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ミキサーとオーディオインターフェースの違い、メリットデメリット

現在UA-4FXを持っています。
マイクをつないでボーカルを録音し、パソコンのDAWで編集しています。
特に不自由は感じていないのですが、ふとミキサーって何だろう?と気になりました。

UA-4FXのようなオーディオインターフェース→アナログ音声をデジタルに変換してパソコンで弄れるようにする
ミキサー→たくさんの入力を一つにまとめて、エフェクトや音量を調整した状態で出力する(デジタルに変換できるものとできないものがある)
こういう認識で合ってるんでしょうか?

ミキサーの出力方法が気になるんですが、一度ミックスして録音してしまったものをオーディオインターフェースのように個別のトラックに分けて編集できないというだけで、録音した音声をDAW等でエフェクトをかけたりすることは出来るんですよね?
この認識で合っているとすると、録音した後にそれぞれのトラックの音量調節等ができなかったりと、ミキサーのほうが不便に感じてしまうんですが、ミキサーを使うメリットとはどういうものでしょうか?

例えばカラオケ音源のようなものを用意して、ミキサーでボーカルとBGMをミックスして録音できるということでしょうか?
ハモリやコーラスもミキサーで全部録ることができるということでしょうか?
そういう使い方をするということは、オーディオインターフェースとDAWで事足りますよね?

生放送とかでリアルタイムでBGMとマイク音声を混ぜたい時とかに使うんでしょうか…
楽曲制作ではどういった使われ方をするんでしょう?

何だか調べているうちにどんどん混乱してきました!
ご教授頂けると幸いです。

A 回答 (3件)

NO.2です。



もう一つ書ききれなかったことを追記します。
フェーダーの話です。
DAWでは、フェーダーの長さが大体60mmくらいがほとんどですが、その動作は基本的にCC(コントロールチェンジ)で行われるため、128段階しかありません。しかしこれがアナログのミキサーではたとえ60mmフェーダーだろうと一番下から一番上まで無限の段階が存在します。これがミックス時に大きな影響を及ぼします。DAW上では言い換えると階段状に128段ですからスムーズさに欠け、スイッチで切り替えているようなものです。それに対してアナログではその無段階さでかなり微妙な位置でのバランスをとることが可能です。

それがプロ用の100mmになると、どれだけ微妙な音量設定ができるかは、わかりますよね?初心者のミックス時の失敗(音圧稼ぎも含め)はDAW上で完結していることに問題があります。特に音圧稼ぎなんてミックスを上手くできなければ、そう簡単にできるものではありません。逆に言うと上手いミックスなら、同じマキシマイザーを使っても、初心者より音圧を上げることが可能になります。

ちなみに(私が知っているものでは)Mac用のLogic Pro(Studio)は、ボリュームが内部処理1024段階ですので普通のDAWよりも細かい音量調整が可能です(フェーダーは小さいけど)。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
ミックスできるという以外にも色々な意図があって使われるんですね。
「歌ってみた」をやりたいという友人がミキサーを買ったけど使い方がわからない、と言っているのを聞いて「そういえばミキサーってどういう機械なんだろう?と気になったのが発端なんですが、
細かく教えて頂いてありがとうございました。

お礼日時:2010/10/21 01:54

質問者様はただいま勉強中というところですね?


まあミキサーの使い方自体は録音暦にもよって、使う技がそれぞれ違うものです。NO.1さんの言うとおり、ミキサーとは「複数の音源をひとまとめにするもの」というのが一番ベーシックな考え方で、初心者にもわかり易いでしょう。

もう少しわかってくると、たとえば、コンピュータとオーディオI/Oのレイテンシー(音の遅延)というのが気になりますが、理論上これは0にすることはできません。特に遅いCPUで、トラック数やエフェクト数、ソフトシンセなどをどんどん増やしていくと、ブチブチと音が途切れがちになったり最悪エラーで止まります。レイテンシーが気になるとバックを聞きながらギターの演奏を録音するときなど、聞こえる音が遅れてきてはギターもろくに弾けませんよね?

ですので、この聞くためのモニタリング環境をミキサーに任せることで、ゼロ・レイテンシー・モニターが可能になります。特にハードシンセなどMIDIで演奏可能なものは録音したトラックで再生するより、ミキサーに突っ込んでMIDIによる再生をすればCPUの付加も減ります。こうすることで安定した録音が可能になります。

また、お使いのUA-4FXには内蔵されているようですが、いわゆるハードエフェクトはオーディオI/Oでは直列(楽器→エフェクト→I/O)の掛け録りしかできません。センド/リターンで複数のトラックに同じエフェクトをかけるということは、ハードエフェクターではミキサーに突っ込むしかありません。これも前述同様にハードエフェクトを使うことでCPUの負荷は軽減されます。

そしてプロの世界に入ってくると、本物のハードでしか持ち得ない音というのがあります。いわゆる専用のチューブマイクプリやチャンネルストリップなど、通すだけで音に温かみや歪みを増すことができると言う使い方はミキサーを介することでしかできない技です。UA-4FXのような安いモデリングではないんです(失礼)。ン百万~ン千万するようなビンテージエフェクターはもちろんハードですから直接CPUにプラグインなどできません。身近なところで言うと、たとえば8chクラスのヤマハのミキサーとマッキーのミキサーでも通すとそれぞれに音が変わります。これが発展すると、オーディオI/Oがもっと高価で出力数が豊富なものならステムミックスということもできます。これはDAW内のエフェクトを使うのではなく、わざわざ表に出してハードのエフェクターをかけ直すとか、前述のミキサーを通すだけで音が変わるので音を作り直すとかを楽器の系統別に分けてやることです。

また、プロは最低100mmフェーダーを基本とします。DAWの画面内のような小さなものではありません。大きいですからボリュームは細かい微妙な調整が可能です。そして高価なミキサーは今やエフェクトやEQセッティングのメモリーはもちろん、オートメーションまで記録可能です。これはCPUの負荷が減らせます。プロが使うCPUはiMacやMac Proと市販品と変わりませんが録音システム(Pro Tools HDなど)は、1曲につき50ch以上の録音再生、全トラックに5つ以上の高負荷なエフェクトなんてざらにあります。いかにCPUの負荷を減らすかというのもプロのなせる技です。

あと、一番重要なことはミキサーを使うことで各ハードの出力レベルを一定にすると言うことが挙げられます。たとえば、シンセなどの出力は-10dBクラス、業務用になると+4dBです。また同様に出力インピーダンスも調整します。ビンテージなどは規格に外れた出力インピーダンスを持つものも珍しくないのでD/Iをかますとか、いろいろな方法を使って調整し、いっぺんにまとめ、一定した出力を保つというのがミキサーの役目です。

リアルタイム以外でもざっとこのくらいは考えられます。必要に応じて用意しても決して損な機材ではないです。
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>> こういう認識で合ってるんでしょうか? //



だいたい合っていると思いますが、ミキサーで「デジタル出力のできるもの」というのは、あまり多くはありませんね。「できるものとできないものがある」というよりは、「たいていできない」と思って間違いないでしょう。

>> 録音した音声をDAW等でエフェクトをかけたりすることは出来るんですよね? //

もちろんです。DAWは、「どういう経緯で録音されたか」は問題としません。

>> ミキサーのほうが不便に感じてしまうんですが、ミキサーを使うメリットとはどういうものでしょうか? //

そもそもミキサとオーディオI/Fは全然次元の違う機材なので、単純にどっちが便利でどっちが不便、というものではありません。

ミキサというのは、複数の音源を入力して、パンやEQを調整し、複雑なルーティングを経た上で、最終的に1つの音として出力する機材です。たとえば、ボーカル2人、ギター2本、ベース1本、ドラムセットにマイク4本、シンセ2台というセッティングで、

・ドラムセット用のマイクのバランスを調整して「1つのパート」として仕上げる必要があります。
・ドラマーには、そのドラムセットパートの音と、テンポキープのためのクリックを混ぜて返してやる必要があります。他のパートの音は、少し小さめに混ぜて返します。
・ボーカルには、ボーカルを大きめに、他のパートは小さめに返します。

(中略)

・プレーヤーに音響係やステージマネージャからの指示を出すために、トークバックも混ぜます。
・客席には、オーディエンス用のミックスを送ります。当然、クリックやトークバックは入れません。

といった具合に、さまざまな音源を、さまざまにミックスして、自由に送受信するのがミキサの役割です。

オーディオI/Fは、単に、「パソコンの音声入出力装置」に過ぎません。ミキシングもできないし、ルーティングもできないのがふつうです(上位機種だとDSPミキサが内蔵されていたりする)。

DTMでは、DAWの中にミキサがあるので、トラック別になっている音源でも「1つのステレオミックス」として出力できます。むろん、オーディオI/Fが多入力・多出力であれば、そのミキサを使って様々なミックスを作り、様々にルーティングできます。

したがって、メリットもデメリットもなく、単に「使う場面が全然違います」。

>> そういう使い方をするということは、オーディオインターフェースとDAWで事足りますよね? //

「そういう」の中身が不明瞭なので、なんともいえません。

たとえば、上記のようなバンド(ボーカル2人、ギター2本、ベース1本、ドラムセットにマイク4本、シンセ2台)をレコーディングするなら、12IN以上のオーディオI/Fが必要です。そうでないと、入力数が足りません。逆に、そういう多入力・多出力のオーディオI/Fなら、あとはDAWがあれば事足ります(もちろんパソコンの性能は高い必要がありますが)。

他方、1人で、ドラムセットはソフトウェア音源で作り、まずギターを弾いて、次にベースを弾いて、シンセを弾いて、歌を歌って、コーラスを歌って...とやっていくなら、UA-4FXのような2INしかないオーディオI/FとDAWでも事足ります。

一方で、上記のようなバンドが、ライブをしながらレコーディングもするのであれば、ミキサも必要になるでしょう。というか、ふつうはミキサが先にあって、PCでレコーディングしたいけどどんなオーディオI/Fが良いかね?と考えるのがふつうでしょう。

ともあれ、ミキサの役割は「複数の音をまとめて、どこかに流す」ということです。その必要性がないなら、ミキサを導入する意味はありません。また、ミキサとオーディオI/Fは、用途の異なる機材なので、同列に並べて「どちらが良いか」を議論しても意味はありません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
私は今のところパソコンのなかで一人で完結できるような使い方をしているので、ミキサーを使用する必要はなさそうです(持っていても使いこなせないと思いますし…)
疑問が解消できてすっきりしました。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/10/21 01:48

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