A 回答 (7件)
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No.7
- 回答日時:
NO.6です。
補足読みました。
>ただ、「負傷者は増えたのでは?」、「24時間を越えての死亡は死者として計数しない」、「建材の進化に負うところが大きい」など、真相を実感するには至りません。
・負傷者について-火災の件数自体がどの程度減ったかの記載はたしかに何処を探してもありませんので、負傷者が増えたかどうかはわかりません。ただし、増えたとしても住警器があったために、命だけは救われたという可能性はかなり高いと思います。
・24時間以上-また、少なくとも米国では事故に起因する死者の場合、24時間を越えても集計します。(交通事故死者等も同じ)ですので、負傷後24時間以上経過後に死亡の場合を含めて半減しているといえます。
・建材の進化について-確かに建材は進化しており、世界中で難燃性の物が使われるようになってきています。しかしパソコンや家電などが発火したり、難燃性といってもいずれ発火したあとは有毒ガスを放出するため、火災そのものの死者よりも火災により発生した煙による被害のほうが大きくなっているのが現在の火災の特徴です。
2007年の高田馬場オリンピックでの火災の際は、14階建ての1階での火災で他の階への延焼はなかったものの、3階より上の住人3人が火災による煙を吸い込んで重軽傷を負っています。いずれもベランダ側(真下は店の入口など)の窓を開けておいた為に猛烈な煙が侵入したものです。
>やはり、延焼は戸建ての方が多いのではないでしょうか?
延焼が戸建てのほうが多いとしても、上記のように建材が難燃材に変わってきていますので、延焼には時間がかかります。ですので死者に関していえば、戸建ての場合火災を起した家の隣なら、まず十分に避難する時間があるといえます。
マンションなどのビルと戸建ての一番の違いは、避難する距離とルートです。戸建ての住宅の場合、外に出るまでにそれほど時間がかかりません。火災が台所等で発生した場合、階段上部にある感知器が発報すれば2階で寝ている人も気づいて、避難することができるでしょう。
ルートについては一概に言えませんが、煙を吸わないようにすれば、脱出することができる可能性のほうが高いでしょう。
それに対して、マンションは安全な場所に避難するまでにかなりの距離を移動する必要が出てきます。
また延焼は時間が掛かり(ビルは耐火性能として45分は1区画つまり(1)部屋で閉じ込められるように設計されています)ますが、煙はすぐに充満します。
この煙からどのように逃げるかがマンションを含むビルでは一番重要なのです。
前回記載した自火報のないビル(マンション)とは、避難時に煙に巻かれない作りになっているものなのです。
そのため、そうでないビル(マンション)は何処で火事が起きようと全館に知らせる必要があります。
新宿歌舞伎町の火災では、ビルに自火報自体がついておらず、誰も火災に気づかなかったことと、各階にある自動式防火扉が整備不良で機能しなかったことが、50名以上の死者を出す惨事につながったのです。
自火報があるか、防火戸がきちんと機能するかのどちらかがあれば、あれ程の死者、特に煙をすったことによる死者は出なかっただろうといわれています。
>「資格(仕事)を作り出すため」という考えが頭をよぎります。
10月1日にビデオBOXで火災がありましたね。火災自体はボヤ程度(内部の延焼は少ない)でしたが、火元の奥の個室では、椅子に座ったままの状態の遺体が多数発見されています。放火により有毒ガスを含む煙が多数発生し、ベルが鳴らなかったために、そのまま睡眠中になくなったと思われています。(ちなみにパーティションなどの燃えにくい新建材が燃えると、一息で致死量になるレベルのガスを発生させます)
正直な話、資格を持った人間がどれだけ頑張っても、一般の人が火災の怖さを知り対策をしてくれなければいつでも同じことがおきます。消防行政のあり方には、私も言いたいことは山ほどありますが、消防設備の特殊性「普段はまったく使用しないが、非常時のみ確実に機能する」を確実にする為には、専門の資格と経験がなければ絶対に出来ないといえると思います。
消防設備の資格だけで設備別に7種種類、水を使うもの・ガスを使うもの・電気で動くもの・機械的に動くもの、など全ての設備を一人でメンテナンスできるようになるだけで、数年はかかります。その上、メーカーによる違いやビルによる違い、はては建築時の消防法の違いまで考慮してきちんと全体を見れる専門家はそんなにいないのです。消防ですら予防課はともかく警備(消火班)の消防士だと、自火報ベルの止め方も知らない人がいっぱいいるのが現状です。
最初の質問の
>戸建ては独立タイプが義務化されますが、戸建てにこそシステムタイプ・・・
戸建てなら、住警器があれば火災時には十分です。とにかく早く火災に気づいて避難の時間がとれればよいからです。逆に通報できても意味がありません。
なぜなら、消防はどのような火災でどの程度の規模かが分からないと消防車を出場させられないからです。
消防車を呼ぶには、現場で確認して119に通報する人の目が不可欠なのです。前に書いた自動火災通報装置も逆信といって、消防から折り返し状況確認の電話が入り、必ず現場の人間が受けることになっております(この装置がついてるのは病院・ホテルなどですが、訓練時に必ずこれを練習します)
ですので結論として
戸建てには、命を助けるには住警器で一応足りる(自火報のほうがもちろんいいですが、価格が高いです)
マンション(ビル)では、命を助ける為にはかなりの備えが必要(自火報だけじゃなくて、耐火建材・避難器具・非常照明など)で、規模とデザインによるということです。
この回答への補足
たびたびの回答、ありがとうございます。
が、やはりしっくりきません。ビルとマンションは区別する必要があるように思います。
古いマンションでは、自火報がついていない物件があります。こういった物件での火災発生は何件でしょうか?隣戸等(上下も)への延焼は何件でしょうか?それで(隣戸等に)犠牲者が出た件数は何件でしょうか?
最後のケースにつきましては、聞いた記憶がありません。
※どなたからの回答でも歓迎です。
No.6
- 回答日時:
専門家です
まず独立タイプのものを「住宅用火災警報器」(住警器)といいます。システムタイプは自動火災報知設備(自火報)といいます。
住警器の義務化については欧米が先行していて、1例を挙げると1970年代のアメリカでは年間の火災死者が6000人程度だったものが、住警器の普及率が90%を越えた2002年には、ほぼ半減しました。その他の国でも義務設置した国では軒並み死傷率が下がっています。
最近日本で住警器を義務設置にしたのは、上記の事例で効果があることが立証されたことと、日本の世帯が急速に高齢化しつつあることを踏まえたものです。
わたしのところでも、市の補助事業として一人暮らし高齢者の世帯に住警器をつける業務を行っていますが、住警器が鳴った為に火災に至らなった(なべがこげる程度で済んだ)など、実際に効果が上がっている事例が多くみられます。
また残念ながら、発報が消防署に直接届く住警器も自火報もありません(ただし火災通報装置をつければ自動で119します)
>それで、マンションで、独立タイプがだめな理由がわかりません。
マンションの特徴は縦に伸びる建物であるということです。マンション(に限らずビル全部)は一旦火災が発生すると、縦に延焼していきます。たとえば1階で火災が発生した場合、次に延焼するが5階だったりすることもあるのです。
このため、マンションを含むビルは、火災発生を全館内に報知する自火報を設置するのが義務となっています。
またビルの場合、火災時にエレベータを使った避難をすると2次災害が起きる可能性があるため、自火報発報と同時にエレベーターに停止信号を送ったり、避難用階段の出入口を煙が入らないようにしたり、空調システムを止めたり消火設備を起動させたりするようになっています。
マンションで延焼が少ないのは、建物や内装を工夫して延焼しにくくしていると共に、このようなビル全体の延焼防止のシステムが機能するからです。
もちろんマンションでも低層で、耐火構造や避難経路が確保されている建物には自火報の設置が免除される場合があります。
しかし住警器のそもそもの目的は、自宅内での火災の素早い感知(特に老齢者や、健常者でも就寝時など)であり、ビル全体の報知とその他機能の起動を目的とする自火報ではまったく目的が異なるのです。
この回答への補足
ありがとうございます。
米国の例をあげていただきましたが、事実としてはそのような数値なのかもしれません。ただ、「負傷者は増えたのでは?」、「24時間を越えての死亡は死者として計数しない」、「建材の進化に負うところが大きい」など、真相を実感するには至りません。
また、自火放システムについては、「1階から5階」というのはもってこいの例ですが、やはり、延焼は戸建ての方が多いのではないでしょうか?であれば、マンションも住警器で十分では・・・。
「資格(仕事)を作り出すため」という考えが頭をよぎります。
No.5
- 回答日時:
皆様への回答で
>また、延焼のおそれのないマンションで、独立タイプがだめな理由がわかりません。
と書かれていますが、どこにそんな事がかかれていますか?
マンションであっても、専有部分に自火報が設置されていないマンションでは、独立タイプを設置することになっています。
マンションの場合、延焼の恐れは少ないのですが、逆に住戸が独立しているがゆえに発見が遅れることもあり、最近のマンションでは感知器が設置されている事が多いですね。
今回の設置義務化は、早く火災を発見し、火事に気づかず逃げ遅れ、あるいは初期消火の失敗を防ぐのが主目的です。
No.4
- 回答日時:
No.3さんへの回答の補足を読んで:
発生する有毒ガスは、COに限った事はありません。
また、絶対に皆が同じ寝室で寝る訳ではないですよね。
従って、寝ている可能性が高い部屋、それに通じる部分につけましょうと言うのが主旨でしょう。
揚げ足取りになっていませんか?
>また、延焼のおそれのないマンションで、
ガスは熱に乗って拡散します。
別にマンションに限った事ではなく、通常のビル火災では特に避難経路が限定されますから、それこそ早急な避難が必要ではないですか?
No.3
- 回答日時:
事業所であっても、消防署にダイレクトで通報行くシステムはありません。
パーソナルな防災センターがあって、そこで集中監視して、何かあれば24時間待機してる彼らが通報するってことです。また、そういった設備には、スプリンクラーなどの消火設備や、避難器具、その避難器具を使うための訓練などが義務つけられています。一方、家庭ではそんなのはありませんでした。
ただ、ビルも含めた火災で一番多いのは、一酸化炭素などの有毒ガスで窒息死するケースです。一般に焼死と言われるものの多くが、実際に燃えてなくなったわけではなく、そう言ったもので巻かれてなくなってます。で、その危険性は就寝中が多い。ニュースでよく、「寝室で遺体で発見された・・・」なんてのは、寝てて、火災に気づかなかったため、蔓延した有毒ガスを吸いこんで、そのまま中毒死したってことです。一酸化炭素は無味無臭ですから、気づかない。
で、そう言うのを防止するため、火災の「煙」(熱や炎ではない)を感知する機械を、寝室や煙がたまりやすい部位に設置するというのが、その法の主旨です。で、その機械がその場で鳴動すれば、寝てる人も起きて、避難できる可能性が高くなるってことです。
この回答への補足
ありがとうございます。
それで、COが原因ということであれば、寝室にCO感知器を1個とりつければ十分では・・・。
また、延焼のおそれのないマンションで、独立タイプがだめな理由がわかりません。
No.1
- 回答日時:
東京消防庁のWebで解説をされています。
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/topics/jyuukei …
ここには出ていませんが,意外と多いのがトラッキング漏電による
発火があります。これはコンセントに溜まったほこりが湿気を帯び
通電状態になり発熱し,発火するものです。火の気の無い就寝中に
発火することもあり発見が遅れることになります。
そのため,煙感知を推奨しています。
また,発報が消防署に行くシステムは特別な場合以外は許されていません。
警備保障会社が仲介するものが一般的で,コストがかかりすぎ普及しません。
今回の義務化は「就寝中や他のことに気をとられている人に警告をして
避難させる」ことが一番の目的になっています。
この回答への補足
ありがとうございます。
それで、ウェブを見ましたが、効果の根拠となる数値はあまり意味の無い数値でした。
また、警告を発することが主眼であるのであれば、マンションなども、独立タイプでいいのでは、と思いました。
マンションの延焼ってきいたことがないのですが・・・。
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