
人間は空を飛べませんが、鳥は飛べます。人間は手で物を掴んで、細かい作業ができますが、鳥にはできません。要するに翼か手か、どちらかしか選べないということです。しかし空想上の生き物には、天使、ドラゴン、ペガサス、グリフォンなど、翼と二対の手足を持つものが結構いるように思います。
そこでふと気が付いたのですが、虫は人間の理想とする形態に近いように思ったのです。翼(羽)と手足が三対もあるわけですから。にもかかわらず、虫たちは脊椎動物よりも下等生物ですし、古い生物です。
なぜ彼らは地球の覇権を握ることができないのでしょうか?また、なぜ脊椎動物は翼か、手かを選ばなければならないのでしょうか?
持論でもなんでも結構ですので、何か私の考えにプラスになるようなことを教えていただければありがたいです。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
>また、なぜ脊椎動物は翼か、手かを選ばなければならないのでしょうか?
これは、昆虫類と脊椎動物では、ご先祖様から受け継いだ資質が違うからです。
昆虫類と脊椎動物では祖先が異なり、これは現在から五億数千年前、生物が陸上に進出する遥か以前のカンブリア紀にすっぱりと分岐しています。
昆虫類の祖先は、カンブリア紀に出現した「アユシェアイア」という、「体節の原型」と、そこに複数の「突起」を持つ「多足類」だと考えられています。ですから、水中生活時代では、この突起は歩いたり、何かに掴まったりするためのものであったはずです。やがて節足動物として陸上に進出した昆虫類は、この体節に残された「突起」の名残を二対ほど「翅」に変化させました。
これに対しまして、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、この全ての脊椎動物の祖先は「ピカイア」という、うなぎのような格好をした「脊索動物」です。この「脊索」が脊髄の原型ですね。そして、ここから魚類へと進化した時点で、既に胸びれ、腹びれといった四肢の原型が作られます。我々の祖先は、これを発達させて陸上を歩けるようになりました。
ですから、我々脊椎動物は、少なくとも昆虫類のような「背中から翅を生やす」という資質をご先祖様から受け継いでいません。このため、鳥類やこうもり、翼竜など、昆虫以外に空を飛ぶ動物は、ほとんどが前肢を翼の代用としていますし、トビトカゲやモモンガなどのスタイルを執ります。そしてこの先も、このような脊椎動物の系統からドラゴンやペガサスのような、背中に翼を生やすという動物が生まれ出るということは恐らくないと思います。
では、我々のご先祖様が持っていた「背びれ」というのは発達しなかったのでしょうか。初期の爬虫類型哺乳類や現存のトカゲ類でも、背びれを発達されたと思われるものはいますよね。ですが、これは左右に一対ではなく縦に一枚しかありませんので、残念ながらこれでは空を飛ぶことはできなかったということですよね。ですが、この爬虫類などのこの背びれは、体温調節や威嚇、セックス・アピールなど、現在でもたいへん便利に使われています。
>なぜ彼らは地球の覇権を握ることができないのでしょうか?
さて、「地球の覇権」とはいったいなんでしょうか?
地球の覇権を握っているのは誰なんでしょうか、それは我々人類なんですか?
確かに昆虫類に比べれば我々哺乳類は高等動物ですし、神経系の構造もたいへん複雑です。そのため、陸上動物として比較的優位な繁栄を許されているのも事実です。
ですが、昆虫類といいますのは地球上で最も種族の数が多く、その圧倒的な個体数となれば他の陸上動物の比ではありません。かつて、恐竜が繁栄していた時代でもこの事情は同じです。昆虫類は、何時でも全世界を我が物顔で飛び回っていました。
また、陸上動物としての実績は他の動物よりも一億年ほど長く、ゴキブリの仲間に至っては、ひとつの種が二億年近く行き続けている勘定になります。これは、下等動物でありながらその完成度はたいへん高いということです。
これに対しまして、人類の歴史はせいぜい数百万年程度でしかありません。更に、大腸菌などの単細胞生物は、数億年に渡ってそのスタイルを維持しています。
このような事実と照らし合わせますと、高等・下等の区別は付けられても、何が優秀であるかは決められませんよね。生物の進化というのは永遠に続く実験のようなものでありまして、最終的な結論が出されるということは決してないんです。
人類は最も優秀な種族であり、その覇権を握るのは我々である。ダーウィンの発表した進化論がこのように誤解されることにより、あろうことか実際に行われてしまったのがヒットラーのユダヤ人虐殺です。本来、結論の出せないものであるにも拘わらず、無理に優越を決めようとしますとこういうことになってしまします。
それはともかく、少なくとも生物の世界というものを客観的に捕らえようとするなら、やはり、このような考え方には「ちょっと待った」が掛からなければならないのではないかと思います。
ご回答ありがとうございます。魚類の胸鰭と腹鰭が両手足になったから、脊椎動物は二対しかないのですね。なるほど。シーラカンスには鰭がいっぱいあったような気がしますが、進化の過程で採用されなかったのですね。尾鰭は尻尾になっちゃったし。もし尾鰭が二つに割れて、足の役割を果たすような進化があったなら、あるいは…などと考えてしまいます。
私が思う地球の覇権とは、食物連鎖のピラミッドの頂点に立つことです。そのために生き物は進化し続けてきたのではないでしょうか。進化をやめたモノは滅亡あるのみ。にもかかわらず生き続けるゴキブリの生命力といったら…、気持ち悪くて怖いのも頷けるというものです。高等なはずの人間が、下等なゴキブリに畏怖する。どちらが優秀なのかわかりません。まさにruehasさんのおっしゃる通りです。
No.7
- 回答日時:
こんにちは。
#4です。回答をお読み頂きありがとうございます。
ヒットラーの話など持ち出し、くどくど書いてしまいましたが、質問者さんだって、言われなくてもその程度の認識は持っておられるわけです。つい、余計なことを書いてしまい、たいへん申し訳なく思います。
ですから、以下は、飽くまで私の意見です。
>私が思う地球の覇権とは、食物連鎖のピラミッドの頂点に立つことです。そのために生き物は進化し続けてきたのではないでしょうか。
究極の命題だと思います。
まず、進化の目的が食物連鎖の頂点に立つことだとしますならば、草食動物が進化を遂げるということは、食性を変化させ、肉食、あるいは雑食になるということです。更にこれですと、生存競争とは下剋上のような覇権争いになってしまいますので、生態系の安定が極度に脅かされることになります。ですが本来、生存競争とは上に昇ることではなく、植物ならば植物、草食動物ならば草食動物としての生態的地位を確保し、それを維持するということです。
次に、食物連鎖によって実現する生態系には「弱肉強食」という概念は通用しません。
例えば、クマタカ一頭が生殖相手を見付け、雛を育てて繁殖するために必要な生息面積が10km四方だとします。食物連鎖の底辺に当たる植物は、その面積が半分になっても半数が生息できますし、草食動物はそれに合わせて個体数を減らせば生存可能です。ですが、クマタカはそれでは生きてゆくことができません。つまり、頂点に立つ肉食動物といいますのは、食物連鎖では最も弱い立場に置かれているということです。
私が申し上げた、生物の世界を客観的に捉えるというのはこのようなことです。
では、我々人類は哺乳動物として生まれ、雑食性を獲得するだけではなく、食料を生産したり道具を使うといった「環境改変能力」を以って食物連鎖の頂点に上り詰めました。空を飛ぶのは鳥類だけではありません。人類は飛行機に乗って空を飛びます。翼がないのならば、それは作れば良い。これが人類の環境改変能力です。
食物連鎖の頂点が最も弱い立場であるならば、どうしてわざわざそんな地位を獲得しなければならないのでしょうか?
下剋上の覇権争いが生態系を脅かすものであるならば、人類は掟破りの進化を遂げたということなのでしょうか?
生物が進化の過程で獲得する能力は、すべからく自然淘汰の洗礼を受けます。ならば、人類の「環境改変能力」もその対象になるのでしょうか?
人類は、地球の覇権を握るために進化したのでしょうか?
果たして人類は、生態系の一員なんでしょうか?
様々な疑問が残ります。
人類の歴史は高々数百万年です。そして、十億年に及ぶ地球生物の進化とは、この先も決して終わることのない実験のようなものです。このようなことは、人類が絶滅するまで結論を出すことのできない、究極の命題なのではないかと思います。
No.6
- 回答日時:
食物連鎖の上位に立つことが生物として優位であるとは限りません。
生物にはそれぞれの生存戦略があります。強ければ良い、というものでは無いです。
地球上で最も大きなボリュームを占める有機物は、プランクトンです。
また、種類や数を比較すれば、昆虫は脊椎動物よりずっと繁栄しています。
地球の覇権を握っているのは、彼等や植物なのかもしれません。
食物連鎖の頂点に立つためには、6本の手足と翼を持つ必要は無く、脳を大きくする事が最も近道だった。
というのが、現在の人間のポジションを説明しているのではないでしょうか。
人間よりも食物連鎖で上位に立つ生命が現れたとき、それはもしかしたら6本の手足や、翼を持つことになるかもしれませんね。
コウモリなんて、翼も手も足も持っています。超音波だって出せます。人間から見れば、真似のできない凄い能力です。
でも、脳を発達させた人間の方が先に繁栄に成功した。面白いですね。
個人的には、太古の昔から姿形をほとんど変えずに生き残ってきたゴキブリなどの昆虫は、言い換えれば、特に進化する必要が無いほど生物としての完成度が高いのかな、とも感じます。
ご回答ありがとうございます。
哺乳類で羽を持つのは唯一コウモリだけ。羽があると強くなれないという証明なのでしょうか。ウィキペディアで調べたら、絶滅したりその寸前のコウモリの多いこと。彼らは環境の変化に弱そうです。
羽を持つどころか捨てて進化してきた哺乳類。にもかかわらず空にあこがれる人間とはいったいどういうつもりなんでしょう。答えの出ない謎は深まるばかりです。
No.5
- 回答日時:
>何故彼らは地球の覇権を握ることが出来ないのでしょうか?
彼らは地球の覇権を狙ってい無いからではないでしょうか?
もし・・・彼らが本気で地球の覇権を狙ったら、人類んてひとたまりもないかもしれません。
もし私がが昆虫なら人類の自滅を待つという戦略もかなり良い戦略とおもうかも知れません。地球の歴史から見れば人類の繁栄なんて三日天下どころの話じゃなく3秒天下くらいだろうし、きっと彼らにしてみれば
人間なんてぱっと出の田舎者に過ぎないのかも知れません。
話は戻りますが地球の覇権ってなんだろう? 生態系の一員である生物が
その覇権をとるって・・人類は何か勘違いしているかもしれませんね。
参考にもならない意見かも知れませんが
ご回答ありがとうございます。
この間テレビで「人間は宇宙に進出するために生まれて来たという科学者がいる。宇宙に行く技術がある生き物は人間しかいない。しかし人間にある“ノアの箱舟”思想が地球の生態系ごと宇宙に連れて行く。連れて行って欲しい他の生き物は、現在の人間という種族の傍若無人に耐えているのだ。」という趣旨の話を、宇宙飛行士だった毛利衛さんがしていました。確かに、虫たちは地球の覇権は狙ってないのかもしれませんね。でも数百年後に月や火星をテラフォーミングして地球の生き物が移住し始めたら、奴等は牙を剥くかも…。そういう意味では、人間は生態系の活動範囲を広げるための一つのプログラムにすぎないのかもしれませんね。
No.3
- 回答日時:
No1です。
よく考えたら地球の覇権を握るのに空を飛ぶ必要は無いのではないでしょうか?
空に生息している物は鳥、虫、細菌位しか思いつきませんが、鳥も虫も単なる移動手段でしかありません。
飛びながら寝ると言う事が出来ない以上、生活の拠点は地上だと思います。
地球の覇権を狙う場合、地上よりも海中の方が多いため、海中を自由に動き回れるものが地球の覇権を握ったと考えた方が良いと思います。
そして、海中の場合容易に巨大になることが出来ます。
自由に泳げて、体も大きく出来、手足が器用に動く生き物と言えば、イカやタコの軟体動物が思いつきました。
手足が10本で指が無いので人よりは劣るかもしれませんが、彼らには吸盤がある上に柔らかいため、持つという作業が手一本で可能です。
2本で体を支え、残りの8本で8つの道具を持つ事が出来そうです。細かいものも腕を指のように使う事で持つ事が出来そうです。
イカが進化して文明を築いたら地球の覇権を握る事が出来るのではないでしょうか?
昆虫の中で一番新しいのはアリだったように記憶していますが、アリの先祖であるハチにあった羽はなくなっていますね(役割にもよるけど)。確かに空を飛ぶ必要はないかもしれませんね。
泳ぎながら寝る魚はいるのに、飛びながら寝る生き物はいませんね。落ちたら死んでしまうからでしょうね。
私もイカやタコには昔から惹かれていました。古い生き物が殆ど同じ形で今も生きているということは、昆虫同様完成度が高いということなのでしょうか。イカの文明、おもしろい事を聞きました。
No.2
- 回答日時:
手も翼も先祖である爬虫類の前肢が変化したものです。
もともと同じ器官がヒトの場合「手」,鳥の場合「翼」,多くの哺乳類の場合「前肢」です。手と翼を両方持つのは,1人で4本の手を持つのと同じような話です。既知の動物のからだの組み合わせでいろいろなモンスター(?)を想像することが可能です。
一説によると,現在は昆虫の時代だそうです。あらゆる動物の中でもっとも繁栄しているという意味です。
昆虫が大きくなれないのは#1さんの言われる外骨格の問題と,呼吸器官の問題があるように思います。気管呼吸は大型化に向いていないのでは?
大きくなってもメガネウラの1m程度です。
参考URL:http://www5f.biglobe.ne.jp/~escargot/1_Data/f_ma …
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