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よく質問や回答に、「デッサンが~」「デッサンをした方が~」と言う文言を見受けますが、多くは「美大受験向けデッサン」を指しているのだと思います。


「美大受験向けデッサン」はデッサン表現の一部と言う事は正しいでしょうが、「美大受験向けデッサン」=「デッサン」と言うのは誤りがある気がします。

実写的なデッサンは「物体を立体構造的に認識する事」。
漫画的なデッサンは「全体のバランスを意識する事」。
と言うのも見かけますが、定義が二つある事はおかしい。

漫画絵も、3Dのモチーフを2Dにしているのだから、立体認識は必要なので、一つにまとめてしまえばよい気がしますが、それでよいのかどうかと言う疑問もあります。


デッサンとは何でしょうか?




ネットで調べてみたらこんなコメントがありました。

「デッサンはフランス語で、線でカタチを表現する事をいいます。辞典によっては輪郭を描くという意味があります。今美術学校の受験で行われているデッサンは正式にはデッサンではありません。」

これは本当でしょうか。

これが本当なら、寧ろ漫画絵のほうがデッサンらしい表現になりますね。
(あくまでも語源であって、今の意味とは違うでしょうが)

A 回答 (6件)

問題提起の土俵があまりにも広すぎて、ご質問の意図が掴めず、ちょっとどの視点から考えたら良いのか迷っています。



言葉の使われ方として、狭義の「デッサン」と広義の「デッサン」があるような気がします。

受験生が描く石膏デッサンは、まさに3Dのモティーフを2Dに変換するという狭義のデッサンの一つです。別の言葉で置き換えると「描写力」とか「写実力」と言えます。

広義のデッサンは、ざっくり言うと、「ものの見方」ということになります。デフォルメした絵は「写実」としては正確では無くても一つのものの見方を提示しているわけで、まぎれも無くそこに広義としてのデッサンの力は働いています。また、漫画は一部の作家を除いて大体一種の記号の組み合わせ(お約束)で出来ていますので、一見デフォルメした具象画の一種に見えたとしても、むしろ構造としては極端に言えば幾何学的抽象の一種です。そうであっても、そこにもものの見方という要素は関わっていますからこれも広義の意味でデッサンには違いない。もちろん受験生の描く石膏デッサンも、極めて視野が狭いとはいえ一応ものの見方という要素は含んでいます。

デッサンの一面のみを捉えて、これがデッサンの定義であると言った瞬間にそれは全て狭義のデッサンになってしまうのでは無いでしょうか。

また、語源を辿ること自体は面白いですが、言葉は歴史を通して意味、定義を常に更新していて固定されたものでは無いので本質的な問題を考えるにはさほど拘らなくてもよい事項なのではないでしょうか。

この回答への補足

>問題提起の土俵があまりにも広すぎて、ご質問の意図が掴めず

質問の意図は、私自身の認識が正しいかどうかを問うものです。

私も、ここのサイトで絵に関して、回答者として返答する事があります。
そのときに「デッサン」と言う単語を使う場合もあります。


でも私自身、正しい認識で「デッサン」を理解できているのかが気になりましたので、
質問しました。

補足日時:2011/06/02 16:07
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この回答へのお礼

回答有難う御座います。

お礼日時:2011/06/02 16:07

補足拝見しました。



ご質問の意図は了解致しました。

ご質問を読み返してみましたが、あなたのデッサンに対するご認識に関しては、視野は広く充分なものをお持ちと思います。

むしろ問題なのは質問サイトでの質問者の問い掛けで、大方の質問者は自分の属する小さな世界(受験であったり、漫画であったり、教養としての知識であったり、ファインアートであったり)の内部で慣用的に使われている「デッサン」という言葉を絶対視して不用意に回答者に投げかけている点にありそうです。それらは一種の仲間内にだけのスラングみたいなものにすぎないのですが。

彼ら質問者の使う「デッサン」という言葉は、意味として時に他のジャンルとも重なる部分もあるものの、ほぼそのジャンルにおいてのみ通用する符牒に過ぎない場合が多く、そこに統一した定義を見出すことはかなり難しいと思います。

したがって回答者に出来ることは、質問者のジャンルを判断して、そこに限定した答えを提示するしか無いでしょう。「デッサン」という用語がそのジャンルでどのようには共通認識としてあるかということを押さえつつ、可能ならさらにそれに限定されない広く視野を取った回答するということですね。

広義の「デッサン」を考えるとむしろあなたのように定義に悩まれるということの方が「徹底的にものの見方を考える」という広義のデッサンの精神に近くて、懐の深さと可能性を感じます。引き出しを沢山持っているのは良いことです。
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この回答へのお礼

大変恐縮です。

狭義と広義に分けて考える見方は私にはありませんでしたので、
とても良いヒントを頂いた気がします。

このたびは有難う御座いました。

お礼日時:2011/06/03 18:12

ANo.2です。



そうです。
いろいろな考え方や、デッサンがあっていいのだと思います。
自分なりに考えたり、迷ったり、選択したり、決断したり、そんなことだと思います。
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この回答へのお礼

どうもありがとう御座いました。

お礼日時:2011/06/02 19:08

>よく質問や回答に、「デッサンが~」「デッサンをした方が~」と言う文言を


>見受けますが、多くは「美大受験向けデッサン」を指しているのだと思います。
違うと思います。

質問してくる人は絵がうまくなりたいという趣旨。それに回答している人は練習しなさいという趣旨で「デッサン」と言っていることが殆どの筈です。

絵画のデッサンは「対象を観察してひたすらリアルに描く訓練」が主目的。
レベルによって思惑に違いがあるかもしれないが基本的なところは全く一緒。

「観察」というのが一番重要だと個人的には思います。
観察力がなければアニメ絵だろうと抽象画であろうと平均を超えることはないと思います。デフォルメなんかは観察力あってのモノ。
基礎がしっかりしていなければ何事も上達しません。

建物にしても、しっかりとした基礎の上に立てられたモノと更地の上にただ置かれただけのプレハブとではどちらが堅牢かすぐにわかるはずです。
「美大受験向けデッサン」という言い方はハッキリいってテスト対策でしょ?それに固執していたのでは本質を見失いデッサンとはかけ離れたモノになりかねません。一般的な「お受験」もまた然り。勉強とテストは本来は別物の筈なのにテストでいい点数撮るためモノが「勉強」と称して幅を利かせているのが日本の学校教育の荒廃っぷりを物語っていると個人的に思います。
観察し、何故そうなるのか考えるのが勉強のあるべき姿。
本質を無視して初期の応用を基礎と称しているようでは張り子の虎でしかない。

この回答への補足

>よく質問や回答に、「デッサンが~」「デッサンをした方が~」と言う文言を
>見受けますが、多くは「美大受験向けデッサン」を指しているのだと思います。
違うと思います。


いいえ、間違いではありません。

「美大受験向けデッサン」と言う言葉は、美大受験しなさいとか言う意味じゃなくて、あのような絵をデッサンだと思っていると言う意味です。


↓こう言う絵
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4816347003?ie …


多くの人は上にリンクしたような絵を、「デッサン」と思っています。
つまり、回答者が「まずはデッサンしなさい」と言った場合、美大受験をしなさいと言っているのではなく、上にリンクしたような絵を描きなさいと言っているのです。



そう言う意味で、

「デッサンをした方が~」と言う文言を見受けますが、多くは「美大受験向けデッサン」を指しているのだと思います。

と言いました。




それをあなたは誤りと言うなら、
多くの人が言う「デッサン」とはどんな絵ですか?
例を言ってください。
(言葉では分からないので、そのURL画像をリンクして下さい。)

補足日時:2011/06/02 16:25
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「美大の受験で行われているデッサンはデッサンではない」は言い過ぎと思いますが、「受験デッサンがが本当のデッサンだ」とか、「デッサンとはそうあるべき物」というような認識をしているとしたらそれは誤解でしょうね。



何を描くか、どういう絵を描くかでデッサンは違ってきて当然ですし、そのための物とも言えますよね。

漫画を描くためのデッサンと、受験をするためのデッサンは違うというのは妥当だと私は思います。
漫画を描くためでしたらそのためのデッサンをするのが良いんじゃないかと思います。

またデッサンそのものが最終形態である場合もありえますが、それは通例としてドローイングと呼ぶ場合もあります。ドローイングと同じという説もあります。まあいろいろ解釈ありますし、芸術ですから考えさえあれば何をやってもいいってとこもありますね。

漫画みたいなスタイルのデッサンもあるだろう(あって良いとすべき)と思います。(それが本来だとかは私には申せません)
現にそういう絵画もたくさんあります。

広辞苑には
デッサン【dessin フランス】
1.線や筆触で物の形を捉えることを主眼に描いたもの。素描そびょう。
2.ものごとのあらすじ。

とありますが、デッサンがデザインと近い言葉だという事から考えても「物の形を捉える」ためのものという解釈は共感できる面があります。
それは写真やカメラオブスキュラの像に似せた網膜像のシミュレーション、イリュージョンを意味する物ではないですね。
写真に似せたようなデッサンが描けたら美大に入れるかっていうとそうでもないです。

まあ美術で、これだけが正しいなんてことは言えないですね。考え抜いた末の自分の答えはあると思いますが。
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この回答へのお礼

回答有難う御座います。

デッサンとは何か?
と言う答えを一言で言う事は、難しいのですね。

お礼日時:2011/06/02 15:55

デッサンは線で形や陰影を表現する技術です。


手描きで3Dを2Dに表現する技術と言ったほうがいいかもしれません。

>実写的なデッサンは「物体を立体構造的に認識する事」。
はちょっと誤りがあります。
写実的なデッサンでも全体的なバランスを意識しなくてはいけません。

漫画絵は写実のデッサンで描いたものをデフォルメという誇張・省略・単略化したものです。
元がデタラメなデッサンならばデフォルメされたものもデタラメになり、それを「デッサンが狂っている」と言うのです。

何故漫画絵でもデッサンが必要かというと、普通の人間は物を見てもちゃんとは見ていないのです。
正しいデッサンのやり方は測り棒やデッサンスケールで測りながら紙に描き写すものです。
何枚もこなしていくうちに物の本質が分かるようになってきます。
人体なら人種に多少の差はあるけど大体の比率が分かるようになってきます。
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この回答へのお礼

回答有難う御座います。

お礼日時:2011/06/02 15:49

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