アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

夏目漱石が飼い猫の墓に
「この下に稲妻起る宵あらん」
という句を添えたそうですが、
この句はどのような意味なのでしょうか。
漱石の、どんな感情が込められているのでしょうか。

A 回答 (1件)

 


 喜怒愛玩
 
 名も与えられず、とくに愛されなかった猫は、もっともらしい俗物の
軽薄な言動を観察しながら、不平も云わずに、けなげな生涯を終えた。
 むしろ墓に眠ってから、ハっとするような光景を見るのではないか。
 
 わが家にまぎれこんで居候となった家猫の習性は、近代エゴイズムを
模索していた漱石に、深い感銘を残しました。
 人もまた、かりそめの世にあらわれ、虚しく消えていく存在なのです。
 
 ヴァイオリニストの巌本真理さんは、雷鳴の音が好きだったそうです。
 烈しい音と光は、あたかも怠惰な日常に警告を発するように響きます。
 Wikipedia の“安らかに眠ることを願った一句”は陳腐な評釈ですね。
 
    • good
    • 0
この回答へのお礼

俗と怠惰という現世を離れ、眠るというよりはむしろ動・烈の中に住むことを願ったのでしょうか。深い思いやりを持って読んだのですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/11/10 00:26

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

関連するカテゴリからQ&Aを探す