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J・D・サリンジャーのナインストーリーズを読みました。
・バナナフィッシュにうってつけの日
・コネティカットのひょこひょこおじさん
ここまで読んだ時点で、全く意味がわからないんです!
登場人物の思考も、サリンジャーが書きたいこともわかりません。
言い方が悪いんですが、シーモアなど狂ってるとしか思えません。
登場人物、おかしな人ばかりではないですか?

ここまで意味がわからない作品を読んだことがないので、どうもスッキリしなくて困っています。
自分自身、何がわからないかもわからなくなってきました。
どうしたらいいでしょうか。
何か解決の糸口やアドバイスがあれば教えていただけると助かります。
よろしくお願いします。

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A 回答 (2件)

こんばんは。


サリンジャーにそれほど詳しいわけではないので、多少まちがった回答をしてしまうかもしれませんが、ご容赦ください。参考までの回答ということでお願いします。

『ナインストーリーズ』ですが、今手元にないのでちょっと記憶が曖昧なのですが、これは、サリンジャーの作品群の中で、1つのカテゴリというか、シリーズに分類できる作品です。
サリンジャーは、シーモアを長兄とした、ある家族というか、七人兄弟の、群像劇のようなシリーズを書いています。
『ナインストーリーズ』はこのシリーズの作品の一つで、9つのどの話も、この兄弟たちの誰かが主人公だったり、モデルだったりしているはずです。

この兄弟のシリーズには、『大工よ屋根の梁を高く上げよ/シーモア序章』と『フラニーとゾーイー』という、二つの新潮文庫があります。こちら先に読まれるといいと思います。ナインストーリーズよりも、長めの中編なので、物語の筋や兄弟の状況がよく掴めると思います。

すごく、おおざっぱに単純化した説明をすると、この兄弟は、子供の頃から、神童を売りにしたTV番組に兄弟で出演し続けて、それで学費を稼いで育ってきた兄弟という設定です。神童ですから、とても頭がいい兄弟です。
ただ、特殊な子供時代を送ってきたことによって、うまく大人になってゆくことができません。シーモアをはじめ、兄弟の誰もが世界に馴染んでいくために苦しい格闘しなければならないのです。頭がよすぎることや、あるいは繊細すぎることが、彼らをとても苦しめてしまいます。
・・・単純化してのっぺりと説明してしまうと、そういった兄弟の話になるのですが、たとえ神童でなくても、TV番組に出続けていなくても、同じように、大人になるためには誰もが似たような苦しみを味わうものでもあるので、それが、このサリンジャーのシリーズが読者を惹きつける理由になっています。

『ナインストーリーズ』は、そういった兄弟の物語の中の物語のような位置にあります。先にも書きましたが、新潮文庫の他の『フラニーとゾーイー』などを先に読まれると、『ナインストーリーズ』もわりと理解できるのではないかと思います。

ちょっと、長い説明になってしまいましたが、参考にしてくださいね。
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この回答へのお礼

こんにちは、ご回答ありがとうございます。

>サリンジャーは、シーモアを長兄とした、ある家族というか、七人兄弟の、群像劇のようなシリーズを書いています。

これは気づきませんでした!
ちょっと登場人物が被るのかな、程度にしか思っていませんでした。
私の読解力もまだまだですね…。

シーモアの人物像についてほとんど説明がなかったため、いきなりおかしな人物が登場したことで頭が混乱しましたが、stky06さんの説明を読んで多少理解できました。
そういった背景があるのであれば納得できそうです。
(ウィキペディアのJ・D・サリンジャーページには、「サリンジャーは無垢なもの(イノセンス)に対する憧れが強い人であると言われる。」とありましたが、これではよくわかりませんでしたので…。)

お薦めいただいた、『大工よ屋根の梁を高く上げよ/シーモア序章』と『フラニーとゾーイー』も読んでみますね。

丁寧なご説明、ありがとうございました。
不順な動機なんですが、攻殻機動隊のTVシリーズが好きなものでサリンジャーの作品について理解したかったのです。
本当に助かりました。

お礼日時:2008/07/30 11:39

 『ナイン・ストーリーズ』は相当昔に読みました。

結構好きな短編集で、中でも「バナナフィッシュにうってつけの日」「コネティカットのひょこひょこおじさん」「テディ」は特に印象に残っています。
 「全く意味がわからない」とのことですがどういうことでしょうか?小説には相性というものがどうしてもありますから(特に翻訳物・・・中でもサリンジャーはそうかもしれませんね)個人的には読みたくないものは無理して読まないでもいいと思うのですが「違和感はあるけどなんか気になる」っていう感じなら最後の「テディ」だけでもぜひ読まれてみてはいかがでしょうか。文庫本の「あとがき」にもあるように「テディ」の天才少年の末路が「バナナフィッシュにうってつけの日」のシーモアの拳銃自殺です。

「バナナフィッシュにうってつけの日」はまず冒頭のいかにもアメリカ的な上流家庭の母娘のちぐはぐな会話が面白いと思いました(そのちぐはぐな会話の中からシーモアが陸軍時代に精神的な病で入院してたらしいことがわかるしかけにもなっていますね)。
 後半のシーモアと金髪の女の子シビルの海での場面は怖いですね。浮袋に乗ったシビルの両足首を持ったシーモアが沖へ沖へと泳いでいくとこなんか映画「ジョーズ」か「13日の金曜日」の効果音でも聞こえてきそうです(サリンジャーは映画あまり好きじゃないみたいですけど)。バナナフィッシュのファンタジーと表裏一体となって読みながらドキドキしてしまいました。
>「シーモアなど狂ってるとしか思えません」とのことですが、そうですね、相当ヤバイですね彼。幼児の足の裏にキスしたりするんだからもう「脚フェチ・ロリコン」の変態です。でもシビルのシーモアに対する女王様ぶりを見るとなんかとっても切なくなってしまいます。
 ラストの拳銃自殺についてはいろいろと議論があるようで、映画「ディア・ハンター」(ベトナム戦争)のロシアン・ルーレットの場面を思い出したりもしましたが(戦争によるPTSD?)、そこはもう読者の勝手でしょって感じですね。サリンジャー自身第2次大戦時のノルマンディ上陸作戦に参加しているので、映画「プライベート・ライアン」のあの上陸地点にシーモアがいたと想像すると「狂ってしまってもしかたがない」とは思います。このへんは「エズミに捧ぐ」を読まれるとまたより理解の助になるかもしれません。

「コネティカットのひょこひょこおじさん」は結婚して子ども出来てからはまた違った感慨がありますね。私は男なのでエロイーズの悲しみは実感できないけれどウォルトの純情もルーのいやらしさもわかるような気がします。

 下手な長文で申し訳ありませんでした。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

回答No.1のお礼にも書きましたが、攻殻機動隊のTVシリーズ第一作目で『ライ麦畑でつかまえて』の文章や、『笑い男』が使われていましたもので、上記のアニメ作品のファンとして理解しておきたかったんです。

「バナナフィッシュにうってつけの日」の冒頭の電話での会話、私も楽しく読んでいました。
ただ、シーモアの言動が理解できず(唐突すぎました^^;)、サリンジャーが何を書きたいのか解りませんでした。
シビルはなかなか良いキャラでしたね!
ナイン・ストーリーズの女性の登場人物は、皆とても魅力的だと思いました。
tachan28gooさんが仰る魅力的な部分、とても参考になりました!

>「テディ」の天才少年の末路が「バナナフィッシュにうってつけの日」のシーモアの拳銃自殺です。

なるほど、そうなんですね。
私に読解力がなく、それぞれ個別の話なんだと思っていましたが、繋がっているんですね。
他の作品も含めて、もうちょっと読み込んでみようと思います。

ご丁寧なご回答、ありがとうございました。
とても参考になりました。

#色々とご意見を伺えればと思い、もう暫く締め切らずに残しておこうと思います。
 どうぞよろしくお願いします。

お礼日時:2008/07/30 12:57

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多分、私があまりに思慮がなさすぎなんだと思うのですが、せめて、この話、一つ一つの解説などがわかれば、きっと面白いのだろうと思うのですが
どなたか、解説できるor解説の書いてあるHPなど
教えていただけないでしょうか?

ちなみに、サリンジャーの本は、この本が初めてで、一番有名という「ライ麦畑でつかまえて」というのは読んでません。
それと、つけくわえるなら、
上記で読んだという短編は、
「バナナフィッシュにうってつけの日」
「コネティカットのひょこひょこおじさん 」
「小舟のほとりで 」
「エズミに捧ぐ――愛と汚辱のうちに 」
「愛らしき口もと目は緑」
です。
よろしくお願いしますm(__)m

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Aベストアンサー

>笑い男の話

というのは、コマンチ団の団長が話してくれた“宣教師の一人息子が中国の山賊に誘拐されて、盗賊団の団長になる”、というエピソードのことですね。

サリンジャーの研究書を何冊か見てみましたが、はっきりと出所明示がしてあるものはもとより、何かの影響を受けた、という書き方がしてあるものもありませんでした。

ただ、このエピソードの原型、植民地へ行ったヨーロッパ(アメリカ)人の子どもが両親とはぐれ、一人現地で育っていく、というものは、19世紀ごろには、多くのバリエーションをもった民間伝承としてあったようです。
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一方、サリンジャーの短編というのは、周到な計算によって練りに練られたものなので、すでにできあがっていたストーリーを作品の中に借り入れる、ということをしたとは考えにくいのです。
おそらくそうした“誰もが知っているエピソード”を一番根っこのところで借りながら、サリンジャーが創作したものと考えてよいと思います。
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