
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
「全然」の語義の変遷
(1)明治大正期には、肯定否定両方に、普通に使われていました。用例は上げきれない程ですが、漱石・竜之介なども当たり前に使っています。
例:「全然自分の意識に左右されている」
(2)昭和期から「いつのまにか」かつ「なぜか」打ち消しや否定の語を伴う用法が多くなり(「ダメになった」訳ではありません。肯定の語を伴う用法も多数見受けられます)、それが正しいという認識が生まれます。
例:「全然間違い」等。
(3)その後、「俗な言い方」として肯定の語を伴って用いられるようになりました。
例:「全然いい」
というわけで、語義まで辿れば肯定否定両方OKです。このことは、「全」の訓読みである「まったく」を代わりに用いてみると分かります。
例:肯定「まったくその通り」否定「まったく問題ない」
両方違和感ないでしょう?
尚、更なる御質問にあった「否定的な語」ですが、「否定」とは「そうではない」という意味ですから、「辞書的に説明しようとすると『~でない』となる語」くらいの解釈ではいかがでしょうか。
例:「だめ=できない」
「間違い=あっていない」
蛇足ですが、どなたかのお答えにあった「『よくない=悪い』ではない」云々について。言葉は数学ではありませんから、プラスやマイナスや絶対値では割り切れないと思いますよ(笑)。もしそうなら、言語学者はどれだけ楽なことか(汗)。
確かに、「まったくそのとおり」ですね。
素晴らしい回答をありがとうございました。
ただ、「例」に「よくない=悪い」は追加できるのでしょうか、
できないのでしょうか。感覚的には違和感あるのですが、
その歴史的変遷を考えると、もはや違和感あるやなしやのレベルなのかもしれませんね。
「全然おかしいで」といって
「その日本語がおかしいで。もっと勉強せい」といわれたら
「ちゃうで。由緒ある日本語や。漱石も使とるわい。おまえが勉強せい」
とゆーたろ。(笑)
No.3
- 回答日時:
国文学を専攻している大学生です。
>「全然ダメ」はどうなのでしょう?
言葉は時代とともに変化してきています。
族に言う「ら抜き言葉」などがそうです。
けれどこれも一般化されている今、もしかしたら「ら抜き言葉」も
OKになるかもしれないのです。
まとめると、「全然ダメ」はOKなのです。
おそらく時代の流れでしょう。
「超」のように変わっていくのかもしれません。
ちなみに論文や試験などではつかわないようにしましょう。
ありがとうございます!
全然OKです!(笑)
ただし、「または「だめ」のような否定的な語」のくだり、
「否定的」とはどんなのをいうのでしょう?
「全然悪い」・・・「悪い」は否定的?単なる形容詞?
「だめ」以外にどんなのがあるのか?
疑問はつきません。でも、ポイント進呈!
No.2
- 回答日時:
「よくない=悪い」っていうのは成り立ちませんよね?
「よくない」: 「よい」の否定形
「悪い」 : 「よい」の対義語
「よくない」と「悪い」は全く違うものです。
なので、「全然悪い」というのに否定の意味は全くないので間違い。
また、「ダメ」は「よい」の否定語として用いられているので
「全然ダメ」は間違いではない、などといった勝手な理解をしているのですが
言語学的にみたら、的が外れているのかも知れません。
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