No.9ベストアンサー
- 回答日時:
No.3、4、6です。
すっかり忘れていたのですが思い出しました。私は「太陽の季節」を読んでいます。
読んだという事すら忘れていました。
父の書棚にあったのを確かに読んだのをふと思い出しました。
前に書いたのは昔読んで一応記憶に残っている印象だったようです。
評価の高い人も含めてここに書いている人達は「あとで読んだ人」グループ、2次情報・資料でしか影響を語れない年代と思います。
私が読んだ頃にはすでに現実の方が先に行きつつある時でしたし、慎太郎もすでに政治家に転進したころだったでしょう。そういうこともあってかすでに少なくとも自分に影響を与えるような小説ではなかったようです。
小説から10年ぐらい後の私の子供時代に身の回りで自分を「太陽族」と意識した人が居たかどうかというと居ませんでした。すでに「政治家慎太郎」(68年参院選当選、71年の都知事選に立候補して落選)の影響の方が大きかったですね。
慎太郎の小説家としての活動がだいたい12、3年ぐらい政治家としてが41年です。
小説家としての慎太郎は小説に影響を与えたかもしれませんが現実世界に影響を与えたのは政治家慎太郎の方がはるかに大きいと思います
No.8
- 回答日時:
文学にくわしいわけではありませんが、作品の社会におよぼす影響を考えるとき、
すぐさま念頭に浮かぶのは、近松門左衛門の心中ものです。
「曽根崎心中」や「心中天網島」の舞台から、じっさいの心中事件が多発、幕府が
<心中>という言葉の使用を禁じた例からもわかるように、
文学作品の一定の影響は否定できないでしょう。
「太陽の季節」の社会にあたえた影響についても、早い話、
近松並みのインパクトがあれば、一定の影響があったものと解するのが妥当。
そして、そのインパクトですが、
「太陽族映画」の取り締まりが議論された当時の動きひとつからも、
かなりのインパクトを社会に与えた、衝撃度の高い作品だったと見てとれます。
湘南地方の一部の青年の行状が、「太陽の季節」により、
全国的な風俗現象としての広がりをみせた。
社会を揺るがすほどのインパクトを有していた。
当時といまの大きな違いは、文学に寄せる一般人の眼差しの熱さです。
文学というものに畏敬の目が注がれていた時代。
作家は一流の文化人として一目も二目も置かれていた時代。
そうした時代背景への考察を抜きにして、
「太陽の季節」の社会への影響は語れないのではありませんか。
No.7
- 回答日時:
No.2です。
私も決して「太陽の季節」を酷評しておりませんのでよくお読みください。
なお、作品は読んでいます。
私も、風俗を描いた作品が出ることはあっても、作品が世の中に影響を与えることはあまりないのじゃないかと思います。
特に最近は、小説を読む人が少なくなっています。
あえて影響を与えた、といえば「ケータイ小説」の普及なのでしょうが、これも世相、というか願望を小説にしているにすぎません。
今年は「蟹工船」という昔の小説がヒットした、といわれますが(これが本当かどうか、私はちょっと懐疑的です)、これも、たまたま小説の内容と現在の不況がリンクしただけのことと考えています。
No.6
- 回答日時:
くだらないというのはこの場合必ずしも否定ではありませんのでよろしくお願いします。
村上龍や田中康夫の作品と同じくこの文学は「社会に影響を与えた」というよりは「その時代の社会、人々のあこがれるものや欲望、時代の雰囲気をうまく描き出したと言えるのでしょう。
芸術が社会に影響など本当に与える事などできるのか、むしろ影響されて出てくるのが小説ではないでしょうかと質問者様には逆に問いを投げておきます。*
太陽の季節を80年代風に翻案して見せた田中康夫も文学から転じて政治に行った事はその現れ(芸術では現実を変えることはできないという不満の表現)ではないでしょうか。
これに対して石原慎太郎の政界への“転進”については分析してみるべきテーマなのかもしれません。
*「太陽族」などというのは小説や映画のヒット後に大宅壮一がその時代の当世風の若者風俗を揶揄するために使用して俗流マスコミの中で流行した用語に過ぎないのではないでしょうか。「なんクリ族」も同様です。
「芸術が社会に影響など本当に与える事などできるのか、むしろ影響されて出てくるのが小説ではないでしょうか」、もう一度考え直すと、そのとおりです、どんな芸術でも、現実主義でも、抽象主義でも、具体的の社会背景から離れることはできないでしょう。これではっきりわかりました。
影響されて出てくるのが小説であり、小説は逆に、また社会の発展、特定の現象を促す力があるでしょうね。
yamada365さん、誠にありがとうございます。
No.5
- 回答日時:
酷評されてますが、同意しかねますね。
歴代の芥川賞作品に目をとおして、傑出した才能を感じさせるのが、
この「太陽の季節」と村上龍の「限りなく透明に近いブルー」ですから。
いずれも斬新なそれまでとは隔絶した才能があってはじめて誕生する作品。
当時の社会に大きな影響をあたえた「太陽の季節」は、
社会秩序に無頓着な暴走する若者たち「太陽族」を生みだし、
かれらは石原慎太郎の髪型まで真似た「慎太郎刈り」にしていました。
No.3
- 回答日時:
有名な割には読んだ人が少ない小説ではないでしょうか。
私もちゃんと読んでいません。お金持ちの子弟のライフスタイルや風俗を描写したので有名です。
障子を勃起した性器で破るシーンが話題になりました。(と言うかそれ以外で話題になったことがあるのでしょうか?)今読んで見ましたが…すごくくだらないです…。でもたぶんこの本の中でいちばんの場面ではないかな?
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3578/2 …
おおかたの人にはアメリカ製ホームドラマとおなじように、買える物が豊富にあって女も抱けてロマンチックな話、として受け取られていたのではないでしょうか。
もうひとつは映画スターになった弟の裕次郎のイメージに助けられる所は実に大きかったと思います。裕次郎は「太陽族」というイメージの全てを背負ったようなものと思います。
http://showa.mainichi.jp/news/1956/05/post-8341. …
http://item.rakuten.co.jp/mammoth-video/10004969/
http://item.rakuten.co.jp/mammoth-video/10007088/
これに影響受けた文学? さあ
同じようなテーマでは田中康夫の「何となくクリスタル」がそうかもしれませんね、田中さんはやはり政治家になったし。もっともこれは太陽の季節への逆説という風にも読めます。
村上龍の「限りなく透明に近いブルー」はちょっとちがうでしょうか。
ジャンルとしては「青春をテーマにした小説」になるんですかね。
No.2
- 回答日時:
石原慎太郎・現東京都知事の小説ですね。
当時、若者の風俗を斬新に表現した、若者による小説がなく、この小説の登場は、文学界にとってとても衝撃だったようです。
しかし、それは1960年代、昭和30年代の話です。
現在、この小説および映画を知っている人も少なくなっていると思われ、またそれほど影響力があるとは思いません。
あえていうなら「都知事が以前書いた小説」という程度でしょうか?
貴方の先生の意図が私にも図りかねます。
ご親切な回答ありがとうございます。*~*
そうですね、昭和30年代の話は今と半世紀離れていますね、
知っている人も少なくなったはずですね。
で、今頃日本の社会に影響を及ぼす文学作品がありませんか、知りたいんですが、これも教えてくださいませんか。
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