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FCAについて色々説明が書かれていますが、
FCAの時、輸出通関は売主が行なうのか、それとも買主側?
指定運送会社の倉庫に入れるまでということは、通関費用は買主?
売主の費用負担の範囲と責任の範囲を詳しく教えてください。

あと、FCAとEX GO DOWN XXXとの違いを詳しく教えていただけませんか?

宜しくお願いします。

A 回答 (2件)

こんにちは。


FCAの輸出通関は売主或いはSHIPPERサイドです。
FCAで移転するのはあくまでリスク移転です。

FCAは主に、航空貨物で比較的多用されるので、
航空貨物を例にたとえます。
FCAのCAはご存知の通り、キャリアーです。
例えば、JLやCXなど。
貨物が、JLに渡った時点を境に
保険等、損害賠償の求償権が買主側に移ります。
売主(SHIPPER)は、貨物をAIR出荷しようとするとき、
直接JLやCXに引き渡すことはまずありません。
まず、事前に航空代理店(FORWADER)に引き渡し、FORWADERが
通関を行って許可が上がってから(実際はほとんど同時ですが)
CARRIERであるJLなどに貨物が渡ることになります。
ですので、通関は売主あるいはSHIPPERの負担となります。
その点では、FOBとほぼ同義と考えて良いでしょう。

尚、EXGは、インコタームズの規定にはありません。
これはあくまでも輸出を前提とした国内(或いは或内)取引で
買主の指定場所渡し というだけの条件です。
この場合、指定場所までのリスク負担は売主のものとなります。
また、通関は買主が行います。

、、、、という解釈の立場で、FCAやEXGの取引を今まで行って
きたのですが、、、もし他の方のご回答が違うようでしたら
真っ青です^_^;。
あまり詳しく書けなかったのですが、ご参考になれば幸いです。

色々、HPなどで調べられたかと思いますが、
ご参考までにインコタームズの説明のあるURLを
リンクにはっておきますね。

参考URL:http://law.rikkyo.ac.jp/97zemi/970623.htm
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この回答へのお礼

わかりやすい説明ありがとうございました。

お礼日時:2007/02/09 20:21

FCAの運送人渡しとは、通関後の外貨貨物を運送人に引渡すという意味ですから、通関は売主が行います。

便宜上、運送人の倉庫に搬入後通関を切る場合もあるので紛らわしいですけどね。
インコタームズのF条件は全て通関は売主です。
以前はFASが買主通関義務と紛らわしかったですが、2000年の改正で売主通関へと変更されました。
考えてみれば、輸出する側で輸出通関しないと、非常に面倒ですからね。
一方、F条件の責任負担はそれ程深く考えなくても荷物と同時に相手へ移ると考えておけばOKです。
C条件だと費用負担と責任負担の移る点が少し違うのですが、これに解説をすると蛇足になりますね。

もう一つの質問であるEx Godown-という条件についてはNO.1さんの言う通りなのですが、インコタームズにEXW(Ex-works)という条件があります。
これは、輸出通関は買主が行う条件です。
売主が強い条件で、特約が無い限りトラックに物品を積込むのも買主の負担です。

このEXWの特約で売主が積込む契約をした上に、通関も売主負担とするならば、輸出通関済みの運送人渡しとなり、FCA条件となります。
(この場合はEXW特別条件でなくFCAを使うべきと特記されております)

他に慣例でEx goを使う場合もあり、これはFAS(Free Alongside Sip:船側渡し)等と混同して使われているようです。
いずれにしても上記の通り通関は売主の条件ですね。
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