人生最悪の忘れ物

何回読んでも飽きない本を探しています。
シドニィ・シェルンダンなど、好きなのですが、
さすがにミステリーなので「一回で十分だな・・・」
という感じになってしまします。
何回も繰り返し読めるような本を探しています。
たくさんの回答を待っています。
よろしくお願いします。

A 回答 (9件)

漱石の初期作品群。

私が最も愛するのは『草枕』ですが、『坊っちゃん』をお奨めします。ご幼少のころにすでにお読みならばなおさらお奨めです。これは決して子供向けの本ではありません。

推薦する理由の第一は文章が持つ強力な駆動力です。ものすごい高速で前へ前へとびゅんびゅん進んでゆくこの快感、ちょっと類のないものです。シェルダンはTVドラマのことしか存じませんが、あれの面白さって筋書きのわくわく感でしょう? だから一回で十分なんで、言葉それ自体の躍動感がもたらす心躍りがあれば二読三読に堪えます。私はもう何度読んだかわかりません。死ぬまで読み続けるでしょう。

たとえば第一章の最後から第二章の冒頭にかけての鮮やかな展開。ここは注目です。懐かしく暖かい場所に別れを告げて新しい世界に乗り出して行く若者の不安、優しくも颯爽たる姿の良さ、たまりません。ここはもう声に出して読みましょう。

もう一つ初期漱石の魅力を挙げるなら、文飾の圧倒的、超絶的な多彩さです。たとえば、坊っちゃんがマドンナを初めて見たときの感想。「なんだか水晶を香水であっためて手のひらへ握ってみたような心持ちがした。」うーむ、すごい、ぜったい考えつかん。

それから『坊っちゃん』の良さは幕切れの素晴らしさですね。最後の一文がもうほんとに素晴らしい。何度くりかえし読んでもここへくると目が潤んでしまう。最後の一文は「だから」という接続詞で始まるんですがね、この「だから」が素晴らしいからこの一文が素晴らしく、この作品が傑作中の傑作となっているのだ、と喝破したのが井上ひさし。これはほんとに卓見です。日本語の歴史の中で、もっとも心の優しさが沢山に盛り込まれたた接続詞だ、という趣旨のことをどこかで言ってます。古典中の古典、日本人の宝、どうかご自分の目で確かめてみてください。
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あくまで私の経験としてはですが…


私が何度も読む本は、司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」です。
「竜馬がゆく」と違って上・下巻と短いですしね。
「燃えよ剣」の土方歳三に惚れました。
私は何度読んでも面白いです。

その他に三代目魚武濱田成夫さんの「俺は男としてかっこええ事においての偉人だ」を何度も読みます。
男として、とうたわれてますが(私は女です)、道に迷った時には読みます。
彼の詩集も読み返していないものは多分ありません。
「男としてかっこええことに…」は詩ではなく、彼の体験談です。
一読の価値はあると私は思います。
人生を運だと甘いことは言えないなと思わされます。
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どんなジャンルが好みなのか分かりませんが、私が高校の図書館で何度も借りた本を紹介しますね。


「舞え舞え蝸牛(かたつむり)」が、個人的にはおすすめです。
古典文学なのですが、これは西洋でいう所の「シンデレラ」と同類のお話です。
上手く説明は出来ないのですが、主人公・落窪姫の優しさに、読むたびに惚れ惚れとしていました。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167153 …
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ストーリーものではなくて、


詩や哲学系の書籍などが良いのでは?

その時その時の自分の状況によって、
見えてくるものが違うので、飽きることも少ないのでは…?
と、思います。
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どのようなジャンルがお好みかわかりませんが、開高 健の「夏の闇」などいかがですか?



かなり濃い作品です。私は文庫本がボロボロになるくらい何度も読みましたよ。
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トリイ・ヘイデン著の作品はお読みになりましたか?


私は表紙が怖そうで最後まで避けていた本なのですが、もっと早く読んでいればよかったと後悔しました★実際に知的障害などの子供たちの教育に携わっていた本人の実話ですので、こんなことが本当に起きているなんて!?と驚き、考えさせられます。ノンフィクション、ミステリー、ヒューマンあるいは単に物語としての読み応えも十分。親に見捨てられた子、虐待を受けた子供達などの話と同時に著者の身に起こった様々な不快な出来事や楽しいハプニング、子供達のその後の成長など、読んでいてすごく興味をそそられ、感動もします。著者の見事な語り口にも引き込まれますが、シリーズものなので何度も好きなエピソードを思い出しては引っ張り出して読み返してます。心理的な仕事を目指していたり、将来の子供のしつけや教育にも役立つ話です。
現在、著者は仕事も引退して普通の小説も書いているようなので、実話の7作品だけ挙げておきますね。すべておすすめです。

★「シーラという子」虐待されたある少女の物語
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152079 …
★「タイガーと呼ばれた子」愛に飢えたある少女の物語(シーラのその後を綴った作品)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152080 …
★「よその子」見放された子どもたちの物語
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152080 …
★「檻のなかの子」憎悪にとらわれた少年の物語
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152081 …
★「愛されない子」絶望したある生徒の物語
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152081 …
★「ヴィーナスという子」存在を忘れられた少女の物語
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152084 …
★「幽霊のような子」恐怖をかかえた少女の物語
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152081 …
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武田百合子 「富士日記」上中下 中公文庫


 武田泰淳の奥さんの富士山麓の山荘での出来事など
書かれていて私のバイブルのようなもので大作家の素顔が見えるのも興味深い。が何より文章が魅力少し抜粋してみます。 場面は百合子さんが山荘に夜遅くまで帰らないので山荘の管理所へ泰淳さんが心配して探しに来るところ・・・・
  管理所の人が大型懐中電灯を持ってニ人いる。主人体を震わせていて一言も言わない。ジープのあとをついて車だして帰る。主人、車の中で「黙っていなくなる。それが百合子の悪い癖だ。黙ってどこかへいくな].怒気を含んで低く言う。運転しながら「ごめんなさい。これからは黙っていなくなりません」と言う。まだ怒リ足りなく震えている。「とうちゃんに買ってもらった腕時計もちゃんとします」。常に叱られていることも思い出して加える。・・・・
  こうした13年間にわたる日記です。
  昭和52年度田村俊子賞受賞
  
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20代女性です。



私がお勧めするのは村上春樹さんです。私は春樹さんの大ファンなので、ほとんどの作品を数回以上読んでいますが、何度読んでも飽きません。
いくつか作品を紹介させてもらいますと;
「ノルウェイの森」:いわずと知れた大ベストセラー。とても読みやすく爽やかな作品。
「羊をめぐる冒険」:ミステリー仕立て。続編「ダンスダンスダンス」も面白いです。
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」:二つの話が同時進行します。不思議な雰囲気。
「ねじまき鳥クロニクル」:長いし話も複雑なのですが、2回目・3回目読んだときに発見がある奥の深い作品です。

春樹さんに限らず、ストーリーではなく文体や世界観、雰囲気などが良い作品は何度読んでも飽きませんね。
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 真面目な本をお求めでしたらこの回答は見逃してやってください。

筒井康隆さんのショートショートの中には何回読んでも面白く読めるものがありますよ。「近所迷惑」や「平行世界」などがお勧めです。身近なSFです。
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