No.2ベストアンサー
- 回答日時:
がると申します。
懐かしいですね。って、まだ小説もっておりますが。
以下、ネタばれになりますのでご注意下さい。
いち。
吉野の君は天皇家の血筋を引いています。ただ、権力争いの問題があって、父宮から「お前は自分の子供ではない」と言い放たれます。
その父宮が唯一認めたのが、たかお(漢字忘れた…)です。元東宮で、物語が進むとお上になっている、あの人です。
ここから、吉野の君は「身内を切り捨てる者」に対して大変に敏感な感性を持ちます。
に。
東宮たかおには弟宮がいました。まだまだ若いのですが、一部の権力者たちは、たかおがお上になることを良く思わず、弟宮がお上になることを夢見ています(そのほうが利権上の問題で美味しいので)。
で、まだお若い弟宮は、ぶっちゃけ「いいように」その名を使われてしまいます。謀反人たちの手によって。
さん。
謀反は、概ね最悪のシチュエーションで露見します。
たかお的には「可能な限り密やかに」片付けたかったのですが、いくつかの事情から事実が完全に表側に出てしまいます。
基本的にこの場合「関係者全部死刑」が基本です。
よん。
でもたかお的には「弟宮はなんとか、せめて命だけでも」と思い、出家によって逃がそうと考えます。
出家させて「一切の凡俗の縁(親子関係含む)を切る」ことで、せめても命乞いをしよう、と。
………そうして、それは「もっとも信頼の厚い僧侶」、吉野の君のお寺にて行われます。
らすと。
理屈ではわかっていてなお。「人を愛する目は青く 人を憎む目は赤い」。どこまでも、どこまでも、自分を捨てた父宮を、その父宮に愛され、自らもまた弟宮を切り捨てた東宮たかおを、憎むしかなかった吉野の君。
そんなこんなが、謀反を起こした概ねの理由です。
小説版において、知っているかぎりでは。重症を負って、それでも瑠璃姫の手によって途中まで逃げたこと。
その先に用意した馬はなくなっていたが、吉野の君と思しき人物が逃げた目撃はまったくなかく、生死は不明であること。
までは、書かれているのを知っています。
美吉野に雪は降りつつ。
読むたびに涙が出てしまうこの小説が、とても大好きです。
この回答への補足
記憶が蘇って来ました。
たしか、テロの準備のために、僧侶でありながら、情報収集を兼ねて色んな宮の女官に手を出していた様な・・・逃げる途中で絶命したんでしょうかね・・・?残念です。
最近、人妻編の存在を知ったんですが、1番の方がおっしゃる様に、瑠璃姫と再会するんでしょうか?
No.6
- 回答日時:
#2さんが詳しく書かれてるとおり、生死不明のままです。
あの事件で瑠璃姫も傷を負って、その静養のため(この事件によってさらに瑠璃姫の悪評が深刻になったので、その噂が落ち着くまでという意味もあって)瑠璃姫は吉野に行くのです。吉野君を逃がす際に再会を約束した吉野です。逃亡した吉野君が生きていたら、必ず来るはずと信じて。
けれど吉野君は現れず、確かに死んだとの証拠も上がらないままで、瑠璃姫は傷が完治して、都の噂が沈静化しても、都へ戻る決心が着かないのです。
そこへ高彬の乳兄弟である守弥が、瑠璃姫に帰京をすすめるという名目で、吉野にやってきます。実は守弥は評判の悪い瑠璃姫と大事な若君の高彬の結婚に反対で、吉野へは瑠璃姫の浮気の証拠を掴むためにやってきたのでした。が、そこで、崖から転落して記憶喪失に。
崖下で倒れている守弥を見つけたのが瑠璃姫でした。倒れている男を見て、吉野君かと思ったのです。しかもその吉野君かと思った男は声が吉野君にそっくりで。瑠璃姫は、もちろん別人とわかっていながらも、守弥が記憶を失っていることもあって、吉野君の魂が瑠璃姫に会いに来たように思えたのでしょうね。
瑠璃姫にしても、吉野君はおそらく生きていない、もしも生きていてもきっと会いには来ないということがわかっていて、それでも高彬の待つ京に帰る踏ん切りが着かなかったのです。それで守弥に「もう、いいですから、お帰りなさい。」と言ってもらって、帰京する決心をするのです。
コメディなのに、吉野君あたりの話は、非常に哀切で美しいですね。ですから実際のところ、吉野君の生死は不明のままです。そして、おそらく二度と登場することはないでしょう。せっかくの美しい話がぶち壊しになるので、出てこないでほしいと願います。今、瑠璃姫は高彬と幸せになってますしね。
ということで、長々と失礼しました。
1番は荒らしの方ですか?
ショックだったので結局、自分でブックオフに行って買って読みました。したら文庫版しか有りませんでした・・・悲しい
コミックス版は人妻編なるものしかなく・・・時の流れを実感しました。人妻編の登場人物相関図になぜかしつこく、吉野の君が載ってました。はっきり言って吉野の君以外、この物語にはヒーローというか王子様がいないので、私は復活すると思います。
沢山の回答、ありがとうございました!!
No.5
- 回答日時:
原作も読みましたが、記憶喪失で瑠璃姫と会ったのは、#3さんが書かれているように、高彬の乳兄弟・守弥です。
声が吉野の君とそっくりということで、吹っ切る意味も含めて帰京を促す台詞を、代わりに言ってもらったというものです。
今、手元にコミックスが無いのではっきりしたことは書けませんが、ちょうど、愛蔵版コミックス(全7巻)の5巻か6巻だったと思います。(帰京途中の瑠璃姫と右大臣家と夏姫の話が数話あって、瑠璃姫と高彬はめでたく結婚して終了するので。それ以降は人妻編になります)
結局の所、火傷を負った僧侶が潜んでいるなどのウワサは出ますが、それも瑠璃姫の弟・融が、姉の悪いうわさを打ち消そうと仕組んだことだったりで、吉野の君の生死は不明のままです。
No.3
- 回答日時:
横から失礼します。
吉野の里で瑠璃姫と会った記憶喪失の男性は、
高彬の乳兄弟である守弥では?
吉野の君とそっくりな声で、
「瑠璃姫、もう、いいですから、お帰りなさい。」
と言われて京に戻ったというエピソードがありましたねぇ。
※私が呼んだ範囲では吉野の君と瑠璃姫が再会した場面は無かったような…。
間違っていたらすみません。
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