プロが教えるわが家の防犯対策術!

今現在の業務で
銀鉛のカメラで撮る仕事と、デジタルで撮る仕事の比率を教えて下さい

あと、プロの方から見て、今後、銀鉛の運命はどうなるのでしょうか

A 回答 (3件)

撮影対象、媒体、印刷会社との兼ね合い、スキル、納期、ギャラ等により


納品形式は大きく変わってくると思いますが‥‥
これからお話することは、あくまでも私の職場でのことですので
これをもって結論とはしないようにお願いします。

私の職場では現在、仕事の大部分がデジタルです。7割はとうの昔、8割も
かなり昔、今ではおそらく9割近くの比率になっているでしょう。
銀塩を持ち出すのは解像度的にデジタルでカバーできないB4全面とか
A3変型全面写真の時くらいです。

私は職業として写真を撮っていますから、
デジタル画像に対する銀塩の優位性は誰よりも理解しているつもりです。
しかし、デジタルの優位性もまた銀塩を脅かすのに十分なのです。

たとえば納期の問題。
撮影後、すぐデザイナーにアタリデータが送れます。

たとえば仕上がりの問題。
商品をモデルに持たせた場合、デジタルでは商品とモデルとを
別々に加工、修正できます。

たとえばギャラの問題。
感材費が不要になります。不正確なポラを高額なバイク便で
運ぶ費用もなくなります。年間通算で膨大な金額になる
デュープ代金も必要ありません。

もうお気付きかと思いますが、これらのメリットは実はカメラマンには
ほとんど無関係なものです。つまり、プロカメラマン業界において、
デジタル化を推進しているものは広告代理店やプロダクション、
出版社やその他クライアントだと言っても過言ではないでしょう。

納期が早く、加工が容易で、経費が押さえられ、画質の点でも
「彼ら」からしてOKであれば、まず銀塩は使用しません。
確かに画質を比べたら銀塩の勝ちは勝ちなのですが、
最近ではその差も印刷に使用する上では僅差といえる程、縮まっています。
実は普段目にする印刷媒体の中でもデジタルで撮影されたものは
とても高い比率であります。受け手側はそれを知らないだけなのです。
それほど最近のデジタルは発達しています。

それから銀塩の将来なのですが、ポジティブな表現を使うと、
より趣味性の強いものになっていくでしょう。
デジタルに比べて先細りになっていきますから、ロットは少なくなります。
フィルム1本が1,000円する時代も来るかもしれません。
しかし、100年以上続いたシステムはそうは無くなりませんから、
より高級な趣味として認知されていくかもしれません。

ネガテイブな表現にしますと‥‥お先真っ暗、でしょう。
特に危機感を抱いているのはプロラボのはずです。
お客様であるカメラマンがデジタル化してしまえば
フィルムを買ってくれない、現像に出してもくれない、ダブルパンチです。
かつてデザイン業界にマックが導入されたとき、
全国のほとんどの写植屋さんが廃業に追い込まれました。本当の話です。
現時点ではプロラボは斜陽産業になりつつあると言ってもいいくらいで
大手数社を含め今後、5年以内に大規模な統廃合が起こるでしょう。

デジタルは私の仕事を進めるための道具でしかありませんが
デジタルを使えることが仕事の前提条件にはなりつつあります。
いまやマックを使えないデザイナーがほとんど生き残っていないように、
デジタルが使えないカメラマンは生き残るのが難しくなるでしょうね。
個人的には銀塩は大好きなので推したいところではありますが。

この回答への補足

>今ではおそらく9割近くの比率になっているでしょう。

もう、そこまで来ていますかぁー、ん、実は知合いにプロラボに勤めている者が居ていましたが、ボーナスが出なくなったので辞めました。やはり
銀塩部門が足を引張っていたみたいです、彼はデジタル部門だったので潰しが利いたみたいで、勉強して今は何とかSEの職に有り付けた様です、

そして私はかつてモリサワの手動写植機を扱っていた最後の世代だと思います
まさに、写植業界がデジタル化されていくのを、この目で見てきました
最初のうちはレーザープリンタが高額過ぎる、字が美しくない、書体が少ない等の理由で、早々普及はしないと思っていましたが、今の現状は上記の通りです、あの文字盤の逆字の配列を覚えたのは何だったのでしょうね・・・
マックも導入されましたが、やはりデザインから印刷迄を一貫して行なう所で無ければ生き残れなかった様でした、

時代が移り変わるのは仕方ないと思いますが、美しい文字、、写植職人の技が印刷物から消滅していった様に、銀塩が無くならない事を私は願います、
この書体では、どのくらい前の文字との間隔を詰められるとかが
非常に難しかったのを憶えています。
という訳で、今でもマックは嫌いです・・・

早い話がフイルムの供給次第だと言う事ですね、皆がもっとフイルムを消費すれば現状が維持出来るのでしょうね

貴重なお話有難うございます、

補足日時:2003/03/07 23:43
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父が、フリーではありませんがカメラマンなので聞いてみたところ、1の方とまったく同じです。


比率について聞いたところ即答で「ぜんぜん、銀鉛が多い」、とのことでした。
また、銀鉛の運命についてですが「なくならないだろう」とのことです。
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この回答へのお礼

有難うございます、
私個人では、銀塩が好きなのですが、デジタルの手軽さ、スピードには
銀塩は敵わないとも思っています、
報道の方などはテレビで見ていると
一眼レフの後ろに小さい液晶が見えたりしているので、ニコンのD1等を
使用されているのだと思いますがね、

ポジで撮ると更に難しく、一発勝負的な所も良いのですがぁ・・・

お礼日時:2003/03/07 00:26

元プロの板前です。

(あ、今も写真での収入100万円位ならありますよ)

>銀鉛のカメラで撮る仕事と、デジタルで撮る仕事の比率を教えて下さい

私の場合は、商品としては銀塩100%です。
デジタルは画質の問題、シャッターチャンスの問題で、わたし的には使い物になりません。
ただ、プレゼンテーションするときには編集が楽なので、そのために使うことがあります。
(銀鉛⇒銀塩です)

>あと、プロの方から見て、今後、銀鉛の運命はどうなるのでしょうか

半永久的に不滅です。
現在デジタルの最高の物でも、レンズ付きフィルムにすらかなわないのですよ。
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この回答へのお礼

副収入で100万ですか、尊敬します
ですよねぇー、やっぱり銀塩(失礼しました、お恥ずかしい)は不滅ですよね
なかなか色が思うように成りませんよね、
それにシヤッターを押してからのタイムラグも・・
押さえにもなりませんかね?やっぱり・・・

>レンズ付きフィルムにすらかなわないのですよ

とはどういった面で敵わないのでしょう?
色の再現性とかですか?

お礼日時:2003/03/07 00:07

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