10秒目をつむったら…

人は社会の中で生きていて、そこから生まれる様々な価値観や役割をまとって私というものを作っているのではないか、と思っています。
そういう、個に上乗せされたものを全て剥ぎ取ったら、人間には何がのこるのだろうか、とふと疑問に思いました。
「私が私である」ということを証明する揺らがない証拠があるのでしょうか。

哲学のような気がしたのですがカテゴリー違いでしたら申し訳ありません。

A 回答 (12件中11~12件)

心理学的にも、アイデンティティ・クライシスという用語がありますが、これまで築き上げてきた自我が崩壊するということです。


会社で仕事をしている自分こそが自分だと思っていた人の定年退職で、濡れ落ち葉症候群。
子供を育てている自分こそが自分だと思っていた人の子供が独立して、空の巣症候群。
これらの自我は、すべて学習で獲得しています。
小さい子供は、自分と他人の区別もついていないなどと言います。その状況から、ある程度年を経て、私は私であると認識し、アイデンティティ、すなわち私は私だと思うこと、自己同一性が確立します。
No1の方がおっしゃるような特殊な環境にあって、そこまでの学習に至らなければ、アイデンティティは確立しないで、私は私であるという考えには目覚めないのではないかと思います。

というものとは別に、宗教的な観点から言えば、生物の中には魂があり、仏教であればそれは生まれ変わり死に変わりしても変わらない、キリスト教であれば死後も天国か地獄か煉獄に魂が行くということになっているようです。魂を核だと信じるのも、一つの考え方かもしれません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
「アイデンティティ・クライシス」初めて聞きました。けれど社会現象としてはよく耳にしますね。
実はこの質問は、そのように社会の中での役割を見失ってしまった場合にも社会に依存しない「私」があるとしたら救われるのでは、と思ったことがきっかけで投稿しました。
>No1の方がおっしゃるような特殊な環境にあって、そこまでの学習に至らなければ、アイデンティティは確立しないで、私は私であるという考えには目覚めないのではないか
なるほど、「他とは違う私」という考え自体が生まれないということですね。確かに、幼児の発達心理を考えるとそうですね。

魂を核とする、確かに考え方のひとつではありますね。けれど宗教的な考え方もまた学習によって得た価値観と言えると思います。しかしそれを言ったら、この質問だって同じといえば同じなのですが・・。

お礼日時:2007/09/02 14:52

何もないと思いますよ。


強いて言えば、生きているうちに身につけた衣服こそが
自己です。つまり自己は幻です。
他の動物の核には本能がありますが、人間にはありません。
赤ん坊でタバコや刃物など害になるような物も食べようと
するのは人間だけです。本能がないからです。
狼は人間に育てられても狼になるけど
狼に育てられた人間は狼になってしまいます。
人が生まれたときには、何でも書き込める白紙状態だからです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
>何でも書き込める白紙状態
なるほど、人間の適応能力なのでしょうか。
個性を考える時、個人のことを考えているようで社会(環境)との繋がりなくして考えることは出来ないということになりますね。
なにもない、というのが一番すっきりするような気がしました。

お礼日時:2007/09/02 14:38

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