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打つときに、たいていの選手は片足あげますよね?昔は王さんが有名でした。(イチローはちがうようです)。私はやったことないんで分からないんですが、どうしてでしょう、バランス?それとも他に理由があるんですか?

A 回答 (3件)

一本足打法を採用する目的については、既に他の方が回答されているとおりだと思いますが、王貞治・現ダイエー監督が現役時代に一本足打法を採用していたのは、単に体重移動で勢いをつけるだけではなく、打球に積極的にスピンをかけるためでした。



荒川道場と呼ばれた荒川コーチと王選手(いずれも当時)のマンツーマンの取り組みは、一本足打法とともにダウンスイングが特徴となっていました。

ダウンスイングの目的は、ボールに上から下へのスピンをかけることです。軸足でないほうの足を太ももが地面と平行になる位まで高く上げる一本足打法は、その足を下ろして踏み込み、インパクトに向かう際の体重移動での力の向きが、ダウンスイングの力の向きと一致して、より鋭いスピンをかけることを可能にしてくれます。

スピンのかかった打球は飛距離が伸びます。普通のホームランは初速が速くても、一番高く上がったポイントを過ぎると後は慣性力で飛んでいく感じですが、王選手のホームランは、打球が一番高く上がったところから、更にぐぐっともう一伸びする感じでした。

王選手の全盛期に、甲子園球場の一塁側アルプススタンドに座って、打撃練習を見たことがあります。練習では、通常のホームベースの位置よりバックネット寄りに打者が立つ関係で、ライトへのホームラン性の当たりはアルプススタンドに飛び込んできます。

当然のことながら、王選手の打球がぽんぽん飛び込んでくるのですが、私は見ていてだんだん恐怖心が沸いてきました。スタンドのシートやコンクリに当たるとカキーンと金属性の音を立てて、打球が予想もつかない方向に勢い良く跳ね飛ぶのです。

よく見ると、弾んだ打球は独楽のように、まるでブゥーンと音が聞こえてきそうな程速く回転しています。回転が速いせいで、バウンドすると予想を越えた跳ね返り方をしてしまうのです。

テニスや卓球のラケットならともかく、野球のバットです。それで、投手が渾身の力を込めて投げ込んでくるボールをジャストミートするだけでなく、高速スピンをかけて弾き返し、ホームランを量産する、ものすごい技術です。

そのためのダウンスイングであり、一本足打法だったのですが、その技術的に難度の高い方法を採って、あれだけのスピンをかけた打球をコンスタントに放つことに成功したのは、世界でも王貞治選手ただひとりでしょう。まさしく「世界の王」です。
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この回答へのお礼

まさに一本足の極み、王さんですね。そしてGO GO Tigersさんの打球の観察力もすばらしいものです。以前も長文のご返答頂き、ありがとうございました!

お礼日時:2004/09/15 21:25

先の方がおっしゃっているように、体重移動によって打球に荷重をかけます。


パワーに自信がある外国人選手は、上半身の力だけで(スタンドに)持っていけるので、ベタ足でスイングしたりもしますね。
イチローの凄さは、インコースの捌きや片腕一本でもミートできるバットコントロールを生かし、人並み以上のストライクゾーンを持っている上に、タイミングを外されても上半身と手首の返しなどでバットにボールを上手く乗せることが出来る器用さを両立できていることです。
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この回答へのお礼

う~ん・・・イチローって、記録に向かって頑張っていますが、こういう話を聞くとさらに超人さを知ることができました、有難うございました!

お礼日時:2004/09/15 21:11

一本足打法は、体重移動を行い、遠くへ飛ばすために行います。

但し、欠点があり、変化球への迅速な対応や軸がぶれやすい為、スランプにも陥りやすいのが現状です。イチローは振り子打法(一本足)でしたがメジャーで戦うべくフォーム改造し成功しています。
ゴルフでも飛ばすための体重移動は、かかとが上がりますが、(ジャックニクラウスもそうでした。)今は、上げない人がほとんどです。
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この回答へのお礼

そうなんですか。素人にはまったく思いもつきません。イチローもメジャーで改造したんですか。ん~、戦うところが違えば打法も変えるんですね、奥深いです。ありがとうございました!

お礼日時:2004/09/14 23:44

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