14歳の自分に衝撃の事実を告げてください

花の慶次について質問です。

このマンガは、当時としては珍しい少年誌での風流な笑いも追加した時代劇アクションという未開のジャンルに挑戦しており、この作成体制に私はとても感銘を受けています。

但し、物語の途中から琉球編に入るに当たり、それまで根底にあった「風流」や「涼しい笑い」などが無くなり、物語がほぼ「北斗の拳」調になってしまいました。琉球編では慶次が「利沙殿ぉ~!! 」と叫んでいるシーンしか思い出せません。「ユリア~!! 」とどう違うのかと。

話しがそれましたが、こうした変調がどうして起こったのかを知りたいのですが、丁度この辺りで、「脚本:麻生未央」の文字が無くなっていたかと思うのです。

1.ここで推測するのですが、やはり、この脚本が無くなってしまった為に変調をきたしたのでしょうか。
  原作では琉球編ではありませんが、慶次の行き先を変更したにしてもやはり脚本がいれば、面白くなったんじゃないかと思うのです。

2.「花の慶次」ファンの方は、脚本の評価はどうとらえているか、ファン全体としてどう思っているのかご存知の方がいらっしゃいましたら、あるいは個人的にはこう思っている、と思うところがあれば教えてください。(必要だったのか、不要だったのか等)。

3.脚本の麻生未央さんは何故途中から抜けてしまったのでしょうか。

4.その他、原作にはないコミックオリジナルエピソードで面白かったもの(例:飲んでいた酒に毒を垂らそうとしたが全て慶次がかわした(恐らく脚本無しの時期)、「太陽が無ければ月は輝かん」「月も俺を笑うておるわ」(脚本有りの時期))、
  または、コミックには載らなかった原作の面白ストーリー(高慢な和尚に対し、囲碁勝負の賭けで「勝った方が負けた方に対し、鼻にデコピンをするのはどうです」とやんわりと持ちかけ、これに勝って和尚の鼻に思いっきりデコピンを喰らわしたエピソード等)など、個人的にはここが面白くてマンガ化して欲しかったという部分があれば、教えて下さい。

上記のいずれかに何か思う所があれば、感想、ご意見でも良いので回答頂ければ幸いです。

A 回答 (1件)

漫画も全巻リアルタイムで買っていたし、原作の一夢庵風流記も買って読みました。


まず原作とマンガの最大の違いは琉球編でしょう。
原作には琉球編はありません。
本当は中国編なんです。
しかし、当時NHKの大河ドラマ(篤姫とか今、直江兼続をやってる)で琉球の話をやっていたので、便乗して中国編を琉球編にしたんです。
そしてオリジナル路線になると、どうしても北斗の券ばりの格闘モノになっていまうのは原哲夫さんなら仕方がないかと・・・
たしかに原哲夫さんは筋肉を描かせたら世界一というくらいの画力を持っていると思いますが、ストーリーを考えるのは苦手のようで原作はいつも別の人が担当してることが多いです。
確かに序盤のが面白いと思います。
戦国時代が終わった時期のものとはいえ、まだ小規模な小競り合いとかあって武士の活躍の場があったし、秀吉との謁見シーンも当時の歴史は何度もTVで見るので時代背景が分かる分、楽しめたと思います。
しかし、前田慶次の人生自体、年をとってからは活躍できる戦争は無く、カブキものを気取る事もなくなり、家康が日本統一を果たしてからは完全に平和になってしまって慶次の居場所・活躍する場がなくなったのも事実です。
最後は出家して、盟友直江兼続と一緒に上杉家についてゆくという地味な最後です。
歴史の変動がなくなった時期に登場した人物だからこそ、今まで有名にならず注目されなかった人なので、信長や秀吉のように最後まで波乱に満ちたストーリーにならないのはしょうがないのかもしれません。
ともあれ前田慶次の知名度を上げた功績は大きいですし、今流行ってる直江兼続を知ったのも、この作品でした。

あと、週刊マンガ誌はとても厳しい世界です。
毎週人気アンケートの結果が変わり、大作家でも人気が落ちればすぐ切られる。
週刊ジャンプでは特にこの傾向が強いようで、北斗の拳のときも止めたい時に止めさせてもらえなかったと原哲夫さんもインタビューで答えています。
原作小説自体、後半は前半ほど面白くないので、週刊誌であれ以上のモノを要求するのは酷な気がします。

この回答への補足

遅れましたが、御礼申し上げます。

>原作小説自体、後半は前半ほど面白くないので、週刊誌であれ以上のモノを要求するのは酷な気がします。
そうですね。我々は廉価で珠玉の名作を手にしていたのかもしれません。
ああ、それにしても麻生未央さんが脚本から抜けたのが口惜しや・・・。

リアルタイムで読んでいた当時は「脚本なんているのかな」と思いつつ読んでいましたが、今となってはものすごく必要だと感じています。

補足日時:2009/03/01 13:00
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