
踊りや舞踏に関する小説はありませんか。
。
できれば「踊るとはどういうことなのか」「舞踏の意義とは何か」という問題について触れられている小説だと嬉しいです(そうでなくても勿論構いません)。
そのほか「演じるとは~」みたいなテーマの小説・演劇論や舞踏論も探しています。
一応柳田国男の踊りについての論に眼を通したり、演劇論の本なんかも探してみましたが、
近所の図書館にはあまり置いていないようなので困っています。
古代では仮面をつけた踊り手が神と同一視されていて~みたいな話や、
「模倣」「再現と再演」「仮面」「道化」「冥界下降譚」に関わる話だとなお良いです。
よろしくお願いします。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
(2/2)(続きです)
また、「日本 舞踊 歴史」で検索すると
http://www.jbs-co.com/nichibu21/rekishi.html
が出てきますが、私の方では体系的に説明している書籍を見つける事ができませんでした。
ただ私の拙い記憶を辿ると以前同じ事を追っていたように思いましたので、思い出せる限りで書いていきます。
(記載内容が合っているかどうかは検証が必要ですが・・・)
日本の神社で踊る神楽というものがあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%A5%BD
よく観察すると両手を合わせる拍手を打つ際に、
1.両手をぴったり合わせる。
2.ぴったり合わせた両手から左手を第一関節分上にずらし、そこからパンパンと拍手を打つ。
3.打ち終わりに合わせた両手から第一関節分上にずらした左手を右手と同じ位置に戻す。
という事をやります。
これは左手(火垂手:生命力)と右手(水気手:火を落ち着かせる)が同じ位置の平衡状態から少しだけ左手(火垂手)を上にし、
その生命力を世の中の潮流から借りて拍手を打ち、そして打ち終わりに元の平衡状態に戻す、という宗教上の意味合いであるとの事です。
※これを仰っていた先生は、火垂手から左手、という言葉が発生していたのではなく、ただの当て字です、とも言っていました。
こうした「人の生活を良くしたいので、ちょっとだけ力を貸して下さい」という発想や祈り、人の思いから、その様式や解釈が具現的に生まれて踊りに通じている部分があるようです。
(出典を現在所持していません。すみません・・・。)
それと上記と関連があるかは不明なのですが、右と左では左が強いとされているので、舞踏の階段などを上がる時には必ず左足から上がります。
これは出典がある訳ではなく、実際の私の観察の結果気づいた事です。
左→右→左→右と交互に上がっていくのではなく、左足で一段上がった後に右足をその同じ段に揃える。そして次の段を左足でまたあがり、同じく右足をその段に揃える、と言った形で一段ずつ上がって行きます。
こうした「人間が幸せになる為にどうすれば良いか? 」という思いからその様式や形式が生まれて、人間自身の思いが具現化されたものが舞踊の本質なのかな、とも思っています。
元は日本のシャーマニズムやアミニズムから発生しているものだと思いますので、一番の原点から追うとなると、古事記から追わなければならないようです。
あるいは下記になるのでしょうか。
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/limedio/dlam/M19 …
そして前述の「日本の弓術」と合わせて考えると、人間が対象に影響を及ぼすのではなく、対象と自身が一体化するという事が日本における精神において重視されているように思われます。
お返事が遅くなりましたがありがとうございます。
お恥ずかしながらこれまで「舞踏」という言葉でばかり検索していたため、
booterさんの挙げられた資料には気付いておりませんでした。
幸い図書館で借りられたので読んでみましたが、
特に「舞踊の文化史」は原始時代から丁寧に説明されていて大変参考になりました。
弓術の話では「うって当てるのではなく、(精神的に一体となり、想像の中で)当たってから射るのだ。そうすれば外れない」という言葉を思い出しました。他にも両手の話やゴルゴの話など、幅広い視点の考え方を提供してくださり、とても助かっています。
やはり踊りは神仏の力を借りる神降ろし的なものだと理解すれば良いでしょうか。
質問に答えてくださってありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
ありがとうございます。
とりあえずamazonで注文しました。
特に踊と舞の違いについて書かれているようで、
私としても考えが深まることを楽しみにしております。
話しは変わりますが、
たとえばSF小説が哲学を語ることもあるように、
踊りについても小説の中で何か象徴的に書かれていたりするのではないか、
または理解の一助になるのではないかと考えています。
「サウンドトラック」(古川日出男)、「戒」(小山歩)のように、
踊りがテーマの小説についても良かったら(他の方も)紹介をお願いいたします。
No.1
- 回答日時:
(1/2)
小説ではありませんし、私は未読のまま紹介するのですが、
経験則から「○○の本質とは何か」「○○の真理とは何か」という事を、歴史や実例によって追う場合には岩波文庫が非常に有用な書籍を多く出版していますので、そうした経験則からを出してみようと思います。
日本の舞踊 (岩波新書) (新書)
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81 …
複雑な約束事やしきたりによって,難解と思われがちな日本舞踊.だが名人たちの踊りには,名人ゆえに聞こえてくる身体の声がある.踊りの中からその声が聞こえてきたとき,舞踊は見る人の心を捉えて離さぬものになる.その声を聞くことこそが舞踊の魅力なのである.鑑賞のための基礎知識から名人たちの究極の奥義まで,舞踊の世界が展開する.
舞踊の文化史 (1968年) (岩波新書) [古書] (新書)
http://www.amazon.co.jp/%E8%88%9E%E8%B8%8A%E3%81 …
衣服哲学 (岩波文庫 青 668-1) (文庫)
http://www.amazon.co.jp/%E8%A1%A3%E6%9C%8D%E5%93 …
次の書籍は読み途中で私はまだ読了しておらず、更に言えば舞踊と関係は無いのですが、日本の精神とその様式を負う上で有用だと思われますので、紹介させて頂きます。
日本の弓術 (岩波文庫) (文庫)
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81 …
レビューから引用。
最後の課題「的を射る」は超難関でした。「的を狙ってはいけない。心を深く凝らせば、的と自分が一体となる。自分自身を射なさい」にへリゲル氏は不可能感を抱き、完全に行き詰まる。阿波師範は「的を狙わずに射中てることなどできる訳がないと思う不信感」を除くために、深夜に実演してみせる。微かな線香の灯が方向を示すだけで、的は暗がりの中に没し見えない。師は2本の矢を続けて射た。へリゲル氏が確認すると第一の矢は的の真ん中を刺し、第二の矢は第一の矢の軸を貫き、第一の矢軸を2つに割っていた。師範は言う「こんな暗さでいったい狙うことができるものか、良く考えてごらんなさい。的の前では仏陀の前に頭を下げると同じ気持ちになろうではありませんか」
ヘリゲル氏は驚愕したに違いない。以来、疑うことも問うことも思い煩うこともきっぱりと諦め、精進した。こうして、苦節5年間の後、「無の射」を体得した。その完成の域が「不射の射」であることも理解したという。長い歳月を経て、氏は死の直前、出版予定だった弓道と禅思想に関する自身の膨大な原稿を燃やした。そして安らかに亡くなったという。師の教えに従って無に抱かれたのでしょう。
ほとんどの日本人には、何らかについて名人・達人になる素質があると思います。技術であれ、スポーツであれ、芸術であれ、何かを極めようとする場合、本書は貴重な参考情報を提供してくれるのではないでしょうか。
上記が参考文献になったのかは分かりませんが、ゴルゴ13のお話で、デューク東郷が日本で弓術の修行をしたお話があります(何故だかゴルゴに指導する女性は素っ裸になったりします)。これが日本の精神がどうのという観点で非常に面白かったので、もし見つけられたらご一読をお勧めします。
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