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旧海軍の魚雷はどの程度の深度までなら、圧壊せずその機能を維持することができるのでしょうか。

A 回答 (2件)

真珠湾攻撃以前の一般的な航空魚雷は


投下後、自重で50~60mぐらい沈んだ後
目標深度3mぐらいまで浮上します
なので、そのぐらいまでは大丈夫でしょう

太平洋当時の潜水艦の実用潜航深度は70~100m程度
実際、当時の戦術から潜水艦同士の雷撃戦は考えにくく
日本だと、主力艦隊に向けての遠距離雷撃なので
そこそこの深度で十分だったから検討していないと思われます
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この回答へのお礼

opechorseさん、回答ありがとうございます。

お礼日時:2009/06/10 12:03

 海軍の世界に魚雷という兵器が登場してから長い間、魚雷には圧壊深度という概念はどの国にも確立されていなかったと言ってよいほど、限界深度の向上には無関心でした。


 
 当時の(太平洋戦争が終結するまで)艦載あるいは航空機搭載の魚雷の主目標はあくまでも水上艦であって、まれに潜水艦対潜水艦戦において魚雷が使用された例もありましたが、そのほとんどが浮上停泊あるいは航行中の敵潜水艦を攻撃したものでした。
 つまり旧日本海軍だけに限らず、当時の世界の国々の海軍が所有する魚雷に必要なスペックは、あくまでも他国のものより優れた速度と大きな炸薬量、そして航走距離もしくは航走時間でした。つまり当時のどの海軍を見ても、当時の潜水艦の潜水可能深度の水準であった、100メートル程度の深度さえ楽に耐えられれば十分という漠然とした概念があったのではないかと考えます。
 これは旧日本海軍の兵器を研究したいくつかの資料の中の魚雷の部分を見ても、航行可能深度もしくは限界深度という項目が入っていないことからも分かると思います。

 ということで終わるにはちょっと寂しいので(^_^;)、参考までに現代の魚雷事情を勝手ながら書かせてもらいますね。

 魚雷の航行可能深度に対する概念が大きく変化するのは、潜水艦の推進力が通常動力から原子力にシフトする過程においてです。原子力潜水艦の登場に合わせて船体殻の素材もその性能が大きく向上し、必然的に潜航可能深度も大きくなるばかりでした。そして攻撃する側にとっての大きなアドバンテージとなったのが、魚雷誘導制御方式と推進装置の進化でした。ただまっすぐ進むだけなら、どうあがいても敵原子力潜水艦は攻撃できませんが、各種の「ホーミング」方式を確立したおかげで、原潜も安閑としていられなくなったというわけです。

 つまりその敵原子力潜水艦を攻撃するためには、魚雷の航行可能深度も向上させなければならなくなったというわけです。

 ということで、現在普通に目にすることが出来る魚雷のスペックは米英の二カ国が確実です。現代の魚雷と過去の魚雷の比較にはならないかもしれませんが、ちょっと数字を羅列してみます。

 米海軍には1960年代から1990年代にかけてスタンダードといえるMk46、Mk48、そしてMk50という、短・長魚雷を開発しました。その最大航走深度はそれぞれ、750メートル・914メートル・1200~1500メートルです。
 ついでに英海軍のスタンダードであるMk24(タイガーフィッシュ)は800メートルプラスαと発表されています。

 ただしこれらの数字はたとえ英米海軍の公式発表であっても、魚雷という兵器の秘匿性を考えると(事実日本の海自は一切のスペックを公表していません)、ちょっと眉に唾でもいいかもしれません。

 余計なことを長々と書いてしまいました。なにかの参考になれれば幸いです。
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この回答へのお礼

KITAIKKIさん、こんにちは。
親切な回答をありがとうございます。
大変役に立ちました。

お礼日時:2009/06/11 08:56

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