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フロイドローズ式の弦交換が難しいと言われてますが実際やってみたら簡単でした。どこが難しいんですか?

A 回答 (2件)

フロイド・ローズの弦交換は、『フツーにやってもチューニングが合わない』ために困難と言われています。



※弦を交換して。
 例えば1弦を合わせて、次に2弦を合わせると、2弦の張力でトレモロユニットが動いてしまい、1弦のチューニングがズレます。
 そこで1弦のチューニングを合わせると、その張力でトレモロユニットが動き、2弦のチューニングがずれ・・・っというのが、ギターでは6弦分続きます。
 これはつまり、チューニングの『無限ループ』にハマるということです。

※上記の現象ではフロイド・ローズに何が起こっているのか、動きをよく想像してみてください。
 『何度もチューニングしていたらやがて合う』と主張するヒトもいますが、それはそのヒトのフロイド・ローズの作動がシブい(作動のフリクションが大きい)為にたまたま合うだけです。フロイド・ローズの構造上、6弦全てのチューニングが合うことは理論的にあり得ません。(摺動部を磨いたりグリスを塗ったりするとアーミング後の戻りが正確になり演奏中のチューニングのズレが減りますが、それをやると益々、弦交換時の最初のチューニングが合わなくなります。)

※フェンダーのシンクロナイズド・トレモロも同じ構造ですが、あちらは裏のばねの張りを強くし、弦の張力ではトレモロユニットがボディから浮かない(=フローティングしない)様にセッティングすることにより、チューニング問題を解決出来ます。
 このセッティングでは、トレモロユニットがボディに行き当たっているのでアームアップが出来ませんが、ストラトキャスターでこういうセッティングをしているヒトはプロでも多いです。(トレモロユニットのフローティングとは、弦の張力とウラのばねの張力が『釣り合っている』状態のことです。ライブで演奏中に弦が1本でも切れたら、弦の張力とばねの張力のバランスが壊れ、残った5本の弦のチューニングも全て狂います。ライブ慣れしているヒトでは、この『弦が1本切れたことにより全弦全滅』を特に警戒しているヒトが多いです。)

※勿論フロイド・ローズでも、アームアップを断念すればチューニングが正確になりますが・・・フロイド・ローズでは、わざわざボディTOP側にザグリを入れてまでアームアップの量を増やしています。アームアップ出来ないフロイド・ローズなど、ワザワザ使う意味がありませんよね。

※シンクロナイズドにしてもフロイド・ローズにしても、『実は正確にチューニング出来ない』という点は明確な設計ミスです。
 昔はリペアマンそれぞれが、『トレモロユニットのカウンターウェイトとボディの間に挟み、アームアップ/ダウンの中立点でトレモロユニットを固定出来る木製ブロック』を作り、それを挟んで弦交換をやっていましたが、今ではフロイド・ローズをロックする別部品が売られています。
 この『ロックツール』をフロイド・ローズに装着し、弦交換&チューニング後、『ロックツールにかかっているチカラがゼロになってポロっと落ちる』ように裏のばねのテンションを調節します。トレモロユニットは動いていない(ロックツールで固定していた位置そのまま)なので、これでチューニング完了です。
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よく言われているのは、難しい、ではなくて「面倒」「手間がかかる」ですね。


難しいと言う人もいるのかもしれませんが見たことはありません。
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