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ダイソーでアクリル絵の具を売っていました。
当然100円です。
どうなんでしょうか?

これのよらず、油絵の具はあまり値幅を感じなかったのですが、アクリル絵の具は商品によっていろいろ値段が違っていて幅があると思うのですが、それらの値段による質の違いはどれほどのものなのでしょうか。

自分の知っている範囲では、チューブの容量も影響していると思いますが、12色でペンテルは1500円程度だったりホルベインは3000円以上だったりしました。

A 回答 (7件)

一般論を述べます。



絵の具は概念としては

顔料+展色剤

で出来ています。(実際は安定させるために他にも色々入っていますが)

顔料とは色の粉です。しかし、この色の粉をそのまま、もしくは水で溶いて画面に塗ると結局は乾燥して画面から落ちてしまいます。展色剤は顔料を画面に定着させる接着剤だと思ってください。

展色剤が油なら油絵の具、アクリルエマルジョンならアクリル絵の具、アラビアガムなら水彩絵の具です。

さて、本題ですが、顔料は色によって値段が違います。茶色っぽい絵の具の顔料は土や酸化鉄(サビ)から作るので値段が安いのですが、赤、黄色、などの金属から作る顔料は値段が高くなっています。当然、顔料が高いと絵の具自体の値段も高くなります。

これを安くするには通常3つの方法があると思われます。

ひとつ目は、高い顔料のものは「代替品」を使うことです。化学合成した顔料を使うことにより顔料そのものの値段をおとし、結果として絵の具の値段を下げます。(ヒューとかチントとかの表示のあるもの)←よく絵の具のセットで「学生用」等の表示があるものは、こういった絵の具を多めに使い値段を下げるようにしているようです。

二つ目は顔料の量を減らしその分、展色剤の量を増やすことです。たとえるならカルピスを作る時に指定の量よりずっと少ないカルピスの原液を指定通りの量の水で薄めるようなものです。いわゆる、水増しといった感じ。チューブから出した状態だと一見、透明感が出て美しく見えるのですが実際に塗ってみると全然違うといったことが起こります。

三つ目は体質顔料という透明な顔料を安い染料で染めて顔料の代わりにするやり方です。展色剤の種類によっては描いた後に染み出してきてしまう場合もあるらしいです。(使ったことがないのでわかりませんが)

絵の具の値段の差は「舶来・国産」ということ以外では、こういった感じで決まるようです。

ただ、展色剤がアクリルエマルジョンの場合ほかの絵の具と違い、多種多様な応用が利きやすく、紙やカンバスに絵を描くのに適したもの、壁や看板に描くのに適したもの、木材その他の素材を塗る「ペンキ」といったものなど、目的によって値段は様々です。
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この回答へのお礼

詳しい説明ありがとうございます。
そういう仕組みなんですか。ヒューってそういうことだったんですか。
とてもためになりました。

普通の絵画用のアクリル絵の具について聞きたかったのですが、では、顔料の種類に関しては色が気に入れば問題ないのでしょうか。
展色剤との配分の違いやの展色剤の種類の違いで、描き易さや完成後の影響とかありますでしょうか。
色が劣化するとか、ひび割れとか。

やはり高い物にすることはそれなりに意味、効果はあるのでしょうか。

お礼日時:2007/05/21 01:33

訂正です。



乳化している成分が壊れ、顔料が分散 → 乳化が壊れ、顔料が分離 あるいは、沈殿
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アクリル絵の具は、油絵や水彩絵の具と違って、異なるメーカの絵の具の混合は、気をつけたほうが良いですね。



バインダー(アクリル絵の具ではアクリル樹脂)の樹脂や安定化剤の相性のようなものがあり、乳化している成分が壊れ、顔料が分散してしまう事があります。
この場合は、パレット上で、絵の具を混ぜて変質しなければ良いようです。

下の絵の具が乾いてから、別の絵の具で塗る場合は、そういった問題はありませんが、異なる樹脂間の接着に問題が出る場合もあります。長期保存では絵の具の剥離とか。

基本的にアクリル絵の具は、異なるメーカのものを混ぜるのは避けたほうが良さそうです。
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100均のアクリル絵の具は、絵の具というよりも、チューブ入り水性塗料(室内用水性アクリル塗料)というかんじですね。


色も、廉価な顔料で出せる色しかなかったですね。
体質顔料で量増ししているのではないでしょうか。
ぺんてる等と同様の小学生用、あるいは、お遊び用でしょう。
保存性を考えないのものなら、色をつけられる程度と考えて使ってみるのも、悪くはないでしょうが、私はとても使う気にはなれないです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
そう言われれば値段にそれなりの理由があると感じさせられます。
ホルベインかどっかの絵の具で他のメーカーの物と混ぜるなと言う注意書きがあったので、ちょっとだけ使うというときもそういうのを使うのはためらわれる感じでしょうかね。

お礼日時:2007/05/23 07:32

#3です。



前回の回答で誤解を招くような記述があったので補足します。

文中の「舶来」について

通常、美術の世界では「舶来」というと輸入品(例えばウィンザー&ニュートンなど)のことで、本社が外国にあっても日本でライセンス生産しているものは、あまり「舶来」とは呼ばないのが通例です。

そういった意味では、多少高めでもBONNY CORPORATIONのリキテックスあたりがハード、ソフト選べて良いと思います。
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#2です。



個人の事情(どのくらいお金をかけられるかとか、どういったものを目指しているかとか→趣味でちょこちょこっととかプロを目指すとか、アマチュアだけどハイレベルを目指したいとかetc)で変わってくると思います。

油絵の具とは異なり、一般にアクリル絵の具は安定性・保存性の高さで知られていますが、あまり安いものは避けたほうが無難ですし、チューブから出しただけでは大して変わらなく見えても実際に完成させて見ると結構違う印象になる場合もあります。(これは激安かどうかだけでなくヒューかオリジナルかでも同様です。)

ホルベインとかクサカベとか画材屋で普通に売っている絵の具を使ったほうが良いと思います。(文具屋だと安いのが多い)。

値段の高い舶来のほうがいいという人もいますが油絵の具ほどの差はないと思いますし(油絵の具の場合は舶来と国産で明確な差がある)、臨時収入でもあったら舶来品を買ってみれば、程度だと考えます。


描き易さは、どういうメディウムを使うかによっても変化するので一概には言えません。

理想的にはヒューは使わないほうがいいのですが、そうも言っていられない時は通常ヒューを使って一番上の表面だけオリジナルを使うとか、メインのものにのみオリジナルを使うとか、、、。

あと、「気に入った色であれば、、、」に関連してですが、前回の回答では「値段を下げる」という事とは意味合いが違うので書きませんでしたが、本来、複数の絵の具を混ぜればいいのだが、既に混ぜて一つの色として売っているものも普通にあります。

例えば、青の基本色と緑の基本色と白を混ぜて「~グリーン」とか表示しているもの。ヒューとして作られているものもありますがメーカーのオリジナル色として出ているものも少なくありません。このような色を使う場合は注意が必要です。←こうゆう色にかぎってパッと見は、すごく綺麗なものが多い。

ご存知のとおり、絵の具は混ぜれば混ぜるほど濁っていきます。つまり、使用顔料のなるべく少ない基本色同士を混ぜて好きな色を作れば問題ないのですが、上記のような絵の具を使うと、自分としては1色として認識して他の絵の具と混ぜていても実際は何色もの色を混ぜてしまっているのと同じことになり、すぐに濁ってしまう場合が結構あります。

また、絵の具は色によって「透明」「不透明」「半透明」などがありますが既にミックスされている顔料によって見た目は他の透明色と同じでも実際は不透明とかなってしまっているときがありますのでご注意を。(透明、不透明は技法上とても大切です。)

このようなタイプの絵の具を見分ける方法は、まず、その絵の具のパンフレットを手に入れます。(大抵、画材屋においてある。)パンフレットには通常どんな顔料が使用されているか、まとめて書いてあるので自分の気に入った絵の具がどういう顔料で構成されているのか、それは基本色の絵の具を混ぜることで再現できるのかなどを検証するといいと思います。

余談ですが、気に入った色だからといって他の色とあまり混ぜないで使っていると「色が生っぽい」とか言われてしまうことが多いですよ。(画風や技法にもよりますが)
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
実は、質問する前にペンテルの12色入りを安かったし、初めてなのでいきなり1本400円位するのを買っても逆に怖かったので買っていました。
自分としては完成後の絵の具の状態、劣化などが気になったので、質問したのですが、やはり普通にメジャーどころを買ったほうがよさそうですね。
色の生成は確かめながら努力でなんとかなるでしょうが、耐久性とかは絵の具しだいでしょうし。

お礼日時:2007/05/23 07:26

私は屋外の看板の補修に使っています。

役にたちます。

看板は金属製と木製2つありますが。問題ありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
屋外とは。
劣化とか気になりませんか。絵画と違って繊細さは必要ないのかもしれませんが。

お礼日時:2007/05/23 07:35

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