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鹿の生皮を持っています。体毛つきのまま乾燥したものなのですが、当然ながらカチカチでそのままでは利用することができません。
こういった皮をなめす方法を教えていただきたいのですがどなたかご存知ではないでしょうか?

できれば毛がついたままなめす方法、毛を落としてなめす方法の両方を教えていただきたいと思っています。

なるだけ手をかけずになめしたいので、昔のように噛んでなめすとかは申し訳ありませんがパスです。可能な限り一般で入手できる薬剤でなめす方法を希望しています。

A 回答 (2件)

こんばんは #1です。



>ところで豚や牛ではどのようになめされていたのでしょうか?

皮革が専門ではなく、皮革業界に若干のつながりがありましたので、体験学習のようなつもりで実施してみたものです。
当時の資料を探してみましたが、昔の話ですのでちょっと手間取って遅くなりました。
東京都立皮革技術センターというのがありまして、そこの機械を借りました。
こちらのリンクの写真に使用したドラムが写っています。
http://www.hikaku.metro.tokyo.jp/tisiki_01.htm
片面が透明になっていて、非常にわかりやすいものでした。薬品などもすべて拝借しました。
小さい皮でしたら四角い一斗缶を寝かせて回転させればいい具合に処理ができると思います。
回転中にばしゃばしゃと落ちたりぶつかったりするのが皮鞣しには都合がいいようです。

クロム鞣のおよその工程です。量は元の皮の重量に対する重さです。
1) 水洗い1時間、注水すすぎ1時間
2) 脱毛、石灰漬け 水150%、硫化ナトリウム3%、水酸化カルシウム4%、
  6時間回転処理の後1晩放置、排水後流水すすぎ3時間
3) 再石灰漬け 水150%、水酸化カルシウム4% 
  2時間回転処理の後1晩放置、排水後流水すすぎ1時間
4) 脱灰、ベーチング 水100%、中性界面活性剤0.5%
  2時間回転処理の後排水、流水すすぎ30分
5) 浸酸、クロム鞣 水80%、食塩8%、硫酸1.2%
  2時間回転処理の後1晩放置
  クロム剤(クロムミョウバンだったか?)7%を添加し8時間回転処理、一晩放置
  中和、排水後流水すすぎ30分

この後ネットに貼付けて引っ張りながら乾燥、裏面を削いで厚さを整えて染色に入ります。
染色後は乾燥し、ウレタン塗装などで仕上げます。
毛皮のままをご希望とのことですので、脱毛の工程は省略ですね。
ベーチングも酵素を使って皮を柔らかくし、脱毛を促すものですから添加しなくてもかまわないと思います。
タンニン鞣し(植物鞣し)もこの工程に準じるのではないかと思います。
こちらをご覧になってください。
http://www.h-tada.jp/nameshi.html

>あと兵庫在住なので姫路白なめしは聞いたことがありました。

そうでしたか、以前にてんじくねずみの皮を鞣したいとの質問があったときに見つけておいたサイトが見つかりました。
http://www.vzhyogo.com/vzevent/dentou/himejisiro …

竜野には皮革メーカーがたくさんあって、見学にも応じてくれます。
そちらに持ち込んでみるというのもありかもしれません。
毛皮を扱っているところもあると思いますので
「自分ではきれいに処理する自信がないので教えてください」と連絡して
ついでの時に処理してもらえれば排水の心配もないですよね。

なんだかとりとめのない文章ですみません。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。

非常に詳しいご説明ありがとうございます。
皮をなめすというのは、6価クロムやタンニンとかで煮れば良いんじゃないか程度に考えていましたが、奥が深いものですね。
前処理とか結構大変ですね。出来る範囲でトライしてみたいと思います。

ともかく、なかなか皮をなめした事のある方というのにお目にかかったことがないのですが、今となってはだんだんと業を営んでいる方も減ってきていそうで心配な技術分野です。人間が動物の皮を使う限り何かの形では残っていそうですが・・・。
皮革業は昔は職業差別のひとつにあげられていたようですが技術と苦労は尊敬されこそすれ、蔑視されるいわれなんかない立派なものと言う気がしました。

本当に非常に丁寧な解説や多くのリンクをありがとうございました。

お礼日時:2006/10/21 22:53

こんばんは



鹿の生皮ですか、なんだか豪華ですね。
豚や牛で鞣しをやったことはありますが、毛皮の鞣しはやったことがありませんので、情報を探してみました。
革鞣しの種類については、こちらのリンクに簡単に説明がありますからご覧ください。
http://k-bagspro.co.jp/skin3.htm

この中で日本古来からの方法で難しい薬品を使わないもののひとつに「姫路白鞣し(ひめじしろなめし)」があります。
http://www3.osk.3web.ne.jp/~blrhyg/topic/leather …

こちらのリンクは毛皮を家庭でなめしたもののようです。
http://homepage3.nifty.com/farmersatoh/myweb1_06 …

参考になりますでしょうか。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

鹿といっても豪華じゃないですよ。知り合いの親父さんが猟をやってるので、それでもらっただけですので。

ところで豚や牛ではどのようになめされていたのでしょうか?
よければ教えてください。

リンクもありがとうございます。
大学で習った記憶がうっすらとあり、良くは覚えていませんが、クロムとタンニンは記憶にありました。しかし、具体的な手順や方法はなかなか載っていないものですね。

あと兵庫在住なので姫路白なめしは聞いたことがありました。

最後の狸の皮なめしはかなり具体的で参考になります。

だれかクロムかタンニンでの具体的ななめし方知らないかなぁ・・・
どこで薬液を入手するとかから。

しかし出来たとしてクロムはなめしたあとの廃液どないしよ(笑)。

お礼日時:2006/10/19 23:57

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