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日本国籍に帰化するときに、なぜ国家に対する忠誠の誓いが不要なのでしょうか?法治国家の国際標準から言っても普通のことだと思うのに、いまだに不要である理由が分かりません。その程度の誓いも出来ない人に、国家の運命共同体になって欲しくないのが本心ですが変でしょうか

質問者からの補足コメント

  • No.1の方の言われることは分かりますが、それらは十分条件であって、必要条件として「誓約」すらないのに、同じ「国民」にすることが本当に国民の総意なのかという疑問です。
    No.2の方にですが、憲法が国家を縛るもので国民を縛るものではないとしても、これから帰化する人はまだ「国民」ではないので、憲法の範疇外だと思います。そして現憲法は国民主権を重大な原則としていますので、法律で宣誓を手続きを定めれば、国民に「なる人」に諸外国同様の忠誠を求めても憲法の精神には何ら違反しないと思います。
    3~5の方のご意見が私の感覚に近いのかもしれませんが、平等な国民主権を前提とすれば、逃げ場や選択権なく日本人になっている人と、選択的に国民になる人では背景が異なるので、選択的に国民になる人には、総体としての日本国/日本人に対し忠誠を誓わないと、「国政」を作って行くのにバランスが取れないと思われます。

      補足日時:2016/10/04 01:11
  • 戦前の反省に立つ点はもちろん理解しておりますが、現実世界は国家主義※で構成されており、また、戦争まで行かなくても利益相反は起きます。それらの時に最後はどちらの立場に立つのかが国籍選択の最も底にある考えだと思います。そのときに、宣誓なく国民になった人たちは、本当に、元からの「逃げ場のない人達」に寄り添って、同じ立場で判断や選択をしてくれるのでしょうか?そう考えると#5の方が列挙してくれたような、西側諸国の例にあるレベルの忠誠心を求めることは、一人前の国家としては、当たり前だと思われます。
    今の制度は何となく、子供のような理想主義者が現実としてある国家主義に見て見ぬふり(或いは判断放棄)をしているだけに思われるのですが、その辺りについて、もう少し皆様にご意見をお聞きできれば幸いです。
    ※単に国際政治が多く「国単位で動く」という現実をいい、そこに良し悪しの判断はありません。

      補足日時:2016/10/04 01:18

A 回答 (6件)

#5です。

補足拝見しました。

質問者様はお若い方なのでしょうか?もし40代中盤以降なら、子供の頃の左翼的な雰囲気を覚えておられると思います。

特に45歳ぐらいならちょうど70年代安保が終わったころで、前衛的で左翼的な安保批判の時代から80年代のバブル期に向かって、左翼的な雰囲気がドンドン薄れていく時代を感じ、その最終的な形であるソ連の崩壊も知っているはずですが、質問者様はその頃をご存知でしょうか。

なぜ、このことを書くかと言うと、少なくとも80年代までは「西側諸国の例にあるレベルの忠誠心を求めること」すら難しかったのが現状である、ということを知っているかどうか、ということです。

当時は自民党(独裁の初期に自由党と民主党の合併)の一党独裁が長く続き、そのカウンターパートが社会党(今の社民党の前身)と共産党でありました。
 なぜ、保守と革新(というより社会主義派)が拮抗していたかというと、当時の世界情勢が保守(資本主義)と社会主義(共産国)の2大勢力が争う冷戦時代であり、日本は資本主義を自民党が維持させつつ、同時に社会主義的な政党が選挙によってある程度の勢力を保つことで、社会主義派のガス抜きと国家保安のバランスをとっていたからです。

当時は、日本に共産国の人たちが大量にやってくるなんてことはなく、また人権に関する対立も大きかったため、日本国民が日の丸を掲げる機会も少なく(それに反対する人も多く)日本国民に忠誠を誓わせるような行為は批難され、当然に帰化者であっても日本国籍取得と忠誠は別の次元の話である、というのが一般的な雰囲気でした。

むしろ冷戦が終わった後、社会党が社民党になって勢力を失っていったのと機を合わせて、日本が保守化に大きく傾いていったのです。

今は、中国や北朝鮮などの潜在していた脅威が顕在化し、それによって日本の中でもナショナリズムが高まっている状態です。日の丸を掲げることを学校に強要し、卒業式の国歌斉唱には教員を強制的に立たせるようになったのはここ10年程度のことなのです。
 このことの良し悪しは別の主題ですので評価はしませんが、すでに日本国民に対しても「国家への忠誠」を問うような動きがあるのが事実であるといえます。

さて前回アメリカとフランスの例を出しましたが、なぜこの二つかと言うと、アメリカは移民という特殊な例で国家がどうやって国民を統合するのか、と言う問題、そしてフランスは民主主義リベラルの発祥地であり、その国が国家への忠誠についてどのように考えているかが、ひとつの目安になると考えているからです。

アメリカについては「国家への忠誠」はとても厳しく問われます。帰化者に対しては「忠誠のセレモニー」に参加することで初めて「アメリカ人」とされます。様々なルーツや文化・価値観を持つ人々を統合させるには星条旗しかない、という考え方に立っているからです。これは世界的に見てもかなり特殊な例であって、オーストラリアやブラジルなどの移民国でもこれほど明確に「国家への忠誠」を問う国はありません。
そしてアメリカでも宣誓を行えば2重国籍は許容されます。日本は宣誓は要求しませんが、国籍離脱が要件です。

フランスについては2重国籍も許容されるし、宣誓式もありません。最近、右翼的なサルコジ時代に強化された帰化手続きが簡素化された、という話もあります。ヨーロッパは国がひしめき合っているので、そもそも2重国籍を許容するのは理に適っている(戦争による占領などで国籍が変わってしまうことなどを考慮している)のですが、リベラルというのを大切にし難民などを受け入れる姿勢をみても「個人の人権が大切」というのが見て取れます。

今の日本の状態を見るとたしかに危機感を持つのは分かります。
しかし、いろいろな話を見ていると「偽装帰化者の工作員がいるから危ない」という話題さえあります。偽装帰化者であれば宣誓したってなにしたって、ダメでしょう。

結局のところ、他のほとんどの国は陸地での国境を接していることから「隣国や敵国から敵やスパイが侵入すること」は国家保安の前提である、ということです。

今までに比べれば日本人として日本を愛し忠誠を考える教育は必要かもしれません。しかし、同時に私たちは「なにをもって日本人とするのか」という考えを整理し、帰化したならば日本人として受け入れる覚悟が必要であるといえます。

また、日本人として忠誠を誓うなら2重国籍だって許容してもいいでしょう(一部公務員や大臣職などは別かもしれませんが、それは諸外国でも同じです)それが世界のスタンダードであるといえます。


「理想主義者が現実としてある国家主義に見て見ぬふり」と書かれていますが、最初に書いたように20年30年前から見ればだいぶ彼らの声は小さくなり、むしろ現実派というか保守派の声が大きくなっていますよ。今では理想主義者の代弁者である社民党はほぼ壊滅・民進党は伸び悩み・共産党は相変わらず相手にされていません。
 昔に比べれば、だいぶ保守派が有利になっているのです。もう少し理想主義者の声も聴いて、きちんとした議論をすることが大切だと思います。

そうでなければ、
どこまでを許容し、どこを厳しくするのか、そもそも日本人とはなにか、そこをきちんと考えないでやみくもに「強化・強化」と叫ぶのは、恐怖以外の何物でもない、と私は考えるからです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。私は第二次世界大戦の同様の敗戦国でもあるイタリアに子供の頃住んでいたこともあり、そこでの経験との比較でも、「愛国」や「民族」という前提を置いてしまっている日本の左翼にはとても大きな違和感をずっと持っていましたが、インターネットの時代になってようやく皆が同じように違和感を持っていたことに気づくことができて良かったです。むやみに厳しくする必要はないのですが、国家という共同体を一緒に作ってゆく人を選ぶのに、最低限のハードルは必要だと思ったので、ご質問をさせて戴きましたが、適切な回答をありがとうございました。
今の諸問題の元凶は、理想主義者が国家にタカり続けた結果だと思っていますので、政府が今後、移民政策でも同じ轍を踏まないように祈っています。

お礼日時:2016/10/09 16:48

太平洋戦争までの天皇中心主義の反省からです。


戦後、戦前は「天皇の言葉は絶対」として忠誠を尽くす考え、忠誠を求める教育方針が間違っていた、としてそういう考え方を全廃したから、帰化者にも求め無くなったのです。

外国を見てみると、実はそこに生まれた人間でも国家への忠誠を求めることは多々あります。
北朝鮮が金主席に忠誠を誓わせるのは良く知られていますが、中国だって小学生の頃から、共産党に忠誠を誓うように教育をしていきます。

フランスなどのヨーロッパ諸国でも忠誠心を高める教育はある程度します。なぜなら国境を接した国々がひしめているわけですから「ここからここまでがうちの国、こういう理由だったり戦争で勝ったりしたから、でも○○は戦争で負けて隣の××に取られてしまった」というようなことを勉強しているうちに「おらが国」という意識が芽生えていくわけです。
 日本だと富士山の帰属で山梨と静岡がいっつも対立するように、千葉と埼玉が「どちらが優れているか」を常に競っているように、愛国心(郷土愛)と忠誠心は一体なのです。

ちなみにアメリカは「忠誠の誓い」と言って、小学校・中学校などでは毎朝黒板の上にある星条旗に向かってみんなで誓いの言葉を暗唱します。

忠誠心を育む教育というものを、ほとんど行っていないのはドイツと日本ぐらいだと言われています。ドイツで「愛国心」というとナチスがよみがえってくるのでタブーですし、日本も愛国心=天皇制と自虐史観の撤廃という右翼的な流れにすぐなってしまうからです。

日本が帰化者に「日本への忠誠」を求めるのはいいとしても、そもそも「何が忠誠なのか」という議論が必要でしょう。そしていずれ、帰化者だけでなく日本人へも忠誠の誓いを求めるようになるでしょう。それのほうが国家としては管理が楽になるからです。

日本に日本人として生まれれば忠誠心は当たり前にあるのでしょうか?そこのあたりをちゃんと考えることも必要だと思います。
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日本国籍に帰化するときに、なぜ国家に対する忠誠の誓いが


不要なのでしょうか?
   ↑
国家は悪。特にあの大戦で悪いことをした
日本に忠誠を誓わせるなど、とんでもない、
というサヨク的考えが影響しているからだと
思います。


法治国家の国際標準から言っても普通のことだと思うのに、
いまだに不要である理由が分かりません。
  ↑
民族雑多な米国などと異なり、日本は同一的民族に
よる国家です。
帰化人数も少ないし、あえて誓わせる必要も
無いだろう、という判断が働いているのだと
思われます。
これが、数十万単位で帰化が多くなれば、少しは
考えると思いますが。



その程度の誓いも出来ない人に、国家の運命共同体に
なって欲しくないのが本心ですが変でしょうか
    ↑
日本人として生まれていながら、反日をやって
いる日本人が多数生息している国ですからね、
日本は。

それはともかく、
韓国人などは帰化しても心は元の国に
あります。
そういう人が多いです。
そもそも帰化など認めるべきではないと思います。
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生まれもっての日本人は選択権がないんで忠誠を


強要するのはどうかと思いますが、自らの意思で
日本国籍を欲して帰化する人にはすべからく
天皇陛下を象徴として頂く覚悟と国家への忠誠心は
必須なんですけどね
質問者さんの考え方は至極当然です
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現憲法の精神に背くからです。

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口先だけ、上辺だけ、見た目に拘る理由がどの辺にあるのだろうか・・・・

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