A 回答 (10件)
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No.9
- 回答日時:
こんにちは。
1、中勘助の諸作。特に、「銀の匙」「犬」「島守」。
宝石のように緊密で、宝石のように輝いています。漱石絶賛。
2、幸田露伴「五重塔」。定評のあるところですね。
お父さんとは対極的ですが、文さんの文章も好きです。
3、永井荷風「あめりか物語」「ふらんす物語」。
「ふらんす」のほうが、私は好きですね。
4、谷崎潤一郎。どれも素晴らしいのですが、私は、「春琴抄」かな。
5、太宰は、既出ですが、私も同感。どんな文体も使い分けたというところが凄いと思う。「津軽」がいいかな。
6、堀辰雄。「美しい村」「風立ちぬ」「幼年時代」「大和路、信濃路」あと王朝もの。
7、室生犀星。「幼年時代」「ある少女の死まで」それと王朝もの。
8、漱石の小品。「夢十夜」「硝子戸の中」。
9、中島敦。「名人伝」「弟子」。定評のあるところ。
10、柳田國男「遠野物語」。これ、イメージ喚起力が凄い。
11、堀口大学の訳したサン・テグジュペリ。
12、藤本和子さんの訳したリチャード・ブローディガンの小説。
あと、いわゆる「美しい文章」ではないので、ここには挙げなかったのですが、私にとって、一見平易でも、言葉が選びぬかれてて、全然無駄がない、というような文章も「美しい」に入ります。だから、直哉、花袋も凄いと思います。
ご参考になれば(しかし、藤本さん以外、生きてる人いませんね……)。
No.8
- 回答日時:
樋口 一葉 『うつせみ』。
恋人が自殺して気が狂った娘の話です。
他の作品もそうですが、
心象や情景がくっきりと浮かび上がって
本当に凄い作家だと思います。
20代なんて、信じられない..!
読んだ時の字面もいいですが、
朗読で耳から入るのもいいですね。
高校時代,幸田弘子さんの朗読で聴かされて
強い印象を受けました...
参考URL:http://www.aozora.gr.jp/cards/000064/files/390_1 …
No.7
- 回答日時:
石川淳の「紫苑物語」を推します。
王朝時代の遠国を舞台にした幻想的な短編小説で、その文章は古雅にして雄勁、かねてから私は口語文の一つの到達点であると思っています。
この回答への補足
ごめんなさい!
NO9さんにお礼を書いたつもりでいました……
改めて、
紹介文からも、とても興味を引かれました。
太宰の仲間ですよね。
是非読んでみたいです。
ありがとうございました!
No.6
- 回答日時:
主観で、というところがいいですねー。
私は、ずばり尾崎紅葉の小説です。
金色夜叉があまりに有名ですが、これはちょっと・・と思ってます。身体こわして休みながら書いたもので本領が充分発揮されてません。しかも結局未完で終わり彼は亡くなってしまいました。この小説が彼を死なせてしまったのではないかと悔しくなります。だって37歳ですよ。若すぎます。これからという時に。もっと生きて「言文一致体」でいろいろ書いていたら、今も、もっともっと評価されていた筈です。
一番弟子の泉鏡花のごてごての余分な飾りをとってスッキリさせ、かつ美しい文章で巧みな心理描写の小説を書きました。
「此ぬし」「心の闇」「青葡萄」など。
でも、100年以上前の小説なので、ときどき内容に時代の差を感じます、仕方ないですが。
尾崎紅葉の宣伝回答になってしまいました(^^)。
No.4
- 回答日時:
いいですねぇ。
好きですこういうの。山田詠美や丸谷才一って鋭いですね、刺激されます。
今までのOKweb回答の中で一番というくらい、かなり考えました(笑)
現代に絞って残った反論覚悟の5作品
横光利一「春は馬車に乗って」
絶望を背負った夫婦の濃縮感が素晴らしく美しい
川端康成「山の音」
孤独感と絡みあう季節感と幻聴感、美しいです
梶井基次郎「城のある町にて」
「カーン、カーン」「チン、チン」音が美しい
大江健三郎「芽むしり仔撃ち」
少年、性、存在、社会等を混合して誰にも真似のできない美しさ
谷崎潤一郎「刺青」
官能の世界への誘惑。一見悪文のような美文。クラリ。
--肉眼で観るスペースシャトルを待ちながら
No.2
- 回答日時:
「方丈記」鴨長明
高校の古典で習いました。
今でも2~3ページは軽く暗唱できます。
その言葉の美しさに、日本人に生まれて良かった~、と思いました。
「くっすん大黒」町田康
賛否両論あると思いますが・・・。
この人が芥川賞を取ったのは、選考委員の英断だったと思います。
絶対翻訳不可能、だと思います。
日本語を母国語とする環境に生まれて良かった、と切に思いました。
「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」山田詠美
マスコミの作り上げたイメージで
「黒人好きな、頭の悪そーな、軽~い女」と思っていた自分が大馬鹿野郎でした。
今生きている日本人の作家で、ここまで美しい日本語を使う人を、私は知りません。
・・・詩は×ですか?
「朧月夜」の歌詞なんて、かなりクラクラきます(笑)
方丈記いいですねぇ。僕も時々読み返します。
町田康、読んでみます!
山田詠美は僕もそう思っていました。違ったのか……
ありがとうございました。大変参考になります!
No.1
- 回答日時:
美しい文章というのが難しいですが、情景描写などがしっとりと決め細やかで美しいと思うのは藤沢周平の「蝉しぐれ」。
かなり硬質な感じで、人によっては読みにくいと思われるかもしれませんが、独特の美しさがあると思うのは宮尾登美子「序の舞」。
美しい日本語という意味では、旧仮名遣いにこだわる丸谷才一「たつた一人の反亂」。
あとは、太宰治の文章も美しいと思います。
主観たっぷりですが・・・(汗)
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