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三段譜で書かれたピアノ曲がありますが、このような記譜法で書かれるようになったのはいつからですか?具体的な曲も教えて下さい。

A 回答 (2件)

ピアノ曲の3段譜ですね。


すべてのピアノ曲を知っているわけではないので、百パーセントの保証はできませんが、
私の知る限りではリストが最初です。
ベートーヴェンやショパンの作品で見た記憶はありません。
あまり有名でない作曲家がリストより早くやっている可能性がないではないのですが、
リストのごく初期の作品を見ると、かなり我慢して2段に収めているような印象もあります。
リストの作品表で、古いものから見ていくと、最初に出てくるのは、
『旅のアルバム』の第8曲(第2巻『アルプスの旋律的な花』第2曲、1835~6年)です(画像参考)。
Youtubeには出ていないようですが、楽譜をダウンロードするなら
https://imslp.org/wiki/Special:ImagefromIndex/04 …

4段譜もすでにリストが使用しています。
例を一つ挙げるなら、『巡礼の年第2年イタリア』に収められている『ペトラルカのソネット第47番』(1846年)です。


同じころに、シューマンがペダルピアノのために書いた作品が3段で書かれていますが、
これはオルガンと同様、足で弾く鍵盤が付いているため、両手と足で3段になっているので、意味が違います。

ピアノ譜で3段にする理由はいろいろありますが、
声部分けを明確にして、強弱記号なども別にして弾き分けさせる場合、
ひとつの手が高音域で動くとき、途中で頻繁に音部記号を変更すると読みにくくなるため、
片方の手にト音記号とヘ音記号の2段を与える場合、
旋律、伴奏ともに両方の手に振り分けられており、同じ音域で重なるために2段では記譜しにくい場合、
上声を右手、下声を左手、中声部の音は左右の手で交互にとるような場合などがあります。

あと、今ちょっと確認できないのですが、バッハのチェンバロの曲などで、
3声の曲を3段でスケッチした手稿を見たような記憶もあります。

ほかの二つの質問は、回答がちょっと難しいので、少し時間をいただきます。
「ピアノ曲が三段譜でも書かれるようになった」の回答画像2
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バッハのオルガン曲は、足の「ペダル」がありますので、当然のことながら「三段譜」です。

(バッハに限らずオルガン曲はみんなそうだと思いますが)

例えば「パッサカリア ハ短調 BWV. 582」
http://imslp.org/wiki/Passacaglia_in_C_minor%2C_ …

そういう「あたりまえ」の伝統があるので、ピアノ曲でも、複数の声部を明確にするために3段、4段にすることは十分普通に行われているのではないでしょうか。

有名なところでは、ラフマニノフの「前奏曲 嬰ハ短調 作品3-2」(スケートの浅田真央さんがバンクーバーオリンピックのときに使った曲)では、4段譜が使われています。(下記の Wikidepia に楽譜が一部載っています)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E5%A5%8F …
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