古今著聞集〔1254〕一二・四三六「御舟より、上皇みづからかいをとらせ給ひて、御おきてありけり」
*名語記〔1275〕四「河船のさおをかいとなづく如何。文字は棹をも榜をも櫂をもつかへり」
*浄瑠璃・平仮名盛衰記〔1739〕三「械(カイ)の先に笠かっ付け、打かたげ立帰る」
*和漢船用集〔1766〕一一・用具之部「後へ曳く櫂はかゐ也。縦に押す者は櫓也。横に押す者は打かゐ也」
(2)しょうゆや食酢を造る際に、樽の中の原料をかき混ぜる木製の用具。
(3)紋所の名。櫂をいろいろに組み合わせたもの。三違櫂(みつちがいがい)、五違櫂、三追重櫂(みつおいがさねがい)、三折櫂(みつおりがい)など種々ある。
補注
古代語の中で、語中語尾に母音が位置する単純語では唯一の例である。これについては諸説あって
(1)「掻く」の連用形のイ音便、と解する説が有力であるが、音便としては時代的に早すぎ、また、語と語の融合を示す音便のさきがけが名詞の語末であるというのは考えにくい、といった問題がある。ほかに、
(2)被覆形「カ」に語的独立のための接尾語〔i〕 のついた露出形、という説もあるが、なぜ母音融合を起こさなかったのかという疑問が残る。
(3)ヤ行上二段動詞の連用形、という想定は「カユ」の語が文献上確認できない、
(4)「〓」の字音、という説も、稀字に属する「〓」字が日本語に採り入れられたことになり疑わしい。「〓」字は、中世以降は「械」に取ってかわられるところから、むしろ「カイ」という語に当てるために形声によって造られた字と考えるべきであろう。
引用者私注 「〓」は入力識別できない文字で、木+皆+戈(かい)&T22F539;です。
おもしろい説を紹介していただいて、ありがたうございます。櫂は「かひ」ではなく「かい」なので、問題ではありますね。それに「カイ」といふ音はいくらでもありますし。これが音読みなら「カイセン」は湯桶読みではないことになります。
万葉集や日本書紀にも「かい」が出てくるのですね。万葉集は、伊賀の里の七夕にまつはる忍術でせうか。日本書紀は新羅出兵の際に帆船だつたので、順風のおかげで舵も櫂も不要だつたといふ話ですね。狭衣物語は持つてゐませんが、「櫂のしづくも花と散る」といふ唱歌「花」みたいです。
補注が御回答の主眼ですが、諸説の問題点を批判的にとりあげてゐますが、音読みだとの主張は直接にはなされてゐないやうに読めます。)
>「掻く」の連用形のイ音便、と解する説が有力であるが、音便としては時代的に早すぎ......
これがよく言はれる説ですが、さういふ反論があるのですね。私としては、根拠は確かでなくても、訓読みでいいやうに思ひます。「かい」にいくつかの漢字があてられてゐるのは、類似した意味の漢字に大和言葉をあてはめたのではないかと考へられますし、「櫂」や「橈」を「カイ」と読む熟語を知りません。
No.4
- 回答日時:
こんにちは。
>「境界線」「人海戦術」「大盛海鮮丼」ならごく自然ですけれど。
その通りですね。「大盛海鮮丼」が凄い自然ですね。今は昼時ですので。大盛海鮮丼食べたいですねえ。僕はチョコをちょこっと食べました。
こんばんは。素人Zさんは、この時期は毎年チョコが在庫過剰なのではありませんか。「ちょこっと食べ」ただけでは、消費できません。試験勉強のためには、ほどほどの分量なのかもしれませんけれど。子ブたんさんはアイドルなので、素人Zさんよりもたくさん在庫があるかもしれません。子ブたん星へは現金に換へて送るのでせうか。
三段橈船はギリシャ古典では政治や軍事のからみで出てくることが多いのですが、おもしろい話も結構あります。先端に鎌のついた棒を持つて闘つてゐた兵士が、対峙する船にそれを引掛けてしまつて外れなくなりました。躍起になつて外さうとするうちに互ひの船が離れてゆき、最後はひつくり返つてしまひました。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」にでも使へさうなネタです。
「味方の三段櫂船の連中もあの鎌付き槍が運搬船からぶらぶら揺れているのを見て、笑いをこらえることができなかったのです。」
(プラトン『ラキス』184a 第1部 三嶋輝夫訳 講談社学術文庫24ページ)
No.2
- 回答日時:
こんばんは。
僕は、世界史Bのギリシア世界のところでは「三段櫂船(さんだんかいせん)」と覚えました。
http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E4%B8%89%E6%AE%B5% …
御回答ありがたうございます。高校で習ふのですね。「三段櫂船」と書いて「サンダントーセン」と読む人がゐたやうに記憶してゐます。いづれにしても「カイセン」には抵抗を感じます。「境界線」「人海戦術」「大盛海鮮丼」ならごく自然ですけれど。
ウィキペディアは出典の記載がなくていつも困るのですが、トキュディデス『戦史』は第1巻13章ですね。
No.1
- 回答日時:
「さんだんかいせん」ですね。
「橈」(かい)はオールのことです。
三段に漕ぎ手を配置して高速を出す古代ギリシャやフェニキアの軍船ですね。
三橈漕船(さんどうそうせん)とも言うそうなので、先生の「どうせん」は間違いではないと思います。
御回答ありがたうございます。
>「さんだんかいせん」ですね。
いはゆる「湯桶読み」ですが、これが一般的に使はれてゐるのですね。30年以上前にギリシャ語の授業でトリエーレースの訳語として習つたのが最初なのですが、以来「ドーセン」だとばかり思つてゐたのですが、一昨日ネットで「カイセン」と書いてあるのを見つけて驚いた次第です。ヘロドトス、トゥキュディデス、アリストパネス、クセノポン、アリストテレス、プルタルコスなどに出てきますが、日本語訳を見ても、ふりがなをつけてくれてゐないので、判別できません。いつからこんなことになつたのでせうか。
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