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亡くなった人のことを物故者といいますが、この物故とはどのような由来からきている言葉なのでしょうか。広辞苑では「筍子君道」としか出ていません。原典にあたることが難しいので、教えてください。

A 回答 (2件)

「詳解漢和大字典」(冨山房)によると、「物故」の原義には諸説あり、としたうえで、原典として「漢書 蘇武伝」を挙げています(ただし、以下のどの用法が原典で用いられているかは明示されていません)



(1)「物」は「歿」の転化したもの、「故」は古くなることから、人の死を表わす

(2)「物」は「勿(なかれ)」、「故」は「事」で、「もはやこの世にないこと」を意味する

(3)「物」は服用する衣服、「故」は「古」で、衣服が古びるように人も死んでいくこと

以上、「由来、解釈とも諸説あり一つには定めがたい」というのが回答になりそうです。

(広辞苑はただ「荀子」にこの言葉が用いられている、との意味で記しているようです。もっとも「後漢書」のほうも同様で、由来の確定には役立ちません)

はっきりしない結論ですが、ご参考になれば。
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この回答へのお礼

ご丁寧なご回答ありがとうございます。たいへん参考になりました。

お礼日時:2006/03/04 13:24

広辞苑の言う「荀子 君道篇」が語源なのかどうかは知りませんが、たしかにそこに「物故」と言う言葉は使われています。


http://homepage2.nifty.com/zaco/text/kan/juka/ju …
(テキストはシフトJISです)
この文書では巻八、君道はだいぶん下の方(C:12:09国具の真ん中あたり)です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。「筍子君道」までご紹介いただき参考になりました。

お礼日時:2006/03/04 13:26

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