見学に行くとしたら【天国】と【地獄】どっち?

最近、新しい公共交通手段としてLRT(低床路面電車)が話題になってますが、初期投資が地下鉄などに比べて安いとか、エコロジーだとか、バリアフリーだとか、利点ばかり宣伝されています。
なんとなく、かつて淘汰された路面電車との違いがはっきりせず(低床だけ?)、なぜ今こんなに注目されているのか分かりません。単に国や自治体がやりたいだけのような気もします。
本当に良いことずくめなんでしょうか?何かデメリットもあると思うのですが。

A 回答 (6件)

欠点は多いですね。

普及しない理由、かって存在した物が廃止された経緯など、ライバル?と比較するとはっきりすると思います。あと、イメージ的な事も。路面電車=古臭い、LTR=新鮮といった感じ。モノレールやゴムタイヤの中量軌道も同様でしょう。

地下鉄は高速鉄道のひとつで、基本的には大量輸送機関です。設備費も運転費も大きいですが、鉄道のすべてをバス等で代替するのは能力的に無理ですし、それが可能なようにしようとするとなれば、その費用はかえって大きくなってしまいます。対して、パスは少量輸送機関と言われますが、多くのバス路線は必要とされる輸送力が小さく線路等の設備維持費が捻出できない規模で、むしろ小単位で頻発する方が利便性の向上になるという判断でしょう。ただ、都心部などで、区間の頻発の要求が高く、バスでは輸送力が不足しがちな部分があります。この部分については、LTRを含めた中量軌道のメリットが出てきます。LTRは、中量軌道として見れば、輸送単位が小さく建設費が安い方です。路線用地が確保できるなら、輸送規模の小さい郊外の団地の足とか、小単位頻発が有効な公共施設や商業施設への連絡輸送、地平運行の持つ乗降利便性など、駅からある程度距離のある都市圏周縁部か、域内移動の量が多い都市内部の交通としてLTRが評価されていると思います。当然LTRと言っても、両者でその性格はかなり違います。

その上で・・・・まず、中量軌道が、固定した線路を運行するための問題点。
線路などの設備費はもちろんですが、鉄道に共通した欠点も持っています。
都市機能の変化に伴う輸送実態の変化に即応できない。臨時の経路変更など対応できない。追い越しができない。急な臨時便の設定が難しい。停車設備が必要なので「駅」の配置に制約がある。既設の中量軌道で見ると、イベント等の際の輸送力の点では、バスよりも劣りますね。また、病院玄関先に乗り付けたり、多様な派生路線を設定できるのもバスの利点でしょう。駅前から細かく枝別れした経路というのもバスならではです。この他、路線の設定によっては、「バス→高速鉄道」が「バス→中量軌道→高速鉄道」といぐあいに、乗り換えが増えて不便になったり運賃が上がったりする問題も挙げられています。

LTRが他の中量軌道に対して不利な点は、
規模が小さいこと。乗降などの利便性と関係しますが、地上運行が基本ということでしょう。
自動運転や無人化による経費削減が困難。急な勾配や急な曲線が苦手。架線が支障になる。専用レーンを設定しても、交差点などで交通障害になりやすい。混雑時などに乗降時間がかかる。対歩行者や対自動車の安全性。

いろいろな視点があると思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
デメリットは、昔の路面電車とあまりかわらないような感じがします。イメージ先行なんでしょうかね?

お礼日時:2005/11/15 19:19

LRTを「低床路面電車」や「次世代路面電車」と紹介しているメディアや、そう解釈している人もいますけれど、



声を大にして言います。
LRTと路面電車は全く別の概念です。
LRTは車両のことではありません。交通機関の形態です。

CDとクラシック音楽を比較するようなものです。

LRTとは軽軌道交通のことです。
事の起こりはヨーロッパで、当時のヨーロッパもモータリゼーションが進み都市から路面電車が消えていた時期です。
過度に進んだモータリゼーションの弊害が現れ始め、軌道系の交通機関で、それもコストのかからないものが必要になりました。
このとき参考にされたのは、日本の地方の中小私鉄の「鉄道線」(路面電車は軌道線)とも言われています。

頻度運転を行ったり、単車ではなく長い編成による運転を行ったりすることなどがLRTには織り込まれています。
また、LRTは必ずしも路面を走る必要はありません。
むしろ路面だけを走るようなものはLRTと呼んでいいものかどうか考え物です。
LRTは「定時性」も大事にします。道路との併用軌道ではなく、専用軌道をもうけて渋滞の影響を受けにくくしているものが数多くあります。
また、低床である必要は必ずしもありませんが、近年のバリアフリー化で低床が望まれています。ヨーロッパの鉄道駅のホームはもともと列車の床面と同じ高さにはなっていないものが多くあったので、車両をホームの高さに合わせたのです。(路面を走る場合にはこれでないとならない)

これまでにある回答中の誤解を指摘しますと、
>>かつて淘汰された路面電車との違いがはっきりせず
>本質的な違いはありません。
>昔は技術的な問題から、あのくらいの床下スペースがないと機器類が置けなかった。
>今はあのスペースで足り、低床化が可能になったということです。

これは上に回答したように、本質的に異なるものです。
LRTの、ある形として路面電車があります。
現在の技術でも低床化には苦労しており、床下におく機器を天井に設置するなどそのあとが垣間見れます。
繰り返しになりますが、LRTは必ずしも路面を走る必要がありません。

現在、日本でLRTをリードしているのは広島電鉄のように感じます。低床の路面電車は各地で走っていますが、郊外の専用軌道との直通や都心部での路線の充実ぶりはほかの追随を許しません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
私もLRT=低床路面という誤解はありましたが、一連の回答により正しく理解できたとおもいます。より良い都市交通を考えるうえで、LRTは選択肢の一つになると思いますが、他の選択肢や、既存システムや都市の状況など総合的に考えていく必要があるんでしょうね。

お礼日時:2005/11/16 12:36

私にはいわゆる「LRT」と「路面電車」の区別がつきません。


双方とも法律上「軌道」とされるものであり、街中をゴトゴト走る路面電車から、専用軌道を比較的高速で走る郊外電車まで様態は様々だからです。

路面電車の黒字経営で知られるのが、広島電鉄と長崎電軌(資料なしで打っているので社名が違ったらごめんなさい)ですが、
行政側のバックアップもあって、軌道内は自動車立ち入り禁止となっています。
自動車の妨害をうけにくい=定時運行がしやすい、という事につながります。
これが好循環となって、今でも安い運賃で、市民の足となって元気で活躍しています。

電車を中心に利用する人にはメリットが多いでしょうが、
逆に車を中心に考える人には、そのままデメリットとなります。
車の運転の邪魔になる。
信号待ちが長い。等々。

昭和40年代以降、車こそがこれからの交通機関という単純な発想で、路面電車は縮小の一途を辿るのですが、
質問者様が挙げられているような理由で見直されているのも事実です。

>かつて淘汰された路面電車との違いがはっきりせず
本質的な違いはありません。
昔は技術的な問題から、あのくらいの床下スペースがないと機器類が置けなかった。
今はあのスペースで足り、低床化が可能になったということです。

一時のブームでLRTを作っても、交通行政面での積極的なサポートがなければ、
仏作って魂入れず、で、
発展は望めないでしょう。
総合的に、立体的に交通政策を考えられる人(行政担当者、政治家など)がもっともっと増えないと、
折角多額の税金を投じても、
不要な高速道路や空港が増えるだけなのですがね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
政治・行政側が、しっかりした都市計画を作ってその中で交通インフラを整備していくべきですね。

お礼日時:2005/11/16 10:06

web上だとメリットばかりが目立ちますが、デメリット・メリットを一般論としてきっちり整理しているサイトがいくつかありますので、ご覧になっては?


参考に有名なサイトを貼っておきます。

実際には鉄道マニアの騒ぎ方がおかしいだけで、行政や専門家は冷静に見ているようですね。

参考URL:http://town-m.vop.jp/transit00.htm
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この回答へのお礼

アドバイスありがとうございます。
早速サイトを覗いてみましたが参考になりました。

お礼日時:2005/11/15 19:21

デメリットはたくさんあるでしょうね。



とにかく人間が生きている事が、自然に対してのインパクトになってますから、道路であろうが軌道であろうが、モノを作るというのはデメリットです。

そもそも公共交通機関を直接の利用者からの負担でまかなおうというのが、机上の空論でそれはよほど条件が恵まれないと無理。欧米の交通機関は、社会インフラとして税金で整備されています。

日本では、車は自己負担できているという幻想で、道路建設に励みましたが、いたちごっこで道路需要に供給が追いつかないのが現状。コストパフォーマンスを考えると、道路整備もデメリットが多いのです。

LRTにメリットがあるのではなく、さまざまなデメリットがある交通機関整備の中で、LRTという選択肢が生まれ、デメリットが最小となる方法を選ぶとLRTが最適となる事もあるというだけです。

LRTのメリット・デメリットなんて抽象的なことは誰にも論じられません。

具体的な計画があり、それに対してのLRTのメリット・デメリットという形でないと、話がかみ合わないでしょう。
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私は、鉄道マニアでもおたくでもありませんので、一般論と言う事でお許し下さい。


数年前の事ですが、出張でドイツのデュッセルドルフに行って参りました。
ついでと言ってはなんですが、古城とロマンチィック街道で有名なハイデルベルグやゲーテの生家があるフランクフルトも駆け足で見学致しましたが、市内の交通は、路面電車が幅を利かせておりました。多分車の市街地への乗り入れを規制しているのだと思います。
また、ホテルでも洗剤等に天然のものを使い湖沼の環境保護に配慮している様子で、環境への意識の高さを伺い知る事ができました。
また、オランダのアムステツダムでは、市街地は路面電車、郊外に出ると専用軌道で70~80Kmの速度で走っていました。
方や、日本では熊電や広電の一部にLRTが導入されており、一部の都市でも導入を検討していると聞いています。
ただ、如何に初期投資が安いとは言え、一事業者では採算が取れない事は明白で、行政のバックアップやLRTへの誘導策がなければ成り立たない事業だと思います。
そこで、私の提案ですが、何故、路面電車は道路の中央部に設置しなければならないのでしょうか?
原則、道路の両端に線路を敷設すれば、歩道から直接乗り降り出来ますし、違法駐車の車も排除出来ます。バスも同じ敷地を共有し、スムーズに走行する事が出来ます。
デメリットは、車の規制で不便を被る事も有ろうかと思いますが、これからの時代、受任限度と考えるべきだと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
欧州での例を即日本に適用するのは難しいでしょうね。特にマイカーの乗り入れ規制とかは抵抗がありそうですし。

お礼日時:2005/11/15 18:44

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