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もっとも美しい文章で書かれた小説は何でしょうか?

もちろん、主観で答えて下さい。
ライトノベルから古典、翻訳物まで、何でも結構。
ただし、小説にして下さい。詩や論文はNGということで。

よろしくお願いします!

A 回答 (10件)

岸田国士の戯曲集をお勧めします。

暖かい日本語(話し言葉)にふれる事が出来ます。

この回答への補足

TO:皆様へ

皆様、ご回答ありがとうございました。
大変有意義で、興味深い回答ばかりで、
個人的には、良スレだな、と思っています(笑

ご紹介いただいた本、早速読もうと思います。
本当にありがとうございました!

補足日時:2005/09/06 19:58
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

暖かい日本語、楽しそうです!

お礼日時:2005/08/27 07:49

 こんにちは。



1、中勘助の諸作。特に、「銀の匙」「犬」「島守」。
 宝石のように緊密で、宝石のように輝いています。漱石絶賛。

2、幸田露伴「五重塔」。定評のあるところですね。
 お父さんとは対極的ですが、文さんの文章も好きです。

3、永井荷風「あめりか物語」「ふらんす物語」。
 「ふらんす」のほうが、私は好きですね。

4、谷崎潤一郎。どれも素晴らしいのですが、私は、「春琴抄」かな。

5、太宰は、既出ですが、私も同感。どんな文体も使い分けたというところが凄いと思う。「津軽」がいいかな。

6、堀辰雄。「美しい村」「風立ちぬ」「幼年時代」「大和路、信濃路」あと王朝もの。

7、室生犀星。「幼年時代」「ある少女の死まで」それと王朝もの。

8、漱石の小品。「夢十夜」「硝子戸の中」。

9、中島敦。「名人伝」「弟子」。定評のあるところ。

10、柳田國男「遠野物語」。これ、イメージ喚起力が凄い。

11、堀口大学の訳したサン・テグジュペリ。

12、藤本和子さんの訳したリチャード・ブローディガンの小説。

 あと、いわゆる「美しい文章」ではないので、ここには挙げなかったのですが、私にとって、一見平易でも、言葉が選びぬかれてて、全然無駄がない、というような文章も「美しい」に入ります。だから、直哉、花袋も凄いと思います。

 ご参考になれば(しかし、藤本さん以外、生きてる人いませんね……)。

   
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この回答へのお礼

たくさんあげていただきありがとうございます。

返事が送れてすみませんでした。
ありがとうございました!

お礼日時:2005/08/27 07:47

 


 樋口 一葉  『うつせみ』。

恋人が自殺して気が狂った娘の話です。
他の作品もそうですが、
心象や情景がくっきりと浮かび上がって
本当に凄い作家だと思います。
20代なんて、信じられない..!

読んだ時の字面もいいですが、
朗読で耳から入るのもいいですね。
高校時代,幸田弘子さんの朗読で聴かされて
強い印象を受けました...

参考URL:http://www.aozora.gr.jp/cards/000064/files/390_1 …
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この回答へのお礼

一葉凄いですね……
だてに五千円やってませんよ。

ありがとうございました!

お礼日時:2005/08/27 07:52

石川淳の「紫苑物語」を推します。


王朝時代の遠国を舞台にした幻想的な短編小説で、その文章は古雅にして雄勁、かねてから私は口語文の一つの到達点であると思っています。

この回答への補足

ごめんなさい!
NO9さんにお礼を書いたつもりでいました……

改めて、

紹介文からも、とても興味を引かれました。
太宰の仲間ですよね。
是非読んでみたいです。
ありがとうございました!

補足日時:2005/08/27 07:44
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この回答へのお礼

たくさんあげていただきありがとうございます。

返事が送れてすみませんでした。
ありがとうございました!

お礼日時:2005/08/27 07:43

主観で、というところがいいですねー。


私は、ずばり尾崎紅葉の小説です。

金色夜叉があまりに有名ですが、これはちょっと・・と思ってます。身体こわして休みながら書いたもので本領が充分発揮されてません。しかも結局未完で終わり彼は亡くなってしまいました。この小説が彼を死なせてしまったのではないかと悔しくなります。だって37歳ですよ。若すぎます。これからという時に。もっと生きて「言文一致体」でいろいろ書いていたら、今も、もっともっと評価されていた筈です。

一番弟子の泉鏡花のごてごての余分な飾りをとってスッキリさせ、かつ美しい文章で巧みな心理描写の小説を書きました。

「此ぬし」「心の闇」「青葡萄」など。
でも、100年以上前の小説なので、ときどき内容に時代の差を感じます、仕方ないですが。

尾崎紅葉の宣伝回答になってしまいました(^^)。
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この回答へのお礼

自分は金色しか知らなかったので……

なるほど。金色以前のを読んでみようと思います。

ありがとうございました!

お礼日時:2005/08/06 18:11

獅子文六  「娘と私」



ハイカラな文章。卓抜な描写。「父の乳」や「但馬太郎治伝」にしても読んでいるうちに陶然としてきます。「獅子文六と私」は、まさに猫にマタタビの関係です。
吉行淳之介の初期作品「娼婦の部屋」とか「薔薇販売人」、「寝台の船」にもマタタビの香りがフンプン。
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この回答へのお礼

読書で酔うのは一入。
マタタビですか。なるほどです。
ありがとうございました!
参考になります!

お礼日時:2005/08/06 18:09

いいですねぇ。

好きですこういうの。
山田詠美や丸谷才一って鋭いですね、刺激されます。
今までのOKweb回答の中で一番というくらい、かなり考えました(笑)

現代に絞って残った反論覚悟の5作品
横光利一「春は馬車に乗って」
 絶望を背負った夫婦の濃縮感が素晴らしく美しい
川端康成「山の音」
 孤独感と絡みあう季節感と幻聴感、美しいです
梶井基次郎「城のある町にて」
 「カーン、カーン」「チン、チン」音が美しい
大江健三郎「芽むしり仔撃ち」
 少年、性、存在、社会等を混合して誰にも真似のできない美しさ
谷崎潤一郎「刺青」
 官能の世界への誘惑。一見悪文のような美文。クラリ。

--肉眼で観るスペースシャトルを待ちながら
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この回答へのお礼

おお! 大盤振る舞いですね。
芸術的なものから思想的なものまで、
ありがとうございました!
大変参考になります!

お礼日時:2005/08/06 18:07

三島由紀夫が個人的に読んでいて美しいと思います。


昭和初期~中期の作家が好きです。
それ以前だと言葉が分からないので読んで理解するのに一苦労。
それ以後だと言葉が軽いと言うか、、、

読んでいて頭に字の如く押しつけな映像でなく
映像が広がる表現を持つ文が私的には美しい!

ちょっと質問に対して正面的な回答ではないかもしれませんが・・・。
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この回答へのお礼

三島由紀夫、素晴らしいです。

いやいや、実に示唆的な回答です。
全然OKです!

ありがとうございました!

お礼日時:2005/08/06 18:03

「方丈記」鴨長明


高校の古典で習いました。
今でも2~3ページは軽く暗唱できます。
その言葉の美しさに、日本人に生まれて良かった~、と思いました。

「くっすん大黒」町田康
賛否両論あると思いますが・・・。
この人が芥川賞を取ったのは、選考委員の英断だったと思います。
絶対翻訳不可能、だと思います。
日本語を母国語とする環境に生まれて良かった、と切に思いました。

「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」山田詠美
マスコミの作り上げたイメージで
「黒人好きな、頭の悪そーな、軽~い女」と思っていた自分が大馬鹿野郎でした。
今生きている日本人の作家で、ここまで美しい日本語を使う人を、私は知りません。

・・・詩は×ですか?
「朧月夜」の歌詞なんて、かなりクラクラきます(笑)
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この回答へのお礼

方丈記いいですねぇ。僕も時々読み返します。

町田康、読んでみます!

山田詠美は僕もそう思っていました。違ったのか……

ありがとうございました。大変参考になります!

お礼日時:2005/08/06 18:01

美しい文章というのが難しいですが、情景描写などがしっとりと決め細やかで美しいと思うのは藤沢周平の「蝉しぐれ」。


かなり硬質な感じで、人によっては読みにくいと思われるかもしれませんが、独特の美しさがあると思うのは宮尾登美子「序の舞」。
美しい日本語という意味では、旧仮名遣いにこだわる丸谷才一「たつた一人の反亂」。
あとは、太宰治の文章も美しいと思います。
主観たっぷりですが・・・(汗)
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございます!

これは好み以外では答えられませんから、もう主観バリバリで結構ですよ!

大変参考になりました!

お礼日時:2005/08/06 02:48

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