ギリギリ行けるお一人様のライン

ピアノを弾く時に楽譜を見て弾きますよね。あれってどんな感覚なんでしょうか。音符を見たら指が動くんでしょうか。反射的に。

また、どのような練習をすればいいのでしょうか。自分は独学でやっているのですが、楽譜を見ながら弾くことが全くできません。ちなみに弾く時は、最初から最後の小節まで1小節ずつ練習していき、完全に楽譜を覚えるまで練習しています。

A 回答 (4件)

初心者のうちは、1小節づつ覚えて行ったとしても、それを何年もやっていると、指が覚えてくれて、いくつかの音に対しては、指がそこへ行くようになるとは思います。


簡単な曲のときは、条件反射で指任せに弾いていると思います。おたまじゃくし(音符)を見れば、目から指に抜けたという感じで、指が勝手にキーをたたきます。脳を経由していないという感じです。いちいち、「この音は、ここを弾く」みたいなことは考えていません。
しかし、難しい部分や、臨時記号があるとき、歌手の都合で急に譜面とは違うKeyで伴奏してくれ(移調して)などと言われると、必死で譜面を先読みして、これを瞬時に分析して音を省略したりして格好をつけて弾いていきます。実際弾いている部分より何小節も先に目を配って、情報を得て処理をしていきますが、指は、その脳の作業とは別に、遅れて勝手に演奏しています。とんでもない和音などが連続するような本当に難しいところは、分析に時間が掛かるので、指が追いついてきます。指が追いつくまでに、「よし、ここはこう弾こう」という結論がでないときには、指に的確な命令がだせないので演奏が止まります。しかし、実際は止まってはいけないので、「左手は最低音のみ、右手は上から二つだけを弾いてしのぐ」みたいな結論を出して指に指令を送ります。それを瞬時のうちに脳で判断して的確な指令を連続的に出し続けます。なかなか大変なものです。
簡単な曲なら、頭の中は夕食のメニューを考えていても指が勝手に動いているので、難しい部分を弾くときとは使っている脳の場所が違うのではないでしょうか。簡単な曲の場合、目は弾いている場所の二~四小節くらい先をチラチラ見ていると思います。急な転調や臨時記号があるかもしれないので用心しています。人間が歩くのと同じで、少し先を見ていないと物にぶつかります。
また、特殊な能力だと思いますが、譜面をひとにらみしただけで、その画像をまぶたの裏に焼き付けてしまい、初めての曲なのに、目をつぶって平気で弾く人もいます。

初見演奏というのは、女子高校生が、友達と談笑しながら、指は携帯メールの文章を作っていますが、あれと似たようなもので、たくさんたくさん経験する(学習する)ことで、条件反射ができてしまって、脳の負担はほとんどないのではないでしょうか?

ちなみに、いくつかの音大には「初見演奏法」という科目もありますし、入試でも初見演奏力の試験があります。

余談ですが、曲を覚えて人前で弾くというのなら、曲頭から覚えていくのではなく、後ろの小節から覚えていくのは効果的です。16小節の曲なら、まず、第16小節を覚えて、次に第15小節を覚えて、先ほどの第16小節に続けて演奏してみる。うまく続けば、次に第14小節を覚えて第15小節以後につなげて演奏してみる。こうして繰り返して、最後に第一小節を練習して、一曲が完成します。
この練習法の利点は、曲の途中でつまずく、忘れてしまって立ち往生ということはまずありません。後ろへ行くほど練習密度(復習の回数)が多く、常に、より後ろにつなぐ練習をしているのですから、後半に向かうほど安心・安全であるわけです。この安心感が自信につながり、余裕を持った表現ができます。
また、本番までに日にちがなくて、後半の練習が結局できなかったということもありません。なんせ、練習が仕上がらないと冒頭の一小節が弾けないのですから、だれでも一生懸命に練習します。また、曲の出だしから練習していると、5小節弾いたところで、電話がかかって来る、再び冒頭から弾き始めると、12小節弾いたところで、「おーい、ご飯できたよ~」と声が掛かる。というように、前の方ばっかり何回も何回も練習して、いつまでたっても後ろのほうは弾いてもらえません。ということで、後ろからの練習をお勧めします。人まえで弾き始めたものの、途中でつまずいて、「すみません、ここまでしか覚えていません。」ということはなくなります。同じ未完成の曲でも、途中から弾き始めて最後まで弾ききるほうが、はるかに格好が良いのです。しかし、なかなか自分との戦いは楽ではありません。つい冒頭から練習したくなるのです。よろしければお試しください。
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この回答へのお礼

こんなにも詳しい回答ありがとうございます。本当にうれしかったです。

また、面白い練習方法を教えていただきありがとうございます。まさに、自分は最初から始めて挫折した曲がいくつかあったので。実行してみようと思います。

お礼日時:2008/12/13 12:49

文字を音読する感覚です。


音楽にとって音符は文字、声を出す変わりに指を動かします。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。その感覚に達するまでが大変そうです。

お礼日時:2008/12/13 12:42

>音符を見たら指が動くんでしょうか。

反射的に

それに近いかも…

車の運転をするときに 指差し確認をしなくても
いろいろな看板を全部 アタマの中で処理してスムーズに運転するのと同じです。
知らない道でも スムーズに…
ただ 独特な作りだと ゆっくり走ります。
いきなり80kmじゃ走れません。


>最初から最後の小節まで1小節ずつ練習していき、完全に楽譜を覚えるまで

教習所に通ってる状態かな? ですね
でもプロだって 初見でスラスラ弾けるわけじゃないですけど
処理能力は早いですね
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この回答へのお礼

練習あるのみですね。頑張っていろんな楽譜に挑戦していこうと思います。わかりやすい例を挙げていただき、ありがとうございます。

お礼日時:2008/12/13 12:41

これは結構昔からの話だから、最新情報では違う部分もあるかもしれませんが


初見が得意な人は左脳が発達しており
暗譜が得意な人は右脳が発達している とか言いますね。
(いつでもという意味ではなく
ピアノを弾くときにどちらの脳をより使っているかということ)

私も音楽の学校を出ているのに
初見はかなり子供レベルで
反対に暗譜なら頑張れば、数日でできます。

あと、聞いたら自動的に暗譜して指が動くが
譜面からはほぼ読み取れないピアニストとかいるそうですよね。
でも試験の時は、譜面をみて弾いているフリをしたとか。
(譜面が読めないことをごまかすため)

質問者さんと似たタイプなので、反対の方の感覚はわかりませんけど
ご参考まで。
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この回答へのお礼

やはり向き不向きはあるみたいですね。回答ありがとうございます。

お礼日時:2008/12/13 12:40

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