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学校の宿題でアイネクライネナハトムジーク第1楽章(五重奏)のレポートを書かなくてはいけません。

(1)アイネクライネナハトムジーク第1楽章ではほとんどが協和音だと思うのですが不協和音を奏でているところもありますか?


例えば、曲が始まって約50秒ぐらいたって、クレッシェンドの始まる少し手前からクレッシェンドの所のチェロとバスは不協和音を奏でて、この曲を盛り上げているのでしょうか。

他には下記の動画の1分25秒から1分45秒の間のチェロとバスの音も不協和音でしょうか。

また2分19秒から2分36秒も不協和音でしょうか。


(2)この第一章ではほとんどが順次進行で音が音階の隣り合った音に進むと思います。
しかしメインメロディーのソ,レ,ソ,レ,ソレソシレの所は跳躍進行なのでしょうか。


私が見てレポートを書いている動画の演奏をもしよかったらご参考にご覧ください。
(Mozart - Serenade in G major, K. 525 'Eine kleine Nachtmusik' - I. Allegro  これをユーチューブで調べて頂けると出てくると思います)


音楽のこと全く詳しくないのですが、ご協力頂けると大変助かります。

A 回答 (7件)

では、「終止」について補足します。

その前に、学校で「完全終止」や「不完全終止」という用語を習っているのであれば、和音の度数を習っていなければおかしいのですが、習っていますか? この間のお話だと、音程の数え方は教わっていないというお話だったので、先生がどんな教え方をしているのか、今一つ把握できません。まず、下の和音の度数の画像と、終止についての説明をちょっと読んでおいてください。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~p_giro/quiz/kids_qui …
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%82%E6%AD%A2

ウィキペディアの説明は、あまりにも簡略すぎるのですが、一応こういう種類の終止があることを覚えておいてください。つぎに、コメントにあなたが書いていることについてひとこと説明しておきます。

>完全終止は曲の最後以外にも使われることが出来るのですね、勘違いしていました。

完全終止は、曲のどこでも使えます。ただし、曲の性格によって、使う頻度が違います。たとえばこの曲の場合、第1楽章では、明確な完全終止は少なくなっています。テンポの速い、快活な曲なので、曲の各部分をはっきり分けずに先に進んでいくからです。それと比べると第2楽章では、曲の途中で完全終止を使って、はっきり区分けしている個所が多いです。

>音楽の雰囲気がはっきり変わる所は半終止が使われているのかと思っていました。

音楽の雰囲気がはっきり変わるかどうかは、終止の種類とはあまり関係がありません。耳で聞いただけではっきり雰囲気が変わったからといって、ここは何終止だと判断することはできません。

これから、曲全体の構成と終止を書きますが、NO.5で書いたことをもう一度確認しておきます。「モーツァルトの作曲様式の特徴の一つに、一つのフレーズの最後の小節が、同時に次のフレーズの最初の小節になる、ということがあります。半終止と判断するか、完全終止と判断するかは、どこで区切るかによって違います」と書きました。第1楽章の途中で、完全終止のように聞こえる場所は、ほとんどすべてこういうケースです。単純で基本的なフレーズの構成は、偶数の小節のグループに分けられます。例えば、4小節+4小節で計8小節グループを作る場合です。ところが、モーツァルトがよく使う手法は、4小節のフレーズの最後になるはずの小節を、次のフレーズの最初の小節として使うことです。偶数で割り切らないことで、曲がさっと前に進んでいく効果があります。結果的に、フレーズの分け方は、4小節+3小節になります。こういう個所が第1楽章にいくつかあります。そして、このような分け方に従って単純に分析すると、3小節のフレーズは半終止になるのですが、その次のフレーズの最初の小節に入ったところで、完全終止として聞こえます。ここをどう分析するかが問題なのですが、後続のフレーズの始まりで、雰囲気がはっきり変わるかどうかで違うので、学校のレポートの範囲を超えると思います。一応書いてはおきますが、もし理解が難しければ、もう少しやさしいテーマにすることも考えてください。また、ウィキペディアにも書いてあるように、完全終止の変形として、不完全終止という形があります。和音の進行としては、完全終止と同じなのですが、メロディーが「ド」の音で終わらないと、完全に終わった感じがしないので、そのような名称がついています。この形も第1楽章に出てきます。以下の表では、

小節番号の範囲(小節数)終止形

という書き方をします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提示部

第1主題部分

1~4(4)半終止
5~10(6)不完全終止
11~14(4)不完全終止
15~17(3)半終止(次の第18小節へのつながりで考えると完全終止の効果)
18~21(4)半終止
22~27(6)不完全終止(次の部分へのつながりで考えると半終止)

第2主題部分

28~31(4)半終止
32~34(3)半終止(次の第35小節へのつながりで考えると完全終止の効果)
35~38(4)半終止
39~42(4)半終止
43~46(4)半終止
47~50(4)半終止
51~53(3)偽終止
54~55(2)完全終止

展開部

56~59(4)半終止
60~63(4)半終止
64~69(6)偽終止
70~75(6)半終止

再現部

第1主題部分

76~79(4)半終止
80~85(6)不完全終止
86~89(4)不完全終止
90~92(3)半終止(次の第93小節へのつながりで考えると完全終止の効果)
93~96(4)半終止
97~100(4)完全終止(次の部分へのつながりで考えると半終止)

第2主題部分

101~104(4)半終止
105~107(3)半終止(次の第108小節へのつながりで考えると完全終止の効果)
108~111(4)半終止
112~115(4)半終止
116~119(4)半終止
120~123(4)半終止
124~126(3)偽終止
127~131(5)半終止
132~137(6)完全終止
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
どうですか? 難しいでしょう? 実は、私自身、どう分析しようか迷ったところもあります。これまでした説明をよく読んで、テーマをどうするか再検討してください。あえて難しいテーマに挑戦するなら、それもよいと思いますけれど、私からこれ以上お教えすると、あなたのレポートではなくなってしまいます。自分で消化できる範囲でまとめるようにしましょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
完全終止は第一楽章の最後以外にも何か所かあるのですね。
4小節+3小節になっていることは全く気いていませんでした。
何回もご回答を書いて頂き本当にありがとうございました。
レポート頑張って終わらせようと思います。

お礼日時:2014/10/12 06:38

No,1,3,4です。



一つお断りしておきますが、私は、あなたが学校のレポートでモーツァルトを取り上げるということをすでに決めていらっしゃるので、モーツァルトのこの曲に限定してお話ししています。それ以前や、それ以後の話は混乱しますので、していません。

不協和音という用語は、誤解を招きやすく、通俗的に流布している「耳障りな和音」という意味と、あくまでも音楽理論上の定義があります。あなたの場合は、学校で習った範囲で書くのですから、古典の音楽に関して用いられる、正規の意味での「不協和音」だけが問題になります。その定義は、No.3で書きました。その点を確認しておきます。音楽の専門の研究では、音楽の時代様式によって、「不協和」の意味を変えて考える場合がありますが、これは本当に専門的な研究分野です。

また、不協和音→協和音という進行は、音楽のごくごく基本的な構造で、モーツァルトにおいて、何か特殊な用い方をされているわけではありません。頻度で言えば、その前の時代のバロック音楽でも多用されており、バッハの音楽では、モーツァルトより不協和音→協和音の構造がもっと複雑、かつ多用されています。モーツァルト以降のロマン派の音楽でも、現代音楽へ移行する後期ロマン派は別として、不協和音→協和音が基本にあることには変わりありません。いいかえれば、うんと古い音楽や、近代以降の音楽を別とすれば、音楽は常に不協和音→協和音の繰り返しです。この点を誤解しないでください。

アイネ・クライネ・ナハトムジークにおける不協和音→協和音の様式も、この曲だけに特有のものではありません。モーツァルトのほかの曲や、ハイドンの曲なども同じ様式です。もし、モーツァルトに関して、不協和音→協和音という観点から何か書けるとすれば、バッハにおける不協和音→協和音ほど複雑ではなく、もっと平易で、明快な和音とパターンの繰り返しで、すっきりとした、よどみない、明るい世界を作っている、というようなことでしょう。それがモーツァルトやハイドンなどのウィーン古典派の特徴で、この曲もそういう様式で書かれたものの一つ、ということです。

今度は、完全終止と半終止という用語が出ていますが、学校で習ったのですか? 完全終止は、曲の最後以外にも、何か所かあります。ただし、モーツァルトの作曲様式の特徴の一つに、一つのフレーズの最後の小節が、同時に次のフレーズの最初の小節になる、ということがあります。半終止と判断するか、完全終止と判断するかは、どこで区切るかによって違い、これも結構専門的な話になるのですよ。もちろん、完全終止のようになっているところは、音楽の雰囲気がはっきり変わる場所です。もしどうしてもそういう観点から論じたいということであれば、場所はお教えします。
なお、今まで書かないでおきましたが、私はクラシックの作曲家、ピアニストです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
はい、完全終止と半終止という用語も学校で習いました。
完全終止は曲の最後以外にも使われることが出来るのですね、勘違いしていました。
音楽の雰囲気がはっきり変わる所は半終止が使われているのかと思っていました。
もしよろしければ、完全終止と半終止がどこで使われているか教えて頂けますか。
何回も丁寧な解説を書いて頂きありがとうございます。
大変感謝しております。

お礼日時:2014/10/09 09:41

まず、前提として、現代の音楽(だいたい19世紀のロマン派音楽以降)では、協和音/不協和音というのは、単に、和音を分類するやり方の一つ、というぐらいの意味しかありません。

現代の音楽では、不協和音には、「不快な和音」とか「綺麗に聞こえない和音」とかいう意味合いは全くないです。単に、そういう和音の分類の仕方がある、というだけ。

歴史的に言えば、ルネサンス以前は、不協和音はそれこそ「不快な和音」として(特別な場合を除いて)避けられていたのが、ルネサンスを経てバッハなどのバロック音楽の時代になると、
不協和音→協和音への解決
という進行をすると協和音の響き(心地よさ)がより強調されるということがわかって、曲中のここぞというところで不協和音→協和音への解決という進行を使うようになります。
おそらく、当時の人にとっては、不協和音→協和音への解決、というのはものすごく斬新で刺激的に聞こえたはずです。

で、バロック時代の次が、モーツァルトに代表される18世紀後半の古典派音楽ですが、古典派音楽というのは、不協和音→協和音への解決という動きが、歴史上最も多用された時代でして、不協和音→協和音への解決という刺激的な響きを、曲中のどこかピンポイントで使うだけではもったいない、ということで、曲全体が、不協和音→協和音→不協和音→協和音→…、という繰り返しみたいになります。
ただし、不協和音の次は必ず協和音に解決する、というルールは(基本的には)守られています。

なんですが、人間、そのうち、不協和音→協和音への解決の繰り返しに飽きてきます。で、古典派音楽の次のロマン派(19世紀)では、不協和音→協和音への解決、という枠に当てはまらない、不協和音→別の不協和音、みたいな進行がたくさん生み出されます。
さらに、バロック・古典派時代の不協和音は、不協和音とは言ってもそれなりのルールにのっている和音(機能和性)以外は使われなかったのですが、ロマン派時代には、より刺激的な和音ということで、それこそ従来の和性理論では解釈不可能なめちゃくちゃな和音も使われるようになります。
というわけで、ロマン派音楽以降では、協和音/不協和音という分類自体が、たいした意味を持たないものになってしまいます。

ちなみに、アイネクライネナハトムジークは、古典派音楽の典型みたいな感じで、いたるところというか曲全体が、不協和音→協和音という繰り返しでできています。

この回答への補足

rabbit_catさんのご回答の補足欄で追加の質問をさせて頂きます。

フル・ケーデンス又は、完全正格終止はアイネクライネナハトムジークの1楽章が最後に終わった時の一回しか使われていないと思うのですが、そうですか。
ハーフ・ケーデンス又は、半終止はこの第一章を聞いていて沢山ある気がするのですがどうでしょうか。
分かる方いましたら、教えて下さい。
よろしくお願いします。

補足日時:2014/10/08 11:55
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
アイネクライネナハトムジークにとって不協和音→協和音はとても重要なのですね、知りませんでした。
不協和音→協和音への解決がアイネクライネナハトムジークの響きを作り上げているのですね。
勉強になります。
ありがとうございました。

お礼日時:2014/10/08 01:51

コメント拝見しました。



音程の数え方を習っていないのであれば、不協和音の見分けはつかないということですから、生徒のレポートで、「不協和音」という用語を理解しているかどうか見る、という意図は、先生にはないと思います。不協和音にもいろいろ種類があり、音のぶつかりが激しいものもあれば、穏やかなものもあります。モーツァルトの時代の音楽に出てくる不協和音は、それほど複雑なものではないので、作曲の専門的な勉強をしていない限り、耳で聞いただけでは簡単には聞き分けられないはずです。このテーマはちょっと難しいでしょう。

「第1,2,3主題の比較」と書いてありましたけれど、主題は二つです。第3主題はありません。ソナタ形式の曲なので、


提示部
 第1主題
 第2主題

展開部

再現部
 第1主題
 第2主題

という構成です。
順次進行というのは、はっきりした意味があり、ピアノの鍵盤の隣のキー、という理解では少し足りません。ピアノの鍵盤には、白鍵と黒鍵があり、1オクターブの中に、全部で12の音があります。この12の音の列で、隣同士の音の間隔が「半音」です。「半音」+「半音」、つまり、一つ音をとばした場合の間隔が「全音」です。音程を数であらわすときは、「半音」は「短2度」、「全音」は「長2度」と呼びます。例を少しあげると、

半音(短2度)
ド→ド#
ド#→レ
ミ→ファ
ソ#→ラ
シ→ド

全音(長2度)
ド→レ(間にド#の音がある)
レ→ミ(間にレ#の音がある)
ド#→レ#(間にレの音がある)
レ♭→ミ♭(間にレの音がある)

「順次進行」に該当するのは、この「半音」と「全音」だけで、それ以上幅の広い音程はすべて「跳躍」になります。
音程について、本当に分かりやすく説明してあるサイトは見当たらないのですが、一つだけお教えしておきます。URLに「楽典」という漢字が入ってしまっているので、これを直接クリックしてもリンクしません。コピーしてアドレスに張り付けなければいけませんが、やり方はわかりますか。わからなかったら、近くにいる人に教わってください。

http://楽典.com/gakuten/ontei_1235.html

音程の五線譜での説明も出しておきます。

http://www5d.biglobe.ne.jp/~sak/wasei_dokuhon/10 …

http://www1.odn.ne.jp/morejam/newtext-site/image …

とりあえずここまでにしておきますから、少し考えてみてください。
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この回答へのお礼

ご説明ありがとうございます。
なるほど、不協和音といっても耳で聞き取れるものもあれば、聞き取りずらいものもあるのですね。
分かりやすいご解説を何回もありがとうございました。
レポート頑張ってみます。

お礼日時:2014/10/07 22:33

コメント拝見しました。



なるほど、ずいぶん専門的な用語が挙がっているのですね。音大の付属高校かと思ったほどです。レポートは、どのくらいの長さで、期限はいつなのですか。目標、テーマを最初にはっきりさせておかないと、まとめられなくなります。

協和音、不協和音について、どのようなことを学びましたか? 一般的には、先に書いたように、不協和音程を含む和音を不協和音と呼びます。音程の数え方はわかりますか? 不協和音程は、短2度、長2度、増4度、減5度、短7度、長7度などがあり、これらの音程を含む和音は不協和音と呼びます。アイネ・クライネ・ナハトムジークの第1楽章の最初の方だけ説明すると、不協和音の場所は次の通りです。

第6小節 全部
第8小節 全部
第9小節 第2拍目、第4拍目
第10小節 第2拍目
第12小節 前半
第13小節 第3拍
第16小節 前半
第17小節 後半
第22小節 後半
第23小節 後半
第25小節 全部

こんな具合ですから、協和音と不協和音を分析するのは大変で、しかも、その分析の結果、何を結論として言いたいのか、その目的がはっきりしていないといけません。少し難しくはないでしょうか。それとも、何か考えていることがありますか?

順次進行についても同じなのですが、順次進行に目をつけて、最終的に何を論じたいのかということです。

この曲は、大きく分けて3つの部分からなっています。

提示部 第1~55小節
展開部 第56~75小節
再現部 第76小節~137小節

第1主題の冒頭の4小節は、順次進行を全く含まない、また、旋律と伴奏ではなく、全部の楽器が一つのメロディーを演奏する(ユニゾン)形です。この形が、3つの部分全ての冒頭で出てきて、各部分の始まりを特徴づけています。第2主題は、第1主題とは対照的な性格ですが、その始まりの部分(第28~34小節)も、最初に順次進行で下降した後は、第1主題のように跳躍が続いていますね。そのほかの部分は、比較的順次進行が中心的と言えなくもありません。これをさらに細かく分析して論じることができれば、レポートに仕上げられますが、どうでしょうか。できそうですか?

ほかのヒントを少し差し上げます。

第1主題の部分(第1~27小節)と第2主題(第28~55小節)を比較すると、低音部(チェロとコントラバス)の音の動きは、第1主題の部分ではあまり大きくなく、第2主題の部分では動きがあります。曲全体の構成を見て、そういう性格の対照を指摘するのも手です。強弱の対照もはっきりしていて、フォルテの部分とピアノの部分が交代に出てきます。躍動的なリズムのところと、静かなリズムのところとの対照もあります。そういう見方で研究するのもよいでしょう。

表現形式やジャンルに関するキーワードは、「古典派の音楽」と「セレナード」です。「古典派」については、資料がいくらでもあると思いますので、ここには書きません。「セレナード」と「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」というタイトルについては、誤解している人が多いようなので、少しお教えしておきます。

この曲は、モーツァルトの数ある「セレナード」のなかの1曲です。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」という題名は、作曲時にはつけられておらず、印刷出版された時もそのような題名はつけられていませんでした。あとでモーツァルト自身が自分の作品目録を作った時に、この曲だけ、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」という副題が付け加えられたのです。理由はわかっていません。「アイネ」は英語のaに当たる不定冠詞です。「クライネ」は「小さい」の意、「ナハト」は「夜」、「ムジーク」は「音楽」です。「ナハトムジーク」は、イタリア語の「セレナード」のドイツ語訳です。それで、以前は「小夜曲」(「さよきょく」と読む人が意外に多いのですが、原題の意味からいうと「しょうやきょく」が正しいです)と日本では呼ばれていたのですが、あまり適切ではないため、今は「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」が一般的です。
「セレナード」は、夕べに恋人の窓の下で歌う歌、という説明がよく見られますが、もとは、夜、戸外で演奏される娯楽的な音楽、という意味でした。しかし、モーツァルトの時代ではそのような意味はあまり重要ではなくなり、「交響曲」や「ソナタ」のように、音楽の形式、ジャンルを指すようになりました。性格的には快活で、形は、交響曲と喜遊曲(ディヴェルティメント)を混ぜたようなものになっています。5つ以上の楽章からなる組曲と定義されています。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は4楽章しかありませんが、実は最初は5楽章あったのに、第2楽章が紛失しました。ですから、本来は「5楽章以上」という条件を満たしているので、なぜ「クライネ(小さな)」とモーツァルトが書き添えたのか、議論があります。ただ、ほかのセレナードと比較すると、曲の長さも、楽器編成も小さいので、そのくらいの意味でつけた副題でしょう。そういうわけで、「セレナード」というジャンルの音楽について調べて書くというのも、一つの視点です。

ほかに質問があったらお受けします。
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この回答へのお礼

分かりやすいご解説ありがとうございます。

このレポートの締切は約2週間後です。

テーマは特に決めていませんでしたが、一つ曲を選んで、授業で習った単語を使って1つの曲のメロディー、リズム、ハーモニー、テクスチュア、音色、強弱、表現形式、ジャンルのことを説明することが課題なのでアイネ・クライネ・ナハトムジーク第一章を聞いて全ての項目を説明をしようと思っています。


授業で習っていないので音程の数え方は分かりません。挙げて頂いた不協和音の例を聞いたのですが、難しいですね。不協和音は聞いて分かるものなのでしょうか。それとも音程を数えないと分からないものなのでしょうか。

なるほど,第1,2,3主題の比較をするというのはとても良いですね。

順次進行というのは、音の高さに違いがあまりなく、ピアノを弾くと隣のキーを弾くというイメージを持ってよいのでしょうか。

もしよろしければ、またご回答をよろしくお願いします。

お礼日時:2014/10/07 03:33

若いころ大学などのアマオケで管楽器を担当していました。


弦楽器の仲間が第一楽章を演奏していたことを覚えています。
シニアになり市民オペラ団体に所属し、合唱団として舞台に
立ちました。この間、何人かの指揮者、副指揮者の方と稽古に
励みました。

回答ではなく、逆質問です(NO1の方に似る)。
だから読みとばしてOKです。

音楽のことに全く詳しくない、としつつ「順次進行、跳躍
進行」と楽典の用語をお使いです。
私はこの用語、急に調べたものです(作曲分野には疎いですが)。
詳しくないという割には随分専門的なレポートを書こうとして
います。
第一楽章のレポートとして、このようなテーマではなく、楽曲
解説と自分の印象、というようなテーマの方がベターだと思い
ますがいかがでしょうか。
先生に再提案されたらいかがでしょうか。

この回答への補足

コメントありがとうございます。
私もそうしたいのですが、たぶん先生は生徒には専門的な用語を使ってレポートを書かせて、生徒がその用語を理解しているのかを確認をしたいのだと思います。
ですが、楽曲の解説と自分の印象を私のレポートの最後に書こうと思います。

補足日時:2014/10/06 21:01
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こんにちは。



御質問を拝見して、ちょっと困っています。この二つのテーマは、あなた自身が考えたものなのですか? それとも、学校から、こういうテーマでレポートを書けという宿題が出ているのですか? もし先生が考えたテーマだとすると、少し不適切なようです。もしあなた自身のアイデアなら、もう少し別の角度からの研究テーマにした方がよいと思います。

まず、「和音」というのは、すべての楽器が一緒に演奏している響き全体のことをいいます。そして、不協和音というのは、「不協和音程」を含む和音という意味です。ですから、「チェロとバスが不協和音を奏でる」というあなたの表現は、この場合誤りです。音楽は、常に不協和音が協和音に解決することで進んでいきますので、不協和音は頻繁に出てきます。アイネ・クライネ・ナハトムジークの第1楽章でも、1拍ごとに協和音と不協和音が交代している箇所がありますので、動画の始めから1分ぐらいの間に、ざっと数えても10以上の不協和音があります。ですから、ただ「不協和音を使用している箇所」というテーマでレポートを書くのは無理だと思います。もしやるとすると、楽譜を使用して、不協和音すべてに印をつけるとか、そのようなことになり、かなり専門的な研究になってしまいます。

それから、冒頭のテーマは跳躍ですが、メロディーというのは、これもまた順次進行と跳躍を常に織り交ぜて書くものなので、曲全体が順次進行ということはできません。もちろん、旋律らしい旋律、流麗な旋律を書くためには、順次進行をうまく使わなければならないのですが、順次進行だけでは、平凡で退屈なものになってしまいます。この曲も、順次進行の多い個所でも、ところどころに小さな跳躍が入っています。ですから、「順次進行」に着目して、どのようなレポートを書きたいのか、そこのところがよくわかりません。

そういうことで、この御質問に直接回答することでレポートのお手伝いをすることは無理なので、コメント欄で事情をもう少し説明してください。

この回答への補足

早速のコメントありがとうございます。

一つ曲を選んで、授業で習った単語を使ってその曲のメロディー、リズム、ハーモニー、テクスチュア、音色、強弱、表現形式、ジャンルのことを説明しなさいというのが課題です。

授業で協和音と不協和音のことを習ったのでこの単語を使ってこの曲を説明しようと思っていました。
動画の始めに不協和音がいくつものあることは全く知りませんでした。もう一度動画を聞いてみたのですが、49秒や50秒あたりの音を不協和音というのでしょうか。一応手元には楽譜があるのでもしよろしければ具体的にどのような音が不協和音か教えて頂けますか。

順次進行と跳躍がどこにあるのか説明して、この2つの組み合わせがどのようにこの曲に影響を与えているのかを説明しようかと思っていました。それか、「順次進行」に着目するというのはとても良い案だと思います。

コメントを書いて頂きありがとうございます。
よろしくお願いします。

補足日時:2014/10/06 13:36
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