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男たちの大和で機銃を一斉射撃しているようなシーンが
ありますが長谷川藤一氏「日本の航空母艦」や脇田氏等の
著作を読む限り一斉射撃はできたのでしょうか。
銃尾切断機というものがあるようですが、これはどのよう
な働きがあったのでしょう。

A 回答 (3件)

 詳しい補足ありがとうございました。

今になってやっとご質問の真意が分かりました。勘違いしてもうしわけありません。

 私はあの映画は観てはいませんが、大量にテレビに流された予告編を観ていてちょっと違和感に襲われたことがありました。それは大和の3連装25ミリ機銃が3銃身とも一斉に発射されているシーンです。tanukiwienさんはそのシーンが事実としてあったのかどうかということをご質問されたのですね。

 と、ここまで書いてはたと困りました。もう答えは補足説明の中に書いてあるんですからね(^_^;) たしかに3連装機銃は順次発射されるような機構になっていたようです。

 3銃身とも一斉に機銃弾を発射したほうがいかにも弾幕が張れそうな気がしますが、そうするとちょっと困ったことがいくつか起こります。第一に、同時発射した場合3銃身それぞれから弾が発射される直前に銃身から吐き出される高圧の発射ガスの干渉です。これは戦艦や巡洋艦などの連装砲以上の大口径主砲が、最低コンマ数秒の間隔を設けて発射されることと原理はまったく同じだと考えていいかと思います。発射直後は大した誤差ではないにしても、射程が長距離になればなるほどその誤差は致命的なものになりますからね。

 第2に弾幕の問題です。第1の問題がないことにしても、3銃身を同時に発射すれば、当たり前のことですが弾が尽きるのも同時になります。25ミリ機銃の弾薬はボックス型で、15発装填時で16.37キログラムあります。これだけの重量物をいくらがんばって速やかに交換しようとしても、どうしても一定の時間が掛かることは避けられません。つまりその間敵の攻撃機にしてみれば、魚雷や爆弾の投下位置につく時間が稼げることになるかも知れません。
 それにくらべて米海軍の40ミリボフォース機銃は、クリップに挟まった裸の機銃弾を、これもスケルトンの弾架に次々と落とし入れるだけという合理的なシステムで、圧倒的な弾幕を張り続けましたよね。

 閑話休題。たとえ弾数は少なくとも、真っ赤な曳光弾を敵機の目の前に撃ち込んで、その攻撃意図を挫けさせようとすることが何より先決ですから、3銃身のいずれか一本は、常に機銃弾を発射させることが絶対に必要になるというわけです。

 さて、「銃尾切断機」ですが、これは「切断」ではなく「接断」ということで納得がいきました。これも答えが補足の中にありますので、私の駄答は必要ないかと考えます。

 いまさら以上のような回答にもならない回答を書いて恥ずかしいのですが、多少なりともお役に立てれば幸いです。

 
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この回答へのお礼

KITAIKKIさん、深甚なるご回答ありがとうございます。

質問の説明不足と変換ミス申し訳ありません。
今日、「男たちの大和のDVD」を買ってきて確認しました。
右、中央、左(映像では左、中央、右)の順で一発ずつ撃って
います。もちろんこれだと3門とも同時に弾切れがおき、弾の
補充に時間がかかるようなシーンがあります。
この映画は全体的に焦点がぼけている印象がありますが、特段に
露天機銃に意味を持たせているのがわかりません。
しかもポイントであるはずの機銃の考証が全く駄目なら、問題が
あります。それ以外にも疑問がありますがここでは問いません。
佐藤純彌監督と言えば「北京原人」というお粗末な映画が忘れら
れませんが、脚本をもっと練り、考証をしっかりとした方がよい
かと思いました。

お礼日時:2009/01/31 22:00

 ご質問の一斉射撃が出来る機銃というのは、日本海軍での標準機銃であった25ミリ機銃を指します。

これは重巡洋艦、空母、それと戦艦などの大型艦に主に装備されたもので、おおむね3基から4基の3連装銃座をワンセットとして、艦の高所に設置された射撃指揮装置の照準に指揮されて同一目標を攻撃するものです。因みに射撃指揮装置の名称は「九五式射撃指揮装置」と呼んでいました。

 ただこの射撃指揮装置も米海軍のレーダー照準に比べればはるかに見劣りのするもので、そのシステム自体も残念ながらデジタルとアナログの違いほどもあって、それほどの戦果は残していません。

 さて銃尾切断機という単語ですが、初めて聞く言葉です。ご質問の流れからして対空兵器に関するものなのかと推察します。銃尾を切り落としてしまう機械ということなのでしょうが、これをやってしまうということはその時点で兵器の命は終わってしまっていますので、どう考えてもご質問の流れにはそぐわない不思議な言葉です。もしかして機関銃の機構に関連した言葉にある「銃尾閉鎖」のことなのかなとも考えましたが、独断では如何ともし難いので、よろしかったら補足をしていただければ助かります。

この回答への補足

toro321さん、KITAKKIさんありがとうございます。
資料を載せるのを忘れていました。申し訳ありません。

「歴史群像」太平洋戦史シリーズ 戦艦「大和・武蔵」
脇田 直紀 25ミリ3連装機銃の構造と爆風よけシールドの考察

銃尾接断器〈図3/D〉
 この装置については手元に資料がなく想像するしかないのですが、銃架背面上部という装備位置と遠隔管制するための機能的必要性から、発射する銃の切り替えを行なう装置と考えます。
 つまり、三連装であっても三門同時に発砲するのではなく、一門ずつ交互(二門、一門交互の説もあります)に発射するため、管制器側で引き金を引いている間は弾丸がなくなるごとに次の銃へと射撃を切り替えていく必要があります。
 機銃の場合、引き金を・引いている間は発火のガス圧とスプリングとによって尾栓が前進後退を繰り返し、弾丸の装填、空薬黄の排出を行ないます。
 そして、弾倉内の弾丸がなくなると尾栓は後退した状態で停止します。おそらく、この状態を接点などで感知させ、次の銃へと撃発動作(発火電磁石への通電)を切り替える働きをしているのだと思います。ちなみに、銃側射撃の場合には、射手が引き金となるペダル〈図2/K〉を踏み分けることで発射する銃の切り替えを行ないます。

軍艦メカニズム図鑑
日本の航空母艦 長谷川 藤一
8 砲熕兵装と射撃指揮装置

3連装機銃の射撃法は、まず右側の銃が射撃を開始し弾倉の15発を4秒で撃ち終わると、中央の機銃、続いて左側の機銃の順に射撃を続け、中央の機銃が射撃をしている問に右側の銃の弾倉を交換するものだった。つまり3挺の機銃を装備していても一斉射撃時の3分の1の弾量ということになる。

補足日時:2009/01/27 15:56
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電動で、同じ方向に向け、3~4座を統一指揮できるような機構はあったようです。

ただ、完成時の機構で、特攻時の増設された、露天の機銃座にはなかったと思われます。

銃尾切断機は浅学で知りません。

この回答への補足

toro321さん、ありがとうございます。
一斉射撃と書いたのは3同じ連装機銃で3機銃ともほぼ同時に射撃できた
かと言うことです。

余談ですが
記録や証言によると、大和の副砲(あるいは最上級巡洋艦当時)を撃った
だけでものすごい衝撃があったようですね。
私も107mm砲を撃ったことが何度もありますがそれでも、周りの空気を引
き裂くような感じと爆音は恐怖でした。
そのような中で露天にいて撃っていたとは驚きです。
主砲上の機銃座のシールドは畳らしいです。

補足日時:2009/01/28 08:02
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