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 顎がたまに痛くなるので、口腔外科に相談にいったら、顎変形症予備軍と診断され、これ以上痛みがひどくなれば、手術で顎の位置をずらして直すこともできると紹介されました。
 こんな手術も存在するのかと驚いたと同時に、もし手術をすることになるなら、自分の顎が手術でどう扱われるのかを考えるとグロテスクな想像をしてしまい、とても怖いです。

 TBSで放送されていた、JINというドラマを見て感じたのですが、今日の医療技術は長い人間の歴史で一日一日の積み重ねで培われたものなんだなぁと思いました。ですから、私の顎の痛みという症状も昔から訴える人がいて、中にはその痛みから一生解放されず亡くなったかたもいらっしゃるでしょう。手術をしてみたものの、直らなかったり、余計ひどくなる失敗したケースがもしかしたらあるかもしれません。一体どういう経緯で、今日のように顎の位置を人の手で直すという手術が確立されたのかなぁと、考えたりしました。
 
 そこで、中学生の頃に先生が戦争と医療の発達について述べていて、「ドイツは医療技術がすごい発達しているんだけど、なんでだと思う? それはね、沢山のユダヤ人を処刑した強制収容所があったから。ただでさえ戦争になれば、国の医療技術は発達するのに、それに加えて献体が沢山あったわけだから、沢山の人体実験や、その死体からいろんな人間の体の構造のパターンを学習できてドイツの医療技術は発達したんだよね・・・」みたいな事を言っていました。

 確かに、顎変形症の手術が確立されていない時代のお医者さんが顎が痛いと訴える患者に対して「顎が歪んでて痛いなら、その歪みを直しちゃえば直るかも!」という治療法の発想が出たとしても、それを具体的にどういうプロセスと方法を用いればいいかなんて、実験と失敗を繰り返さないと確立できない話ですよね。その実験と失敗を繰り返すには強制収容所での多くの遺体が、格好の献体となったと感じざるおえません

 完全に人権無視で、時代のせいで命を失った犠牲者の方、そしてその遺族・子孫の方に対して、失礼な話だと思うんですが、もしかしたら、ああいう強制収容所が無ければ、今回の私が受けるかもしれない手術の技術確立はできなかった、もしくはもっと時間が掛かって手術方法が確立がされていたということも考えられるのでしょうか?
 
 ですから、ある意味で私が顎変形症の手術をし、成功して顎の痛みのない生活ができるかもしれないのは、そういった過去に犠牲になった方のおかげでありその屍の上に、快適な骨格を得られる可能性のある時代を生きていると考えることもできるんでしょうか?

 そして、アウシュビッツは二度と繰り返してはいけない歴史として「負の世界遺産」として指定されていますが、実はあの施設があったが故に、世界全体の医療技術も進歩して助かっている人が沢山いるという矛盾した側面もあるのでしょうか?

A 回答 (3件)

手術は怖いですよね・・・。

特に顔の付近はなんとなく・・。

人体実験から、医学の進歩があった、というのは事実としては正しいと思います。
現在、ドイツ医学は他の国と比較して際立って先進的ではありませんが、ナチスドイツによる人体実験によって、さまざまな医学知識が得られたようです。
ただ、やはり人体実験は非倫理的なことですので、それを反省して
「ニュールンベルグ綱領」というものあります。
ナチス医師団の人体実験を裁いたニュールンベルグ法廷の判決文を基にしています。
そして、その後
「ヘルシンキ宣言」
によって、臨床実験に関する倫理綱領ができました。

医学の進歩には、実験が欠かせません。最初は理論的なところから。次に細胞を使い、実験動物を使い、最終的には人間で実験しなければなりません。
ただ、「人間で実験」と表現しましたが、これには当然被験者の同意が必要になります。
同意を得ず、他の実験動物と同様に扱ってしまったのが「人体実験」
第三者の検証も経て、同意の基でおこなわれるのが「臨床試験」
です。

現在でも毎日臨床試験は行われています。そのおかげで様々な薬や治療法が確立されました。
実験動物の権利という考えも最近は出来ていて、実験に使う動物を少しでも減らそう、または動物実験を廃止しようという人も居ます。

命を助けるために、他の命を犠牲にする。
矛盾していますが、そのおかげで私達が生かされているのも事実なんですよね。

参考URL:http://cellbank.nibio.go.jp/information/ethics/d …
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この回答へのお礼

そうなんです。
手術内容の説明を受けたんでが、実際にどういう手術をするのかリアルに想像できるまでの理解には至らずにとても不安です

医学知識に精通もしていない素人考えが専門家の方の賛同して頂けてありがたいです。
しかし、ドイツは飛びぬけて医学が発達しているわけでもないのですね

たしか、麻酔技術の確立も医者が自分の奥さんを実験台にして実験を繰り返した結果、適量を割り出すことができたとか。その代償として奥さんが失明してしまったという話を聞いたことがあります。

動物実験も廃止を訴える人がいるほど、実験と倫理の兼ね合いは難しいんでしょうが、やはり新しい事を知るにはなんかしらの犠牲が出ちゃったりしてますもんねェ

お礼日時:2010/01/18 02:29

その先生はどうも、「感じていることと真逆のことを言われたときに、それを信じたほうがきもちいい」「自分が訳知り」に思える、心理に支配されていますね。



>遺体が、格好の献体となったと感じざるおえません
遺体は、「ああ、顎の痛みが取れました」とは言えません。
医療において「治ったか治らないか」が客観的に判断できると思ったら大間違いです。
本人に聞かないとわからないというのが実情です。
「~~値が低くなったから」なんていうのは一種の材料に過ぎません。

生きたまま感想を聞くために、人為的に顎変形症にしてから、治せるかどうかやったんでしょうか。
「人為的に顎変形症にする」ことが可能な技術をもっているなら、それは治す技術ももっているということですよね。
人為的に脳腫瘍にする、なんてことも出来ないでしょ。

>人間の体の構造のパターンを学習
死体というのは、戦争がなくてもごろごろありますよ。
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この回答へのお礼

確かに、言ってることが冗談か本気か解らないことがある、変わった先生ではありましたがねェ

戦争→悪→常識的→つまらない奴
という常識に逆行して
戦争→必要悪→非常識的→俺、かっこいい
みたいな考えで言ってたにすぎないんでしょうかねェ

お礼日時:2010/01/18 02:32

テストケースになったのは多々あったでしょうけど、


それがイコール犠牲というのは違うと思いますけど。
治療法がわからなくて思考錯誤のためいろんな方法を試したというならそうですが。

いずれにせよ、その時代の人々は既にこの世にいらっしゃらないのですから、
あれこれ思い悩んでも無意味です。
治療法がより確かなものと確信するのに力を貸してくださったのなら
感謝しつつ、有効に活用させて頂けばよろしいのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

確かに、そうでしょうねェ
自分の現状を回復できる医療行為の成り立ちについて
あれこれ考えるのも無意味といえば無意味なんですが、
正直、自分が全身麻酔で眠りこけてる間に、グローイことが行われてると想像したら、変な発想しちゃいました。

お礼日時:2010/01/18 02:34

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