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タイトルなのですが、例えばドの♯とレの♭は全く同じ音と考えて良いのでしょうか?

私は楽譜が全く読めないのですが、例えばト音記号の横にたくさんの♭が表示されている曲って多いですよね? これって一般的に 「短調の曲」 で、暗く荘厳なイメージになると聞いた事があります (正しいかどうか分かりませんが ・・・)。

この場合、「該当する音階を半音下げなさい」 という意味だとすると、逆に一つ下の音階を基本にして 「該当する音階を半音上げなさい」 という事にしても良いわけですよね?

となると、楽譜で♭がたくさんある曲は、結果的に♯がたくさんある曲と同じという結論になります。 従って短調 = 長調というおかしな事になります。

昔、音大の学生にこの質問をしたところ、「そんな質問はされた事がない」 として暫く考え込んでいましたが、答えとしては 「うまく説明できないが、ドの♯はレの♭と同じではない」 というものでした。 よく分からない説明ですよね。

どこか間違っていると思うのですが、ドの♯とレの♭は同じ音ですか? それとも違う音ですか?

A 回答 (9件)

はじめまして。

指導者です。
通常の鑑賞や演奏には、同じ音と考えてよろしいと思います。楽譜を見て音楽理論の解説を受ける場合にも、普通の#やbの表記であれば、そのようになると思います。

>例えばト音記号の横にたくさんの♭が表示されている曲って多いですよね? これって一般的に 「短調の曲」 …

ト音記号の横にある同一の調号で、それぞれ長調と短調ひとつずつになります。
たとえば何も記されていない場合が、ハ長調かイ短調、フラットが一つなら、へ長調か二短調です。シャ―プやフラットの数や種類には限りませんで、
そのどちらになるかは、たいていは聴いてわかるか、もしくは曲の中の構成音からの判断になります。

>この場合、「該当する音階を半音下げなさい」 という意味だとすると、逆に一つ下の音階を基本にして 「該当する音階を半音上げなさい」 という事にしても良いわけですよね?

「移調」と呼ばれるもので、もちろんだいじょうぶです。

>となると、楽譜で♭がたくさんある曲は、結果的に♯がたくさんある曲と同じという結論になります。 従って短調 = 長調というおかしな事になります。

先に書いたとおり、フラットがたくさんある曲のすべてが短調ではありませんので、短調=長調ということではないですね。
b、#の調、そのどちらに半音上げても下げても、長調は長調、短調は短調で、その点に変わりはありません。

音楽に携わらない人にとっては、ごく普通の疑問だと思います。お友だちのお答えの「ドの♯とレの♭は同じ音でない(ため)」という理由は、
上記のようなご質問に対してのお答えとは別に考えられた方がいいと思います。
あまり難しく考えることなく、音楽を楽しんでいただければ幸いです。
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この回答へのお礼

popo0354 様、宜しくお願いします。
プロの方からお答えを頂いて恐縮しています。
今までは、♭が多い曲は短調、♯が多い曲は長調というような誤解があったのですが、実は全然違っていたのですね。
小学校の音楽の成績がいつも5段階で2~3をウロウロしていたので、お恥ずかしい限りです。
今回の質問を通じて、今までの思い込みが大きな誤解だったという事が理解できました。
とても感謝しています。これからも音楽を楽しみたいと思います。

お礼日時:2009/06/09 09:54

>例えばドの♯とレの♭は全く同じ音と考えて良いのでしょうか?



本来は、わずかに違います。わずかに違う音律を「純正律」、「純正調」などと呼びます。
しかし、ギター、ピアノでは最小単位を「0.5」音と決めて、四捨五入みたいに平均化しているので、まったく同じ音です。
このように平均化された音階を、「平均律」と呼びます。とても便利です。
しかし、本当に美しいハーモニーを出したいのであれば、音の物理的な理論に合致する「純正律」に基づかなければなりません。この場合は、「ド#」と「レ♭」はわずかに違います。
バイオリンなどフレットの無い楽器、人の声、管楽器ではほんのわずかな違いでも耳さえ良ければ出すことができます。
バイオリン族や管楽器は「作音楽器」と呼ばれ、自分の耳を頼りに、瞬時に音の高さを決めなければなりません。そのため下手な人・初心者は音程が定まらず、聞くに堪えない音楽になります。逆に上手な人が演奏すると、#・♭の微妙な違いをキチンと出すので、とてもキレイなハーモニーがでます。
フルートやリコーダー、クラリネットなどでも、息の圧や唇の締め具合、息を入れる方向によって、常に音程の微妙な違いを出しています。決められた穴を単にふさぐだけではキレイなハーモニーは出ません。

ということで、「ド#」と「レ♭」について、ピアノ奏者は、「それは同じ音だよ。」と言うでしょうし、管楽器奏者なら、「微妙に違うよ。」というと思います。どちらも間違いではありません。2種類の音律があるのです。

>ト音記号の横にたくさんの♭が表示されている曲って多いですよね? これって一般的に 「短調の曲」 で、暗く荘厳なイメージになると聞いた事があります (正しいかどうか分かりませんが ・・・)。

これはまったくの勘違いです。#や♭の数と曲のイメージとはほとんど関連がありません。

>この場合、「該当する音階を半音下げなさい」 という意味だとすると、逆に一つ下の音階を基本にして 「該当する音階を半音上げなさい」 という事にしても良いわけですよね?

「平均律」に基けば同じですが、楽譜の書き方を示した「楽典」という本があり、世界中の音楽家はそれに基いて#なり♭なりを増減しています。

>となると、楽譜で♭がたくさんある曲は、結果的に♯がたくさんある曲と同じという結論になります。
 
一応正解ですが、実際に譜面を書くときは「楽典」に従います。

>従って短調 = 長調というおかしな事になります。

これは、勘違いです。「♭が多ければ短調」ではありません。#1ヶの場合でも♭4ヶの場合でも、常に「長調」と「短調」の2種類の音階を公平に内包していて、作曲家は表現したいイメージに従って、短調にしたり長調にしたりというように使い分けています。

>昔、音大の学生にこの質問をしたところ、「そんな質問はされた事がない」 として暫く考え込んでいましたが、答えとしては 「うまく説明できないが、ドの♯はレの♭と同じではない」 というものでした。 よく分からない説明ですよね。
どこか間違っていると思うのですが、ドの♯とレの♭は同じ音ですか? それとも違う音ですか?

前述のとおり、純正律に基けば、「ドの#はレの♭と同じではない」は、そのとおりですね。
「純正律」の場合、小数点以下4ケタくらいまでを精密計算して言っていますので。
「平均律」なら、切り上げ・切り捨て・四捨五入で、最小単位を0.5にしますから、その付近の音はまとめてしまう結果、同じになるということです。
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この回答へのお礼

詳しく解説して頂いて感謝しています。
楽器によって音階が微妙に違うというのは始めて知りました。たしかにギターやピアノなどの楽器は自分で音を調整するのは無理ですよね。
考えてみたのですが、ピアノ協奏曲などでは純正律の楽器と平均律のピアノが混在して一つの作品を演奏するわけですが、この場合はその差は人間の耳では感じられないほど小さいのでしょうね。
とても勉強になりました。

お礼日時:2009/06/09 10:06

こんにちは


#4の補足です。
>十二平均律と平均律の2種類があるわけなんですね。
 本文の中に「十二平均律(以下平均律と略します)」と書きましたので、私のメッセージの中では、「十二平均律」=「平均律」で同じものです。

 その一方、十二平均律のほかに五十三平均律といったものもありますね。

 ほかの方のフォローもありますので、これ以上は止めておきます。
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この回答へのお礼

A88No8 様、再度のアドバイス、有難うございました。何とか理解できました。

お礼日時:2009/06/09 09:55

先の方が「平均律」と「純正律」の話を出されていましたが


これを音の周波数を元に単純に数字として整理すると以下のようになります。

平均律の場合:
 「ド」の周波数を1とすると、
 「ドの♯」=2^(1/12)=1.059倍
 「レ」=(2^(1/12))^2=1.122倍
 「レの♭」=((2^(1/12))^2)^-1=2^(1/12)=1.059倍

純正律の場合:
 「ド」の周波数を1とすると
 「ドの♯」=16/15=1.067倍
 「レ」=9/8=1.125倍
 「レの♭」=1.125×15/16=1.055倍

となります。従って、平均律では「ドの♯」と「レの♭」は同じ音ですが
純正律の場合は、「ドの♯」の方が「レの♭」よりも少し高い音になります。

また、他の方が「響き」の事に触れていましたが、
楽器や声などの音には「倍音」と呼ばれる元の音の2倍、3倍、4倍などの周波数の音が含まれていて、
純正律のように周波数の違いが分数で表現できる場合は、それぞれの音を何倍かすれば同じ音になる(=美しく響く)のですが、
平均律のような12乗根などという無理数倍だと、どこまで行っても重なり合わないので響きが美しくなくなります。
このあたりの違いが、音楽家と呼ばれる方々のこだわりの部分になるのです。

ちと正確ではない部分もありますが、おおよそこんな感じです。
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この回答へのお礼

有難うございました。
なるほど、こうやって周波数を数字で表して頂くと、素人の私にも音の違いが分かります。
純正律だと明らかにドの♯とレの♭は違う音になりますね。
私が質問した音大の学生は多分、純正律が念頭にあったのでしょうね。
とても勉強になりました。

お礼日時:2009/06/09 09:47

中途半端におおざっぱなというか、


中途半端に厳密な話をすれば、、ド
のシャープは、レのフラットよりわ
ずかに高めに調整するケースが多い
です。
といっても、普通の鍵盤楽器だと、
この2は同じ鍵盤なので、同じ音に
なります。
そうでない、声楽や、音程が自由に
変えられる楽器は、音の高さを変え
る場合があります。

かつて、「純正調オルガン」なるも
のが試作されたことがあるらしく、
このオルガンは、オクターブの間に
20個の鍵盤があったそうです。

それと、楽譜にあるシャープやフ
ラットですが、これは、好き勝手な
順序でついているわけではなく、つ
いていく順番が決まっています。
これと、下記にいろいろ書きますが、
音と音の間(ドとレ、レとミなど)
は、必ずしも同じではないので、
シャープ系とフラット系で(音の設
定によっては)雰囲気が若干変わっ
てきます。

音と音の間が違うというのは、たと
えば、「ミとファの間や、シとドの
間は狭い(ここは、半音です)」と
いうだけではなく、その他の音の間
もわずかに異なる調整になっている
ケースがあるわけです。

さて、ここから込み入った話です。

音というのは、空気の振動です。
音の高さというのは、空気の振動の
「周波数(振動数)」が多いとか少
ないとかいうことです。

さて、いろいろな高さの音がありま
すが、この音の高さが、単純な比で
あるときに、音はきれいに調和する
ということがわかっています。

これと、同じ名前のオクターブ違う
音。たとえば、ピアノで、隣同士の
「ド」は、周波数が2倍になってい
るという決まりがあります。

音階やハーモニーに関わる、もめ事
は、この「単純な比」と「周波数が
2倍になると同じ(名前の)音」と
いう2つの事実がうまくかみ合わな
いところから来ています。

さて、「単純な比」ということと、
「周波数が2倍」ということから、
同じ名前の音は、非常にきれいに解
け合うことがわかります。
ドとド、レとレなどは、非常にきれ
いに解け合います。

このほかには、周波数が、2対3の
時がきれいに解け合いますが、これ
が、「ドとソ」の関係になります。
この幅を「完全5度」といいます。

この、2対3の関係で、音を並べる
と、
ドとソ、ソと(次のオクターブの)レ
レとラ、ラと(次のオクターブの)ミ、
ミとシ、シと(次のオクターブの)
ファ#と続いていきます。
ただ、こうして一回りすると、最初
のドから、6オクターブ上のドで
一周します。6オクターブ上の同じ
名前の音は、周波数が64倍になる必
要があります。
ところが、2対3で音を選んできま
したから、ここは、(64倍ではなく)
86倍の高さになってしまっています。

こうして、美しいハーモニーの音の
組み合わせで、組み立てた音階は破
綻してしまいます。
逆に言えば、「完全5度」になる組
み合わせを
・ある部分を完全に響かせようとす
 ると、別の部分の間を変えて、
 響きを犠牲にする必要がある
・全部の部分をほぼ同じにして、ほぼ
 美しい響きになるような設定にする
のいずれかを選択する必要がありま
す。

ここで関連してくるのが、西洋音楽
にある調性でして、たとえば、長調
なら(その調性の)ド・ミ・ソが
多く使われる。すなわち、ド・ミ・ソ
のハーモニーをばっちりにしておけ
ばいい、と、そういう調整をするこ
とがあります。

これは、楽器の性質にもある程度影
響を及ぼしていて、ピアノの楽曲で、
「美しいハーモニー」というのが、
案外少ないのもこの影響です。
ピアノの調律は、「流麗なメロディ」
に向いた調律でもあります。

逆に、オルガンなどはハーモニーが
美しいですが、オルガン用の曲は、
調性が限られている=オルガンで美し
い和音しか使っていないというのも
あります。

また、ここの話も、おおざっぱな話
でして、たとえば現実のピアノは、
きっちり、同じ間隔で調律されている
訳ではありません。
このあたりが、熟練した調律師が必
要なゆえんです。

あと、トランペットやフルートなど
キーバルブがある楽器も、音程の微
調整は、普通に行います。
息づかいなどで変えたり、同じ音で
も複数の指使いがあって、高め低め
など、使い分けているようです。
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この回答へのお礼

詳しく解説して頂いて、有難うございました。
音楽理論には全くの素人なのですが、学校で習った音階が全てでは無さそうですね。そのため 「ドの♯とレの♭は別の音」 という答えが音大生から帰ってきたわけですね。
何となく1プラス0.5は1.5、2マイナス0.5も1.5。
「従って、1の半音上も2の半音下も全く同じ音」という錯覚を持っていたわけです。やっぱり音楽って難しいですよね。

お礼日時:2009/06/05 13:40

#3の方が「十二平均律」という言葉を出されています。


これは1オクターブを単に12に分けたもので、鍵盤楽器がその典型です。
この「十二平均律」ではドの♯はレの♭とは『同じ』になります。

それに対して「純正律」というものがあります。
(正しくはピタゴラス音律と完全純正律の2種あるようですが。)
これであればドの♯はレの♭とは『同じでない』になります。
弦楽器のなかでフレットのないもの(バイオリンなど)がそれにあたります。
それに対してフレットのある楽器(ギター)ではかなり困難です。
本当に正しくチューニングを行うには、調(ト長調とかニ短調の調)によって、チューニングを変える必要があります。

また#1さんが吹奏楽器ではと回答されていますが、吹奏楽器の中でも、トローンボーンのような楽器で、無段階で音程の変化ができるものになります。
がフルートのような楽器(フレットのある弦楽器と同じで)ではできないと考えていいでしょう。
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この回答へのお礼

有難うございました。たしかに鍵盤楽器は決められた半音しか出せませんが、バイオリンなどは半音の半音、そのまた半音というような極めて微妙な音階が出せますよね。この違いって大きいのでしょうね。

お礼日時:2009/06/05 13:28

こんにちは


>この場合、「該当する音階を半音下げなさい」 という意味だとすると、逆に一つ下の音階を基本にして 「該当する音階を半音上げなさい」 という事にしても良いわけですよね?

 十二平均律(以下平均律と略します)以外は、異なる音(異名異音)として扱う、平均律では同じ音(異名同音)として扱うことになっています。
 義務教育の音楽は、「平均律」を前提に構築され教育しているので質問者さんの考えは正しいです。

>となると、楽譜で♭がたくさんある曲は、結果的に♯がたくさんある曲と同じという結論になります。

 ここも義務教育の音楽では、正しいです。

>従って短調 = 長調というおかしな事になります。

 ここは義務教育の音楽でも違います。
 平均律であっても短調と長調は、音の並び(全音・半音の組合せまたは隔たり)が違うのです。
長調(の音階)=全・全・半・全・全・全・半音
短調(の音階)=全・半・全・全・半・全+半・半音(和声的短音階?だったかな)

※平均律は、バッハやベートーヴェン/モーツァルトの時代には、ハーモニーが美しくない理由から広まりませんでした。 従って音大の学生さんのように専門家を目指す方は、これらの重要な作品の時代の音律を勉強する必要があるので(作曲家の意図する作品をイメージするために)ので「異名異音」を口にされたのだと思います。
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この回答へのお礼

有難うございました。十二平均律と平均律の2種類があるわけなんですね。音楽には全くの素人なのですが、学校で覚えた音階が全てではないという事は理解できました。

お礼日時:2009/06/05 13:26

全く同じ音でしょう。

音大生などは自らの専門分野で難しいことを言いたいだけで一般人にとっては同じです。
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この回答へのお礼

有難うございました。そうなんですね、音大生の答えはまるで禅問答のような印象を受けた記憶があります。

お礼日時:2009/06/05 13:21

厳密に言いますと違う音です。


しかしピアノの鍵盤で見るのであれば同じ音です。

>ト音記号の横にたくさんの♭が表示されている曲「短調の曲」 で、暗く荘厳なイメージになると聞いた事があります 。
これは違います。フラットやシャープが多くても、長調の曲は多数存在します。

一般には五度圏と呼ばれるものです。
ウィキペディアにも書かれています。
そちらも参照してください。

ピアノは平均律なので厳密にいえばドレミファソラシドはドレミファソラシドではないとも言えます。
それとは異なり吹奏楽器などは純正律での演奏も可能ですので、ドレミファソラシドは完全なドレミファソラシドになるのです。

要するに、ピアノではドとファ、ドとソは完全な協和音にはならずに音が揺らぎますが、吹奏楽器などではドとファ、ドとソは完全に協和音にする事が可能です。
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この回答へのお礼

有難うございました。ご紹介の Wikipedia を拝見しましたが、音楽には全くの素人なので理解は難しかったです。
ただ、ピアノの鍵盤の音階が全てではないという事なんですね。
例えば数学的に2マイナス0.5も、1プラス0.5も同じ1.5になるわけで、鍵盤の並びだけを考えるとドの♯もレの♭も同じ音になるという事なんでしょうね。
でも厳密に言えば「同じ音ではない」というのが正解なわけですね。
やっぱり音楽って難しいですね。

お礼日時:2009/06/05 13:20

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