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<条件>(福岡在住)
(1)海外へは、福岡からシンガポール航空やキャセイパシフィック航空、大韓航空、アシアナ航空などを使い、経由便にて目的地へと向かうことがほとんどで、JAL、ANAのプロパー便に搭乗する機会はほとんどありません。
(2)国内では、東京=福岡を月に1~2回ほど飛行機で往復します。
(3)JAL、ANAそれぞれの平クレジットカードを所有していますが、今後ゴールドカードの取得には問題はないと思います。

<目的>
JGC、SFCのステータス(継続的な)新規に獲得すること。

JGCであれば、ワンワールドサファイヤ新規獲得と維持したいと考えております。その場合は、初年度のみ50,000FOPを取得することが必要だと理解しています。
http://www.jal.co.jp/jalmile/jgc/oneworld.html
一方、SFCによる、スターアライアンスゴールド新規獲得と維持にも、初年度のみ50,000プレミアムポイントが必要の様です。

<質問>
(1)福岡から国際線を使うことを考えれば、どちらのグループのFFPを狙うべきでしょうか。
(2)ワンワールドサファイヤとスターアライアンスゴールドのどちらかがステータスが高い、あるいは受けられるサービスに大きな違いがあるのでしょうか。どちらの取得をおすすめされますか。
(3)仮に、ワンワールドサファイヤとスターアライアンスゴールドが同程度の会員資格だとすれば、私の条件では、どちらの50,000ポイントの達成が、コストパフォーマンスの観点からおすすめでしょうか。

皆様のご回答をお待ち申し上げます。(カテゴリーを再設定の上、再度投稿しました)

A 回答 (1件)

 JALグローバルクラブ(以下JGC)、ANAスーパーフライヤーズカード(以下SFC)双方の会員の者です。

初めにご質問事項に端的に回答申し上げます。
Q1: JAL-ワンワールド、ANA-スターアライアンスどちらの上級会員を狙うべきか。
A1: それぞれのグループの福岡空港発着便を勘案すると、ANA-スターアライアンスが有利と判断されます。

Q2: ワンワールドサファイアとスターアライアンスゴールドのどちらがステータスが高いか。受けられるサービスに違いがあるか。
A2: ステータスとしては同格と言えます。ラウンジ利用、手荷物優先引渡しといった提供サービスもほぼ同じです。強いて違いを挙げるなら国内線の優先搭乗があります(ANAは可、JAL不可)。

Q3: 5万FLY ON ポイント/5万プレミアムポイントの達成には、JAL/ANAどちらの方がコストパフォーマンスがよいか。
A3: 5万ポイントで達成するなら互角です。そもそもの運賃がJALとANAで横並びだからです。一方でJALには「暦年に50回搭乗かつ1万5千FLY ON ポイント」の基準もあり、主たる利用運賃によってはJALが有利になることがあります。

1. アライアンスの選択
 JAL, ANAとも地方空港発着の国際便は次々と撤退しており、福岡からの場合はおっしゃるように海外航空会社利用を軸に考えることになります。就航地と運航会社をアライアンス別に見てみます。
【スターアライアンス】
ソウル/釜山/済州(アシアナ) 上海/北京/大連(中国国際) 台北(EVA運航-ANAコードシェア) バンコク(タイ国際) シンガポール(シンガポール航空) グアム(コンチネンタル)
【ワンワールド】
ソウル(大韓航空運航-JALコードシェア) 上海/青島(中国東方運航-JALコードシェア) 台北/香港(キャセイパシフィック) バンコク(タイ国際運航-JALコードシェア) ハノイ/ホーチミン(ベトナム航空運航-JALコードシェア)

 スターアライアンス側は大半が自社運航便ですから、プレミアムポイントも獲得できますしSFCになればラウンジ利用などのサービスも享受できます。唯一の例外はEVA航空が運航するANAとのコードシェア便ですが、扱いは次の通りです。
・プレミアムポイントは加算対象外[1] ※ANA便名の航空券で搭乗したとしてもです。
・ラウンジなどのサービスはSFCなら利用可[2,3]
 これに対しワンワールド側は、自社運航はキャセイパシフィックの台北線と香港線があるのみで、あとは「非ワンワールド会社運航+JALとのコードシェア」なので厄介です。「非ワンワールド会社運航+JALとのコードシェア」の場合JAL側から予約・購入してJAL便名の航空券で搭乗すればマイルは加算されます。JGCを対象としたラウンジや専用チェックインカウンターも概ね用意されています[4]。気になるのはFLY ON ポイント(以下FOP)の加算ですが、JALのWebサイトでは辛うじて[5]が見つかる程度です。他には[6]で「2009年6月に、大韓航空運航のJALとのコードシェア便にJAL便名の航空券で搭乗し、FOPも無事加算された」との記述を見かけています。
 ワンワールド/JGCを選んだ場合の一つの難点は、ソウルや上海などで乗継いでさらに遠方に出かける旅程です。ソウルや上海までなら上述のようにコードシェア便で、JAL便名の航空券を購入することでJGCの恩典に与れます。ところが乗継ぎ地点から先の便がJALとのコードシェアであることはまず考えられません。以遠区間まで一連の航空券として発券するなら、コードシェア相手の航空会社の便名の航空券として買うことになりますが、そうするとJGCの恩典が受けられなくなります。
 スターアライアンスなら例えば、バンコクまでタイ国際航空で飛んでタイ国際航空の別の便に乗継ぐ旅程でもそのまま全区間でSFCの恩恵に与れます。この点は明らかにスターアライアンス/SFCが有利です。

2. 福岡-東京の利便性
 福岡-東京はJAL/ANAとも便数が多いのでどちらを選んでも不便はないでしょう。運賃も変わりません。違いと言えば、国内線でSFCは優先搭乗ができるのに対しJGCではできないことが挙げられます[7](*1)。また羽田空港の専用保安検査場についても、ANAはSFCであれば利用できるのに対し、JALはダイヤモンド/JGCプレミアでないと利用できません。
 そのほか細かい点ですが、ターミナルビル建設時期の違いもあってラウンジはANAの方が広く開放感があります。サービス自体はほとんど変わりません。

3. 入会条件をいかに満たすか
 JGC入会の前提条件となるJMBサファイアのステイタスを得るには、1暦年に5万FOP、または50回以上の搭乗かつ1万5千FOPの獲得が必要です。FOPで稼ぐか回数で稼ぐかの分岐点は1,000 FOP/回です。
 福岡-東京は567マイルですから、正規割引運賃で利用した場合は567×75%×2(国内線倍率)で片道850 FOPが加算されます。また現在「FLY ON ポイントボーナスキャンペーン」が行われており、往復割引やJALビジネスきっぷ、特便割引1/3/7などの運賃なら片道400 FOPの上乗せがあります[8]。これを加えると片道1,250 FOPですから40回の搭乗で5万 FOPに到達します。「月に1、2往復」で利用される航空券が、400 FOPの上乗せがある航空券ならそのまま5万 FOPを狙えばよいでしょう。
 一方で正規割引運賃でも、先得割引やバーゲンフェア、バースデー割引といった割引率の高い運賃では片道400 FOPの上乗せがありません。片道850 FOP(のみ)ですから5万FOPはなかなか遠い道のりですが、それより先に50回搭乗に到達します。50回搭乗時点のFOPは4万を超えていますからもう一つの条件(1万5千FOP以上)も満たし、そこでJMBサファイア達成ということになります。
 50回まで少し足りない場合、短距離で運賃の安い路線を何往復もして回数を稼ぐ方法もあります。一般には沖縄-久米島や鹿児島-種子島、伊丹-コウノトリ但馬などの区間が使われます。福岡からなら福岡-鹿児島や福岡-宮崎が使えそうです。また福岡-鹿児島に鹿児島-屋久島/種子島を組み合わせることもできます。

 ANAマイレージクラブで「プラチナサービスメンバー」になるには5万プレミアムポイント獲得が唯一の方法です。搭乗回数による認定はなくなりました。またANAもJALと同様に往復運賃やANAビジネスきっぷ、特割1/7といった運賃で片道400プレミアムポイントを上乗せしています[9]。計算はJALの場合と同じですから40回の搭乗で5万プレミアムポイントに達します。一方、400プレミアムポイントの上乗せのない運賃(旅割、超割など)では、59回搭乗して5万プレミアムポイントを超える計算です。JALマイレージバンクなら50回の搭乗で足りるので、1片道で1,000ポイントに満たない搭乗が多いなら、JALのサファイアの方がANAのプラチナサービスより安く(早く)達成できることになります。

4. ステータスと受けられるサービスの違い
 ステータスの達成基準やサービス内容は航空会社によって異なりますが、およそ次の3つに区分できます。スターアライアンスゴールド、ワンワールドサファイアはどちらもカテゴリーIIで同格と考えてよいでしょう。なお以下のカテゴリー分けとその呼称は私独自のものであり、必ずしも一般に認められているものではありません。
●カテゴリーI
 達成が最も容易な資格。1年に2万~3万マイルまたは30区間程度の搭乗で達成可。主な特典は優先チェックインカウンター利用、優先空席待ち、手荷物許容量追加など。割増でマイルが貰えるプログラムもある。
●カテゴリーII
 カテゴリーIの一つ上の資格。1年に5万マイル程度または50~60区間の搭乗で達成可。カテゴリーIのサービスに加え、ラウンジ利用、優先搭乗、手荷物優先引渡しなどが受けられる。割増マイル(当然、カテゴリーIより高い割合)が貰えるプログラムもある。
●カテゴリーIII
 カテゴリーIIよりさらの上の資格、1年に10万マイル以上または100区間以上が目安(さらに難易度の高いものもある) 。特典はカテゴリーIIのサービスに加え、プログラムによりさまざま。

 SFCとJGCの違いは以下が挙げられます。
(1) ボーナスマイル
 SFCは毎年の年会費支払時に2,000マイル加算、搭乗ごとに区間マイルの50%が上乗せして加算されます。JGCは毎暦年の初回搭乗時に5,000マイル(*2)加算、搭乗ごとに区間マイルの35%が上乗せされます。固定分が大きいJGC、搭乗ごとの加算が大きいSFCと言えます。
(2) アップグレードポイント
 SFCは年に4ポイント(前年搭乗実績に応じて増える)付与されますが、JGCには同種のものはありません。
(3) 家族会員カード
 SFC、JGCとも家族会員カードを作れますが、SFCは本会員より年会費が割安に設定されているのに対し、JGCは本会員と同額です。
(4) フライトキャディサービス
 JGCではJAL便国際線利用の際、荷物の宅配を無料で1回(出発か帰宅)利用できます。ただしこのサービスは2010年3月31日で終了します。SFCには同種のサービスはありません。
(5) 会員誌
 会員誌でJGCかSFCかを選ぶ人もいないと思いますが、JGCは月刊なのに対しSFCは季刊です。

5. まとめ
(1) 福岡からの就航路線とその運航会社を考えると、ワンワールドよりスターアライアンスの方が便利で、上級会員資格も活用し易い。
(2) ワンワールドサファイアとスターアライアンスゴールドはステータスとしては同格。JGCとSFCの比較として見たときに細かい優劣はある。
(3) JALマイレージバンク「サファイア」、ANAマイレージクラブ「プラチナサービス」達成のコストは、5万ポイントで達成するならJAL/ANA同等。ただしJALには「50回搭乗かつ1万5千FLY ON ポイント」の基準もあるので、主として割引率の高い運賃を利用する場合はJAL有利。

参考ページ
[1] http://www.ana.co.jp/int/airinfo/codeshare/br.html
[2] https://www.ana.co.jp/amc/reference/elite/s_3.html
[3] http://oshiete1.goo.ne.jp/qa5265429.html
[4] http://www.jal.co.jp/codeshare/jgc_list.html
[5] http://www.jal.co.jp/jmb/flyon_china/info.html
[6] http://bull-bear.blog.so-net.ne.jp/2009-06-25-1 (現在はページ消滅)
[7] http://www.jal.co.jp/dom/service/yuusen/
[8] http://www.jal.co.jp/jalmile/flyon/guide.html
[9] http://www.ana.co.jp/amc-new/m_card/det_ppoint.h …

*1 国内線の優先搭乗にはダイヤモンド/JGCプレミア/ワンワールドエメラルド資格が必要です。国際線ならサファイア/JGC/ワンワールドサファイアも優先搭乗の対象となります。
*2 JGCカードは自動的にCLUB-AカードまたはCLUB-Aゴールドカード(含ダイナースカード)の扱いになります。CLUB-Aカード/CLUB-Aゴールドカードは暦年の初回搭乗時に2,000マイルのボーナスマイルが加算されますが、JGCならさらに3,000マイルが上積みされます。
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この回答へのお礼

詳細に渡り、完全なご回答をいただきまして、本当にありがとうございます。博識に敬服いたします。重ねて御礼申し上げます。

お礼日時:2010/03/13 23:45

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