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誰の罪がどれほど重いのでしょうか?

私は小説家を目指して文章を書く練習や物語をつくる練習をしています。
今回は話を考えているうちに自分の考えが混乱してしまったので、よろしければ皆さんの率直な意見をお聞かせ下さい。
善悪論ということになるのでしょうか……。

たとえば、ある世界にかつて戦争をしていた二つの部族がいたとします。
わかりやすいように、片方を肌の赤い人種、片方を肌青い人種とします。
戦争はすでに終了していますが、互いに恨みや怒りはいまだ残っています。
彼らの土地には変わった風土病があり、完治させるのはとても困難でたいていの患者が死に至る病気があります。
その病気には特効薬となる薬草がありますが、年々数が減少し、今ではほとんど収穫できない薬草です。
ある年は特に状況がひどく、本当にわずかにしか薬をつくることができませんでした。
肌の青い種族には今のところその風土病の病人はいませんでしたが、薬は一人分だけ確保することができていました。
一方肌の赤い種族は風土病の病人が大勢現れ、とても薬の数が足りない状態で、患者たちはただ苦しみながら死を待つのみという状況でした。
そんな中、息子がその病気である肌の赤い種族の女性が単独で青い種族の村に忍び込み、大切に保管されていた薬を盗み出して息子に使いました。
それに気がついた肌の青い種族は激怒し、ほとんど全員で赤い種族の村に押し掛けて、今にも赤い種族の人々を襲いだしかねない勢いで抗議しました。
しかし自分たちの仲間が薬を盗んだなどとは微塵も信じない肌の赤い種族の人々はそれに猛烈に反発しました。
結局、仲裁者(彼は肌の青い種族でも赤い種族でもない人種でしたが、青い種族の村に住んでいました)のおかげで争いにはなりませんでしたが、仲裁者が肌の赤い種族の村で犯人探しをすることに決まりました。
しかし犯人探しの最中、仲裁者は肌の赤い少年に刺されてしまいました。
彼は薬を盗んだ女性のもうひとりの息子で、病気だった少年の弟でした。
母が犯人で兄が薬を使ったことが露見するのを恐れての犯行でした。
仲裁者は一命を取り留め、彼を刺した少年は捕まり、それをきっかけに女性が薬を盗んだことも兄が薬を使ったこともばれてしまいました。
肌の青い種族は薬を盗んだ女性と使った息子の死刑、仲裁者を刺した少年を引き渡すこと(最終的には殺害されるのだと思います)を求めました。
肌の赤い種族は女性の死刑を承諾しますが、仲裁者を刺した少年は引き渡さずに自分たちで処分(しかし最終的には死刑か、とても重い刑になると思われます)、薬を使った少年は無罪だと主張しました。
ちなみに、薬を使った少年はそれが肌の青い種族から盗まれたものとは知らずに使いました。
薬を使った少年も仲裁者を刺した少年もまだ子供です。
刺された仲裁者は少年が刑に処されることを望んでいません。
皆さんは、誰がどのくらい悪いと思われますか?
誰をどこまで裁くべきだと思いますか?

一応結末はもう決まっていて、皆さんの反応によってストーリーを変える気は今のところないのですが、考えているうちに自分の気持ちがあやふやになってきてしまったので皆さんのご意見をお聞きしたいと思いました。
気軽に答えていただけると嬉しいです。

長文、失礼いたしました。

A 回答 (5件)

根本的に価値観が違う世界の話に対して


これだけの状況で判断するのは無理があります。
ただ憎み合ってるといってもどの程度のものかもわかりませんし。
しいてあげるなら、現代日本の感覚で言えば
誰も死刑なんかになる必要は無いというくらいですが。

そもそもこういった状況で絶対的正義や絶対的善悪など存在しない事は
あなたもわかっていると思うのですが、
そこを納得させる展開を描くのがあなたのすべき事ではないでしょうか?
極端な話、仲裁者を死刑という結論に至ろうとそれで読者を納得させられれば良いわけで。
どうせストーリーを変える気も無いのなら、何が良いのかではなく
どうやってそれを良く見せるのかを考えるべきでは。
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この回答へのお礼

なるほど。ありがとうございます。

たしかに、情報不足ですしそこをあえてこれだけの情報で、これだけ聞かせれたとしたらどう思われますかという無理を押し通した質問だったのですが、それでも答えてくださる方がHydra666さん含めいらっしゃったので大変ありがたいと思います。

今回の質問は私の興味本位でしかないと思います。
私自身の考えがまとまらなかったのです。
しかし私の感情や考えは関係なく物語はすすませるつもりなので(たとえば私が犯人一家が悪い! 全員死刑になるべき、と思っていても主人公がとる行動は犯人一家をたすけようとするものかもしれない、ということです)、ストーリーは変わらないということです。
皆さんの意見は物語をつくるために参考にするのではなく、自分の考えをまとめるために聞きたかったので質問させていただきました。
しかし、おそらくこれからの創作活動に皆さんの意見が影響を与えてくださると思います。
今回はお答えいただきありがとうございました!

お礼日時:2010/03/01 08:48

道徳的にというよりも感情的になのですが、仲裁者に最も嫌悪を覚えました。


『仲裁をしておきながら、犯人探しを請け負う点』
『「弟」を見逃そうとも庇おうともしなかったのに、後に刑の減免を望んでいる点』
きわめて中途半端な対応で、「偽善」「保身」という言葉すら脳裏に浮かびます。
もっとも、なんらかの罪を犯しているわけでもなく、刑に処すのは困難なのでしょう。
あくまでも嫌悪であって、善悪に基づく判断とは類を異にするものですから、vinetoutさんのご質問の趣旨とは話がそれてしまうのかもしれません。でも、すくなくとも私は一読者として物語の世界に入ってしまうと善悪基準よりも感情を優先して読み進めてしまいました。

ご質問からはプロットしか読み取れないので、ディテールまで読んだ後なら、また違う感想を持つのかもしれません。

さて、頭を冷やして、私の価値観で善悪論に取り組んでみると、もっとも罪に値するのは「弟」だと思います。「母」のなした窃盗も重い罪には値するのでしょうが、すくなくとも人を害してはいません。しかし「弟」は、『仲裁者は一命を取り留め』から判断する限り、あきらかに殺意を持ってこれを実行しています。いわば殺人未遂です。被害者は死には至っていないことから、死をもって償うべきまでとは思いませんが、厳刑をもって処してほしいものです。
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この回答へのお礼

詳しく書いていただきありがとうございます。

vinetoutさんのご質問の趣旨とは話がそれてしまうのかもしれません>>
そんなことはありません。率直な意見を聞かせてくださってありがとうございます。
tomo6745さんのおっしゃる通り、これは物語のほんの一部をなるべくわかりやすいように事実以外をなるべく排除して説明したので、全部読んだとしたら感想が変わるかもしれません。
しかしそれはこんなところでこんな質問をしている私に全責任があります。どうもすみません。
情報不足もいいところですね……すみません。
仲裁者への感情を書いてくださったところは、私の盲点をついてくださったのではっとしました。
私は仲裁者のことはあまり考えていなかったので、なるほどたしかに!と思いました。
もしかしたら仲裁者が何か黒幕的な役割でも面白かったのかもしれないですね。

死をもって償うべきまでとは思いませんが、厳刑をもって処してほしい>>
そうですね。
どれほど犯人一家に感情移入をしたとしても、彼らを放っておいては通せない筋がありますよね。

ありがとうございました!

お礼日時:2010/03/01 08:38

私はやはり仲裁者であると思います。


仲裁者は何のためにしゃしゃり出てきたのでしょう?
善意の行動であったならば仲裁しきれなかった上に探偵気取りなところに怒りを感じます。
この仲裁者は2部族よりも力のある部族ないし影響力のある人物だと思いますが、仲裁することで利益があったのならば余計に悪感情を持つと思います。
赤い部族に病人がいるのを知っていて薬を隠していた青い部族も罪でしょう。
それを青い部族の人が「何故敵に薬を差し出さねばならない」と主張するならば、赤い部族の人は「敵から盗んで何が悪い」となります。
いわゆる喧嘩両成敗的なように感じますが、そこを上手く仲裁できなかった仲裁者は"善人気取り"である感が否定できません。
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この回答へのお礼

なるほど。ありがとうございます。
私が書いたのは物語のごく一部で、考える側としては情報が不十分すぎると思われたでしょうが、mizukiyuliさんの推測は当たっているところが多くて驚かされました。
また、私の考えは仲裁者にはまったく向いていなかったのですが、お考えを聞いて自分の盲点に気付けました。
たしかに、こう言ってはひどいかもしれませんがこの仲裁者は役に立っていないし無能感がいなめませんね。
私の気付かなかった部分を指摘していただけてたすかりました。ありがとうございます!

お礼日時:2010/03/01 08:25

文化的な問題がありますから、いろんな結論があると思いますが、この物語に出てくる種族が、人類の心の動きと同じである、と仮定すれば以下の事柄を考える必要があると思います。



・盗んだ赤肌種族の人としての罪、と母としての事情
青肌の種族でも、母親の気持ちとしては同じでしょう。しかしどちらの種族でも風土病に罹患したときに薬が足りないことがありえるでしょうから、薬の管理は厳密に公平性を保って接種されるように制度(法律や管理方法など)が整っているはずです。
そして、その制度は種族によって同じとはいえません(たとえば一方はリーダーシップを大切にする国なので、王族や貴族、平民でも有能な人が優先されるが、他方は民主国家なのでくじ引きで決まるなど)
ですから、母親については青い肌の種族に引き渡されることが妥当ですし、そこで母としての情状酌量がどのくらい有効か、が問われることになると思います。

・薬を使った息子とその弟
まず未成年は基本的に罰せられない、というのはどの種族でも同じでしょうし、基本的には過失か故意がなければ、成人でも罰せられないのが普通です。(昔は連座制なんかもありましたが・・)
ですので兄のほうは「母親に薬を打たれた」のであり、無過失です。これを罰することはどちらの種族でも通常できないはずです。
逆に弟が行なった行為は、動機としては両種族の対立の元となっている母親の行為が発端ですが、行為そのものは、赤い肌の種族の土地で起きていること、仲裁者はどちらの種族にも属していないこと、仲裁者は公務で来ていることで、公務での来訪者は訪問国に保護責任があるのが通常であり、あらゆるリスクがあることを(派遣した種族も)覚悟しているはずです。仲裁者を守るために、青い肌の軍人が越境して武器を持って守るということはありえませんから(それがあったらそもそも和平合意が出来ないはず)、弟の行為は国内法に元づいて赤い肌の種族で裁かれるのが妥当です。ただしそれが原因で戦争になっても別の話です。

・仲裁者の事情
かわいそうな人ですね。両種族の仲裁ができるぐらいだから、それなりの尊敬と知識を持った人なのだと推測しますが、一命をとりとめてよかったですね。
また自分を刺した犯人の処罰を望まないのですから、それなりの人格者なのだと推測します。
しかし、ことは戦争一歩直前です。仲裁者の事情は基本的には考慮されることなく、厳罰に処されるのが普通だと思います。

まとめると
母親 青い肌の種族に引き渡すのが妥当、罰のレベルはちょっと分からないが薬の重要性に見合う罰と越境行為の複合刑ですかね。
兄 無罪、彼を引き渡したら、赤い肌の種族の政府が非難されてしまう。
弟 赤い肌の種族の国内法で罰する。
仲裁者 何も罪には問われないが、公務上の被害のため、弟の罪の減免を主張することは内政干渉に当たり、聞き入れられない。

というのが標準的な内容だと思います。
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この回答へのお礼

なるほど、細かく考えをお聞かせくださりありがとうございます。
わかりやすくまとめてくださっているので読んでいるうちに私の気持ちも整理できた気がします。
不十分な情報でここまで考えてくださり、本当にありがとうございました!

お礼日時:2010/03/01 08:17

物語的には、誰もあまり悪くないので、母も少年も奉仕活動役役務。


一般的には、盗んだ母が一番悪い、次に仲裁者を刺した肌の赤い少年、母も少年も無期懲役。
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この回答へのお礼

なるほど。ありがとうございます。

お礼日時:2010/03/01 08:14

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