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現在、ダンテ「神曲」(寿岳文章訳)を読んでます。

聖書を読んだことが無い私ですが、
「神曲」を読んでいて、納得がいかない・分からない部分があります。
それは、
・キリスト誕生以前に死んだ人達は、洗礼を受けていないので地獄堕ち。それって酷くないですか!?
・地獄、煉獄、天国の階層を成した構造は、ダンテのオリジナルか?それとも参考文献があったのか?
・ダンテの個人の感情が入りすぎてないですか?(特に地獄に堕とされたメンバーについて)
・神との戦いで敗れたルチフェル(ルシファー)は、なぜ滅ぼされずに封印されているのでしょうか?
・神曲の内容(私は排他的な印象を強烈に持ってます)はキリスト教(カトリックでしょうか)を信じる人達にとって、広く受け入れられているものなのでしょうか?

以上です。ご解答よろしくお願いします。
乱文失礼しました。

A 回答 (3件)

神曲は少ししか読んでないのですが、大筋は知っています。


>・キリスト誕生以前に死んだ人達は、洗礼を受けていないので地獄堕ち。それって酷くないですか!?
 キリスト教の根本教義はイエスによる魂の救済にあるのですから、当然のことです。イエスによる以外の救済の道はないのです。
>・地獄、煉獄、天国の階層を成した構造は、ダンテのオリジナルか?それとも参考文献があったのか?
 煉獄ついては英語版のWikiの項(Purgatory)に詳しく書かれていますね。文献もたくさん挙げられています。イメージ的に神曲での配置はそれまでのキリスト教徒が考えていたものとたいして変わらないように思えます。
http://en.wikipedia.org/wiki/Purgatory
>・ダンテの個人の感情が入りすぎてないですか?
 おっしゃるとおりです。
>・神との戦いで敗れたルチフェル(ルシファー)は、なぜ滅ぼされずに封印されているのでしょうか?
 ルチフェル(悪魔)を滅ぼしてしまったら、世界は単純になって面白くありません。キリスト教は実質的に二元論のような気がします。最後の決戦の時まで悪魔との対立は続くのです。
>・神曲の内容(私は排他的な印象を強烈に持ってます)はキリスト教(カトリックでしょうか)を信じる人達にとって、広く受け入れられているものなのでしょうか?
 いや、なにしろ、700年も前に書かれたものですから、もはや宗教書としては権威はまったくないといっていいでしょう。文学としては広く読まれていますが。日本の古事記のようなものと考えればいいのでは。

参考URL:http://en.wikipedia.org/wiki/Purgatory
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この回答へのお礼

質問を締め切ろうとしたら回答が(笑
待ってて良かったです。ありがとうございます。

>キリスト教は実質的に二元論
神の前では、中庸など許されないようで。

>日本の古事記のようなものと考えればいいのでは
なるほど。

お礼日時:2006/10/02 15:37

#1です。



余力がおありでしたら、ミルトンの「失楽園」も読まれてはいかがでしょう?

キリスト教の教義の世俗的な受用に関して、この2作品の影響は絶大だったそうです。だから、古典と呼ばれるわけですが。
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この回答へのお礼

ご解答ありがとうございます。

既に購入済みです。
神曲読破の後、読むつもりです。

お礼日時:2006/09/29 08:04

諸説あるうちの紹介ですが。

。。しかもうろ覚え。ヨタ話として読んで下さい。

・キリスト誕生以前に死んだ人達は、洗礼を受けていないので地獄堕ち。それって酷くないですか!?

そのためにキリストは十字架にかけられてから復活するまでに地獄巡りをしたと伝えられています。これまた諸説あるようですが、ベールゼブブかサタンといった大悪魔と契約を結んだとか結ばせたとか(オーソライズされた説かどうかは保証しませんので、ヨロシク)。それと、カトリック陣営が、煉獄という、聖書に記述のない存在を生み出したのは、質問者様のものと同じ、その思いです。生前に故あってキリスト教を信仰していなくとも、修行を積めば天国に入ってもOK、と。聖書では一切触れられていませんが。

・地獄、煉獄、天国の階層を成した構造は、ダンテのオリジナルか?それとも参考文献があったのか?

繰り返された宗教会議の結果を反映しているでしょう。聖母マリアを信仰の対象にするとか、クリスマスがキリストの誕生日とか、そんなことも聖書には書かれていないのですが、会議を開いて教義を広げているんですね。

ベアトリーチェはダンテが個人的に親好のあった女性ですし、ベルギリウス(ヴァージル)はアエネイスの著者で、地獄巡りをしたとして有名なローマの詩人です。

・ダンテの個人の感情が入りすぎてないですか?(特に地獄に堕とされたメンバーについて)

間違いないですね、これは。身近な著名人がフル出演ですね。ダンテ自身政治活動に関わっているし。今の日本なら田中角栄とか出るのでしょうか?死んでいたら小泉もと首相なども出そうな勢いですが、ま、政治的な話は、やめときましょうね(挙げた例は地獄落ち、という意味ではもちろん全くなく、有名人は、未来に残る書物に書かれちゃうよ、というだけの意味。私は政治的にニュートラルなつもりです)。

・神との戦いで敗れたルチフェル(ルシファー)は、なぜ滅ぼされずに封印されているのでしょうか?

神は全知全能の存在ですから、敵の出現も「計算通り!」なのです。ヨハネの黙示録(これは新約聖書ですが)のなかで人間を殺しまくっているのは、実は神の使者(天使、と言っていいんでしょうね)です。すべては計算通り。悪魔も出現しますが、大天使ミカエルに征伐されます。

・神曲の内容(私は排他的な印象を強烈に持ってます)はキリスト教(カトリックでしょうか)を信じる人達にとって、広く受け入れられているものなのでしょうか?

信仰面はともかく、文化的には非常に強い影響を与えたことは間違いありません。統一国家でなかったイタリアが共通語(イタリア語)を持つに至った経緯にもダンテは深く関わっています。神曲は一種のスタンダードです。ダンテなくして今のイタリア語はなかったでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
24blackbirds様がアレを読破されたなら、それだけで尊敬に値します(笑)。
私は特定の宗教を信仰していない(無神論者に近い)ということと、
聖書を読んでいないし、人にウンチク垂れる様な知識はない、
という前提で、以下のお礼を。

>修行を積めば天国に入ってもOK
ヴェルギリウスが、自分が居る辺獄を解説する場面、
「我々に科せられた罰は、どんなに願っても決して救済されないこと」
というような事を言ってますよね。
煉極篇でも、本来ならヴェルギリウスは煉獄山に入れない身であるというような事が、本文か注釈に書かれていたかと。
まぁ、神曲は一つの解釈に過ぎない(しかもダンテは聖職者ではない)ということにしましょう(笑)。

>繰り返された宗教会議の結果を反映しているでしょう
ダンテ個人の想像力で、あそこまで断定的に地獄・煉獄・天国を描いてしまうと、「異端」の烙印を押されかねないよなぁと思った次第です。

>身近な著名人がフル出演ですね
書いていたダンテは、さぞ快感だったことでしょう(笑)。
私の持論は、「この手の正義漢は百害あって一利無し」です。
政治的に対立する、一方の勢力に加担していたダンテの、やりたい放題とも言える書きっぷり・・・
暗殺や投獄されて極刑もありえたのではないかと。

>敵の出現も「計算通り!」
煉獄篇で、煉獄山に蛇が現れ、天使が追い払うという場面があります。
ルシファーの力は、封印(下半身氷付け)されているにも関わらず、
残されているようにも見られます。
神の計算通りであるなら、悪魔たちは文字通り
「必要悪」
だということなのですかね。
最近話題になった「ユダの福音書」はじめ、
いろいろ議論されることとは思いますが、
なにぶんワタクシ無知なので、これ以上書くことのは止めておきます。
>ヨハネの黙示録
内容が内容であるため、カトリックでは慎重に扱われているみたいですが。
イナゴや「アバドン」など、悪魔を指すであろう者たちが、天使たち(?)から放たれます。
悪魔とは何なのか、天使とは何なのか分からなくなります。

私にとって「神曲」は、理解に苦しむ内容ですし、
文章が難解すぎて手に負えません。

お礼日時:2006/09/23 12:53

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