重要なお知らせ

「教えて! goo」は2025年9月17日(水)をもちまして、サービスを終了いたします。詳細はこちら>

電子書籍の厳選無料作品が豊富!

なんでも「一代雑種」というのは第1世代以降繁殖能力が無いそうで、レオポンやライガー、タイゴンの例もあるそうです。ラバやケッティの例も読みましたが、どうやら雄が雌より著しく大きければ難しいようです。

ならば、猫の雄とライオンの雌は掛け合わせできるのでしょうか?

もうひとつ、根本的な質問があります。ひとつの目(もく)のなかでは掛け合わせは可能なのでしょうか?それとも、目のなかのさらに下位区分のなかでのみ、可能なのでしょうか?

A 回答 (3件)

基本的に、雑種は1世代限りで子孫を残すことなく生涯を終えます。

(まれに例外はあります。)
これは両親となった二種の染色体が異なるため、「相同染色体の対合不全」という現象を生じるためです。
これにより、異種間交配で産まれてきた雑種個体は、卵や精子を作る能力を失います。
このように雑種個体が配偶子を作る能力を失うことを「雑種不妊」(または雑種不稔)と言います。
これが一代雑種の原理で、両親となった雄と雌のサイズの違いはあまり重要ではありません。

で、ネコとライオンの交配については、まったく別のことです。
当然ながら、人工授精でなければネコとライオンの受精卵は得られないでしょう。そして、その受精卵が正常に育つかどうかは、やってみないと分かりません。たとえば、子供ができる云々の前に、雑種受精卵が死んでしまう事もあります。「致死性雑種」というものです。
想像ですが、レオポンなどの雑種が作られたのはだいぶ昔のことなので、きっとネコとライオンの掛け合わせも誰かがチャレンジした事があるのではないでしょうか。聞いたことが無いという事は、やはり無理である可能性が高いかと。。。

もし、仮にネコとライオンの雑種が誕生したとしても、恐らくは、最初に書いた理由により、そのネコライオンも繁殖能力を持たない1代限りの不妊個体になるでしょう。

目のなかで掛け合わせ可能であるかどうか、という区別はできません。
交配組み合わせは、やってみないと分からない面が多くあります。

ふつう雑種というのは「種間雑種」のことです。種のレベルでの掛け合わせですね。魚類ではときどき「属間雑種」までは聞きます。
しかし「科間雑種」「目間雑種」というのは他でもあまり聞きません。
種間雑種でさえうまく行かない事が多いので、目間雑種や科間雑種などはまず無理であると考えて良いと思います。
    • good
    • 0

 動物に関してはNo.1さんの答えで合ってるんじゃないかと思いますが、植物ではかなり事情が違います。



 農作物や観賞用の植物は、近縁の属を掛け合わせた属間交配で作られたものも多数あります。染色体数が異なる植物がどうして交配できるのか、孫世代ができる時にはどんなことが起こっているのかなどは長くなるので端折りますが、作物育種学の本を読めば書いてあります。動物ではある遺伝子の発現量が多すぎるとちゃんと体が作れなくなったりしがちですが、植物ではかなり融通がきくのです。
 種間交配や属間交配でできた植物は稔性(子供を作る能力)が低下することもありますが、動物ほど顕著ではありません。ラン科植物は属間交配しても稔性が低下しにくいことで有名で、だから際限なく品種改良ができて、豪華で個性的な花をどんどん作ることができるのです。例えば、コチョウラン属PhalaenopsisはDoritis, Vanda, Ascocentrum, Rhynchostylis, Renanthera, Neofinetiaなどの属と交配できます。

 ちなみに、種というのは「自然の状態では」交配が起こらないで、形態的、地理的、生態的などの理由で区別できるものを別の種とします。属は似たような種をまとめたグループです。No.1さんの仰るとおり、人間の都合でしょっちゅう変わります。「人工的に」交配できるのかどうかまでは種や属の定義の中には含まれていません。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

植物の場合は動物の場合より融通が利く、ということや、属などの意味を初めて知りました。「交配できるかどうか」という視点から系統樹を作って、伝統的な系統樹との違いを比べてみたいと思います。どうもありがとうございました。

お礼日時:2005/11/14 14:55

 同じネコ科ですが、たとえ人工授精したとしても不可能でしょう。



 おおむね、同じ科というだけでなく、属も同じでないと交雑は不可能なようです。ライオンはヒョウ属、イエネコはネコ属かヤマネコ属です。
 ただし人間による動物の分類は、「交雑可能か」どうかで属を決めているわけではありません。ですから属が違っても交雑した例はあります。
 また科学の発展につれ、今までの分類が見直されてしょっちゅう属やら亜科やらが変わります。そういう意味でもあまりあてになりません。
 ただ一つ言えるのは、同じネコ科でもイエネコとライオンでは種の壁が厚すぎて、交雑は不可能だろうということです。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

生物、動物学ともに初心者のわたしにとって貴重な新しい情報がいくつかありました。属が違っても交雑した例がある、というのは面白い情報です。
掛け合わせるDNAが似ていることが条件なんでしょうか?

どうもありがとうございました。

お礼日時:2005/11/14 14:17

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!